恋愛ワクチン 第四話「愛と全裸のリスク」
『恋愛ワクチン』
恋やセックスの欲求は時として病気のように人生を破壊します。これを予防するのが恋愛ワクチン。
入会費とセッティング料を払えば、誰もが接種でき、安全に疑似恋愛を体験できます。
「ほーらほら、街歩いてる人に見えてるかもしれないよ。知ってる人がいるかもしれないなあ。」
言葉責めってやつだ。
ウィンさんの運転する車の中。ウィンさんは車道楽だ。今は左ハンドルの黒いワゴンに乗っている。
もう少し若い頃はロータスに乗っていた。
どこが良かったの?と聞くと、あの車は車高が低いので、助手席の女性は介助無しには降りられない。
抱きかかえるような格好になるので、ファースト・スキンシップが取りやすいのだそうだ、
なるほど。
ウィンさんの車の後部座席で、マックさんは全裸の女の子と戯れている。
ガラスがスモークなので、外からは見えない。夜の繁華街をウィンさんはゆっくりと運転する。
このシチュエーション、機会があったら是非試してみてください。男性も女性も想像以上に興奮しますよ。
街行く人は、みな普通に歩いてます。
全裸の女の子だけが非日常。これから始まるパーティーの前戯にふさわしい。
マックさん、若い頃は、雨の夜、付き合ってる女の子を全裸にしてラブホまで運転させたことあります。
ホテル行くかな、どうしよっかな、セックスして欲しければ、雨で窓曇ってるし、ここで全裸になってホテルまで自分で運転しなよ、っていうような鬼畜なことやってました。
人間、年とってもやることはあまり変わらないですね。
まあ、おじさんの若い頃の話なんて関心ないだろうけど、マックさんの進歩は、万が一接触事故など起きたときにはウィンさんが出ていけばいい、というように、リスクをちゃんと考えるようになった点です。
マックさん大人になったなあ。
交際クラブの最大のメリットはリスクを避けられる点です。
リスクって言ってもいろいろあるけど、お金を渡すっていうのは、マックさん的にはリスク管理の一環。
ただより高いものは無い、という言葉があるけど、お金抜きの交際は、とくに女性は本気モードになりやすい・・
いや、ほとんどの女性は本気モードにならないとお金抜きの交際はできません。
愛と憎しみは表裏一体。何をするかわからない。リスクとしては高いよ。
マックさんにとって、女の子にお金を渡すというのは、将来別れるときに、修羅場にならないように、手切れ金を都度払いしている感覚です。
マックさんのこの考え方は、実は女性にとってもメリットがあります。なぜかというと、手切れ金っていうのは慰謝料であって、税金がかからないから。
よくツイッターで「こんなにお金もらっちゃいましたー」とか、「貯金目標1千万円!」とか、つぶやいてる子いるけど、そのうちに税務署来るよ。
日本の税務当局甘くみちゃいけません。
マックさんは身に沁みてよーく知っている(笑。
そのときに、このお金は都度払いの手切れ金だから、と釈明すれば、ひょっとしたら通るかもしれません。
本当は、男性がお金を渡すときに毎回「〇万円、但し慰謝料(手切れ金の前払い)」と一筆書いて渡してあげるのが親切なんですけどね。
話は戻って、マックさんとウィンさんは、このあとホテルで仲良く3Pしたわけですが、この時の女の子へのお手当やホテル代も、女の子に領収書かかせて、接待交際費で落とそうと思えばできる気もします。
マックさんとウィンさん、仕事上の実体取引あるからね。
マックさんとウィンさんは、ときどきこういったネタで盛り上がります。たとえば、女の子へのお手当は減価償却するか?
ウィンさんの意見は、
デートの価値は、回数重ねる毎に新鮮味が減っていくから価値は減る。
だから5→4→3というように減価償却すべきであると。
マックさんの考えは、
デートと言う労務提供の内容は変わらないのだから、減価償却すべきではない。
たとえば最初が4であれば4→4→4。
どうも、より経営側の人間は減価償却派で、現場に近い側は否定派のような気がします。
気のせいかもしれませんが。
交際クラブの経済学って面白いかもしれません。誰か論文にまとめないかな(笑。
3Pの話は、稿をあらためて続きで書きますね。(続く)
マックさん