恋愛ワクチン 第七十九話 さくらちゃんのハプニングバーデビュー(後編)

マックさんはハプニングバーに女性を連れて行くときは、たいてい全裸に首輪とリードを付けて乗り込む。

インパクトが大きくて注目されるからだ。

最近はおとなしくなってきたが、それでもかなりきわどいコスチュームを女性に着せていく。

なんでこれが快感につながるのか自分でもよく分からない。
露出癖の一種かもしれない。

マックさん自身は服を脱ぐことは無い。

こんな還暦男の裸なんて人前に晒せるものではない。そこは自覚がある。

一応書いておくが、これでも若い頃は美しい体付きだった。写真もある。
プールや海辺で鍛えた体を見られることは快感だった。

その代理行為として、若く綺麗な女性を人前で裸にして興奮するのかもしれない。

代理露出。

というのが自己分析である。

しかし、さくらちゃんには、それを敢えてしなかった。

この娘は、いつもの清楚な姿のままで連れて行こう。

その方が萌える。

当日、さくらちゃんは水色の花柄のワンピースを着て来た。

まつ毛が長くて、目がぱっちりとして綺麗。

ハプニングバーは、とあるマンションの一室にある。

マスターがドアを開いて迎えてくれた。

マスター「こんにちは・・いやあ、本当に可愛い子だね」

マックさん「でしょ?」

マスター「綺麗なワンピースだけど、〇さんのことだから、この下に何か仕込んであるのかな?」

マックさん「いや、この子は普段のままが良いと思って、エッチなコスチュームとかは着せてないよ。普通の下着」

このハプバーは、マンションのリビングルームで皆が車座になって雑談するというスタイルだ。

既に常連さんの男たちが数名、シャワーを済ませて下半身にバスタオルを巻いてスタンバっている。

さくらちゃん、怖がりはしないだろうか?

そんなマックさんの心配はすぐに消えた。

さくらちゃんはいつもと同じ、天使のような笑顔のままだ。

マックさん「さくらちゃん、ここに座ろう。ここにいる男の人たちが、今日お相手してくれるみたいだよ」

さくらちゃん「初めまして。〇野〇美と言います」

マックさん「本名言っちゃだめだよ(笑)。えーっと、この子はさくらちゃんって言います。今日はよろしく」

男性たち「こちらこそです」「よろしくお願いしまーす」

男性たちは胡坐だが、さくらちゃんは正座である。

小学校の頃からお茶を習っていたそうで、師範の免許も持っている。

正座が板についている。綺麗な背筋だ。

男性たちが口々にいろんな話をして、さくらちゃんを和ませてくれる。

ハプニングバーというのは、基本、男性から女性、とくにカップル女性に声をかけてはならないルールなのだが、マックさん含め皆常連だし、事情は伝えてあるので、心得たものだ。

職業は、商社マンやら、設計士やら、さまざまだが、ハプニングバーに流れ着いた単独男性なのだから、皆それなりに色んな遊びはこなしてきたのだろう。

未経験な女子大生を盛り上げることなどお茶の子に違いない。

マックさん「さくらちゃん、どう?緊張していない?」

さくらちゃん「全然。皆さん優しいですね」
マックさん「けっこう男性たち、コミュ力高いでしょ?」

さくらちゃん「本当に。ますます同世代の男の子たちがかすんで見えちゃいます」

マックさん「そうだ、お菓子出そうか?」

さくらちゃん「はい。皆さん、これ今日のお礼に焼いてきたんです。もしよかったら食べていただけないでしょうか?」

三色の綺麗なクッキーだ。

男性「これ美味しいね。実はこう見えて、僕も趣味でお菓子作るんだけど、この柔らかさはなかなか出来ないよ。この赤いのは何で色出したの?」

さくらちゃん「聞いてくださってありがとうございます。桜のエキス使ったんですよ」

男性「桜のエキスでこれだけ色が出るのかあ。僕も今度やってみよう」

和気あいあいと話が弾んで、すぐに1時間ほど経ってしまった。

マックさん「さくらちゃん、夜10時回ると眠くなっちゃう体質だったよね。そろそろ始めようか?」

さくらちゃん「はい」

マックさん「じゃあ、軽くシャワーを浴びて、向こうのヤリ部屋に移動しよう」

シャワーを浴びたさくらちゃんがバスタオルを巻いて再登場した。

マックさんは、これは要らないよと言ってバスタオルを取り上げる。

全裸にされたさくらちゃんは、3人ほどの男性に連れられて、ヤリ部屋へと向かった。

マットの上にバスタオルを敷いて、さくらちゃんを仰向きに寝かせる。

マックさん「怖くなったり痛くなったりしたら、すぐにやめるから言ってね。僕はここにいるからね」

さくらちゃん「大丈夫です」

マックさんは、さくらちゃんの両手を頭の上に回して、脇の下とおっぱいが良く見えるような格好で、両手首を交差させてしっかり押さえて固定した。

二人の男性が左右からさくらちゃんの両脚を掴んで開脚させ、まずは最初の男性がまんこの濡れ具合を確認する。

男性「よく濡れてるね」

しかし、すぐには挿入せず、クリを触って前戯する。

さくらちゃんはクリいきする娘だ。すぐにびくっと反応した。

男性「反応もいいなあ。〇さん良く仕上げましたね、さすが」

〇さんというのは私のことだ。褒められて嬉しいし誇らしい。えへん。

男性「じゃあ挿入するよ」

それからさくらちゃんは3人の男性に犯された。

女性の体は正直だ。

男性によってさくらちゃんの反応がいろいろ異なる。

実を言うと、マックさんはさくらちゃんの開発にちょっと限界を感じていた。

お道具がひょっとしたら合わないのかもしれない。

さくらちゃんには、もうちょっとだけ、マックさんのよりも長いペニスのほうが良いのかもしれない。骨盤が深い。

3人の男性にセックスされるさくらちゃんを見ていて、やっぱりそうなんだなあと確信した。

3人のうち2人は、明らかにマックさんが挿入している時よりも、さくらちゃんの反応が良い。

とくに最後の男性としたときには、さくらちゃんは中イキしたようだった。
初めてのさくらちゃんの中イキ。

それをマックさんのペニスで与えてあげられなかったのは残念だが、マックさんがハプニングバーに連れてきたからこそ、さくらちゃんは中イキを経験できたのだ。

だから、マックさんが、その男性のペニスを使って、中イキさせたようなものだ。

そう考えるのは間違っているだろうか?

ハプニングバーに来るカップルの中には、縛りの上手な男性にお願いして、自分の彼女を縛ってもらう男性もいる。

縛られるのが好きな女性は、縛られるという、その行為だけで、本当に軽く体を叩かれるだけで、挿入されてもいないのに何度もいく。

それを彼氏は微笑みながらただ眺めている。

寝取られとはまた異なる、これもまた一つの愛し方なのだろう。

そしてこの記事を書いているまさに数時間前、マックさんは、さくらちゃんとハプニングバー以来初めてのデートをして、二人だけでラブホでセックスをした。

実は、さくらちゃんが、私以外の男性の良さを知って、気持ちが離れてしまうのではないかと、心配していた。

少しだけ怖かった。しかし杞憂であった。

さくらちゃんは、ハプニングバーで犯してもらう前よりも、ほんの少しだけ中で感じやすくなっていた。

中でイクということを経験して、脳の回路がまたひとつ繋がったのかもしれない。

さくらちゃんは、ハプニングバーでのことは何も言わなかった。
しかし、前にも増して二人の絆は強くなったように感じた。
育成成功である。

またときどきハプニングバーに連れて行ってあげよう。
独占欲だけが愛じゃありません。こんな遊び方もありますよ、というお話でした。

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