南米コロンビアでパパ活もどき(パパ活システム紹介編)

前編までのあらすじ:「美人の首都」とも呼ばれるコロンビアのメデジンでパパ活できそうな大人の場所があるという怪しげな情報を発見! でもメールで問い合わせたところ、事務的なレスしかありません。はたしてパパ活は実現するのでしょうか。

《メデジンのスタジオルーム》

カリブ海南部の新スポットでダイビングを満喫したその足でメデジンへ向かいます。コロンビアは山や密林が多く、整備された幹線道路が限られているので、小型飛行機で移動するのが便利。客席との間のトビラを開けたままにしておくのが一般的のようで、コックピット越しに迫る街並みを見ていると、静かに気分が盛り上がるのを感じました。

ホテルは、「メデジンのナイトライフならここ!(Medellin's #1 Nightlife District)」と呼ばれるジェラス公園(Parque lleras)から徒歩10分以内の4つ星をとりました。少し広めがいいなと選んだのが写真の部屋。スタジオルームなので、ソファー、簡易キッチン、小さいバーカウンターまであります。残念だったのは、通常の部屋は内装がシックなのに、スタジオだと簡素になってしまうこと。カジュアルな長期滞在向けなので、これは仕方がないのかも。

《メデジン美人はこんな感じ》

チェックインしたらまず電話、パパ活別館の場所を確認します。だいたいの場所は聞いていたのですが、想定どおりホテルから歩ける距離でした。日が暮れる2時間ほど前に向かうと伝え、それまでの時間はお散歩で有効活用です。

街に出たらすぐに分かりました。メデジン、美人が多いです。「Capital of Beauty」と呼ばれるだけのことはあります。クレオールタイプとスペイン系、そして無段階の中間があり、趣味の違う人にもどこかにフィットするような美の多様性が、メデジンの名を高めているのだと思いました。

言葉よりも写真でお見せしましょう。まずはクレオールタイプから、クレオールとは、現地のカリブ海周辺で生まれ育った人のことです。写真の女性は、その昔のアフリカにルーツがあることは明白なものの、すっかり現地に溶け込んで無国籍化しています。男性と女性の中間的なルックスの方に美男美女が多いのと同じく、無国籍化すると美人になるんだって思いました。

次はスペイン系。小柄で、元気で、ファッションや仕草など全身で男性を魅了するのがこのタイプ。パパ活パーティーでどんな女性と出会えるのか、楽しみになってきました。

《パパ活別館の外観》

さて、いよいよパパ活にチェックインする時間。いったんホテルに戻り、クレジットカードやパスポートをミニ金庫にしまい、最小限の荷物で出かけます。

別館があるのはやや高級な住宅街の一角、地味な外観、表札は無し。正面からだとそれほど大きくないように見えますが、裏の斜面には半地下の部屋が広がり、庭と合わせると100坪以上の規模感。中央の黒いのが頑丈なスチール製の外トビラで、ここを通ると正面の玄関ドアがあります。外トビラは昼間解放、真夜中から朝まで施錠。正面玄関は常に施錠で、インターホンで呼んで開けてもらいました。

《メデジンのパパ活スタイル》

玄関のドアを開けてくれたのは、バドガールのようなチューブトップの小柄な女性、スペイン系美人。それも、かなりの美人。期待が膨らみます。案内してくれた事務所では、西海岸から来たという20代のアメリカ人が忙しそうに書類をかき分けていました。先に用事を済ますから待ってくれと言われ、乱雑な細長い部屋の壁際に寄りかかっていると、業務指示が耳に入ってきます。チューブトップ、パパ活パーティーに参加する女性ではなく、参加する女性を集めるのが役割でした。数だけじゃなく質も大切なんだとか、ノルマがどうとか、けっこう大変そうな雰囲気。。

ようやくわたしの順番になったと思ったら、最初は愚痴ばかり。せっかくコロンビアに来ているのに忙しくて遊びにいけないとか、カン違いしたアメリカ人客が多くて疲れるとか。そして、口コミで来たのだからある程度は知っているだろうけど、誤解されないようちゃんと話しておくと前置きされ、パパ活スタイルの説明が始まりました。


コロンビアでは売春が合法とはいえ、ここは場所を提供するだけでパパ活には一切関与しないこと。本館に毎夜集まる地元女性は大人の交渉を前提に来ているから好きに話しかけて大丈夫とのこと。完全なプロフェッショナル、病気持ち、盗癖などの女性は分かった時点で排除しているけれど、漏れはあるから気をつけて欲しいこと。ゴムや各種お薬などの「必需品」は事務所で販売していること。別館はボロくて申し訳ないこと(でもホテル別にとっているだろうから大丈夫でしょ、とも言われた)。「事」を別館でする場合、この地区は安全だから本館から(数分)歩いても大丈夫なこと。


別館、確かにボロだったです。半地下の部屋は廊下が薄暗くてじめじめ、安っぽい蛍光灯で室内は妙に白く、塗装が剥げかけた壁にはところどころに走るタテ方向のひび。ベッドのマットレスは沈みかけていて、洗い立てパリパリのシーツと妙なコントラストを醸し出していました。これで1日約7千円(当時のレート)、シェラトンのシングル(当時約8千円)と同レベルの価格設定。

これ、純粋な宿泊料金としてはあり得ず、実質はパパ活参加料金なのです。本館はおよそ2倍の価格設定なので、参加料金プラス宿泊料金といったところ。別館でまともな1階と2階は事務所および従業員宿舎となっていて、半地下の部屋は倉庫とかを無理やり仕切って改装した様子。元々は本館だけで営業していたところ、事業拡大のため部屋を増やしたのでしょう。アメリカ人オーナーが宿泊料と称したパパ活参加代金で小遣い稼ぎするニッチな商売、これがパパ活もどきの正体でした。

パパ活の仕組みが分かってくると、安心感が生まれます。説明はリーズナブルだし、西海岸青年はごく普通でブービートラップがあるようには思えません。これなら大丈夫だろうと、いったんホテルに戻って夜に備え一休みすることにしました。

次回はいよいよパパ活本番のレポートです。(パパ活本番編に続く)

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