恋愛ワクチン 第九十六話 PATOLOについて
PATOLOについては「PATOLO(パトロ)投資恋愛プラットフォーム」というHPが既に出来ているので、システムの概要はそこで知ることが出来る。
実のところ私はPATOLOが出来るということを知らなかった。私は「パパ活匿名質問箱」で回答者をしているのだが、そこでの質問で初めて知った。
お恥ずかしい限りである。
ユニバース倶楽部の新しいビジネスモデルで、既存あるいは新設の交際クラブと共通でポータルサイトを作って運営しようというもののようだ。
男性は月会費約1万円を払ってPATOLOの「パートナー」になると、加盟している各交際クラブの女性たちのアルバムを見ることが出来る。
各交際クラブに所属する女性会員の全てがPATOLOに表示されるわけでは無くて、そこは女性の意向が反映されるらしい。
男性会員は気になる女性とチャットで直接やりとりをすることも出来る。
明記は無いが、ここで互いの連絡先交換が出来てしまうことにしたら、交際クラブにセッティング料が入ってこないので、そこは厳に禁じられることになるだろう。違反したら強制退会ものだ。
男性会員のメリットは複数の交際クラブの女性会員を、一部ではあるにしろ閲覧することが出来るのと、各交際クラブの入会金が免除される点にあるだろう。
もっとも月会費約1万円だから、年会費に換算するとユニバース倶楽部ならプラチナ会員以下にとっては、乗り換えるメリットは無い。
ひょっとしたら強気の交際クラブは「うちはオファーする場合には入会金も年会費も別途必要です」かもしれない。そのあたりも明記が無く不明である。
現時点で12の交際クラブが参加表明しているそうで、その中には新規に立ち上がったところもあるようだ。
これまでSNSで女性たちを集めて交際クラブにアフィリエーターとして送り込んでいたスカウトさんたちの中には、この機会に自前の交際クラブを立ち上げようという人も出てくるだろう。手間は増えるが、セッティング料金は丸々手に入るからだ。
PATOLOがビジネスとして上手くいくかは私にはよく分からない。
ただ、一点だけ気になることがある。
それでコラムの形で提言したいと考えた。
木田社長やPATOLO事業部総責任者の麻生さんの目に留まれば幸いです。部外者が勝手なことを書き散らして申し訳ない。そこは最初に謝っておきます。
まずは木田社長自身が2019年02月09日に書かれたスタッフブログを皆さんにも紹介したい。
「19歳女子大生が殺害された事件がパパ活と関係あった件」であ(→こちら)
以下に部分転載する。
=====ここから=====
このニュース内の口コミにある『女子大生の行動にも問題があった』という論調に、私はとても悲しく思います。
彼女には1ミリも罪はなく、悲しい被害者です。
広瀬容疑者も、もちろん罪に関しては悪いことですが、本質的なところでこういったことは起こり得ることだと、私には感じます。
私にもあなたにも、十分起こり得ることだと、思います
たとえば私はブサイクで、子供の頃から女性との接触の機会がなく、女性と付き合ったことがないとします。
AKBのような若いアイドルや二次元の女性にだけ恋をするようになったとします。
それでも本当の女性とデートがしたくて、SNSで女子大生と会う約束をしたとします。
女性の扱いを知らなくて、自分の気持ちを伝えられなくて、気持ち悪いと言われて、お金で女性を買うパパ活をする気なんてなかったのに、お金の話になってキレられて。テンパって。今までの女性から受けた屈辱を思い出して。。
それでも悪いことです。ですが、なんていうんでしょうか。悲劇のようにも思えるのです。
そして一番悲しいのは、女性です。
ネットでは、女性の行動が理解できないとか、ありえないとか書かれてますが、そんなことない。
仮に、彼女がパパ活のつもりでお金をもらうために遠方まで会いに行ったとします。勇気をだして。大きなトラブルになるかもしれないのに。
なぜそんなことを?とネットでは騒いでいますが、
パパ活って、そういうこと、なんだと私は思ってます。
東京から茨城まで遠路はるばる、わざわざハゲてブサイクな男のところに1人で行った。シンジラレナイ!!!!
そうでしょうか?
会ってすぐにおじさんと渋谷のホテル街に消えていく女性たちが、被害者女性と何が違うのでしょうか?
立派な服装をした、会社の社長であれば一緒に密室に入っても安全だとでも?
多分今日も都内では100組以上のパパ活カップルがデートしています。
だれもが同じように殺害され、ネットで避難される可能性をはらんでいるし、それが、パパ活なんだと、私は思います
パパ活っていう言葉がはやりはじめたから、パパ活が原因で殺人事件がおきればニュースになりやすい。でも世の中にはニュースにならないだけでいろんな原因の殺人がおきている、はずです。
私が言いたいのは、今回の事件の原因はだれにあるのか?ということです。
大本をたどれば、私が原因です。
恋愛に慣れていなくて、収入も少なくて、でも一生懸命貯めたお金を握りしめて、女性の心を射止めたいと思う男性と、短期的にお金が必要で、男性からサポートしてもらえるような年齢の女性がいる限り、パパ活という言葉がなくなった後も、ディスコミュニケーションをきっかけとした金銭トラブルや傷害事件は後をたたないのではないか、と思います。
じゃあ、それをどうやったら防げるのか。
ユニバース倶楽部のような交際クラブ運営企業や、パパ活を商売に利用している業者が、どうにかするべきなのです。
18歳を越えた女性であれば、大人の判断力があるかないかなどお構いなしに、甘い言葉で募集する交際クラブ。
金銭的にも精神的にも余裕のある紳士のみと会える、とHPに書いてあります。
嘘じゃん。と、思います。
ユニバース倶楽部なんて、入会の審査なんていい加減なもんです。
おとなしく話を聞いて身分証を見せて、入会金を払えば誰でも入会できます。
過去に強制退会になった男性が再度別の支店で入会して、全然気づかなかった、という報告が先日のミーティングでありました。
業界を良くしたい!とか偉そうなことを言ってはじめたパパ活セミナーも瞬殺で終わり、結局はまた「1デート1万円」なんていう浅ましい広告コピーで、まだ大人の経験を十分に積んでない女性に訴求してます
そういったこと全部が、嫌になってきます。
被害者の菊池さん、殺されたとき、怖かったと思います。寒かったと思います。
まだ19歳で、今からいろんな楽しいことがあるはずだった人生が終わりました。
交際クラブ業界の中で積極的にメディアに露出している弊社が、パパ活の被害者を減らす努力をしなければだめだと、思いました。
=====ここまで=====
質問箱の回答にも書いたのだが、人間というのはお金を儲けるために働くのではあるが、それと同時に大切なことがある。
それは「大義」だ。大義名分の大義。
交際クラブの仕事って言うのは、助平オヤジたちの下の世話とも言えるだろう。
やりがいに関して砂を噛むような思いをすることもあるだろうし、世間の目もまだまだきついかもしれない。
しかし私は知っている。当事者であるからだ。ユニバース倶楽部の社員さんたち、貴方がたは、確実に誰かを守っており、誰かを不幸から救っている。
そういう矜持を持って欲しい。
それを私はこのコラムで報告し、書き続けてきたつもりだ。
ただの変態日記では無い。よく読んで欲しい。女性たちは悲しい思いをしているか?
クラブに、そして私に守られているからこそ、はっちゃけて遊んで、必要なお金を手にすることが出来ている。
貴方がたは、私というPATOLOで言うところのサポーターを使って、何人ものタレントすなわち女性会員たちを救っている。
理解できない人は理解できないかもしれない。言いたい人たちには言わせておけばいい。
私はそれなりの社会的地位のある人間だ。だからもし私が交際クラブでパパ活をしていたことが世間に知れたらそれなりのダメージは蒙るだろう。
しかし私は決して後悔はしない。
なぜなら自分が関わってきた女性たちを、全員とまでは言わないが、幸せにしてきたという自負があるからだ。
もちろんお金を配ることによってである。彼女たちの性欲を満たすことによってでは無い。そこはあったとしてもおまけである。どうでもいい。
もう一つは、彼女たちに精神的な安心感を与えることによってだ。彼女たちの多くは途方に暮れて交際クラブに辿り着いている。
私は当事者なので、そういったことを実感することが出来る。しかしクラブのスタッフの皆さんはなかなか実感できないかもしれません。
しかし覚えておいて欲しい。貴方がたは確実に誰かを救っている。
そして振り返って、もう一度木田社長の上記文章を読んでみてください。
貴方がたがなすべきことは何か?
まずは、出会いが不幸なものにならないように、男性会員女性会員たちがどこの誰なのかをしっかりと把握することだ。個人情報を握られれば、人間おいそれとは悪事を働けない。
そしてその個人情報が不適切な人間に見られることが無いよう最大限の注意を払うことだ。
そのような安心感・保証の中で、女性たちは自由に活動し、そこからは自らの魅力と努力でもって幸せを勝ち取ることが出来る。
その環境作りである。それが貴方がたの仕事だ。
交際クラブは決して単なる金儲けの道具ではない。社会的な意義がある。アプリのようなネットでバーチャルに構築された幻では無く、人間が人間を守る器だからだ。
広い意味でのセイフティーネットと言ってもいい。
しかしそれはそこに人間がいるからだ。
人間がいなくなれば、女性会員たちを守ることは出来ない。
「自己責任」とは無責任を覆い隠す方便だ。アプリの自己責任とはすなわち無責任である。
交際クラブはそうでは無い。
それは人が人を守っているからだ。
文章に力が入り過ぎてしまった。
要は、PATOLOがどんなものになるのか、なかなか予想は難しいですが、収益性に目を奪われ過ぎることの無いように気をつけてくださいね、というただそれだけのことです。失礼しました。