恋愛ワクチン 第五十二話 うれし恥ずかし

「う」を受けて「うれし恥ずかし」

ジョーさんとのしりとり漫談。

マックさんは中学高校と男子校だった。

進学校で、まあ、お陰様で今があるのだが、味気ない青春時代だった。

後遺症もいろいろある。

その中の一つが「セーラー服に萌えない」だ。

女子中高生と同じ教室で過ごしていないので、ピンとこないのである。

ある種の不感症といえる。

ちょっと哀しい。

交際女子にコスプレのセーラー服を着せて遊んでみたこともあるが、やっぱり興奮しない。

諦めていた。


千絵ちゃんとい女子大生にその話をしたところ、

「高校時代の制服があるから、一度持ってきますね」


とのこと。


マックさんは、セーラー服に萌えない、とぼやいたのだが、コスプレ好きの千絵ちゃんは、マックさんの話の内容など上の空で、久しぶりに制服を着てみたくなったらしい。

さて、次のデートで、千絵ちゃんは予告通り、セーラー服を持ってきた。

「久しぶりです。懐かしい」

ルンルンである。


細身の千絵ちゃんのセーラー服姿を見て、ちょっと心が動いた。

これ、いいかもしれない。

抱き寄せてみる。

千絵ちゃんが実際に高校時代着ていたものだ。

まだ2年も経っていない。

ほのかに女子高生の残り香さえ感じる。

ドンキやアマゾンで買う、おもちゃみたいなセーラー服とは、生地も仕立ても違う。

そのままベッドに押し倒して挿入。

千絵ちゃん、処女喪失は大学生になってからだ。

ということは、この制服を着ていたときは、処女だったわけだ。

処女のセーラー服それ自体を犯している気分になる。


さて、セーラー服に目覚めたマックさん、もっと色々遊んでみたくなった。

学校の教室みたいなところを借りられないだろうか?

AVの定番シチュエーションだし、撮影スタジオがあるはずだ。

都内にはあるだろうが、当地にあればよいのだが。

早速探してみたところ、コスプレーヤー向けに最近開店したばかりのスタジオがあった。

残念ながら、風営法の絡みで、下着や水着までは良いが、ヌード撮影は禁止とのこと。


ちなみに、ヌードスタジオを、風営法の対象とするかどうかは、地域によって異なる。

マックさんの居住市はヌードスタジオに厳しい。

昔、ヌードスタジオと看板を掲げて風俗店が営業して、摘発された煽りのようだ。

とにかく、千絵ちゃんも喜ぶことだし、偵察がてら、行ってみることにした。

作品がこちら。


 
なかなか楽しい。

こういうデートもいいなあ。


次にマックさん、セーラー服姿の千絵ちゃんを、新しく出来たハプニングバーに連れて行ってみることにした。

こうなったら徹底的にセーラー服を堪能しよう。

ノーパンセーラー服の千絵ちゃんを連れて、居合わせた男性たちをびっくりさせよう。

それから脱がせて全裸でご挨拶ハグさせて、さらに驚かせよう、という目論見である。

まさにハプニング(笑)。


千絵ちゃんはマックさんがいつも行くハプバーで何度も脱いでるので、新しいハプバーに行っても大丈夫だろう。

さて当日、マックさんと千絵ちゃんは、新しいハプバーのあるマンションの前まで来た。

新築のお洒落な建物である。

ホームページには、デザイナーズマンションで、調度品も女の子が喜びそうなものを揃えています、とあった。

20代30代の男女が多いです、とも記されていた。

連絡掲示板(入店状況がわかる)には、単独女性が多く男性やカップル足りません、と書いてある日が多い。

ほんとかな?


さて、入店してみると、数名の男女。

たしかに、いつも行くハプバーよりも客層が若い。

セーラー服の千絵ちゃんを見て、おおっとどよめきが起きる。

この瞬間が好き。

千絵ちゃんのスカートをたくし上げさせて、ノーパンで剃毛されたあそこを晒すと、二度目のどよめき。

千絵ちゃん、ありがとう。

白が基調のおしゃれな室内。

床暖房が効いていて、じかに座っても暖かい。

千絵ちゃんを抱き寄せながら、車座に加わって歓談する。

男女を問わず、やっぱり若い人たちが多いっていいなあ。

マックさんしばらくここに通おうと思った。


男性客1(マックさんに)「すごいですね。いつも女の子にこんな格好させて登場されるんですか?」

マックさん「首輪付けることもありますよ」

マックさんは、かばんから手枷とセットになった首輪を取り出して見せた。

男性客1「おっ、いいですね。ちょっとそれ貸してもらってもいいですか?」

マックさん「どうぞどうぞ」

男性客1は、嬉しそうに首輪を手にすると、横に座っている男性客2に向かって言った。

「〇△(男性客2の名)、これしてみろよ」

仲が良いようだ。

年のころは二人とも20代半ばだろうか。

男性客2「俺が?いやそいつはちょっとどうかなあ」

男性客1「いいじゃないか、ちょっとしてみろよ」

嫌そうな男性客2に無理やり首輪を付けて、手枷もしてしまった。

そして立ち上がって、首輪に付いているリードを引っ張りながら、まるで鬼退治をした桃太郎のように、足で男性客2の背中を抑えつけた。

男性客2「いてて、やめてくれよ」

男性客1「そんなに痛くないだろ?」


男性客2「痛い痛い、心も痛いよ」

ちょっと涙目である。

男性客1は笑っている。

マックさんは感心した。

いやあ、こういうの久しぶりに見たなあ。

若い男たちの、原始的で暴力的なマウントの取り合い。


男性客1は、長身小顔でイケメン。

男性客2も、顔立ちは良いのだが、男性客1に比べると背も低く見劣りがする。

露骨だなあ。

中学や高校の頃だと、こういう張り合いあったような気がするが、もう遠い過去のことだ。

若くて活きの良い男性にありがちな、無邪気な残酷。


感慨にひたっていると、千絵ちゃんが、マックさんに小声でささやいた。

千絵ちゃん「私、あの人タイプです。」

マックさん「えっ?あの背の高いイケメン君?」

千絵ちゃん「はい、かっこいいです」

ああそうか、若い女の子は、見栄えの良い男の子に弱い。

たとえ相手が、ドSのいじめっ子であったとしてもだ。

マックさん「そうなの。じゃあ、千絵ちゃん、ちょうどいいから、セーラー服脱いで全裸になって彼に抱き付いてごらんよ」

千絵ちゃん「そんな・・恥ずかしい・・」

マックさん「恥ずかしいって・・前行ってたハプバーじゃ普通にしてたことじゃん?」

千絵ちゃん「そうなんですけど、あの彼の前では、恥ずかしくて全裸になんてなれません・・」

はあ、そういうものか。

しょうがないので、マックさんは男性客1に声をかけてお願いして、制服を着たままの千絵ちゃんを横に座らせてもらった。

ようやく首輪を外してもらった男性客2との間にである。

マックさん(男性客1に)「その子、君が好きだそうだから、ちょっと抱いてあげてよ」

男性客1「あ、いいんですか?じゃあちょっと失礼」

千絵ちゃんの頭を男性客1が、下半身を、千絵ちゃんが隣に来て少し元気を取り戻した男性客2が、撫で始める。

男性客1が千絵ちゃんにキスをした。

千絵ちゃんはうっとりと身を任せている。

男性客2がスカートをたくしあげ、千絵ちゃんのあそこを舐め始めた。

あそこを舐められながら、好みのタイプの男性客1にキスされて、千絵ちゃん嬉しそうだ。

「うれし恥ずかし」だなあ。

これまた久しぶりに目の当りにした。

若さって、無邪気な残酷と、おかしな羞恥心。

その中で、セックスは花を咲かせる。

交際クラブでいくらお金を遣っても、こればかりは手に入らない。

若い人たちの邪魔にならないように一歩下がりながら、しかし、エキスはしっかりと頂くことにしよう。

ご馳走様でした。
 

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