恋愛ワクチン 第十六話「正しいお食事デート」

お食事だけのダブルデート

ウィンさんは上機嫌だ。

今日はお食事だけのダブルデート。ウィンさんが出張先でデートした女子大生が帰省の途中で立ち寄るので、マックさんの仲の良い女の子と4人で、たまには会食して四方山話しませんか、ウィンさんがそう提案してきた。

たぶん、ウィンさん、お気に入りの子をマックさんに見せて自慢したいんじゃないかな。

「これ、お口に合えば嬉しいんですけど」

ウィンさんの彼女が菓子包みをマックさんたちに差し出す。
マックさんの連れの子がたじろぐ。

「どうしよう、私何も持ってこなかった・・すみません」

ウィンさんは満足げに頷く。
 

「マックさん、どうです、この気配り。ユニバースの面接の際も彼女、手土産持って行ったそうです。なおかつ、スタッフさんの名前は全部暗記してブログ記事まで読み込んで行ったので、面接担当者にも絶賛されました。交際タイプはAよりのBでガードは堅そうですが、いつになるか、いや、ひょっとしたら僕には無理かもしれないけれど、攻略できたらなあなんて思ってるんですよ」


ウィンさんは彼女をちらっと見る。

「ウィンさんは本当にお話も面白くて勉強になるのですけど、まだ自分の中で準備が出来てなくて・・本当に箱入り娘みたいなこと言ってごめんなさい」

ウィンさん、そんな彼女の牽制をも楽しんで喜んでいる。

「いやあ、なんで君のような子がクラブに登録してるのか不思議だけど、よい社会勉強になると思うよ。」
 

真実を知ったほうが悟るところがある

さて、ウィンさんとマックさんは会計を済ませに席を立った。女の子2人は何やら盛り上がって談笑している。

同年代の女の子同士というのはすぐに仲良くなって情報交換を始めるものだ。ほほえましい。

ウィンさんは彼女を駅まで送っていき、マックさんは仲良しの子とホテルに向かった。タクシーの中で彼女がマックさんにささやいた。
 



「あの子、プロですよ」

 

えっ?プロって何?マックさんあっけに取られる。

「女の子2人になったときに教えてくれたんですけど、あの子、デリヘルとか色々やっているって言ってました。」

「そうなの?・・なんで君にそんなこと教えてくれたんだろ?」

「たぶん対抗意識じゃないかなあ。私がベッドで上手だって話で盛り上がったじゃないですか。彼女、自分だて実は色々経験あるって、私にアピールしてきたんだと思います。結構怖い子ですよ。」

「そうなんだ・・うーん、これウィンさんに教えてあげたほうがいいのかなあ」
 


マックさん、一晩悩んだ結果、ウィンさんに教えてあげることにした。このまま夢を見させてあげたほうがよいのかもしれないとも迷ったが、真実を知ったほうが彼なりに悟るところがあるだろう。
 

このままだと、交際クラブ化してしまいそう

別のある日、業界の会合で、ある女性経営者の方とお会いした。

「マックさん、パパ活ってしてます?」


マックさん、お茶吹きこぼしそうになった。なんで彼女、知ってるんだ?
 

「してないしてない(汗)」
 

「いえ、してますかじゃなくて、知ってますか?って聞いたんですよ(笑)。
わたし、母校の経済専攻の女子大生に、現役の経営者の話を聞かせる私塾のお手伝いしてるって話、先日したでしょう?
あれが、実は今、パパ活の場になっちゃってるみたいなんです。いえ、本当に真面目に勉強しに来る子もいるんですけどね。
お互い大人だから、アフターでどう発展しようと構わないんだけど、管理売春疑われたら嫌だなあと思って、相談に乗ってもらいたくて。」

 

「ああ、そういうことなんですか。私も男だからそれなりに詳しいですよ。しかしなんでまたそんなことになっちゃんたんでしょうね」
 

「最初は、知人の娘さんの19才の女子大生から頼まれたの。私の人脈で、いろんな経営者の方のお話を聞きたいから、
セッティングしてもらえないかって。大学の後輩だし、良いことだと思ったから、お手伝いしてあげたんだけど、どうも最初からパパ活目的だったみたいね。」

 

「なるほど」
 

「講師お願いして、その後パパになった社長さんたち、誰も私に教えてくれないんですよ。ひどいでしょ(笑)。
なんで判ったかっていうと、仕切りにイベントに慣れてる若い男の子付けてあげたんだけど、その男の子が教えてくれたんです。
このままだと、交際クラブ化してしまいそうだけど了解でしょうか?って確認されちゃった。」

 

「うーん・・知らないふりしてればいいんじゃないかなあ。事業としては成り立ってるの?」
 

「若い人のビジネスの勉強になるだろうと思って人助けのつもりで手伝ってあげたんだけど、女性からも〇万円入会金取って、毎回参加費も貰ってるから、赤字ではないみたい。」
 

「うーん、赤字だったらそれ理由にやめればいいけど、事業として成り立っちゃってるなら、やめにくいね・・。とりあえず弁護士に、しっかりと会則の文言確認させたら?」
 

「立ち上がりに私の名前使われちゃってるからなあ。女性経営者が関わってるとカモフラージュにいいんでしょうね。それにしても、今の女子大生って油断できないわねえ。」
 

「面白いから、人間模様眺めて楽しんでればいいじゃん。」
 

「それもそうね」
 

どうも、講師を経験した経営者と、女子大生たちとの交流会が毎月あるようで、秘密クラブ化してるみたいですね。なるほど、こういう形態もあるのか。
 

「それにしても、社長さんたち、お金はあるんだから、銀座でもどこでもお店に行って女の子口説けばいいのに、なんでわざわざあんな女子大生たち口説くのかしら。見た目だって地味な子ばかりなのよ。」

「素人っぽさがいいんじゃない?風俗だといかにもだし」

「私は、お店でちゃんと接客して体張ってサービスしてる子のほうが実直で好感もてるけどなあ。素人っぽいけど、ある意味あの子たち、プロ以上ですよ。」

さて、どちらがプロなのか。うーん難しいところです。
 

お食事だけで高額お手当もらえるデートって実在する

女経営者さんから後日談聞きました。

件の女子大生とざっくばらんに話したそうで、どうもSEXはしていなくて、本当にお食事デートで経営の話に相槌打って、
それで月〇十万円とか支援してもらってるようです。
 

SEXしたくないのではなく、しないほうが良く扱ってもらえるからという理由らしい。
 

たぶん、そういう社長さんたちは、ユニバース倶楽部のような交際クラブを知らないか、知っていても入るのに気後れするといった人種なんだとマックさんは思います。

ちょうどマックさんが風俗のお店に入るのが恥ずかしくて、この年までソープランドの経験がないようなものですね。

ということで、テレビに出てくるような、あるいは一部の女性がツイッターで自慢してるような、お食事だけで高額お手当もらえるデートって実在するみたいです。
 

しかし、そういうナイーブなパパっていうのは、ユニバース倶楽部のような出来合いの交際クラブに登録して出会えるものでは無く、まったく独力のコネと工夫で探し出すものなんでしょうね、きっと。

 

そういうパパ求めて、ユニバース倶楽部などの出来合いの交際クラブに登録した子が、

最初に書いたウィンさんの出会ったBタイプの子なんでしょう。

しかし、ご飯はおごってもらえて、若干の交通費はもらえても、それ以上の期待はできないよ。漁場が違うんだから。
 

教訓:タイプAやBの子の中には結構プロっぽい子も混ざっている。しかし、真のお食事デートプロはそもそも交際クラブやアプリなど出来合いの場で釣りをしない。



マック

※「恋愛ワクチン」に登場する女の子は、マックさんが実際にデートした複数の相手とのエピソードから再構成しています。まったく一致する女性会員は存在しません。またデリケートな話においては、重要な個所を変更しています。

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