恋愛ワクチン 第七十八話 さくらちゃんのハプニングバーデビュー(前編)
さくらちゃんとのお付き合いも早いもので一年が過ぎた。
いろんなことがあったが、そこはサクッと割愛して、最近は週一回デパ地下での待ち合わせデートで安定している。
なぜデパ地下かというと、さくらちゃんの好きなお惣菜を買って、ラブホに持ち込んで二人の夕食にするからだ。
マックさんは仕事終わりが5時半くらいで、さくらちゃんの門限は9時。
8時にはラブホを出なければならない。
なのでゆっくりレストランでご飯が食べられない。
そんな慌ただしいデートなのだが、さくらちゃんは順調に開発されていった。
喘いだりのけぞったりもするようになった。
そんなある日、さくらちゃんが言った。
「マックさん、〇日ですけど、良かったらお泊りできます。部活で1泊2日の旅行があるんですけど、朝早いから大学の近くに前泊するって言えば、大丈夫な感じなんです」
マックさん「そうかそうか、いつもデパ地下のお惣菜ばかりで、ちゃんとしたレストランになかなか連れてってあげられないし、ゆっくり出来て僕も嬉しいな。ご飯食べた後、バーレスクで踊りを観るのと、SMバーと、ハプニングバー、行くとしたらどれ選ぶ?」
さくらちゃんは、マックさんとのピロートークで、他の女の子たちをこういった場所に連れて行って遊んでいることを、何度も聞かされている。
さくらちゃんには、素敵な大人の遊園地のように聞こえていることだろう。
さくらちゃん「ハプニングバーがいいです」
マックさん「あ、そうなの?ちょっと意外だったけど、それもいいね」
さくらちゃんは、私を処女卒業の相手に選んでくれたあと、ユニバースでもう一人とだけ会ってHした。
ちょっと強引な男性だったようで、それに懲りたこともあって、ユニバースは退会して、その後はマックさんとしかしていない。
実は、さくらちゃん、大学やバイト先でも、絶賛彼氏募集中なのだが、なかなかうまくいかない。
良いところまでは行くのだが、男性が手を出してこない。
さくらちゃんが、育ちの良いお嬢様に見えるからだろう。
高嶺の花あるあるだ。
清楚過ぎるのも罪なものである。
マックさん「じゃあ、ハプニングバーで、ほかの人がセックスするのを見学に行こうか?」
さくらちゃん「はい、楽しみです」
マックさん「さくらちゃんは、僕含めて経験人数2人だから、まだいろんなオチンチン見たこと無いでしょ?その辺の事情を説明して、色んな人のオチンチン見せてもらってもいいね」
さくらちゃんの気持ちを探ってみる。さくらちゃん、どこまでOKなのだろう?
さくらちゃん「そんなこと出来るんですか?」
マックさん「うん、みんな喜んで見せてくれると思うよ。なんなら、ワンストロークずつ、さくらちゃんの膣に入れてもらおうか?もちろんゴム付けて。一気に男性経験値増えるし」
さくらちゃん「えっ、そんな・・」
ちょっと言い過ぎたかな?
引かれてしまっては、元も子もない。
マックさん「いやいや、さくらちゃんがそうしてみたければって話だから。女の子を無理に抑えつけてどうこうしようっていうところじゃないから、全然大丈夫。もちろん服も脱がずに、見てるだけでも誰も何も言わないから」
ちょっと焦って、取り繕った。
さくらちゃん「それって・・お金は要らないんですか?」
マックさん「お金?」
さくらちゃんがお金貰えるかって話じゃないよな。
この娘、そういうタイプじゃない。
マックさん「お金って・・ひょっとして、オチンチン入れてもらうのに、さくらちゃんがお金払わなくてもいいですか、って話?」
さくらちゃん「はい」
さすが、さくらちゃん。
そう来たか。
マックさん「お金は払わなくていいよ。みんな良い人たちだから、さくらちゃんの経験値上げたいって言えば、喜んで協力してくれると思うよ」
さくらちゃん「なんだか申し訳ないです。そうだ、私、クッキー焼くので、お礼に差し上げるっていうのはどうでしょうか?最近バター使わずに美味しく焼けるようになったんですよ!」
さくらちゃんはお菓子作りが上手い。
マックさんは今年のバレンタインに、さくらちゃんから手作りチョコを貰ったのだが、本当にびっくりした。
マックさんは60年も生きているから、これまでに手作りチョコはずいぶん貰って食べている。
多くは、市販のブロックを溶かして型に入れただけで、ラッピングを可愛くして格好を付けているだけなのだが、さくらちゃんのチョコはレベルが違った。
デパ地下の専門店で売られていてもおかしくない仕上がりである。
聞けば、昔からお菓子作りが好きで、中学生の時には、パテシエの専門学校に進もうか本当に迷ったそうだ。
勉強が出来たので、周囲から説得されて、かなり偏差値の高い大学に進んだのだが、毎年バレンタインには、80個くらいチョコを作って、クラスの男子全員に配っていたとのこと。
実は当時、彼氏も一応いたのだが、進学校で、またその彼氏もおとなしい性格だったのか、まったくさくらちゃんに手を出しては来なかったそうである。
「俺物語」っていうアニメ知ってますか?
Netflixにありますから観てみてください。
あれに出てくる大和ちゃんが、まさにさくらちゃんのイメージです。
リアル大和ちゃん。
マックさん「そりゃあ、女の子が手作りクッキー焼いて持ってきてくれて、『これは挿入してくださったお礼です』って手渡されたら、男の人は嬉しいと思うよ」
さくらちゃん「わかりました。じゃあそうします!」
数日後、いよいよさくらちゃんとのお泊りデートの日が近付いてきて、マックさんは不安になってきた。
さくらちゃん、本当にハプニングバーに行くのだろうか?
バーのマスターには、事情を説明して、常連さんを集めておいてもらうようにお願いしてしまった。
もしさくらちゃんの気が変わってドタキャンなんてことになったら迷惑がかかる。
マックさんはさくらちゃんにラインした。
マックさん「お泊りの日近いね。楽しみです。ハプニングバーなんだけど、本当に大丈夫?」
さくらちゃん「それなんですけど、私、やっぱりちょっと心配になってきました」
あ、やっぱり。
話の勢いで盛り上がっちゃったけど、さくらちゃんちょっと後悔してるのかな。
マックさん「いやいや大丈夫。さくらちゃんの気が乗らないなら、無理する必要なんて全然ないから」
さくらちゃん「初対面の方に手作りは引かれるかもしれません」
手作り?
そっちかい。
マックさん「えーっと、心配って言うのは、手作りクッキーを食べてらえるかっていうこと?ハプニングバーに行くのは大丈夫なの?」
さくらちゃん「ハプニングバーは大丈夫です!」
マックさん「いやいや、ハプニングバーの男性は、手作りクッキー喜ぶと思うよ。だけど心配なら、普通に市販のお菓子にしようか?僕が買っておくよ」
いや、お菓子なんてどうでもいい。
男たちが関心あるのは、さくらちゃんのマンコだ、マンコ。
というのは、マックさんの心の声である。
さくらちゃん「とんでもない。私がして頂く側なのだから、私が自分で買って用意して持っていきます!」
To be continued. (後編は→こちら)
※「パパ活女子のハプニングバー入門」という記事を、女性向けコラムのシンデレラの方に投稿しています(→こちら)。あわせてお読みください。