恋愛ワクチン 第八十話 処女鑑定士への道(前編)

パパ活で処女を卒業したいという女性は実在する。
私が登録している支店で女性新規登録者のプロフィールを見ていると、だいたい一月に一人くらいいる。
実際にオファーして女性に聞いてみると、私の他にも数名の男性が手を挙げているようなので、一定の需要もある。
「パパ活で処女卒業はいかがなものか」とか「処女なんて面倒くさい、どこがいいんだ」という意見もあるだろうが、今回の記事ではそこは措いておいて、そもそも本当にその女性は処女なのだろうか、どう真贋を見極めればよいのか、という点について考察してみたい。
なんだか学術論文みたいな書き出しになってきた。
実際、これは科学である。
まあ読んでみてください。研究心を刺激されるっていう意味で面白いから。
ユニバース倶楽部で出会って、私が処女を卒業させた女性は、数えてはいないが5人と10人の間くらいだろうか?
アプリなどの出会いを含めると、私の処女経験値は10人と20人の間くらいと思う。
初期の頃は、女性の「私は処女です」という申告をそのまま信用していた。
女性の「性善説」に拠っていたと言ってよいが、それでも直観的に意識していることがあった。
真の処女は、卒業に当たってのお手当てを吹っ掛けては来ない。
むしろ、処女であることを引け目に考えている。
だから、処女だからと言って、高額でそれを売ろうとしてくる女性は怪しい。
処女詐欺である。
私は、女性のクラスや容姿を問わず、常に大人お手当て都度5の、拝(おがみ)大五郎パパなのだが、処女の場合だけは、ご祝儀と言うことでプラス5万円差し上げることにしている。
実際それでけっこう喜ばれるし、なんなら「処女なのでお手当ては要りません」という女性さえいたくらいだ。
こういう娘たちが嘘をついているとは思えない。
だって、処女だって主張するメリットが無いじゃないですか。
高額で処女を売ってくる女性にはまだ会ったことが無い。
ただ、そういう女性もまた実在する。
決して都市伝説ではない。
なぜそう言えるかというと、私が以前交際していた20才の女性が、アプリで60万円で「処女」を売ってきたからだ。
もちろん彼女は処女ではない。
それどころか・・いや、話がそれるのでやめておこう。
とにかく彼女のおかげで「はあ、処女詐欺って本当にいるんだ」と感心したと同時に、自分がそれまで「処女」だと思ってセックスしてきた女性たちは、本当に処女だったのだろうか?と疑念が湧いた。
理系脳なので、白黒をはっきりさせたい。
変なところで科学的探究心が沸く。
処女というのは、どう鑑定すれば間違いが無いのだろう?
これが、私が処女鑑定士を志すに至った発端である。
出血すれば処女だろう、と思っている人いませんか?
処女って意外と出血しない。
いや、私がお相手して来た「処女」たちが本当に処女であったならばだが。
明らかに出血したのって、半分以下だと思う。
それに生理の始まりや終わりであれば、経血が付くことだってある。
だから、出血の有無で処女の真贋は鑑定できない。
そこで思いついたのが、処女膜の目視判定である。
下図(healthjade.netより引用)を見て欲しい。
hymen types
Hymenというのは処女膜である。(左上)Imperforateは「穴が開いていない」、(中上)Annularは「リング状の」、(右上)Separateは「分離した」、(左下)Cribiformは「篩(ふるい)状の」で、この4つが処女膜の代表的なパターン。(右下)Parous introitusは「経産婦の入り口」で処女膜は痕跡しか残っていない、参考のために添えられた画像だ。
「Hymen」で画像検索すると、イラストではなく生画像が出てくるので、より参考になる。興味を持った方は検索してみてください。
実のところ、私はAnnular typeしか経験していない。
ただしAnnular typeにも、かなりのバリエーションがある。
穴の大きさの大小もあるし、膜自体も、薄くて白い、まさにマクっていう感じの分かりやすいものもあれば、肉厚でドーナッツのようなものもある。
たぶんだが、初セックスで出血しない場合と言うのは、膜が薄くて白いタイプで、だらだらと出血するのは、肉厚なタイプなのだろう。
ホテルのベッドの上で開脚させての目視確認は、慣れないと難しい。
最初は、シャワールームに一緒に入って、あそこを洗ってあげながら「ちょっと確認させて」と言って、しゃがんで覗き込むのがいいですよ。
最近は、ベッドで開脚させて両手で陰唇を開かせた状態で、スマホでまんこの撮影をするようになりました。
あとで拡大するとよく判るし、何よりも挿入して開通した後でもう一度撮影して比較することで、どういう風に処女膜が破れたのかもはっきりする。
開通前の写真では判定の難しかった処女膜が、開通した後の写真と比較することで「あ、ここまでが処女膜だったのか」と目から鱗なこともある。
写真を撮っておきたいというと、嫌がられることももちろんあるが、案外とすんなりOKが貰えることも多い。
少なくとも顔が見える写真よりは、圧倒的にマンコの接写はOKの敷居が低い。
この開通のbefore/after写真のコレクション、現時点で4セット(4人)ある。
なかなかに希少な資料だと思う。
しかし、写真判定をしたにも関わらず、過去に一度だけ騙されたことがある。
なぜそれが判明したかと言うと、私は複数女性と交際していて、なおかつその女性同士を引き合わせて皆で仲良く遊ぶという性癖があるのだが、私には処女と言っていた女性が、私を介して親しくなった女性に「実は処女では無かった」と打ち明けたからだ。
それを聞いた女性が私に教えてくれたのであった。
女の敵は女である。
女性の皆さん、パパ活女子同士で気が緩むこともあるだろうけど、くれぐれも気を付けてください。
私だって、出来ればそんなこと聞きたくないです。
しかし、勉強にはなるので、情報としては有難かった。
その娘は実は私とセックスする前に、一回だけカラオケボックスで男性にバックから挿入されたことがあったそうだ。
その娘の処女膜のbefore/after写真は撮影してあったので、よく見直すと、Annular typeの処女膜の、半分が残っていて、半分が欠けていた。
たぶん立ちバックでしっかり入らなかったのだろう。
あるいは男性のペニスが細かったのかもしれない。
だから私とのセックスのときに残りの処女膜が裂けて、あたかもしっかりと処女卒業のようになっていたのだった。
このケースを厳密な意味で「処女ではない」と考えるなら、膜の写真判定も絶対ではないということになる。
膣だけに奥が深い。
このケースで得られた教訓がもうひとつある。
それは、「パパ活女子は男性には嘘をついても、仲良くなった女性にには真実を語る」という傾向だ。
同じ境遇という親近感もあるだろうし、ちょっとした自慢にもなるのかもしれない。
これを逆手にとって、男性は自分と親しいパパ活女子をスパイとして使うのもいいと思う。
実際、私は以前、ある女性に「痛いのが不安なら、私が交際している女性に立ち会ってもらって、なんなら手を握っていてもらおうか?」と聞いて、「ぜひお願いします。その女性ともお友達になりたいです!」と言ったので立ち会ってもらい、女性二人きりになった時に「実際のところどうなの?本当に処女なら私も頑張って手を握っててあげるし、設定なら黙っていてあげるから」と聞いてもらって「本当に処女です!」という返事を確認したことがある。
これも処女鑑定のテクニックの一つになるだろう。
まとめると、
1)    本人の申告の信憑性
2)    写真判定
3)    仲の良い女子から裏を取る
この3つで、私の処女鑑定能力は相当なものになったはずだ。
自分で自分に「処女鑑定士一級」の免状を発行してもいい。
つい最近まではそう思っていた。
しかし、ここに来て、私の処女研究を根底から覆す事例に行き当たった。
キーワードは「BL(ボーイズラブ)」である。
BL好きな女子、いわゆる腐女子。
腐女子って言ったって、見た目はもちろん綺麗で可愛いですよ。
彼女のおかげで、私の中での処女の概念が完全に覆されてしまった。
この話は、ちょっと長くなるので、記事を改めようと思う。
乞うご期待。

(後編は→こちら

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