ナナ姫とフレンチ IN 那覇 後編

数学の大切さ

ナナ姫との官能的なキスの余韻に浸るまもなくジョーは次の言葉を待った。

「さっきレストランで言うたように来月パリにワインの買い付けに行きますよってに資金は最低1本必要なんどす。まだ足らんで。ジョーさん、応援してくれまへんか」

一気に現実世界に引き戻されるお言葉だ。

しかしジョーにしなだれかかり、指を絡め合い、頬に姫の髪の感触を感じ、彼女の官能的な匂いにもやられている状態で、無下に断る勇気はジョーにはない。

まず確認しなければならないのは「1本」の意味である。

ジョーの業界では1本=8桁である。

ナナ姫の口にした「1本」が9桁ならば応援どころの騒ぎではない。

恐る恐る確認するとナナ姫は笑い声をあげながら

「もちろん8桁ですよ。半分応援して貰えたらとっても嬉しいです」

とのたまう。

そしてあろうことか「半分」と言われるとお得感が出てしまうから不思議だ。

頭の中で

「1本は8桁で、その半分だからなんだ、7桁じゃん。」

という計算をしていた。

おいおい、どういう計算してんだぁ?

学生時代、数学のI 先生に

「俺の人生に微積分は必要ない」

と嘯くジョーに対して先生は

「40 歳を過ぎたらその大切さを痛感するよ」

と言われたが、先生が正しかった。

ただ残念なのはジョーが50 代で気がついたこと。

先生の予言?通り40 代で気がついていればこんな目に合わなかったのに。
 

ナナ姫との夜

その後の展開について官能的かつ美しく描写することはジョーにはできない。

しかし人生最良のセックスであったことは間違いない。

長い長いキスの後、シャワーを浴びることも、ベットに移動することもなく、カウチの上で絡み合った。

ナナ姫は清楚なタイプではないけれど、その美しさに似合わない艶かしい吐息と隠語がジョーの興奮をさらに高める。

互いに少しずつ服を脱がせる。

白地にブルーが入った上品だけどセクシーな下着が露わになる。

ブラジャーはシースルーで乳首が透けていて既に姫の裸は昨日見ているけれど、興奮度は全く違う。

「ナナ(初めて呼び捨てにしてみた)、とっても美しいよ」

「ジョーも、こんなになっている」

とジョー自身を握りしめる姫。

本当のことを言うと姫がいうほど「こんなに」なっていないのだけれど(苦笑)。

それでも何とかナナ姫の技量?により、「こんなに」なったジョー。

がしかし、奮闘虚しく

「ナナの中にイッパイちょうだい!」

の掛け声?と共に姫を満足させることなく先に果てた(ご安心ください、ジョーは装着派です)。

姫を満足させられなかったのは心残りだったけれど、ジョーにとっては素晴らしい夜となった。
 

その後、、、

「ナナ、素晴らしかったよ。でもごめんね、先に…」

姫はあとの言葉を遮るように優しくキスしてくれた。

50 代のおっさんが、20 代の小娘に翻弄される図。

我ながら成長がないね。

「ジョーちゃん(ついに「ちゃん」付けだ)途中で変な数字唱えてたでしょう?」

頭の中で繰り返していたつもりだったけど、実際に声に出していたらしい。

恥ずかしかったけれど、円周率を100 桁まで言えること、自己流の?早漏対策であることを告白した。

すると姫は声をあげて笑う。

「ジョーちゃんって、やっぱり面白い!もう一度やってみて!」

ジョーがリクエストに応える間、ナナ姫の笑い声は途切れることがなかった。

そしてひとしきり笑い声が続いた後でナナ姫は切り出した。

「来月、パリに行った後、ビジネスパートナーであるスペインに住んでる日本人夫婦に会いに行くんです。応援してくれるなら、ジョーさんもスペインまで来ておくれやす。うちのパートナーにも会ってほししいんどす」

というわけで、次回はスペイン編ですわ(涙)。
 

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