恋愛ワクチン第九十一話 パンストの破り方(後編)

最初の男性はここのハプバーではちょっと年配、40代かひょっとしたら50才行ってるかもしれないガタイのしっかりした眼鏡をかけたおじさんだ。
手練れと見た。
実際常連さんで、何度も奥のヤリ部屋で女性と交わるのを見たことがあるし、なんならほぼ全裸で勃起させたまま店内をうろついていることもある。
そんなおじさんだから、さぞかし豪快にパンスト破ってくれそうだ。
他は20代30代の男の子ばかりだから、先陣を切って年の功のお手本を見せて欲しい。
ところが、おじさん、意外と破れないパンストに手こずっている。
なんか細やかな人のようで、ある個所を破ろうとするのだが、うまくいかずに、しかしその部位にこだわりがあるようで、なかなか諦めない。見ていてもどかしい。
破った穴も小さい。
数か所をなんとか破って、「はい、出来ました」。
あ、なるほど、造形をしていたのね。
大きな穴ではなく、小さな穴をたくさん開けたかったのか。
芸術家おじさんであった。
次の男性は30代後半だろうか?背が高く肩幅広く、大柄だ。
「後ろからでもいいですか?」
「ああいいよ、じゃあ夢ちゃん、お尻突き出して僕の膝の上に頭を載せてごらん」
マックさんは子犬をよしよしするように、夢ちゃんの頭を抱えて髪を撫でた。
「行きますよ」
そう言って男性は尻の両サイドから左右にパンストを一気に引き裂いた。豪快だ。
そしてズボンを履いたままではあるが、エアーセックスというか、夢ちゃんのお尻に自分の股間をドンと押し付けた。
夢ちゃん、壁ドンならぬ尻ドンされて、ピクっと反応した。
おお、感じてるよこの娘。
「夢ちゃんどう?良かった?」
黙ったまま何度も頷く。
パンスト破りって、前戯になるんだな。
次は小柄で細身の男性。
袋から取り出したパンストをくるくると巻いて手に持っている。
「僕は履かせるところからやらせてください」
パンストって、履かせるのは意外と難しい。
夢ちゃんのパンスト破りも、男性が交替するたびに次に破る人のパンストを前の男性が履かせてあげよう、ってことにしていたのだが、履かせるのが難しいので、夢ちゃんに自分で履いてもらうことにした。
ちなみになんで男性が履かせることにしたかっていうと、仰向けに寝かせて上半身だけ起こした夢ちゃんをマックさんが後ろから羽交い絞めにして、自由を奪ったまま連続してパンスト破りしたいってことだったのだが、いや、パンストってほんと履かせるの大変なんだね。
細身の男性は、最初にパンストを丸めて、ちょうどコンドームをペニスにかぶせるように器用にするすると履かせていく。
後で聞いたら、女装癖のある方であった。なるほどパンストの扱いに慣れているはずだ。
そして優しく履かせ終わった後、足先を持ち上げて、頬擦りを始めた。
それがいやらしくない。動きが歌舞伎のようにゆっくりで、なんだか芸術的ですらある。
そして足首のあたりからゆっくりと小さくパンストを裂き始めた。
パンストの破り方って言うのは、どうもコツがるようで、少し破ったところから指を入れて、内側から引き裂くのが良いようだ。
編み方がどうなっているのかよく分からないが、外側からは破れにくい。内側からのほうが破れやすいらしい。
その原理原則にしたがう感じで、ゆっくりと指を這わせては少しずつ内側から破る。
夢ちゃん早くも息が荒くなってきた。
この細身の人上手だ。
そして足首から脛へと進み、次に内股を責める。
夢ちゃん、ピクピクっと軽く痙攣した。
最後に大きく股間に向けてビリっと音をたてて引き裂いた。
夢ちゃん「ああっ」と思わず声を上げる。
最後の仕上げも見事だった。
破った一部を手で丸めて、なんと夢ちゃんに向かって投げつけたのだ。
最初は優しく履かせてあげて、それから足先を頬擦りして、徐々に荒々しく最後は暴力的に。
いやあ素晴らしい。勉強になりました。
4人目は20代前半の若い男の子。
最初のおじさんと同じで、破るのに手間取っている。
いや、これマックさんもやってみたけど、初めてだとほんと破りにくいよ。
そもそもつまめない。
慣れて手際よくでもいけない。やっつけ仕事では無いんだから。
ドラマ性をもってゆっくりとじわじわと、どこかでクライマックス、山場をつくって盛り上げなくては。
このあたりでマックさん気が付いたんだが、パンスト破りって、その人の性癖を現すし、前戯の上手さ=セックスの上手さにつながりそうです。
最近は会社の宴会も無くなってきただろうし、セクハラパワハラがうるさいから難しいかもしれないけど、飲み会の席でこのパンスト破り、みんなでやったら絶対面白いと思うんだけどな。
ユニバのスタッフさん達って、忘年会とかやらないですか?
余興でパンスト破りすると絶対盛り上がるよ。
パンツ履いてれば、それほど猥褻でも無いと思うし・・いや、やっぱり卑猥か?笑
マックさんの感覚もともとおかしいからな。
それで20代の若い子は苦戦しながらも、左右対称に丁寧に穴を開けていきました。
最初のおじさんにまして几帳面なんだね。
「はい完成です」
やっぱり造形をしてたんだ笑
パンスト破りには二流派あって、造形に走る人と、演出にこだわる人がいるみたい。
夢ちゃん受けは、間違いなく演出派です。
もっともSMの縄師なんかも、縛りの美しさを追求しながら、同時に女性をイカせるってのもあるから、そこは技量で、最終的にはこの二つの流派は同じてっぺんを目指しているのかもですけどね。
ちなみに、パンストですが、コンビニで売ってる最近のものは、よほど破れにくいんで、ネットで探したら、「破る専用ストッキング」ってのがありました。
コラムの一番上の写真がそれです。
通販サイトのキャッチコピーは「一度は彼氏に破ってもらいたく彼は一度は破りたく お互いの夢を実現・・」
やっぱりこういうの好きな性癖の女性もいるんだね。
誤解して欲しくないのは、このパンスト破りって、そういう性癖じゃない女性にとっては、全然楽しくない、むしろ怖いらしいし、屈辱的に感じる人もいるみたいだから、このコラム読んで「よし、さっそくあの娘でやってみよう」と早合点しないでね。
あくまで女性に打診して、「実は一度破って欲しかったんです!」っていう方限定で遊んだほうが良いです。何人かに声掛ければ、必ずいます。
こういうSM系の遊びって、ほうれんそう(報告連絡相談)が本当に大切。
「破る専用ストッキング」ですが、三足千円で買っては見ましたが、それほどは破りやすくない。
100円ショップでストッキング買ってきて、破れやすさ比べてみたけど、あまり変わらなかったです。
だから100円ショップのでいいみたい。
ただ、黒の網のパンストが、破る専用にはあるので、こちらは使えそうです。
ご参考までに。
そうだ、黒の網パンストと言えば、あと一人ユニークな破り方した男性がいた。
「僕はこれでやらせてください」と言って、黒の網取って、夢ちゃんに履いてもらったあと、「じゃあお願いします」と言って、いきなり大股開きにして、わき目もふらず股間に両手をかけて網を破ってマ●コ剥き出しにして、その一点を注視しながら、至福の表情でニヤーっと笑った30才位の中肉中背の人。
パンスト破りでも何でもない、単にマ●コが見たいだけ笑
あとで夢ちゃんに、「あの男性はどうなの?」と聞いたら、あれはあれで可愛くていいんだって。
欲望を素直にぶつけるってのも、夢ちゃん的にはありらしいです。
「こんな破り方はどうでしょう?」ってのがあったら、コメント欄に書いてくださいね。
夢ちゃんに聞いてみます笑

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