どうしてぼくたちは交際女性に,のめり込み過ぎてしまうのか
のめり込み過ぎると辛い
こんにちは、冒険商人です。
みなさんは、お気に入りの女性にのめり込み過ぎて辛い思いをしたこと、ありませんか?
ぼくは、これまでに何度か痛い経験をしてきました。
交際倶楽部で出会う女性って美人が多いです。
男性の「好き」な気持ちって、「わ!かわいい。好き~!!」って感じで、割と一瞬で跳ね上がりますから(笑)
「この子が別の男性と会っているかもしれないと思うと、心が痛い。メールも頻繁には来ないし、どうしたらもっと自分に振り向いてくれるだろうか、もっと喜んでくれるだろうか・・・」
と悩みます。
お手当を自分のイメージよりも多めに提示したり、誕生日や記念日でもないのについついプレゼントを買ってあげたくなってしまったり。。。
そうやっていろいろとしているうちに、相手女性にどっぷりのめり込み過ぎてしまって、もはや冷静な判断ができなくなってしまうことがあります。
たとえば、お付き合いしてまだそれほど時間が経っていないのに、女性から
「海外研修に行くために英会話の勉強をしたいの。できたら少し応援してもらえないかしら?」
などといったお願いをされた場合、冷静な自分であれば
「交際が始まって間もない時期で、まだお互いの信頼関係も強く築けていないのに、こんなお願いをしてくるなんて非常識だ。早めにお別れしよう」
と考えられる場面でも、のめり込み過ぎていると
「ああ、そうなんだ。この子は仕事や勉強に一生懸命ないい子だなぁ」
なんて肯定的にばかり考えてしまい、喜んで応じてしまうケースが典型例でしょう。
そして、そんな特別な応援をしてあげた後に、例えば交際女性からお礼のメールが来なかったとしましょう。
冷静な自分なら、
「なんて無礼なヤツだ。こういうときに迅速にメールひとことも打てないのか」
と判断できるはずのところが、のめり込み過ぎているために
「そういえば、会社の業務が忙しい時期だって言ってたよな。うんうん。わかるわかる。いいよ、メールなんて送らなくても。君の思いは届いているから・・・」
などという愚かな肯定的解釈を繰り返していくのです。
そんな日々が続き、やがて決定的に
「このお相手女性、非常識だ!おかしいよ!」
と思う出来事があったときに、今までの肯定的解釈が一気に通常解釈に変換されて、
「俺って、なぜこんなお相手にのめり込んでいただんだろう。どう考えたって、いいように利用されているだけじゃん」
みたいに気付くのです。
その頃には、必要以上の多額の資金も消えていますし、何よりあなたの貴重な時間、そして本当に良い女性と会える機会を失くしてしまっています。
もちろん、素敵な女性と交際するわけですから、ある程度前のめりになることは、良いことです。
しかし、のめり込み過ぎてしまうと、後からとっても後悔することになるかもしれません。
前置きが長くなりましたが、今回は「のめり込み過ぎてしまうのはなぜか?」を紐解いていきたいと思います。
認知的不協和
「認知的不協和」という言葉をご存知でしょうか?
専門的な意味はさておき、簡単なイメージとしては、人間の脳は行動と認知にギャップがある場合、行動の方に認知が引きずられてしまうということです。
たとえば、あなたが100万円を出してキャラメルサイズの小さなチョコを買ったとします。
それを食べてみると、もう、めっちゃまずかったとしましょう(笑)
行動=100万円を払った
認知=めっちゃまずい
ということで、行動と認知がずれているわけです。
こんなとき、脳は行動に引きずられて認知を変えてしまいます。
「100万円も払ったんだからきっと美味しいチョコのはずだ」
と無意識に考えるわけです。
その結果、明らかにまずいのに
「いや、さすがに100万円もするだけあって、なかなか独特で他では味わえない素晴らしい味ですね」
とか言ってしまうわけです。
(単に、ありえないくらいまずいだけなのに・・・)
女性にのめり込み過ぎてしまう心理も、認知的不協和で説明がつきます。
行動=たくさんのお手当を渡している。たくさんのプレゼントを贈った。
認知=特に魅力を感じる女性ではない
というように、行動と認知にギャップがある場合に、認知が行動に引きずられて、
「これだけのことをしているのだから、すごく素敵な女性に違いない!」
と無意識に脳が認識してしまうのです。
こういう状況になると、もう女性が非常識なこと(高額なバッグをねだられたり、追加の資金を求められたり、ドタキャンされたり、返信のレスポンスが異様に遅かったり、、、)をしてきても、
「そういうところが、かえってかわいいんだよね~」
「この子のわがままを怒らずに聞いてあげられるのって、俺くらいのもんだよな~」
とか、訳の分からない肯定的解釈を続けてしまうことになるのです。
そしていつか、必ずそれは破裂して、あなた自身に大きな傷を残してしまうのです。
中島みゆき『糸』のような関係を求めよう
『糸』。歌詞がいいですよね。
♪縦の糸はあなた 横の糸は私 織りなす布は・・・♪
そう。
交際は相手と自分と2人で一緒に紡ぐもの。
織りなさなければなりません。
女性のわがままを何でも聞き入れ、お手当も多めに渡し、プレゼントも贈り、会う時間帯もメール・ラインの時間帯も女性側に柔軟に合わせ、いつも励ましと応援と愛の優しい言葉を投げかける。。。
清潔感に問題があるなど生理的にダメな場合は別ですが、基本的に上記のように自分のことを最大限に良くしてくれる相手に対して好感を持たないはずはありません。
つまり、交際倶楽部において、実は男性は女性から好感を持ってもらうことはかなり簡単です。
しかし、交際・恋愛は2人で織りなすもの。
お互いに交際を良好に続けていくための努力が必要です。
たとえば、なかなか会えないときは一言でも連絡を入れてくれるとか、忙しい日々を送っていてもデートの前にはしっかり美容院に行ったり睡眠をとったりして万全の体制で来てくれるとか、値段は安くても心のこもったプレゼントをしてくれるとか、ぼくたちが言った言葉や誕生日を覚えてくれているとか、、
そういう本当に小さなことでいいと思うんです。
そういう小さな努力を、女性側もしてくれていることが交際を良好に続けていくためには欠かせない要素なのです。
男性側が、最高級の品質のありったけの量の糸を縦に編み込んでも、女性側がそれに対して横に編み込みをまったくしてくれなければ、布にはなりません。
単なる糸の塊です。
そんなの、ちょっとイレギュラーな風が吹いたらあっという間に吹き飛んでしまいます。
(ぼくは、吹き飛んでしまった苦い経験があります汗)
いや、女性が本気で男性のことを「好き」って思ってくれているとしても、その思いだけでは交際は続かないんです。
男性も女性もお互いの「好き」の気持ちをカタチや行動に明確に表して、2人で織り込んでいく。
それが大切なのだと思います。
のめり込み過ぎない交際をするための心構え
最後に、のめり込み過ぎを防ぐための心構えを記します。
①認知的不協和という言葉を知っておくこと。
②相手の言動に対してストレスを感じたときに、無理やり肯定的に解釈をせずに「それは、ぼくとしては応じられない」とか「それは、嫌だな」とか、しっかりと表明するよう心掛けること。
→ぼくの過去の失敗例として、女性から
「私は、ラインの返信とか遅いタイプなのよね~。男性から『なぜライン返してくれないの?』って言われたら冷めるわ~」
的なことを言われて、
「そうだよね。ラインの返信が遅いくらいで文句言う男って度量が狭いよね」
って返事したことがあります。
結局、こちらはほぼすべてのメッセージを24時間以内に返信しているのに、女性からはだいたい3日~5日間隔で返ってくるということが続き、ストレスが溜まって自然消滅したということがありました。
もちろん、(別のコラムにも書きましたが)「俺からのラインは2時間以内に返せ!」とかそんな無茶は言いませんけど、だいたい交際関係における一般的な時間感覚(長くても2日以内くらい)ではレスポンスが欲しいですよね。
それを相手に言わずに、自分で勝手にストレスを溜めてるってよくないことだと思います。
のめり込み過ぎる前に、「あぁ、この人とはレスポンスの価値観が合わないからサヨナラしておこう」って決断ができるかどうかが、ポイントです。
③自分と相手が2人で交際を持続させていこうとする具体的努力が見えるかを意識的に確認すること。
→女性の気持ちを繋ぎとめておきたいという思いは分かりますが、どうか、あんまり頑張り過ぎないでください。
交際って、結局自然体でお互いに居られるから長続きするのだと思います。
④あなたが気に入っている目の前の女性と同等以上に良い女性は、世の中に必ず存在する、と信じること。
→こんなに素敵な女性はいない! そう思えることはとっても素晴らしいことです。
そのお一人を力いっぱい大切にしてあげてください。
けれど、頭の隅に「この相手と同じくらい自分とフィーリングが合う女性。この相手以上に自分にふさわしい女性は必ず存在する」という考えを必ず持っておいてください。
この考えを持っておかないと、一気にのめり込み過ぎてしまいます。
⑤自分の人生は、自分の好きに決めればよい。と理解すること。
→一人の女性にのめり込み過ぎを避けるために、常に必ず複数の女性と交際をするという男性がいます。
それはそれで、一つの対処方法でしょう。良いと思います。
また、結局「この一人が一番だ!」と思っても、それ以上に素敵な女性が必ず出てくるものだから、結婚して籍を入れるなんて絶対したくないという男性もいます。
それも適切な考えだと思います。
そして、もちろん「この人は運命の人だ」と深く想い、他の女性との関係を一切断ち、一生一緒に居るという強い決意で結婚をするという男性もいます。
幸せで強い、本当に素晴らしい考えだと思います。
ただ、その強い決断の源が
「認知的不協和によって、女性にのめり込み過ぎてしまったことによる勘違い」
だったとすれば、、、とんでもない悲劇となります。
女性をどうしたいのか? の前に
あなたはどうありたいのか? を優先して考えることも大切だと思います。
みなさんが素敵な交際に恵まれますように。