ユニバース倶楽部の A to Z —A 全ての始まりお手当から—

 我ながらびっくりするんだけれど,倶楽部のプロフィールページを見るとジョーは 2017 年に入会している。それは8 年が経過し、9 年目に入ったということだ。

ご存じないかもしれないが,ジョーは 女性と洗練されたお付き合いが未だにできない人間なので,こうして年月ばかりが経過してしまったのだ。長く会員でいるということは交際がうまくいっていていないということでもある。

そしてうまくいかないのに退会しないのは「いつかは,きっと」と夢を見ているからだ。

しかし ながらジョーは還暦を過ぎていて細やかながら骨身に染みている学びがいくつかある。
その中の一つが「いつか」=some day は決してやって来ないということだ。
なぜってSunday から始まる 1 週間に someday は含まれていないからだ。

それならば無駄な事をせずにすぐにでも退会すれば良いじゃないかという声が聞こえてきそう だけれど,
♫分かっちゃあいるけど,やめられねえのはヒトシばかりではない。

そこで,アホレ スイスイスーダラダッタ,スラスラスイスイスイ と嘯きながら,ユニーバースに於けるジョー の経験談等を A から Z、 26 のお題?に分けて記していく。
需要があるかは全く分からないけれ ど,自分の備忘録のため早速始めよう。

—Aすべての始まりはお手当からー

お手当を巡るあれこれ交際倶楽部の大前提はお手当の存在だ。
つまり男性会員は紹介された女性会員とお付き合いを したいと望む場合,お手当,お金が必要だということだ。
掲示板などを見ているとお手当を否定 する(或いは否定したい)男性会員(場合によっては女性会員も)が時々存在するが,ここでは 一番の御法度だ。
だからどこかのタイミングでお手当について話さなければならない。

倶楽部側は男性会員へ入会金とオファー料を請求し,女性会員の紹介をする。紹介するだけで 個別の案件(付き合うスタイルやお手当の金額など)はノータッチというのが基本的なスタイル である(少なくとも現在のユニバースは)。
だから出会った男女会員にとって最初の,そして最大の難関?がお手当についての交渉ということになる。
この点に関しては様々なスタイルがあり, 100 人いれば 100 通りのスタイルがあるとジョーは睨んでいる。

それでも大きく分けると男女を問わずお手当の金額を自ら提示するタイプと提示されるのを待 つタイプがあると思われる。
さらにその金額に固執するタイプと柔軟に?対応するタイプがある。その他の項目(例えば交通費の有無とか)を加えると何通りにもなる。
その交渉過程やその 後の付き合いの中で非喜劇が生まれることになるが、だからこそお手当に関するやり取りは交際倶楽部の醍醐味であるとジョーは考えている。

そして多くの男性会員には面白くない結論かもしれないが、肝要なのは
お手当はケチらないことである。
ただしそれは直ちに女性会員の要求を受け入れることでない。法外な要求を断ることは当然だし、それをケチとは思わない。

それではケチとは何か?

それは各男性会員の心のうちにあるとジョーは考えている。だからお手当交渉の際は自問自答してほしい
「俺は自分の人生に彩りを与えてくれるこの女性をできるだけ安く抱こうとしてないか」
と。

その後の具体的な行動についてジョーは何も言わない。
自問自答した後で、同じ金額を提示してもいいだろうと思う。

ほとんど全ての女性会員の目的はお手当で前述したようにそのスタイルは様々だ。

一方の男性会員は前述のようにできるならば支払うお手当を自分の予算内に抑えようとする傾向がある。
ジョーは男性 員だからその気持ちはよく分かるし、人情だとも思う(男心を分かってくれない女性会員が少な くないのは残念だ)。
 女性会員はご存知ないかもしれいけれど、男性会員はサイトの女性プロフィールページをクンクン嗅いで金銭臭がしなかどうか血眼どころか鼻血を出しているのだ(ホントですばい)。
鼻血を出している男性会員の不評を買うのが「タイムイズマネー」、要するに「お手当は時間に 比例する」と基本スタイルとする女子だ。
もちろんジョーもそんな女子がかつては大嫌いだっ た。

しかしながら入会して 8 年,お手当のスタイルをその時々で変化させてきたジョーにとって現段階では
「タイムイズマネー?悪くないじゃないか,だって地獄の沙汰も金次第ってことだろう?」と考えている。

タイムイズマネーが問題なのではなく,お互いの満足度が重要だと今更な がら気がついたのである。ジョーはお付き合いさせてもらった(或いはている)タイムイズマネー女子を何人か思い浮かべ ることができる。

今回はその中の一人,「博多爆乳(G カップ)三姉妹長女」をジョーの考え方を変化させた一人として紹介したい。

長女は単にお金を得ただけでなく、活動の中で、何人かのオトウサマから生き方と投資につい て学んだ。
特に株式をついてはかなり勉強したらしく、資産を数倍にしたのだった。
貯金額を合 わせると個人資産は 9 桁に達したようだ。

このように長女はユニバース倶楽部をフル利用した女子で,そこでの活動を通して自分の人生 を切り開いていった。
それは大学時代両親が離婚して,父親が学費の送金をストップしたことがそもそもの始まりだった。
これから書くことは彼女から聞いた話とそこから推測したことを交えて書くのだが,学費がストップした長女が最初にやったことは風俗で働くことである。

この時代 の長女は自分と家族を支えるため必死だった。
そうなのだ、長女は長女らしく姉御肌で、責任感 も強いのだ。
しかしながら風俗経験は流石に黒歴史らしく、あまり語りたがらなかったが、ある 日「早く逝かせたくてお口がメチャクチャ上手になった」と自嘲気味に語っていたのを思い出す。

長女は風俗で得たお金を,自分の学費だけでなく,家族のためにも使った(弟と妹の大学進学 の学費は彼女が出した。姉の期待?に二人ともよく応えて国立大学卒だ)。
その上で長女はダンサ ーになる夢を追いかけるため、容姿にコンプレックスのあったのでかなり本格的な整形をした(この整形についてはちょっとした?物語がある。付き合いが長くなった頃長女は学園祭で踊る整形前の動画をみせて、「これがビフォアね」と言ったのだ。いまだにこういった長女の神経?が理解できない)。
その後、運よく事務所にスカウトされ、活動の幅を徐々に広げていく中で、コロナ禍があり,ほぼ全ての職を失った長女は事務所の勧めでユニバース倶楽部に入会したようだ。

結局ダンサーの夢は途中で破れたが、長女曰く「ユニバース倶楽部が効率が一番良かったし、私の人生を変えてくれ た」と言って憚らない。

何度も繰り返すが長女はタイムイズマネー思想?の持ち主でお手当につ いては厳しくてはっきりと自分の希望を要求する。
どれくらい厳しいかというと約束したお手当の支払いを渋ったオトウサマの職場まで押しかけて取りたてくらいの厳しさだ(ヤクザのやり口 ですな)。
それでもジョーが長女と付かず離れずの関係で 7 年以上続いたのは、長女がサービス精神旺盛 で、支払ったマネー以上に満足度が高かったからだ。長女のお手当要求は決して低くないが、それを受け入れたことで美しい思い出が彩られたのだった。

長女自身もまた楽しんでいるようにジョーには見えた。
長女にとってジョーは決して「太いオトウサマ」(チンコじゃないよ)ではなかったが、7 年の間に北は北海道から南は沖縄まで10 回以上旅に出かけた。
それなりのお金を積んだとしても「九重連山 2 泊 3 日縦走の旅」や「天草隠れキリスタン巡礼の旅」に付き合ってくれる女子はソウソウいないであろう。

特にジョーを喜ばせたのが、「ジョーさんのおかげで登山が趣味になりました」とか「天草に実 際に行ってみて、江戸時代信仰がずっと続いた理由がよく分かりました」と言われたことだ。
多 分にリップサービス(前述したように別のリップサービスも素晴らしい)が含まれているだろう が、長女はジョーの喜ぶツボをよく知っているのだ。

確かに長女はタイムイズマネーを基本的なフィロソフィーとしているけれど、一線を隔した割り切った関係とは程遠いスタイルで、自分のパーソナティーを付き合いに応じてジョーに明かしていったのだった。前述の整形告白はその一例だ。
ジョーは女子が隠しておきたいことを根掘り葉掘り聞き出すタイプではない と思っているが、思いがけず付き合いが長くなったのは長女が一定の範囲の中で自分のパーソナリティを明かしていったからだろう。
付き合いの終盤では家に 2 度ほど家に招待されて、1度目 は彼女の手料理を、2度目は長女自身を堪能したのだった(長女だけでなく、飼い犬(♂)も吠えに吠えた)。

フル利用したユニバース倶楽部を長女は今年になって卒業した。30 代の若いオトウサマが彼氏になり、婚約したからだ。
年齢が上がるにつれて活動の難しさを痛感していた長女は二年前から、 色々と勉強を始め、秘書検定 2 級を手始めに FP2級もクリアーし、今年は何と合格率 10%の簿記 1 級に合格した。
今後は彼が経営する弁護士事務所を支えるという。

長女のような例はユニバース倶楽部タイムイズマネー女子の中でも例外的な存在なのかもしれ ない。
しかしジョーは長女ほど倶楽部で紹介を受けたオトウサマとうまく付き合い、マネーだけなく、自分自身もステップアップしていった女子を知らない。
そういう意味で長女はユニバース 倶楽部を上手に利用し、その成功モデルの一人と言えるだろう。

今年 7 月下旬、簿記 1 級合格発表の翌日長女から電話があった。
これまでの資格試験とは難易 度が全く異なるから流石に嬉しそうで息が弾んでいた。
ジョーの方も嬉しくて、お祝いの言葉を 繰り返した。
と同時に彼女の口調の中にこれで関係を終わらせたいというニュアンスを感じ取っていた。
おそらく結婚が決まったのだろう。
そうなった以上ジョーとしてももちろんしつこく追いかけるつもりはない。

でも同時に、それなりに濃い付き合いだったから(とジョーは思ってい る)お祝いとこれまでのお礼の気持ちを直接伝えたかった。

「最後に今回のお祝いとこれまでのお礼を直接伝えたいからご飯を食べに行かない?」と誘っ た。
「最後に」という言葉を特に強く言った。
長女の真意はわからないが「もちろん」言って電話 を切ったのだった。

8 月の某日のお昼に新宿の京王プラザホテルで待ち合わせた。
ジョーは連日の猛暑で溶けそう になりながらロビーに向かった。
最後の晩餐だからカジュアルな格好の多いジョーもネクタイこそしていないけれど、スーツを着ていた。
やや遅れてやってきた長女はブルーの華やかなワンピ ースを身に纏い、いつものように満面の笑み
型通りの挨拶の後に、2 階にある中華レストラン に案内した。

ここは亡き父が愛した店で、家族でしばしば訪れたセンチメンタルな思い出の詰まったレストランでもある。
資本関係が変わって昔に比べると味が落ちたという人もいるが、センチメンタル な味はソウソウ変わることはなく、上京の折、中華に行くなら第一候補となるのがこのレストランだ。
ランチタイムだから気軽な飲茶のコースもあるが、最後の晩餐で飲茶というわけにはいかない。あらかじめ、夜と同じコースを予約しておいた。

前菜から始まるコースはセンチメンタルが 加わっているからまずいわけはない。
加えて最後の晩餐の場所としてこのレストランをチョイス した理由を長女には話していたから、当然のように「おいしい」を連発する。
ジョーは紹興酒を 長女は白ワインを頼んだから舌はさらに滑らかになり、思い出話に花を咲かせた。

意外だったの は旅の話で、一番印象に残っている旅先として鹿児島を挙げたことだ。
ジョー自身は連れていったことさえ忘れていたが、少しずつ思い出したのは空港近くの高級旅館に泊まった後、翌日はレ ンタカーで桜島や知覧を巡ったことだ。

長女は「特攻平和会館は忘れられない」という。
ここは 愛人を連れていくような場所ではない。改めてジョーのおっちょこちょいぶりに顔を赤くするの だった。

あっという間のおいしく楽しいランチタイムだった。こうして会って、お祝いとお礼の言葉を 直接言えたことはジョーにとってはよいことだった。
最後にもう一つの難関が控えていた。
合格祝いと結婚祝いを兼ねてご祝儀を渡すことだ。
これが長女に関する一番の謎なのだけれど、今までも何回か(例えば旅行に行った折とか)、エキストラなお金を渡そうとしても頑なに受け取らな いのだ、タイムイズマネー女子なのに。

そして今回もその可能性があったので、策を練らねばな らなかった。
まず問題になるのが、いくらにするかである。
ジョーは家族ぐるみの付き合いある 子供たちが結婚して式に招待される場合にはご祝儀として 11 万円を渡すことにしている。
それに倣え ば同じ額になるが、今回は合格祝いを含むからもうちょっと色をつけなければならないだろうと思った。
そこで 15万円 にして彼女に手渡した。

予想通り、「今までとっても良くしてもらったから、これは受け取れません」と言う。
もちろんここで引き下がるわけにはいかないから、事前に準備した若い時にヤクザの親分から習ったワー ドを炸裂させる。

「男が一回出したもん、引っ込められっか!」 いや、実を言うとこれまで何度も引っ込めてきた(笑)。

でも今回は「僕のために、受け取っ て。カッコつけたいから」と言って渋々受け取ってもらった。
事前の妄想では「それじゃあ最後 に抱いてください」と言われる予定だったが、もちろんそんな都合の良い妄想は現実となるはず はなく、ホテルのタクシー乗り場で長女を見送った。

タクシーに乗った長女は窓を下ろして大きく手を振りながら「本当にお世話になりました!」と叫んだ。

ねえ、これ以上のお礼の言葉があるだろうか?
タイムイズマネー女子、悪くないじゃないか。

もう会うことはないだろうけれど、長女を忘れることはないだろう。
そして今回の結論はたとえ タイムイズマネー女子であっても心のヒダの一部分を通わすお付き合いができる可能性があるというこ とで締めることにする。

このカテゴリーの関連記事

  • 外部ライターさん募集
  • ラブホの上野さん
  • ユニバースサポート
選ばれた男性だけが知る 特別な出会いを始める