2018年07月12日

追悼!桂歌丸流「プレイボーイ」講座

サッカーワールドカップロシア大会もすったもんだで決勝トーナメントまでのしあがり
まさかまさかの2点も先制し楽勝ムードで初のベスト8進出??と日本中が熱狂していた7月3日の深夜、サッカーなんか目もくれず桂歌丸師匠の逝去の報で枕を濡らしていたユニバース倶楽部 大阪支店の峯です。

世界第3位の強豪相手に61位が2点も先取すりゃあ「こりゃ勝った!」となろうところが流石は第3位。
まさか?コロッと逆転しちゃうわけですよ。
これが実力と言えばそれまでかもしれませんが多分あの日は日本全体がツイてない日だったでしょうねぇ。

歌丸師匠といえば日本テレビで毎週日曜に放送されている「笑点」を思い浮かべる人が大半だと思います。
既に2年前に番組を降板してますが50年以上続いている人気番組の顔として出演し続けた影響力は絶大です。2~3年でコロッと変わる総理大臣とは訳が違います。
なんせ歌丸師匠が降板する際の視聴率が28%です!このテレビ低迷期に!
あのバブル期の月9ドラマの代名詞とも言える東京ラブストーリーでさえ最終回でやっと32%!
ラブジェネレーションだって32%!キムタクでも32%!
なのに…イケメンどころか、おじさんしか出てないのに!しかもテレビ氷河期時代の真っただ中で28%です!
これ驚異の数字だと思います。多分内閣支持率に置き換えたらほぼ100%ですよ。
※ちなみにドラマで最高視聴率1位は「積木くずし」です。

そこで今回は幼稚園の頃から「笑点」が大好きだった視点から、
「笑点」いや「桂歌丸師匠」に見る、モテる男の美学を自分なりに検証してみます。

笑点の魅力の一つは何とも言っても番組構成の単純さです。
イロモノの演芸が前半、看板の大喜利が後半というシンプルな構成。
演芸も話題の若手を無作為に出しているわけではなくベテランから「あんた誰」という芸達者な方まで実にバラエティ豊かにキャスティングしています。
安易な流行に飛びつかず老若男女に理解できる「芸」を持つ方が選ばれている気がします。

ここです!まずここ!
交際クラブに入会される男性の中で必ず気にされる「年齢差」問題。
「孫ぐらいの子だけど俺大丈夫かなぁ?」とたまにお問い合わせもありますが
それに気にしてどーするの?です。高須クリニックに行って整形しまくって郷ひろみさんみたいになりますか?
もしくは伝説の火の鳥の生血を飲んで不老不死を手に入れますか?
いらないです。
落語や漫才のネタは大概が人間の弱い部分や汚い部分をコミカルに表現して笑いを誘います。
経験豊富な紳士の皆様なら、失敗した話もたくさんお持ちだと思います。

歌丸さんの師匠、古今亭今輔さんの言葉で…
「苦労したことを最後は笑い話に変えられるくらい苦労しなさい!」というのがありますが
まさにウチの会員様はそんな艱難辛苦を乗り越えてきた成功者だと思います。
並の人が経験できない、そんな話をしてください!
そこには年齢差なんて関係なくき面白いと思っていただける…と信じてます。
古今東西関係なく人の弱り目は他人はオモシロく思いますし年の差を超えた「共感」も得られるかもです。

後半の大喜利に目を向けてみます。
出演者は少し横柄な司会者(僕の時代は三波伸介さんでした)に、二枚目気取り、インテリ気取り、天然ボケ、元気丸出し、嫌味、正統派と回答者各人は個性がキレイに別れてます。
老若男女の笑いを誘う解りやすい天然の回答から、ひねりの利いたきざな回答、さらにユーモア溢れるダジャレから、は!っとさせられる政治批判や時事ネタ。
どの世代の人にも対応してます。
もちろん「オッサンがおもんない事言ってる~」って感じる若者も多いと思います。
こんな人に限って小島よ●お程度で腹かかえて笑う程度の輩ですが、そんなシラケ世代でも引きつけるのは…「間」です。間。

話も「間」ひとつでオモシロくなると思っています。
日常のシチュエーションでも、抜群の間によって別に笑わせるつもりでもないのに笑いが起きる瞬間ってありますよね。
間髪入れず返す「間」なのか、少し沈黙を置いての「間」なのか?
キャラクターや状況でタイミングも変化するんだと思いますが…、
歌丸師匠曰く…
「笑点が飽きられないのは噺家の間があるから」だそうです。

なるほど。プロ特有の間がそこには存在しているわけだそうです。
でも…「オレは別に噺家でもないし、話もうまくねぇんだけど…」となりますよね。

歌丸師匠はこうも言っておられます…
「どうしたら話がうまくなるのか。逆説的ですが、人の話を聞くことです。
人の話を理解しようと努めれば、自分にない人の性質や発言の真意を想像するでしょう。ひいては聞き上手が話し上手になるんです。」

独善的に自分の意見を押し付けない。若い子の話だからって軽くみないでしっかり耳を傾けてあげてください。
そこから百味箪笥のように引き出し多彩!経験値豊富な皆様なら悩める女性に愛の手引きもしてあげられると思います。

人それぞれ「間」が違います。その間を武器にすれば相手をひきつける魅力になるかも?しれませんよ。

最後に歌丸師匠ってご両親に生き別れてから色街で女郎屋を営んでいた祖母に育てられたそうです。
そのお婆さんがとにかく躾に厳しい方だったそうで、ある日「畳のヘリを踏むな!」と怒鳴られた歌丸少年は「ナゼ踏んではダメなのか?」と尋ねたところ…
「ヘリを踏む奴は良く見て歩いてないからだ!ちゃんと見てれば静かに歩けるだろ!」との回答だったそうです。

なるほど…。些細な事でも意識しておけ!ってことで自分の所作にも気を配りつつ
相手の表情や言葉尻など微妙な変化も捉えチャンスを伺え…ともとれます。
総じて意識高い系となるわけです。多分。

最後に歌丸師匠は…
「褒める奴は敵だと思え!注意してくれる人を味方と思え」とも仰っておりました。
これも今輔師匠に言われた言葉だそうですが…
「若いうちに褒められるとそこで成長は止まっちゃう。植木に例えれば、出てきた木の芽をパチンと摘んじゃうことになる。
で、注意してくれる人、叱ってくれる人は、足元へ水をやり、肥料をやり、大木にし、花を咲かせ、実を結ばせようとしてくれている人間だ」とのこと。

普段お仕事などでは叱る立場の皆様の場合、叱ってくれる方がいないと思います。
ここで、まったく立場の違うお相手の女性に叱られてみてはいかがでしょうか?
もちろん嫌なことをワザとして叱られようってわけではなく、叱られるくらいの関係にまでなって下さい。

「え?俺ってダサかったの?」
「え?オレそんなクセあったの??」
「ウソ?俺、口…臭かったの???」などなど。
絶対今まで見えてなかったものが見えてくるかもやしれません。

歌丸師匠の金言に秘められた紳士のマナー。
やや強引な解釈ですがこれ意外と使えるかも?と感じました。
是非隠れ?国民的人気スターにならってデートしてみてくださいませ。

ちなみに僕は歌丸師匠が降板して以降笑点は見てません…。

ユニバース倶楽部・大阪 峯 正輝

この記事の筆者

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