2019年04月28日

組織変更や今後のビジョンについて

ユニバース倶楽部代表の木田です。

4/1に、社内の組織図や、部署名の変更、ルールの若干の変更がありました。

以前は
第一営業部
第二営業部
第三営業部
WEB制作部
広告管理部
コールセンター
企画部
管理部 総務課 経理課

という、名前を見れば大体内容がわかるような、非常にわかりやすい組織でした。
それを、下記のように変更しました

●EastCustomerLoyaltyGroup(東日本事業部)
Sapporo~Tokyo、International、Event、店舗

●WestCustomerLoyaltyGroup(西日本事業部)
Nagoya~Okinawa

●IT Business Strategy Group(IT部門)
IT SolutionsTeam
IT FacilityTeam
IT InfrastructureTeam

●Relation Marketing Group(広告・制作部門)
Creative ArchitectureTeam
PR MarketingTeam
InsideSalesTeam
Customer RelationTeam

●Culture & Communications Office(人事総務)
Talent Acquisition & TrainingTeam
Employee ExperienceTeam

●Compliance & Finance Office(法務・経理)
Gavernance Risk ComplianceTeam
FinanceTeam

非常にわかりにくく、そして定着しにくい長くて英語な部署名です

とはいっても、現場のスタッフにとっては悪夢でしかなかったかもしれません。呼びにくいから。

もう一つ、少しインパクトがあったとしたら、「ルールを決めた」ということでしょうか。

松坂のブログにも書いてあった通り、弊社では2月から株式会社識学様のコンサルを受けており、その内容に非常に感化されております。

その中で「姿勢のルール」という重要なルールがあり、それは、「この会社に所属していることを明確にするための儀式」だと私は解釈しています。

たとえば、

「役職上位者との会話は起立して行う。」
というルールを新しく決めました。

本当にくだらないルールだと思います。

外国の映画でよく見るように、上司と話すときでもポケットに手を入れて、
「それは間違ってるよジョン、私の年俸を下げることは、会社の業績を下げるのと同じことだって、君だってわかってるだろ?」
と、仕事の出来ない社員が上司のジョンに言ったりするのに、個人的には憧れます

憧れますが、実際に部下から言われると嫌です。

話が長くなるので、とにかく、上司と部下は指示を出してサポートする側と、指示を忠実に守って100%の成果を出す側、に分かれてこそ組織全体の成果が上がる、ということを忠実に行うために、嫌でもダサくても、(立っている)上司と話すときには立ってないといけない、ということになりました。
各支店で守られているかわかりませんが、とにかくそういうことになりました。

この組織変革は
評価制度(MBOやOKR)やタレントマネジメントまで段階的に行い、2021年秋には給与グレードと関連付けた状態に持っていく予定です

そして、本題に入ります。

先日、CS Hackというイベントに参加し、とても興奮したのでそのことをアウトプット(笑)したいと思います

https://cshack.connpass.com/

CSというのはたぶんカスタマーサポートの略で、平たく言うとコールセンターです。

弊社ではRelationというコミュニケーションプラットフォーム(GmailとLINEを統合したようなツール)を使っていて、そのRelationさんの事例発表セミナーのようなものに参加しました。冬くらいに

その冒頭でCSHackの藤本さんの短い発表があり、とても興味を持ちました。

そして、気づきました。

「あれ?うちって営業部って言ってるけど、実際は営業してないから、カスタマーサポート部門のほうが近くないかな?」と

または、最近流行りのカスタマーサクセス部門ですね。

どちらにしても営業部じゃないので、4月から営業という部署名は廃止にしました。

その藤原さんがやっているというCSHackに今日参加したところ、内容は、
コールセンタージャパン、という昭和の香りのする名前の月刊誌の編集長である矢島さんの講演でした。

その内容に、今日はやられました。

私の覚えているインパクトの強かった話は下記です

・フリーダイヤルはそのうち無くなる(だろう)
・Mailフォームからチャットに移行する(だろう)
・電話はなくなるけどLINE通話やIP通話のような音声サービスに置き換わる(だろう)
・CSスタッフの給料が少なすぎる
・有人対応が良いということはない。FAQやチャットボットを活用して、ユーザーが自分で問題解決できる仕組みを作ったほうがUX(ユーザーエクスペリエンス)は向上する
・CS先進国であるアメリカなどは、経営者自身がコールセンターを経験したり重視している。アマゾンやザッポスが良い例。日本企業で経営者がコールセンター経験者は皆無
・チャットはメール対応よりも電話対応に近い

以上、ちょっと私の解釈も入ってますが、そんな内容でした。

コールセンター出身の私にとっては、めちゃくちゃおもしろい内容でした。

此処から先は私がネットで読んだ情報とごっちゃになってますが

むかーし、PCが出始めた当初は、IBMが大企業の基幹システムを数億円かけて作ってました。
PCが小型化されるに従って、個人がPCを仕事で使うツールが必要になり、
マイクロソフト社がOffice(エクセルやワード)、というビジネスパッケージを発売し、爆発的に売れました。数億円や数千万円かかっていたことが、数万円で実現できるからです。

その後、オンプレミスと呼ばれる「大規模な自社構築システム」の流行が終わり、月額課金制クラウドサービス(サブスクリプション)が大流行しました。

私自身は、月額課金っていうとスポーツジムのイメージが強く、それは、「休眠会員ざまーみろ形式」です。
痩せたいって思って契約したジムってそのうち行かなくなる。
行かなくても「そのうち行きたい」ってずっと思ってるから解約は出来ない。
(余談ですが、ライザップはそのスポーツジムの概念を壊した例です。ダイエットという結果を保証するスポーツジムなんて今までなかったし、それを実現させるためには1on1での二人三脚で達成させる、というモデル。3日坊主ビジネスとテレビでは言ってました)+++++

BtoBの月額課金制のクラウドサービス(Microsoft Office365とか)にとって、カスタマーサクセス部門がとても重要になってきました。
セールスフォースなどが10年前に始めたことが、やっと日本で常識化されてきたらしいです。

いわゆる、サブスクリプション形式ですね。
3000万円で導入した社内ツールって、売った方にとってはそこでおしまいです。
保守費用としてプラスで月額数万円という契約もありますが、導入した会社が成功しようが失敗しようが、あまり関係ありませんでした。

でも、サブスクリプション形式だと月額10万くらいだから、1年使ってやっと元が取れる。という感じでしょうか?2~5年つかってもらってやっと利益なので、サポートセンターというより、コンサルのような感じで会社がサポートする必要が出てきます。
それが、今流行りのカスタマーサクセス

あと、ライフタイムバリューという言葉を10年前、マーケティングを勉強していたときに知り、「顧客が生涯で払ってくれるお金」→それが何なの?
くらいに思ってましたが、今はその価値が昔より分かります。

Amazonがなぜプライムに力を入れるのか、コストコはなぜ会員制なのか?
gmailってなぜ無料なのか?

っていうのが、いまさらわかる気がします。本当にいまさらですが

要は、顧客にファンになってもらうのが、いっちゃん早い、ということかと思います
ユニバース倶楽部の集客モデルは今、圧倒的な広告費を使ったパワープレイモデルです。ネットのいたるところにユニバースの広告やアフィリエイト記事があることで、ユーザーは入会しますが、入会したあとのユーザーや退会したあとのユーザに対しての長期リレーションシップは薄い状態です。
努力はしているが、ファンになって長年愛して頂ける企業、とはなり得ていない、と考えます。

スタバって、一切値引きもしないし、広告も一切出さない(PRは別です)。でもコーヒーを淹れる研修をするために全米の店舗を一斉に休業にしてしまうらしいです。そりゃ、ファンは増えるよなー。

本当に、進んでるなー、と思います。

そして話は変わりますが、
今続々とリリースされているBtoBのITサービスは、ほぼすべて同じような営業手法をとっています

1 WEBサイトの中に「HRのすべてが分かるハンドブック」ダウンロード、のような初心者向けミドルコンバージョンポイントをつくります。
※ミドルコンバージョン=潜在顧客だった人を、顕在顧客に変換、みたいなやつ

2 ダウンロードさせるときに会社名やメアドを入れさせます。この会社名やメアドはベンダー側のCRM(セルスフォースのような顧客管理システム)に自動登録されます。
この人たちはコールドリード(購買意欲の低い見込み客)として登録され、セミナーの案内や情報提供、などのメルマガがマーケティングオートメーションというツールで定期的に送られます。
この見込み客さんは、PCやスマホでダウンロードボタンを押したときに「Cookieの取得に同意」され、Cookieを食べます。
よくわからないのですが、Cookieというのがブラウザに保存され、それ以降、その人がベンダーのWEBサイトに訪れたり、メルマガを開封すると分かるようになります。

3インサイトセールス部門の方がそれを見て、「お、最近頻繁に見に来るし商品ページや料金表見とるやんけ。これは立派なホットリードやで。テレアポ部門にリードを渡すぜ」ということになります

4 テレアポ部門「電話しまくるぜ。アポとれたぜ。あとはフィールドセールス部門きばってや」

5. フィールドセールス「ベルフェイス使ってオンラインで商品説明させてもらいますわ。ほなよろしく。デモアカウントをあとで発行するから使ってみてや。」

6 私「ほな契約するわ。契約書送ってんか」
ベンダー「クラウドサインでオンライン契約書送るさかい、署名入れてメール返信してな」

ということになります。

そしてツール契約から1~2ヶ月は初期設定で手厚くサポートしてくれて、そのあとは何かあったら画面右下のチャットで質問してね、となります。

インターネット前の商取引の常識だと、営業マン以外の情報ってありませんでした。だから、よくわかってない状況(課題があるけど解決方法がわからない状態)で営業に来てもらう。
よくわからないから口のうまい(または接待のうまい)営業マンの言いなりに契約に進む

でも今は、誰でも営業マン呼ぶ前にネットで情報収集しようとします。営業マンの口車に乗りたくないので。
営業の方と話すのは、最後の価格交渉や導入手順くらいです。

上記の、合理的にインターネットを活用して流れていく契約までの流れを、弊社でも取り入れていきたいと思っています。

具体的にはインサイドセールス部門を設置しCRMとMAを活用したセールス体制構築と、
会員様向けのチャットサポート体制です。

上記2点を実装したCtoCプラットフォーム(CS部門が仲介しコーディネートする)を構築し、そのビジネスモデルを他業種や他コンセプトの交際倶楽部やマッチングサイト、アプリに発展させることが目下の目標でありビジョンであり、計画です。

現在、アプリなどのWEBサービスと、スナックなどの実店舗のコラボレーションが流行しています。
タップル✕スイッチバーや
スナックdineですね

やはりWEBはツールであり、感動は人でしかおこせないのだと改めて感じます。

交際クラブを考えた人って、すごいと思います。
WEBとの親和性も高いしCtoCマッチングだし、ゴールは顧客の感動体験だし、全ては私好みです。

今年は田嶋くんの頑張りで新卒5名、既卒3名の8名入社してくれました。
入社研修を先日終え、5月から各部署でのOJTが始まります。
GWあけには新たに5名入社するそうです。

GWあけには評価制度の第一歩としてOKRを導入し評価制度の第一歩とする予定です

私の地味なビジョンで、増え続ける固定費を将来に向かってまかなえるのか、チャレンジが続く予定です

アイキャッチの写真は、設立から1年くらい経過したとき、ベンチャー企業をインタビューする企画で元モー娘。の石黒さんが来てくれたときの写真です。

木田 聡

この記事の筆者

42歳 肩たたきが得意です ストレスがたまるとシンクを磨きます。 汚れたシンクを見るとストレスがたまります。 この繰り返しです

“組織変更や今後のビジョンについて” への10件の返信

  1. コンサルの話に入れ込む時期があってもいいと思いますが「社風」を大切になさってください。中小企業の社風は要するに社長の個性のことなので、木田さんがしっかりしてればそれで済むこと。
    ちなみに会員にとって重要なのは、倶楽部の規模拡大ではなく質の向上なので、途中で間違えた道に迷い込まないようよろしくお願いします。期待しています。

    1. 頑張れマン様
      コメントありがとうございます。
      社風を大事にしてまいります。
      最近思うことは、「倶楽部の規模は大きければよいというものではないけれど、業界シェアは大きいに越したことはない」
      ということです。
      質の向上=目先の利益を優先しない。と解釈していますが、
      シェアをある程度もっておかないと、どうしても運営資金のことを考えて思い切った投資ができません。
      今回のコンサルは、弊社の業務内容を一応知ってはいますが、商売についてのコンサルではありません。
      人は評価したりされたりするとき、どうしたら不満が少なくなるか、という問題についてです。
      私が全く解決できず延ばしのばしにしてきて、社員に迷惑をかけ続けてきた問題です。
      若くしてMBAをとった私の担当者は前歴がビジュアル系ロックバンドのボーカルだったりして、すごく生意気ですが、
      すごく優秀です。
      私も「パパ活をつくった男」みたいなへんなプライドありましたが、初日にへし折られました。
      私は学がないので、彼女の話がおもしろくてしょうがありません。
      ちなみに、セールスとかの話はコンサルとは全く関係ありません。
      うまく行かなかったときにコンサルの責任にはできないことは自分でよくわかっています。自分を失わないよう邁進してまいります

  2. ユニバースの男性会員は年会費制ですが、更新率はどれくらいなんでしょうか。
    クラブ側が、更新を続ける男性会員を大切にする姿勢を感じたことがありません。
    そして木田さんのブログ記事を読むと、女性会員は使い捨てのように扱っている印象です。

    方針転換したのなら大歓迎です。コンサルの意見は参考になりますが、最後は自分の意志と
    思想を従業員に示すのが一番の肝かと。今後のクラブの発展に期待しています。

    1. コールド様

      コメントありがとうございます。
      男性会員様の更新率は平均55%です。支店によってのばらつきはほぼありません。
      不思議です
      私が女性会員様を使い捨てのように扱っている、というのは、正解だと思います。
      使い捨て、と思ったことはありませんが、「一期一会」だと感じています。
      男性会員様との関係はもっと二人三脚でなければ、と思う反面、女性会員様の人生と倶楽部との関わりや交わりは、
      一瞬であってもしょうがないことなのだと、昔から思ってきました。
      もしすべての女性会員様が素敵な男性と初回で出会えて退会されるのであれば、そんな素敵な使い捨てはありません。
      女性会員様には何年も在籍してほしくありません。
      なんとなく。
      でもとにかく、男性会員様との関係は今のままで良いとは全く1ミリも思っていないので、現在改善模索中です。
      具体的には、現在のコーディネータースタッフをコンシェルジュとサポートとセールスの3つの役割に分けて、より高度な問題解決を行いたいと考えています。
      そのための具体的な変更は半年前より始めております
      偉そうなことを書きましたが、今後は自分の意志と思想と、そのためのビジョンと目標まで落とし込んで全社で取り組みたいと考えております

  3. 付き合わされる社員が哀れ。それに尽きます。社長が自分のいたらなさをコンサルで補うことは出来ない。パワハラしてる方がまだマシです。

    1. 論語と算盤様

      コメントありがとうございます。
      こういったコメントをお待ちしておりました。
      私のような若輩者のブログにこのようにして歯に衣着せぬコメントをまだ頂けるのは幸せです。
      でも書いてあることが私には意味不明です。
      パワハラするよりコンサル入れるほうが良くないですか?
      論語と算盤様は経営者様でしょうか?
      「コンサル入れてる経営者」って、自分のいたらなさをコンサルで補おうと思っているのでしょうか?補えると思っている人っているのでしょうか?
      劉備玄徳さんって、諸葛亮孔明さんのコンサルで輝けた人だと思ってたのですが、違ってましたっけ?
      社長って、「論語と算盤」のような名著を読んだり、セミナーを受けたり、コンサルを受けたりして、自分より上がいることをいつも意識するべきではないでしょうか?

      でも、パワハラも楽しそうなので、そちらも検討してみます

      1. 雰囲気がヤバいなあ。
        悩んでいる時期にインチキ教祖にガツンとやられて、洗脳され、分かってもいない受け売りを夢中で喋っているおばさんみたい。
        まさか貴方がなあ…。
        しかもMBA?
        ますます状況は悪いですね。

        1. 論語と算盤様

          お返事がかなり遅くなり申し訳ありませんでした。
          雰囲気やばいですか?
          お褒め頂き恐縮です。
          もっと書きたいことはたくさんあります。何しろ洗脳されてますから。
          すぐ影響受けて感化されちゃうタイプです
          でも、とりあえず外野のやじはどうでも良いので、自分の心の声と努力から見えたものに従ってみたいと思います。
          教祖様!

  4. この業界だと、マーケットのシェアの取り合いよりも、新規マーケット(パパ活知らない男性会員)の開拓のほうが有効なのでは?
    ネットワークビジネスのモデルなんか使えないでしょうか?今はブロガーさんをスカウトに仕立ててらっしゃるようですが、男性会員自身をもっとネズミ講式に取り込んでいくような。
    平たく言うと、入会金をもっと高めに設定して、その代わり友人を紹介するとポイントではなくキャッシュバック受けられて、なおかつその友人が友人を紹介すると孫キャッシュバック発生するといったものです。
    また、何か交際クラブ以外の商品と併せ売りできませんかね?
    たとえばフィットネスジムの会員券とか。カモフラージュになるので。
    DMMがアダルトコンテンツから始まりました。あの方向性をまねるとか。
    カタカナの肩書は今風で、新入社員勧誘には良いのかな?
    我々中高年の中小企業のオーナーとしては、「営業さん」のほうが親しみ持てますが。
    適当に思いついたこと書きました。いつもコラムを遊び場に使わせていただいて有難うございます(^^)。

    1. マックさん様
      さすが、仕事のできる方のおっしゃる言葉は違います。
      新規マーケットの開拓、たしかに有効です。
      その中でも、口コミの効果は圧倒的です。
      デートクラブのようなよくわからないものに関してはそりゃそうだと思います
      孫キャッシュバック良いと思います。
      ユニバースの次に準備している倶楽部で採用してみたいと思います

      倶楽部サービスと何かのあわせ売り、確かに有効です
      海外への出張フライトと宿泊、通訳者をセットにしたプランにしてグロス料金にすればきれいな領収書が切れるとか、
      ゴルフのラウンドを一緒にまわる女性としてセットでコーディネートするとか。
      考えたことありましたが、私不器用で、そういった変化球は苦手なんだと自分でわかりました。
      フィットネスジム、お金持ちに限ってよく使ってるのでとても有効だと思います。こちらもパクらせて頂きます!
      いつもコラムの記事をたのしみに読んでおります。本当に毎回うなります。うまいです

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