恋愛ワクチン第七十一話 処女のさくらちゃん(前編)

ユニバース倶楽部の匿名質問箱での、鉄板炎上ネタが三つある。 
生挿入と性病と処女だ。 


「処女ですが入会できますか?」 
「交際クラブで処女を卒業したいのですが大丈夫でしょうか?」 


そういった質問が契機となる。 

たいてい「処女は同世代の男の子とちゃんと恋愛したほうがいい」 
という意見が優勢となり、多くの「いいね」が付く。 

中には「処女をお金で売買するなんて考えられない。引くわー」という回答も付く。 
SEXを売買することには引かないのか?私には不思議だ。 
そうかと思うと「どうしてもというなら、安売りだけはしないように。徹底的に値を釣り上げなさい」みたいな助言も出てくる。 

質問文は決して処女を売りたいという趣旨ではない。 
勝手に妄想して、処女を売買の対象に仕立てているのは、上記の意見を書いた人の方だ。 
マックさんはユニバース倶楽部で何人かの処女さんを卒業させているが、お金の多少で相手を決めたという女性には、まだ出会ったことが無い。 
無自覚の保菌者が、カネゴンウイルスを撒き散らすことはやめてくれ。本当の処女さんってもっと純粋なんだよ。 
それで、クラブでの処女卒業のリアルな現実を書いてみようと思った。 


さくらちゃんは、大学一年生。 
高校生のときに彼氏はいた。 
しかし童貞かつ草食系。 
デートをしても、迫ってくれない。 
それでさくらちゃんの方からキスしてみた。 
ハグもした。 

しかし、さくらちゃんも処女なので、それから先、どうしたらいいのかが、具体的にわからない。 
痛みに対する怖さもある。 
彼氏と別れ、進学校から、偏差値の高い有名大学に進んだ。 
男子は多いが、みんな童貞っぽい。 
一部に、遊んでいそうな男の子もいるにはいるが、そういう子にはそれなりの彼女や取り巻きがいる。 
自分の入り込む余地は無さそうだし、大事にしてもらえる気がしない。 

そこで考えあぐねて、ネットで見つけたユニバース倶楽部に入ることにした。 
面接の日に、お母さんに「どこに行くの?」と聞かれて、嘘を付くのは良くないと考えて 

「ユニバース倶楽部って言う交際クラブの面接に行ってきます」 
と答えた。 
そのくらい純な娘である。 

お母さんは何のことかよく分からなかったようだ。 
「あんまり賛成しないけど・・とにかく気を付けてね」 
と言って送り出した。 

そのあと姉に相談したらしい。帰ってきたら、姉とお母さんが待ち受けていて、猛反対された。 
それでもさくらちゃんの考えは変わらず、お母さんには「入会やめました」と嘘を付いて、こっそり活動することにした。 
それなら最初から内緒にしておけばよかったのに。 

マックさんはそんなさくらちゃんのアルバムを見てオファーすることにした。 
可愛いと思ったからだ。 
スタッフさんのコメントに「大人は未経験ですが、交際クラブでの卒業を考えていらっしゃるようです」とある。 
交際タイプはB。 
マックさんは、以前から書いているように、処女が好きと言うより、育成が好きである。 
別に変態に育成しようってわけではない。ここ重要です。 
その娘が持っている隠れた欲求や欲望を引き出して実現の手助けをする、その作業が好き。 
処女の卒業も、それ自体が一つの性的な欲求である点は変わりがない。 


さて、さくらちゃんとの初回デートは、昼下がりのカフェであった。 
アフタヌーンティーセットの、三段重ねのお皿に盛られた、サンドイッチやフルーツやケーキに目を丸くしている。 
まずはお店の選択は成功したようだ。 
問題は会話だ。 
マックさんは、実は会話の引き出しが少ない。 
若い子が好きそうな音楽やアニメにはまったく詳しくない。 
告白するが、はっきり言って仕事とセックスの話しか出来ない男である。 
困ったなあ。 
おそるおそる、エッチな話を切り出すと、そんなに抵抗は無さそうだ。 
一人エッチすることある?と聞くと、無いですと答えた。 
してみたいと思って、どこをどう触ればいいのかネットで調べたのだが、結局よく分からなかったとのこと。 
大人をすることになった場合の条件の話も切り出した。 


マックさん「僕は主に交際タイプCやDの子にオファーしているので、Bの子には慣れていないのだけど、さくらちゃんの気持ちとしては、何回目のデートくらいで大人って言うか処女卒業を考えているのかな?」 

さくらちゃん「うーん、はっきりとは分からないのですけど、あまり先に延ばしてもご迷惑ですよね。そこは分かってはいるのですが・・」 

マックさん「僕の今までの経験だと、処女の子は、さくっと一回Hして、それで『お世話になりました。さようなら』っていうタイプが半分くらい。そういう子たちは、本当に処女卒業のためだけにパパ活をしたのだと思う。残り半分弱は、それを皮切りに、いろんなパパさんを経験して普通のパパ活女子になっていくみたい。1人だけ、僕一人に決めて、3年くらいずっと付き合ってくれている子もいるけど。さくらちゃんはどんなタイプなのかな?」 

さくらちゃん「卒業それ自体が目的というよりも、誰かと仲良くなって、その結果として卒業したいって感じです。恋愛までは求めていないのですが、まずは仲良くなりたいです」 


なるほど。そういうことか。 


マックさん「分かった。だけど、これは他の女の子から聞いた経験談だけど、5回以上お食事デートで大人無しの交際続けていると、関係性が固定してしまって、セックスの相手としては考えられなくなるそうだよ。」 


そんなやりとりを重ねて、二人で行程表のようなものを作った。 

初回(本日) お食事デート 
二回目 普通のカップルがするようなデート(観覧車とか、動物カフェとか) 
三回目 ラブホの見学(この日は何もしない) 
四回目 ラブホで卒業にチャレンジ 

交渉成立。 
思わず立ち上がって二人で握手したくなった。ビジネスのようだ。 

とにかく、第一回目のデートのミッションは達成。 
さくらちゃんには、他に三人の男性からオファーが来ているそうなので、ライバルはいる。 
しかし競争のスタートラインには立てた。十分な成果だ。 

気の緩んだマックさんは、愛車であるマジックミラー号の話をした。 
さくらちゃんはマジックミラー号を知らなかった。 
どういう車か説明すると、興味深げな様子である。 


マックさん「まだ時間あるし、よかったら会社の駐車場に停めてあるから、今から実物見に行こうか?」 

さくらちゃん「はい、見たいです」 



それでタクシーで移動。 
マジックミラー号の荷台に乗り込む。 
もちろんソファーベッドの背もたれは立てた状態だ。 
二人で並んで座ると、駐車場の向こうには程よく木々の緑が見えて落ち着いた景色が広がっている。 


マックさん「さくらちゃん、高校のときの彼氏とは、正面からのハグはしたけど、横並びでこうしてくっついたりはしなかったのかな?」 

マックさんは、さくらちゃんの肩に手を回して、体を引き寄せた。 

さくらちゃん「はい、こういうのは無かったです」 


そう言って、意外にも、めっちゃ強い圧で、体を押し付けるように、マックさんにくっついてきた。 
この子、口はともかく、体は求めてるじゃん。 


マックさん「お姫様だっこはされたことある?」 

さくらちゃん「いいえ、無いです」 


マックさんは、右腕をさくらちゃんの肩に回して体を引き寄せたまま、左手で両脚を掬いあげて、お姫様抱っこに持ち込んだ。 
まったく抵抗しない。 
しかも抱き心地が良い。 
マックさんの股間が勃起して膨らんできた。さくらちゃんの脚に当たるので、さくらちゃんにも分かるはずだ。 


マックさん「ごめん、勃起しちゃったよ」 


さくらちゃん「これがそうなんですか?目の当たりにするの初めてです」 

マックさん「よかったら、おちんちん実際に見てみる?」 

さくらちゃん「いえ、それは今日はやめておきます」 

マックさん「そうだよね。ごめんごめん」 



さくらちゃんの脚を降ろして、再び横並びに抱き合う体勢に戻る。 
相変わらずさくらちゃんは体を押し付けるようにくっついてくる。嫌われてはいないようだ。 


マックさん「ところで、おちんちんって、見たことある?」 

さくらちゃん「無いです」 

マックさん「お風呂上りにお父さんが裸でぶらぶらしたりしない?」 

さくらちゃん「いえ、そういうのするのは、家じゃ私だけなんです(笑)」 


家族の中でいちばん小さい子がさくらちゃんってわけか。 
ほのぼのとしてて、いいなあ。 
そんな他愛もない話をしながら、じっと肩を寄せ合ってくっついてると、得も言われぬ快感がゆっくりと沸き上がって来た。 
長いこと足らなかったものが満たされていく感じ。 


思えば、自分はこれまで、女性と出会ってからセックスに至るまでの過程を急ぎ過ぎていたのかもしれない。 
中学高校と男子校で、思春期の男女交際というものに接する機会が無かったことは、大きな原因だろう。 
男女の関係は、セックスから始まると思い込んでいた。 
交際タイプBを楽しむとはこういう事だったのか。 


さくらちゃんが処女だという点も重要だ。 
相手が処女だと中学高校時代の初恋のジオラマにより近くなる。 


マックさん「さくらちゃん、僕はこうしていると、まるで男子校で過ごした真っ暗な青春時代を、取り返しているような気がする。Bタイプとのデートって、こういうことだったんだね・・・さくらちゃん、僕はこうやってくっついているのが凄く気持ちがいいってことに気が付いたから、当分これだけのデートでもいいよ。セックスなんて他の子といくらでも出来るし」 

さくらちゃん「えっ!?それは駄目です。さっき決めたスケジュールで進めてください。困ります!」 


そうか、困るんだ。 


マックさん「分かった。じゃあ次は普通のデートだね。観覧車と動物カフェどっちにしよう?カワウソって意外と可愛いよ。」 

さくらちゃん「観覧車がいいです。だって、きっと中でこうやって二人でくっつけますよね?私もこれ、すごく気持ち良くて好きです」 


さくらちゃん、なんて可愛いんだ。 
ああ、こんな子と、セックスなんかせずに、もっとこの淡い初恋のような美酒を楽しみたい。だけど、今日を除くとあと三回しかチャンスが無いのかあ。 
さくらちゃんの首筋は石鹸の匂いがした。 
ほのかな少女の残り香だ。こうして書いている今でも、しっかりと記憶に残っている。 
To be continued. 
中編・後編をお楽しみに。

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