デート実録#32 お食事会の悲劇 証子1回目

こんにちは、パパラッチです。スゴいペースでタツオ君とお食事会をしています。彼も前回の成功を経て完全にハマってしまったようです。ただそんなノリノリの中悲劇が。。。好事魔多しと言うことでしょうか。

今回のお相手

お相手のSPEC(私側)

  • 名前:証子(仮名)
  • クラス:Platinum
  • 交際タイプ:C(オファー時はD)
  • 職業:会社員
  • 年齢:20代前半

初対面の印象

  • 容姿:ほぼ写真通り。最近登録しただけあって体型も写真のイメージと全く同じだ。
  • 性格: トーク力が相当高く、性格も明るい。タツオを気遣える優しさも兼ね備える。好感度かなり高め

お相手のSPEC(相方側)

  • 名前:藻子(仮名)
  • クラス:Platinum
  • 交際タイプ:D
  • 職業:フリーランス
  • 年齢:10代後半

初対面の印象

  • 容姿:写真より少し落ちるが、Platinumだけに世間的には美人の部類に入る。若いのに少しお肌が?と言う印象はあるが若さ故のお肌トラブルなのだろうか
  • 性格: おそらくかなりの人見知り。

(相方のSPEC)

  • 名前:タツオ(仮名)
  • 職業:会社経営
  • 年齢:40代後半
  • 国籍:アジアのどこか(日本ではない)
  • お金持ち度:かなり高い

デートまでの経緯

 タツオは前回成功したことを受けて文字通りノリノリだ。ただ、タツオの母国語を話せる女性は限られているし、前回の藤子のようなSPEC女子は倶楽部のサイトを何度見ても見つからない。そこで私はタツオに提案した

「ガチの日本女性で行ってみるか」

 つまり、全くタツオの母国語を話せない普通の日本人女性にターゲットを絞るという提案だ。意外と容姿重視のタツオに残された道は自分で日本語を勉強するしかないのだ。タツオは覚悟を決めた。次のお食事会までに日本語を上達させるとのことだ。これは語学学習という観点で言うと意外と大事で、語学学習に限らずだが目標と期限を決めてそれに向かって努力するというのは非常に大切なことだ。今のレベルだと「スゴイデスネ」とか「オイシイネ」「カワイイネ」「アリガトウゴザイマス」を使い回すくらいしか出来ないのだが、今後の飛躍のきっかけになればと日本人女性を選ぶことに。前回の成功があったせいか、今回もと意気込む彼のリクエストはCタイプかDタイプ。やはり当日で何とかしたいと言うことでDタイプ女子にオファーをかけることにした。勝負は数週間後だ。頑張ってほしいものだ。

 さて、私はと言うと最近登録したと思われる気になる女性がいた。容姿は可愛くそしてなんとDタイプなのだ。こんなに良い話しがあるのかと目を疑ったのだがそっちも積極的と言うことになっているので、是非合ってみたいと思いオファー入れることに。何度か倶楽部とやり取りをしたが比較的スムーズに予定を合わせることが出来た。ここまでは順調だ。しかし、そんなにいい話があるのか?という危惧は最後に的中することになる。

 嫌な予感としてはセッティング決定時に彼女がDタイプからCタイプに変更したことだ。少し前提は変わるが当日誘う権利はあるのだ。大差ないだろうと高をくくっていた。

 次に店選びだが、渋谷・青山エリアでと言うことになり、焼肉を選択。臭いが気になるところだが、良い肉が食べたいのだ。と単に食べたい欲だけで店を選択してしまった。笑

どんなデートだったか

 当日、天気は雨。今回タツオは店が家の近所だったこともあり遅れずに到着した。前回の成功を祝福したあと今日の作戦会議に入る。作戦会議もなにもお互い相手は決まっているのだ。その中で頑張るだけだ。という事を確認して女性陣を待つことにした。約束の時間が近くなった頃電話が鳴った。知らない番号だ。どっちだ?

「もしもし」と電話に出る。

「・・・も・し・・も・し。。。。。」

暗い。暗すぎる。何という声のトーンだ。電話の主は藻子だった。人見知りなのかとにかく暗い。勝手な偏見だがDタイプ女性は何かと開放的というかそういうイメージを持っていたので悪い意味で期待を裏切る結果となった。このテンションで大丈夫だろうか?私の心配をよそにタツオは「来た来た!」と喜んでいる。あまり言葉が通じないからもう良いか。覆水盆に返らずだ。今さらどうしようもない。とりあえず藻子を席に通しタツオと場を温めてもらうことにした。飲み物は未成年なので「コーラ」だ。

 その後、少し経って再び電話が鳴った。またもや知らない番号。これは証子に間違いない。電話に出るとやはり証子だった。こちらは対照的に声のトーンが高く明るい。電話からも社交性の高さが垣間見える感じだ。これにはかなりホッとした。二人揃ってあの暗い感じだったらもはやどうしようもない。これは最低限自分だけでも何とかなりそうだ。そう感じた。

 お食事会が始まるとやはり私と証子はバッチリ盛り上がることが出来た。趣味もゴルフなど共通の話題も多かった。向こうの2人はというと・・・・。イマイチ感が否めないが何とかやっているようだ。証子は本当に気遣いの出来る女性で、タツオのつたない日本語に寄り添うというか、何とか分かってあげようという姿勢が見えて好感が持てた。藻子も最初は暗すぎて驚いたが話していく内に打ち解けた印象で会話にも参加するようになった。このまま盛り上がりを見せたまま食事会をいつ締めようかという段階に入ってきた。私は証子との夜のことしか考えられなくなっていた。これがマズかった。。。そして、外の雨がより一層強くなっていた。

 そうなると、店側の動きの悪さが際立って見えてしまう。19時スタートだったため、あれだけ20時半には帰ると言ったのにデザートがなかなか出てこない。タクシーを呼んでもなかなか車が来ない。など悪条件が重なった。自覚症状はないが私はおそらくイライラし始めていたのだろう。順調だったお食事会がこのあたりから暗転していることに私は気付いていなかった。

さて、食事の終わりになって

いろいろあったが、無事に楽しくお食事会は終わった。向こうの2人をタクシーに乗せ送り出した。これで「任務」は完了だ。ようやく証子に集中できる。我々も車に乗り込む。車内で打診。

 「このあと時間大丈夫?」

 「大丈夫ですよ」

 心の中で軽くガッツポーズというか、彼女が元Dタイプということで失敗することを考えていなかったというほうが正しいのかもしれない。このためにわざわざ宿まで取っておいたのだ。車をホテルに行くように伝える。ホテル前に着いた時、彼女から思いがけない言葉が。。。

 「えっ?バーとかじゃないんですか?」

 そんなわけはないだろう。この活動で食事のあとと言ったら部屋一択ではないか!

 「部屋で飲み直そうよ、雨が強いから店を探すのも大変だし」

 「えー。。。」

 これは、女性が自分が軽い女ではないということを確認したいが為に一度一旦断る茶番モードかと推測したのだが。。。

 「やはり部屋は行けません」

 

 ・・・・・

 

 何という展開だ。ただ、ここで焦ってはいけない。と自分に言い聞かせる私に更なる追撃が

 「実は明日早いのであと1時間くらいしかいられないんです」

 デートは4時間確保じゃなかったっけ?何かと前提が壊れていく。それでも私は証子に魅力を感じていた。今日の成功がなかったとしても今後も付き合って行けたらと思っていた。なのでそのあたりは不問にして店を探したのだが、失敗パターンを考えていなかったため全く名案が浮かばない。しかも雨なのでどの店もいっぱいだ。そして致命傷とも言えるひと言が証子の口から飛び出した

 「実は私、この活動がどんなものか経験したいだけで1ヵ月限定って決めて始めたんです。もうそろそろ1ヵ月なのでこれで退会します」

その時は、

 「なので、私は新しい人とはもう会わないから、パパラッチさんは是非私と会ってくださいね」

とは言っていた。ただ、いろいろな前提が音を立てて崩れていったのは間違いない。結局、店も見つからずそのまま証子を帰すことになった。意外過ぎて何とも言えない幕切れに、部屋に一人残された私はヤケ酒を煽るくらいしか出来ることは無かった。

後日談

 どうやらタツオは成功しなかったようだ。というよりは藻子が若すぎて逆に引いてしまったらしい。いろいろと皆さん好みがあるのでマッチングというのは本当に難しいものだ。

 そしてこちら側は最悪の結果に終わった。通常「今日はありがとうございました」とのLINEくらい来るものだがそれすら来ず、この日を最後に音信不通になった。私の活動史上最速での関係崩壊となった。

今回の反省

  • 部屋への連れ込みに失敗したあとのバックアップ案を考えておく必要がある
  • 無理に連れ回すと痛い目に遭う
  • Dタイプに安易に食いつくのも危険

今回のお店

店 構えなど高級感がありオススメ。店内も煙感は無く服への付着などはあまり気にしなくても良さそう。味も申し分なく美味しい。ただ店員の動きがイマイチ。言っていた時間にコースは終わらないし、タクシーの手配も遅かった。なかなかアドリブは求めにくいので、関係構築後の余裕が出来てから利用する分にはオススメの店だ。

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