「日本穴埋め棒協会」について③

今回の内容は倶楽部に関係無いうえに、一部事実は含まれていますが、そのほとんどは妄想爆発のくだらない内容です。申し訳ございません。
 

「日本穴埋め棒協会」今までのあらすじ

※詳細はコラム「日本穴埋め棒協会について①②」ご参照ください

当時彼氏持ちのあやちゃん(仮名)と関係を持った際、私はラブラブになるのを期待。

しかしながら、彼女の「スッキリしました!ありがとうございます!」という反応を見て、「ああ、俺はただの”穴埋めの棒”だな。もはや人間でもねーな。ただの棒、”穴埋め棒”だな。」と認識。

そして、決して気持ちでは繋がってはいけない、穴をただ埋めるだけ、そんな「穴埋め棒」達を集め「日本穴埋め棒協会」を発足。(※妄想です)

規約3ヶ条を作る。

一つ、相手に何も求めない事
二つ、コンドームは必ず着ける事
三つ、決して本気にならない事

しばらくは「穴埋め棒」として彼女に応じていたものの、彼女からの攻勢を受けるうちに本気で好きになってしまう。

結果、上記3ヶ条を自ら全て破る事に。

当然、日本穴埋め棒協会は強制退会処分。

そのうえ、結局「穴埋め棒」以上の事はそもそも求めていなかった彼女にもフラレる。

その後、彼女は元彼と復縁。

そして彼女と私は普通の飲み友達の関係に戻る。

しばらくすると突然、彼女から「エッチしたい」と求められる。

それには当然応じるものの前回の反省があるため、彼女からは再度激しい攻勢を受けるも今度は「日本穴埋め棒協会」3ヶ条を守り切る。

そして無事、協会への再入会を果たす。

ただし、末席会員として。

一方で彼女はゴタゴタの彼氏と別れて、新しい彼氏と付き合う事に。

それからはまたエッチが出来なくなり、自然とただの飲み友達に戻る。

しばらくして、彼女から新しい彼氏との結婚報告を受ける。

そして今回に繋がります。
 

「日本穴埋め棒協会」の定例会

ここは都内のとある場所にあるマンションの一室。

日本穴埋め棒協会」の事務所。

ある日の定例会の出来事です。

ピンポーン

私「失礼しま〜す」

私はいつもの定例会に出席するために、とあるマンションの一室にある事務所を訪れた。

正直言って憂鬱である。

「日本穴埋め棒協会」へ再入会を果たせたものの、現在は一番の末席会員であり、肩身の狭い状況が続いてる。

以前は仲間であり後輩であったメンバーからも蔑んだ目で見られ、一定の距離を感じている。

特に現在の会長は私にやたら厳しい。

一度は仲間を裏切って強制退会となった身、これくらいは仕方がないとは思う。

くわえて最近は、特にこれといった成果が無いというのも原因の一つだ。

今日の定例会も嫌だな。。

早く終わって欲しい。


既に今日のメンバーはリビングに揃っていた。


私「お疲れさまです!」

※日本穴埋め棒協会の発足人で元会長。規律を自ら破った事から強制退会、その後再入会を果たすが、現在は一番の末席会員。
「より無難なセックス。70点を取ればいい。」が口グセ。
会長の頃は「70点のセックスってさすが会長!深いっすね〜!」と言われていたが、今では「70点?てめー何言ってんだ?取るなら100点取りにいけよッ!!」と現会長に怒られる毎日。


A氏「おう、お疲れ。」

※日本穴埋め棒協会の現会長、通称「道具使い」。
女性はおもちゃのもとに帰ってくる」が口グセ。
顔はエグザイル系のイケメン。
筋肉質。


B氏「お疲れさま。」

※日本穴埋め棒協会の副会長、通称「ジョッキーさん」お尻を一心不乱に叩く姿からそう呼ばれる。
お尻を叩いてるんじゃない。お尻に叩かされてるんだ。」が口グセ。
優男風なイケメンで髪の毛はサラサラ。
いわゆるドS。


C氏「お疲れ様です!」

※一番の若手会員だか序列は私より上。
通称「ビンタメン」女性からのビンタが大好物である事からそう呼ばれる。
唯一今でも元会長の私に気を使ってくれる存在。
ニヤニヤしながら「ゾクゾクしますね」が口グセ。
変態度は底無しの期待のホープ。
ジャニーズ系の爽やか風イケメン。
いわゆるドM。


A氏「お前おせーよ。座れや。」

私「はい、申し訳ございません!」

私は買ってきたペットボトルのお茶とお菓子、ウェットティッシュをそれぞれのメンバーの前に綺麗に並べる。

これも末席会員の大事な仕事である。

A氏はさっそくペットボトルのキャップに手をかけ、一口お茶を飲み込むと

A氏「お前最近どーなの?反省してんの?」

・・・また始まった。。

私「はい!反省しています!その節は本当に申し訳ありませんでした!」

A氏「いやいや、謝って欲しいんじゃねーよ。繰り返さないために何か努力してんの?って聞いてんの!?」

私「はい、いや、、それが最近は特に成果も無い次第で。。」

A氏「じゃ、何もしてねーのかよ!!」

私「はい、いや、、何もしてないわけじゃないのですが。。」


A氏「だから何の努力してんだよ!」

私「はい、なかなか報告できる成果が無いので、何もしないのはいけないと思い、ユニバース倶楽部というものに入会し、・・・入会金や手数料、女性へのお手当は発生するのでお金はかかるんですが、そこでスキルの向上と、穴埋め規約を何があっても守り切る心を鍛えております。。」

A氏「ユニバース倶楽部?何それ?どんなのか教えろよ?」

私「いや、これは会員以外には教えられないものでして。。」

A氏「ゴチャゴチャ言ってねーで、いいからさっさと教えろよッ!!」

私「はぃぃ〜!」


詳しくユニバース倶楽部の仕組みを説明し、なんとか理解頂こうとしたものの。。

A氏「ちげーよそれ!お前が埋めてるのはただ”お金”だけだろーが!俺ら穴埋め棒が埋めるのはあくまでも”心”と”体”!」

A氏「”お金”じゃねーよ!”穴埋め棒”としての誇りねーのかよッ!」

私「はぃぃ〜!」

B氏「まあまあまあ。会長。」

B氏「元会長も反省されて、何か自分なりに努力されてるようだし、ここはそれで納めときましょうよ」

B氏「私も次のアポもありますし、そろそろ定例会始めましょうよ。」


A氏「はあ〜、仕方ねーな。。」


会長は椅子に深く腰を下ろしため息をつく。

一方で、副会長B氏からの冷たい目線が私に突き刺さる。

・・・早く帰りたい。。

定例会の司会は副会長B氏が担当だ。

定例会ではそれぞれの活動結果を報告し、お互いにアドバイスや意見を交換。

時にはお互いに慰め励まし合ったり、またお互いのスキルアップを図る場でもある。

B氏「起立。唱和お願いします。」

B氏「日本穴埋め棒協会 規約3ヶ条!」

全員「日本穴埋め棒協会 規約3ヶ条!」

B氏「一つ、相手に何も求めない事」

全員「一つ、相手に何も求めない事」

B氏「二つ、コンドームは必ず着ける事」

全員「二つ、コンドームは必ず着ける事」

B氏「三つ、決して本気にならない事」

全員「三つ、決して本気にならない事」

B氏「ではご着席ください。それでは定例会を始めたいと思います。」



まずは会長からの報告である。


A氏「この前の穴埋めでは〜…」


会長の報告内容は、さすがとしか言いようが無い。

女性の好みに合わせた道具選び、使う道具の順序、女性の体力や体調への配慮、そしてその反省点と改善策も的確であり、まさに穴が無い。


続いてB氏の報告。


B氏「昨日穴埋めに行って来たのですが、先方の要望に答えてたら私とした事が、お尻叩きすぎちゃいまして〜……」


ふと会長の足元に目線を落とすと、黒いボストンバッグが置いてあるのに気づく。

この中にはいくつもの色違いの袋が入っており、その中にはそれぞれの女性専用の道具が整理されている。

会長いわく、女性毎に新品を揃えるのがマナーなんだそうだ。

ところで会長は、道具はどこで洗ってるんだろうか?洗面所?
洗ったら天日干しとかはするんだろうか?
ベランダでの天日干し中にコロコロとローターが隣のベランダに転がったりしないんだろうか?
コロコロ転がるローターに野良猫が反応して戯れたりしないだろうか?
会長ほどになると、スター・ウォーズのジェダイがフォースでライトセーバーを手元に引き寄せるように、電動バイブを手元に引き寄せたり出来るのかな?


そんな事を考えているうちに、B氏とC氏の報告が終わり私の番だ。


B氏「では報告お願いします。」

私「はい、実は特にこれといった成果は無いのですが。。先日、私が協会を強制退会するきっかけとなった、あやちゃんと会ってきました。彼女はもう来週には入籍し、来月には遠くへ引っ越しする予定です。
最後に、入籍祝いも兼ねて食事に行きました。そこで彼女は、嬉しそうに婚約指輪を私に紹介したり、両家の顔合わせの写真や旦那とのエピソード等を報告してきます。

最近は一切遊ぶ気も無く、これからは落ち着いて大人になるとの事。
私は話しを”うんうん”聞いて彼女を祝い、食事をご馳走しました。食事が終わって終電まで少し時間があります。
どうしようか?そして、一時間だけカラオケに行く事になりました。お互いカラオケ好きですし、歌の好みも似てるので、交互に曲を入れて楽しく熱唱していました。

ふと彼女を見ると、”あれ、なんか近いな”と曲選びの時の顔も近いし、なんなら座る位置も近い。いやいや、さっき婚約指輪自慢してたよね?無い無い。

彼女が立って歌を熱唱している間に、私は落ちつこうと深呼吸。手をソファーについて深く腰掛け直しました。
歌の途中で、立って歌っていた彼女がソファーに腰掛けたのですが、”あれ、お尻が私の手の上にあるぞ”と近いというか、もうお尻が手に触れています。

いやいや、遊ばないって言ってたよね?無い無い。

私は歌ってる彼女に気づかれないように、時間をかけてミリ単位で手を動かして、お尻の下から手を引き出しました。
タバコを吸って落ち着こう。
しかし、ひと吸いふた吸いしたところで彼女の歌が終わり、私の番です。
慌ててタバコの火を消そうとすると、「残りは私が吸う」と、私のタバコを奪って吸いだします。

”あれ、なんかアダルトな間接的キスだぞこれ”いやいや、旦那となんだかんだ幸せなんでしょ?無い無い。
ドキドキしながら私が歌っていると「あと10分です」のコールが鳴りました。
次に彼女が歌って最後かな?と思ったら、あれ?彼女は次の曲を入れてません。

シ〜ン・・・

”あれ、これ、やっぱりそういう事なのか?”いやいや、来週入籍するって言ってたよね?無い無い。
と思って彼女の方を見たら、わッ!顔が近いッ!!

結局、誘惑に負けて久しぶりにハグしてキスを何回かしました。

終電間際で私は帰らなければいけないため、ホテルに誘う時間も私には無くそのまま帰ったのですが、これってどういう事だったと思いま…」


A氏「合図だよ!!完全な!親切な!丁寧な!」

A氏「バカか!完全な合図だよそれ!ビビっての逃してんじゃねーよ!」


私「はぃぃ〜!」

B氏「それ完全な合図だよね?」

C氏「ですよね。。」

A氏「てめー、もうろくするにも程があんだろ!元会長だろーがッ!ふざけてんじゃねーよッ!!」

A氏「せっかくの穴埋めニーズ、逃してんじねーよッ!!」

A氏「あ〜〜もう!イライラするし俺もう出るわ!」

A氏「今日はこれで終了!」



・・・・

B氏「ごめん。俺もアポあるし出るね。」

会長と副会長が部屋から出ていきます。


・・・・


バタン


シ〜ン・・・


・・・・


C氏「・・・先輩。あまり気にしない方がいいですよ。。」

私「いやぁ〜。。」

C氏「でも・・実は違いますよね?」

私「えっ?」

C氏「あれですよね。二人から嫉妬されるのが嫌で。」

C氏「あれですよね?わざと噓ついたんですよね?合図に気づかなかったって。」

C氏「あれでしょ?先輩。当然分かりますよね?さすがにすぐ気づいてホテル行かれたんでしょ?」

C氏「そうですよね・・先輩?元・・・会長?」


私「いや・・あれ・・さっきの話・・実話なんだ。。」


C氏「マジすか。。」

C氏「それ”穴埋め棒”的に・・相当ヤバいやつでしょ。。」

C氏「・・いや、ちょっと申し訳ないですが、それ、さすがの僕も引きますわ。。」

C氏「・・俺、もう行きますね。最後先輩、ここの鍵お願いしますね。」


私「・・・はい。。」


・・・・


バタン


シ〜ン・・・


・・・・


私「はぁ〜〜。俺何やってんだろ。。」

静かなリビングで、卓上時計の針の音がチクタク鳴っている事に気づきます。

私「そうだよな。。完全な合図だったよな。。来週には入籍しちゃうし、最後の穴埋めの合図だったのかもな。。

私「はぁぁ〜〜。。」

・・・すると、


(それでええんじゃ。)



だれ!?

誰もいないはずの部屋から声が聞こえる。


(それでええんじゃ。)



錯覚か?いや、確かに聞こえる。どこから?


(それでええんじゃ。)


右後ろッ!!

バッと右後ろを振り向くと、部屋の角の上に神棚があります。


(それでええんじゃ。)



・・・棒神様!?


(それでええんじゃ。)



棒神様が私に語りかけてる!?


(それでええんじゃ。)


良いわけ無いですよ。。私なんてダメダメですよ。。


(それでええんじゃ。)


・・・いや!?


(それでええんじゃ。)

そうか!

彼女に最後の穴埋めをしたのは今回結婚する旦那との初デート3日前。

その旦那と付き合ってからは一度も穴埋めをしていない。

そして入籍が来週。

むしろ入籍後に穴埋めした方が、なんかバランスが良いように感じる!

末永く穴埋めするために、真の「穴埋め棒」になるためには、まさか!?


入籍後って事ですか!?


(それでええんじゃ。)

そういえば、以前彼女にフラレた際に

「むしろ相手は独身の私より、人妻がいいんじゃない?」

って彼女から言われたんですが、まさか!それが前フリだったって事ですか!?


(それでええんじゃ。)


そうか!そういう事ですか!?


(それでええんじゃ。)

サンキュー!ありがとう棒神様!!

部屋の鍵をつかんだ私は、颯爽と部屋を飛び出してコートを羽織りつつ、あやちゃんにラインを入れるのでした。

”再来週もう一度会いたいんだけど!頼むッ!お願いッ!”

次回に続く。
 

あとがき

こんなくだらないコラムを掲載いただけるユニバース倶楽部の懐の深さに感謝申し上げます。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

お読みになった男性会員の皆様にもせめて「棒神様」のご加護がございますように(笑)
 

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