恋愛ワクチン 第四十話 ハロウィンパーティー
コラムを通じて兄弟姉妹になった有志のワイン会
(シアトルさんの最新記事「あの5分間だけは君は本当の妻だったよ。ワイン会レポ」ご参照ください)
の翌日、マックさんは、鏡の前で、カボチャの帽子をかぶって、似合うかどうか最終チェックしていた。
今夜は、女の子4人を連れてハロウィンパーティーだ。
二年前にコラム記事で書いたインターナショナルのブロンドの娘(恋愛ワクチン第七話「擬似恋愛系の子」)との再会の目的もある。
見つめてくる子。
瞳で心を射抜かれてしまう。
彼女とバランスが取れるように、マックさんのコレクションの中から、見た目極上の娘を3人呼び寄せた。
シスター姿が二人。
ただし、おへそは出てて、ミニスカートに黒の網タイツ。
キャットウーマンが一人。
ブロンドの娘は、不思議の国のアリス。これがまたよく似合う。
男性は、マックさんと、昨日のワイン会の社長とは別の取引先の若手営業マン。
彼はイケメンで、当日の夜中にクラブのDJも頼まれている。
マックさんたちも応援に行く予定だ。
シスター二人と、イケメン君とマックさんの4人、少し早く合流したので、名古屋の歓楽街にある観覧車に乗った。
二人とも日本人で、ユニバースは退会したが、一人はプラチナ、一人はブラックだった。
マックさん主催の複数プレイで知り合って意気投合した二人だ。
観覧車というのは、ゆっくり上がる。
90度くらいまでは、夜景を背景として普通に女の子たちの写真を撮る。
被写体として慣れさせる。
90度超えたくらいから、女の子同士で絡ませて、キスさせたりする。
そして足を開かせたり、スカートをたくし上げさせてパンチラ写真を撮る。
180度、頂上近くになったところで
「じゃあ、パンツも降ろしてごらん」
と言って、少しためらう女の子のパンツを、手早く膝まで下げて、自分でスカートをたくし上げさせて撮影。
恥ずかしがるけど、刺激的なことが嫌いじゃない娘たちなので、嫌がりません。
念のために書いておきますが、これ、誰かに見られて通報されて、携帯の写真チェックされたら、間違いなく公然わいせつ罪です。
ただし、誰かに見られていなければ、犯罪にはなりません。
「見つからなければ捕まらない」というずるい意味ではなく、公然わいせつと言うのは、それを見て不快に思った人がいなければ、そもそも犯罪ではないという意味です。
そんなリスキーな遊びして時間潰したあとで、キャットウーマンと不思議の国のアリスと合流。
パーティー会場に移動。
元々公営の植物園であった跡地なので、雰囲気があります。ヨーロッパの庭園みたい。
男女あわせて100人くらいはいたでしょうか、若い人たち中心に目一杯コスプレして、それぞれに楽しんでいる。
その中でも、マックさんたち一行は目を惹く。
皆が注目している。
そりゃそうだろう、元ユニバースのプラチナが二人とブラックが一人、もう一人は別のクラブで出会った娘だが、ユニバース入会すれば間違いなくブラックの四人が、思いっきりセクシーなコスプレで歩いているんだから。
「一緒に写真撮ってください」というオファーが引きも切らない。
ナンパしようと声かけてくる男性を断るあしらいも慣れたものだ。
マックさんはというと、運営スタッフに「モデル会社の社長さんですか?」と不思議そうに尋ねられて、ご満悦である。
いかにもパパ活っぽい、1対1のデートと言うのは、どんなに格好つけていても恥ずかしいものだ。
しかし、ハロウィンパーティーで、4人の美女を連れて歩くのは恥ずかしくない。
なんとなく大物感がある。
さて、ブロンドのアリス、人目を気にせず、マックさんにくっついて離れない。
なんだか発情してるみたいだ。
ここからが、今回のコラムのお話の始まりとなる。
ブロンド娘は、実は日本人の旦那さんがいる。
マックさんは、既婚者とはデートしない。
知らずにデートして、ブロンド娘から既婚者であると告げられたときは、すぐに切ろうと思った。
しかし
「旦那は、私が交際クラブやってるのを知ってる。気にしない人だから、よかったら紹介してあげるよ。三人でご飯食べる?」
と言われたので、驚いた。
旦那が承知の上なら、誰かを怒らせることも傷つけることも無い。
だから、このブロンド娘とだけは、関係を続けることにした。
セックスが大好きで、出来ることなら日に3回、いや5回くらいしたいそうだ。
旦那は週に3回しかしてくれない。だから交際クラブに入ったとのこと。
そんな彼女、日本人の旦那との間に子供はいない。
ところが、旦那、半年ほど前に、別の日本人女性との間に子供を作ってしまった。
ショックだし、落ち込んで好きな気持ちも冷えかけたが、彼女は日本が大好きだ。
ヨーロッパに帰りたくない。
離婚すれば、結婚ビザが切れてしまうので、日本にいられなくなる。
それで、旦那が浮気相手の実家である名古屋に転居したのを追って、必死で旦那にしがみついている。
とても可哀そう。
旦那はというと、どうもブロンド娘と別れる気はなさそうである。
むしろ、日本人の浮気相手との関係を切りたいらしい。
随分いい加減な男だとは思うが、ブロンド娘が惚れた相手だ。あまり悪口も言えない。
以来、ときどきマックさんは名古屋に来てブロンド娘とデートしている。
慰めてあげるためだ。
旦那とのセックスは月3回くらいに減ってしまったらしい。
愛が薄れたからだろうが、それでもまだしてるんだと、不思議な気もする。
いっそ、マックさんの子供を作って生んでみる?
そう言ってみた。
ヨーロッパのこの娘の母国は、美人が多いのと同時に、冗談が通じないのでも有名だ。
発した言葉はそのまま契約とみなされる。
だから、冗談ではない。
「もう少し考えてみる」
そうブロンド娘は答えた。
子どもが出来れば、子供は日本国籍なので、その母親と言うことで在留資格が生じる。
大好きな日本に住み続けることができる。
さて、ハロウィンパーティーの会場で、ブロンド娘は発情した。
人懐っこい猫のようにマックさんにまとわりついて離れない。
一通り、コスプレ写真は撮りまくったことだし、みんなでホテルに移動して、ブロンド娘を慰めようということになった。
例によって、マックさんが思いついて実行したんだけど(笑)。
部屋に入って、ブロンド娘を、二人の女の子が攻める。
三人の裸体がなまめかしい。
イケメン君と、マックさん、もう一人のシスターの三人は観客役だ。
ふと、観客のシスターが
「ちょっと外の空気吸いに行っていいですか?」
と尋ねて、席を立つ。
ああいいよ、と見送ったあとで、もう一人のシスターが
「彼女、わたしが他の女性と絡むの見るのが嫌なんですよ」
と教えてくれた。
ああ、そういう関係だったのか。
ていうか、いつの間にそんな関係になったの?君たち。
そのシスターが、上手な性技でブロンド娘を絶頂に導くと、イケメン君が
「大変だ、そろそろクラブに移動しなければ」
と言うので、皆で慌てて準備を始めた。
クラブにも網タイツへそ出しのセクシーな格好のままで移動。
イケメン君のDJで盛り上がる中、女の子たちはフロアで踊り、マックさんはVIP席で頭を持たせかけてくるブロンド娘の髪をペットのように撫で続ける。
極上の幸せな時間。
ハウス系の音楽の流れる中、マックさんはブロンド娘の耳に口を近づけて聞く。
「最近は旦那との関係はどう?」
「あまり変わらない。だけど、いいニュースもある」
「どんなニュース?」
うふっと笑って、ブロンド娘はマックさんの手を自分の下腹に導いた。
「・・えっ?赤ちゃんできた?」
「うん」
「旦那の子?」
「そう、旦那の子」
そうか。
マックさん出遅れたか。
ちょっと淋しいけど、ほっと安心もする。良かった良かった。
とりあえず、ブロンド娘は大好きな日本に住み続けることができる。
だらしない旦那のようだし、大変だろうとは思うが、頑張るしかないね。
「予定日は?」
「来年の5月」
「来年のハロウィンは子育て忙しくてパーティーに来れないかな?」
「来れるよ。子ども預けてくる」
昨年も、一昨年も、このブロンド娘とはハロウィンで一緒に仮装した仲だ。
妊娠したら、前よりもさらにセックスしたくなったそうだ。
この辺、人によって違うのだろう。
だからさっき、突然発情したのか。
このあと、他の三人は帰って、マックさんはブロンド娘と二人でお泊り。
マックさん、その夜はしっかりブロンド娘を抱いて、朝にももう一度、計二回射精した。
乳房は敏感になっていて、触られると痛いとのこと。
しかし、膣は普段にも増して気持ちが良さそうで、終わった後もずっと離れがたい様子だった。
女性の体って、妊娠がからむと、本当に神秘的。
ということで、インターナショナル部門の金森さん、彼女はなんとか元気にやってます。
現在ユニバース休会ですが、育児あるし、戻る気はなさそうです。
評判良い子だったので残念でしょうが。
私が彼女にオファーしたのは、もう二年前でしょうか?
ハロウィンパーティーに同伴するブロンド女性の選択で迷っていたところ、「この女性、男性からのフィードバックがいいですよ」と助言頂きました。
助言当たってましたね。ありがとうございます。