理想の女性を求めて(第5話:初めての月極め)

軽い気持ちで交際クラブに入った、ナンとも冴えないアラフィフの私。ユカさんとの別れから「理想の女性はどんな人だろう?」と探している時に出会ったのがマリアさん。

彼女とのSEXに衝撃を受け、彼女の体に溺れてしまったのが前回のお話です。
 

初めての月極め

『焼き鳥とビールがあれば幸せなんだー♪』

とマリアが言うので、2回目は焼き鳥屋さんへ。

他愛のない話をして店を出ると

『ゴメン今日あの日なの。お詫びに私が出すから、2件目どっか行かない?』

前回のことが忘れられなかっただけに、メッチャ残念(笑)

こればっかりは仕方ないので、気を取り直して2件目はバーへ。

バーでも取り留めない話しをして店を出て、タクシーを探して大通りに向かっているとマリアが


『ねぇチューして』
 

「エッ・・・知り合いに見られたらシャレならんし・・・」

なんて思い煮え切らない返事をしていると、更に迫ってくるマリア。

これでは、どっちが男で、どっちが女なのか分かりません(苦笑)
 

初めて会ってから、マリアはメールで積極的に好意を伝えてきました。

この日は食後の関係はなかったものの、行動で好意を伝えてきました。

悪い気がするハズもありません。

しかもカワイイ上に、SEXの相性はバツグン。

私にとってマリアは「クラブで、これ以上の女性に出逢うことは無いだろう」と思える人だったので、自然にある提案をマリアにすることに。

『これからは月極めで逢わない?』

『うれしい♪』

と、受けてくれたマリア。

この時は、やっと理想の女性にめぐり逢えたし、この関係がずっと続くと思ってました。
 

たった3ヶ月

『もう逢えない!』

とマリアから突然のメール。

「ナンだ?ナンだ?月極めが始まったのに、いきなり終わるのか?」と思ってドキマギしながら『どうしたん?』と返信すると

『持病が出て、しばらく逢えない』とのこと。

「心臓に悪いわー。それを先に言って欲しい」と思いながらも、ホッと胸をなでおろしましたが、持病なら仕方ない。

「さい先 悪いな」と思いながらも、彼女の持病が治まるのを待つことにしました。

暫くしてからマリアから

『だいぶ落ち着いたし、逢いたい』

とメールが来たので、久しぶりに逢うことに。
ベットでマッタリしながら

『そう言えば、俺とだけ付き合いたいからクラブを辞めるって言ってたやん。その後、どうなったん?』
と聞いたら

『ゴメン。クラブに言ったんだけど、強く引き留められて辞められなかったの』

クラブを辞めると言ったのはマリアです。

この時に初めて「アレ?」と思いました。
 

出会って最初の頃、こんなことを聞きました。

『お子さんがいるのに、夜出ても大丈夫なん?』

『上の子が面倒を見てくれるから大丈夫』

それが、月極めになってからは

『やっぱり夜会えるのは、月1回くらいかな』

他にも大きな出来事があったのですが、ここには書きません。
 

月極めの関係になって、マリアから私に好意を伝えることは殆ど無くなりました。

そこにクラブを辞めなかったことといい、逢える時間の変更といい、ここでは書けない出来事がダメ押しになって、月極め前からの余りの変わりぶりについて行けず、彼女と別れることにしました。

出会ってから、たった3ヶ月での破局でした。
 

かなり見えてきた理想の女性

「これ以上の女性に出会うことは無い」と思ったことにウソはありません。

マリアさんとのSEXに溺れました。

私の人生の中で一番SEXが合う女性でした。

しかもカワイイし、好意を寄せてくる。

私にとって、これ以上の女性はいないと思いましたが、それは月極めを始める前まででした。


月極めになってから変わってしまった理由は分かりませんが、初期のマリアさんの言動は私を引き込むためのウソだと思わざるを得なくなったとき、どんなに彼女の体に溺れていようと、別れを選びました。
 

マリアさんとの別れが、私が求める理想の女性像に大きく近づきました。

かなり見えてきたものの、この時には全ては見えてません。

理想の女性像がハッキリ見えたのは、マリアさんと別れてから5ヵ月後に出会ったある女性がキッカケだったからです。



春夏秋冬


※記事内に記載の名前「マリアさん」「ユカさん」は仮名です。クラブネームはもちろん本名とも違います。ユニバース倶楽部の会員サイト内で探しても該当する女性はおりませんので悪しからず。

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