恋愛ワクチン 第六話「3P(女男女)」
恋愛ワクチン
恋やセックスの欲求は時として病気のように人生を破壊します。これを予防するのが恋愛ワクチン。
入会費とセッティング料を払えば、誰もが接種でき、安全に疑似恋愛を体験できます。
マックさんの会社には女性社員が多い。
だから複数の女性を扱うときの厄介さやコツは心得ているつもりだ。
とにかく公平に。ひいきをしない。万事はこれに尽きる。
女性社員の中に愛人を作ろうものなら大変だ。
200%ばれるし、職場の雰囲気は最悪になる。だから絶対にしない。
顧客や取引先の女性とは仲良くなった経験がある。これは仕事に良く反映されることが多い。しかし先方が既婚者であれ、独身であれ、リスクは伴う。
会社が軌道に乗って、年も取ったマックさんは、守りに入っている。だから交際クラブは有難い。
さて、そんなマックさん、女2人との3Pは、男2人とよりは難易度が高いことは想像がつく。
しかし、マックさんには夢があった。
股間を開いて、左右から女の子2人に、同時にフェラチオさせる、そういう外国のポルノ雑誌の写真にあるようなシチュエーションを、是非一度は体験したいのだ。
話は変わるが、女の子というのは、結構、レズビアンを経験している。少なくともマックさんが想像していたよりは多い。
男性の同性愛の経験率よりも、女性のそれは多いと思う。
女子高出身者に聞いてみるといい。そんなの普通にクラスに一組はいましたよ、と答えるだろう。
女2人との3Pを成功させるには、女子高出身で、同性愛の経験があるか、少なくとも抵抗がない人を1人加えるといい。
なあに、5人くらいに聞けば、1人はいるでしょう。
ただし、本当のレズビアンの子(バイセクシュアルの子)は、3Pは好まない。
女の子とするときは、女の子同士だけでしたいそうだ。
だから3Pに向いているのは、なんちゃってレズビアン経験者ですね。
もう1人は、経験はないが、関心はある子。と言っても、ほぼ全員、関心はあります。2人に1人はOKしてくれると思う。
「ほうら、お姉さん、気持ちいい?」
19才の女の子が、26才のOLさんを右側から攻める。
マックさんは左側から攻める役だ。しかし、どうもマックさん負けている。
「男の人は、乳首とか、あそことかばかり触るでしょ。女の子は体中まんべんなくキスして欲しいのよねえ」
19才の子は、そう言いながら、おへそから太ももにかけて、等間隔にキスを繰り返す。ちゅっちゅっと実に良い音を立てながら。
26才のレズ初体験の子は、明らかにマックさんではなく、19才の子によって悶えている。いまにもいきそうに、声を漏らしながら恥丘を震わせる。
マックさんは、この子を呼んで本当に良かったと思った。
勉強になる。そうか、男がセックス上手になるには、レズの女の子に教わるのが一番だ。
実は、今日の3Pは、26才と27才の子との3人の予定だった。
2人とも地方から出てきて、独身で彼氏がいない。女2人との3Pを持ちかけると、
「相手の女の子とお友達になれるかな?」
と目を輝かせた。みんな寂しいんだね。
この2人をちょっと高級なフレンチレストランに連れて行って、3人で仲良くなって、赤ワインでほろ酔いに仕上がったところで、3人で3Pを初体験しよう、そういう予定だったのだ。
ところが27才の子が残業で来れなくなってしまった。
困ったマックさん、携帯に登録してあった連絡先に片っ端から連絡した。
この日のためにモチベーションを高めてきたのだ。延期はしたくない。そして二つ返事で来てくれたのが19才の子。
「お姉さん、今日はよろしく」
19才の子は、タクシーに乗り込むと、マックさんの隣に座っている26才の子に明るく挨拶した。
26才の子は、小さな声で応えた。明らかに恥じらっている。相手は7つも年下なのだ。
マックさん、運転手さんにホテルへの道筋を指示しながら、うーん、困ったことになったと、悩み始めた。
マックさんは考えた。
そうだ、シナリオを作ろう。
男2人のときは、強姦やSMプレイのシナリオが定番だ。
女2人とのシナリオは、女の子1人を残り2人が攻める、このシナリオで行こう。
19才の子のほうが積極的なので、この子とマックさんとで26才の子を攻めることにした。
あとで聞いたら、19才の子には妹がいて、26才の子には姉がいた。実年齢とは裏腹に、精神的には19才の子が上だったんですね。
「あたし、女子高だったから、朝のあいさつで同級生に、おはよっって頬にチュするの普通だったから大丈夫」
19才の子は実に頼もしい。
さて、お目当ての左右からのフェラチオですが、これは残念。互いに遠慮して、舌や唾液が交わらないように袋と竿とを離れて舐めます。うーん、今一つ。
後日、ブロンドの子2人と3Pする機会がありました。
2人とも女の子同士の経験があったのと、欧米人って、キスの習慣あるからでしょう、唾液や舌が交わるのをまったく厭わない。
まさに、思い描いていた通りのシチュエーション経験できました。
マックさん、これまで頑張って仕事してきた全ては、この瞬間のためだったとその時は思った。幸せだったなあ。(続く)
マックさん