ボケまくる女
あまりユニバース倶楽部での出会いについてはコラムで書いていま
「高身長でスタイルが良く、容姿も好み。
オファー理由はそんなありきたりの理由です。
それがまさかデート終了後、
Contents
初回セッティング
私は初デートは無理せず「悪く無かったデート」が目標です。
特に気張って盛り上げる事もせず、突っ込んだ質問もしない。
なので極めてニュートラルなテンションで初回デートに臨みます。
笑いのスイッチは基本オフ。いい球があれば拾えばいいかな。
別に盛り上がらなくても、
彼女のプロフィールに「肉が好き」とあったので、
初回から個室で焼き肉!?
・正直コース料理は重い。焼き肉だと食べる内容と量が調整できる
・炭水化物をそんなに食べたくない
・食べる時間が短くて済む
・個室で安心。
まあ、
先に店に到着して彼女を待ちます。
この待ち時間が一番ソワソワしてまだ慣れませんが、
そうのうちに彼女から電話が入ります。
デート開始
彼女が個室に入ってきます。
彼女「はじめまして〜♡」
私「はじめまして。よろしくお願いします。」
彼女「初めてはなんか緊張しちゃいますね!エヘッ♡」
(エヘッ?)
私「そうですね。最初は緊張しますね。」
今思い返せばこの「エヘッ」
まずはサッと交通費を渡してデートスタートです。
彼女「私、焼き肉好きなんです〜♡なんで知ってるんですか?」
私「プロフィールに書いてたよ(笑)」
彼女「いや〜ん!恥ずかしい〜!」
(いや〜ん?)
私「ハハハ。
早速飲み物を注文。
私「何食べる?苦手なものある?」
彼女「大丈夫です。おまかせします♡」
私はいくつか単品と、豪華なお肉の盛り合わせを注文しました。
彼女「やった〜♡豪華〜!美味しそ〜!うふふ♡」
(うふふ?)
私「なら良かった(笑)」
(なんかテンション高めだな。)
飲み物が運ばれてきます。
彼女「かんぱ〜い!お疲れさまで〜す!」
私「かんぱい!」
サラダや単品を食べながらいつもの無難な世間話。
基本的に相手の話を拡げるのですが、
なので会話を縦に深堀りするのではなく、
例えば、「今日はお仕事終わり?」→「そうです。」
【縦の質問】
「そうなんだ。何のお仕事してるの?」
【横の質問】
「そうなんだ。お仕事って週末がお休みなの?」→「そうです」→
なんとなくこういう具合です。
最初はひたすら浅く、横に拡げる事を意識しています。
そのうち、お肉の盛り合わせが運ばれてきます。
彼女「わ〜。すご〜い♡」
それを彼女はスマホでパシャパシャ。
彼女「私、こういうの上手く撮れないんです〜。。」
私「斜め構図とか真上から撮るのはどう?」
彼女「やってみます!」
彼女「ハッ!!いい感じです〜!物知りさんですね♡」
(ハッ?物知りさん?)
さっきからいくつかのワードチョイスに違和感を感じます。
ただ、「最初は無難に」がモットーの私は、
私「そんなたいした事じゃないよ。」
私「それよりそろそろ。焼いていいですか?(笑)」
彼女「ハッ!!私とした事が失礼しました!」
私「じゃあ最初に君が好きなお肉を選んでいいよ。どれを焼く?」
彼女「えっ、そう言われると悩みますね。。」
彼女「何にしようかな。。迷う。。」
私「ゆっくり考えていいよ(笑)」
彼女「う〜ん。。」
(めっちゃ考えてるな。。)
彼女「クイズです!・・と思いますか!?」
(ん?なになに?どした?)
突然過ぎて不意を突かれ、よく聞き取れませんでした。
私「えっ、何て言ったの?」
彼女「クイズです!私はどのお肉を選ぶと思いますか?」
突然のクイズ!?
突然のクイズに動揺が抑えられません。
私「え〜っと、あっクイズね!」
私は咄嗟に、盛られたお肉を指差しながら、
私「う〜ん。。ウデ・・と見せかけてランプ!どう?正解!?」
彼女はひと呼吸ためてから、両腕を目の前で交差して、
彼女「ブブ〜!!正解は・・ウデでした♡」
俺「うわ〜!外した〜!くっそ〜!(笑)」
私は動揺しながらも咄嗟にオーバーリアクションを取りました。
ただ、一旦彼女から視線を外して冷静になりたかったので、
(いきなり何が起きた!?これからどうしようか。
気を取り直して顔を上げた私は、
私「では負けた私がお肉、焼かせて頂きますね。」
私「では、大きい方のお肉、差し上げますね。」
と冷静に対応。
「やった〜♡」
ウデを食べた私は、
すると、
彼女「次は私が当てますね♡」
(この展開続くの!?)
仕方なく、ランプに伸ばした箸を引っ込めます。
彼女「う〜ん。モモでしょ!?」
(正直どれでもいいだんけど、正解にしとくか。。)
これが相手に伝わってるのかどうか分かりませんが、
私「・・正解ッ!」
彼女「やった〜♡」
(これ毎回続くのかな。。)
・・・
結局、しばらくこれを繰り返します。
それに疲れて来た私は、
私「ちょっとごめん。一回サラダ休憩取ってもいい?(笑)」
と逃げようとしたのですが、彼女は休ませてくれません。
彼女「
いや、あきらかにアボカドである。
アボカドの味がするのでアボカドである。
何か緑の葉っぱも入っての緑だとは思うが、主はアボカド。
「アボカドでしょ?」って答えるのは簡単だが、
”アレ”を求めてるんじゃないか?
おそらく”アレ”だろう。
何で初回のデートで”アレ”しなきゃいけないんだろう。。
力を振り絞って”アレ”投げ返してみるか。。
オシッ!
私「だね。緑のドレッシングって言ったら、それはもう”メロン”
私「念の為、念の為ね!改めてじっくり味確かめてみるね!」
むしゃ、むしゃ、
私「そうそうこれこれ!緑のドレッシングって言ったらメロン!・
※結構声張っての全力で
私「これ完全にアボカドやないかい!!」
・・・
・・・
彼女「・・・ふふ♡」
(違うんかいッ!!)
(ノリツッコミじゃ無いんかい!!)
(微妙な「ふふ」って、このボールじゃ無いんかい!
彼女「今の・・ノリツッコミというやつですか?」
(傷口グリグリするのヤメテ)
私「まあ。そうだけど。」
彼女「わ〜すご〜い!ちゃんとしたやつ生で初めて聞きました!♡
(グリグリするのヤメテ)
彼女「もう一度それやって貰ってもいいですか?」
(はあ。。一応次に繋げるために前フリしとくか。。)
私「アホか!絶対にしない!たった今ダダスベリしたやん!!
私「もう!二度と!ノリツッコミは!しない!」
彼女「え〜なんで〜!残念〜!む〜!」
(む〜?)
彼女「じゃあ次に私が食べたいお肉は何でしょうか♡」
(休むヒマをちょうだい笑)
私「そうだな。さっきはサシが多い肉だったからアッサリ赤身。
彼女「・・・正解ッ!」
彼女「何で分かったんですかぁ〜?」
(これどう答えたらいいんだろう?)
私「え〜っとね。。その。。あれ」
彼女「では次、私が当てますね!」
(ボールを投げ返す時間をちょうだい笑)
・・・
途中でバテてトイレ休憩で離席。
顔を洗って気を取り直します。
ボケもこれだけ一方的に投げ込まれると、
ボケの暴力だな。。
そもそも笑いスイッチオフで来たから、
これはもうデートじゃねえな。
勝負だな。
気を取り直して個室に戻ります。
・・・
まだまだ戦いは続きます。
彼女が投げ込むボールをひたすら拾って投げ返す。
どんなボールが来るか予測がつきません。
すでに私はボロボロです(笑)
・・・
彼女「これってあれですかね。今は秋だから松茸ですかね?」
お肉の盛り合わせの大皿に、申し訳程度の野菜が盛ってあり、
エリンギです。どう見ても。
(来たッ!!!!)
ようやく狙ったボールが飛んで来ました。
先ほど「もう二度とノリツッコミはしない」と前フリもしてます。
私は最後の力を振り絞って、
私「そうだね。まあここ、いい焼き肉店だから当然松茸だろうね。
私「匂いも嗅いでみるね。」
クンクン
私「いい香り。これは完全に松茸だわ。早速焼いてみよう。」
ジュージュー
私「おし、そろそろ焼けたかな?ではいただくね。」
パクッ
私「そうそうこれ。噛むごとに口の中に広がる秋の味覚!・・
私「これエリンギやないかいッ!!」
※最後の力を振り絞って全力で声張って
私「味!見た目!全部!完全なエリンギやないかいッ!!」
彼女「きゃ〜〜♡2回目キタ〜〜♡」
・・・
こんなやり取りが延々と続き、
その後、お手当を渡してすることはしたのですが
彼女「お風呂一緒に入ろ〜♡」
という誘いに、
私「ごめん。ちょっとだけ一人で休憩させて(笑)」
と断り休憩を取らせて貰いました。
帰りの電車では膝が抜けるほどの疲労感と、
頭の中では先程までの彼女とのやり取りを振り返り「
というか、そもそもお手当払って俺何してんだろ。。
・・・いや、違うな。
ボケを拾いきれなかった俺が悪い。
次こそは最初から笑いのスイッチオンで、
その後
彼女とのデートは最初から笑いのスイッチオンの完全な戦闘モード
彼女「何食べますか?」
私「何食べようか。あれ?何書いてんのか全然読めない。」
彼女「メニュー表、逆さです。」
私「ああ逆ね。ごめんごめんこうね。あれ?まだ読めないけど。。
彼女「まだメニュー表、横向きです。」
・・・
彼女「お手洗いどこでした?」
私「お手洗い?え〜っとね。あそこのドアを出た向こうだよ。」
彼女「それ出口です。」
攻撃は最大の防御。
先手先手でこちらのペースに持って行くことで、
以上、ユニバース倶楽部からの出会いで実際にあった「