語学学校でパパ活する人たち(メキシコ編)

海外の語学学校がカオスな恋愛のバトルフィールドであることは、行かれた方なら身と心で体感しているし、そうでない人でもセブ島の英語教室で日本人女性に群がるフィリピーノや韓国人の噂を耳にしたことがあるでしょう。これは、20代の恋愛偏差値が高い世代に限定された話ではありません。加齢で偏差値が低くなる中高年も、資金力や社会的ステータスという下駄を履いてバトルに参入しているのです。このコラムでは、わたしが知り合ったアメリカ人とアラブ人を紹介し、彼らのパパ活を情報共有します。

《語学学校は自然な出会いの場》

人気のある、すなわち各国から学生が常に集まっている語学学校は、ロケーションが良いです。典型的なパターンは「歴史のある街の旧市街」と「海や山などのリゾート」、4週間滞在しても飽きない場所でないとお客さんが集まらないから。このような土地柄は観光地でもあり、長期滞在の休暇を兼ねて語学学校に通う中高年も普通にたくさんいます。学校側は語学能力に応じてクラス分けするので、さまざまな年代が一つに集い、自然な出会いの場が形成されます。
海外で暮らす緊張感と観光地の開放感が入り混じり、そこに新入学気分というピリッとしたスパイスが振りかけられるので、ほぼ100%の確率でテンション上がり、中高年男性が若い女性に何の気がねもなく話しかけられるシチュエーションが醸成されます。
そしてパパ活目当ての語学学校リピーターは、テンションが冷め切る前の女性に声を掛けるのです。



《サンミゲル・デ・アジェンデのテキサス》

最初に紹介するのは、テキサス州出身のアメリカ人。たぶん40代、白人特有の赤っぽい日焼け顔、身長180cmくらいで、きちんと維持された体型、全身から醸し出す雰囲気がいかにもテキサス。場所は、世界的な旅行サイトTravel + Leisureで2021年「世界最高の街(World's Best City)」に選ばれた、メキシコが誇る観光地サンミゲル・デ・アジェンデ。この街には1959年開設の歴史あるスペイン語学校アカデミア・イスパーノ・アメリカーナがあり、テキサスとわたしはクラスメートでした。
開講当日、ほぼ皆「わたしココ初めて」って顔をしている中、落ち着き払った訳知り顔で街の話をしていたのがテキサス。そして次の展開となりました。


〇 休暇で家を借りているからとクラス全員をパーティーに誘う(起)
〇 絶品のストロベリーマルガリータで場を盛り上げる(承)
〇 下宿している女性に空いている部屋を使っていいよと声を掛ける(転)
〇 同伴登校が始まる(結)


上質な住居と食事で大人の関係を始めるアプローチ、まさにパパ活の王道。



《テキサス風パパ活の起承転結》

当時わたしはパパ活プレイヤーでなく、お金の使い方が上手くて洒落ていると思ったくらい。ユニバースの会員になったいま振り返ると、起承転結を踏まえたストーリー仕立ての素晴らしいパパ活だと改めて感心する次第です。
「起」の部分、新しいシチュエーションに慣れない女性を誘うところは、新規女性にオファーが集まるユニバースと同じで、パパ活ではよくあるパターン。「承」の部分、すなわち得意分野で女性に良い印象を与えることも、パパ活の基本ですね。テキサスのパーティーでは、トマトと玉ねぎを使ったサルサ風アボカドディップもかなり美味でした。もちろんレシピにしたがって作ったのはメキシコ人のお手伝いさんですけど。
特徴的なポイントが「転」の住処です。最初に書いたとおり、人気の語学学校は観光地にあるモノが多く、人気の観光地はホテル代が高いです。なので若くてゆとりのない学生は、街から外れた辺ぴなホテルから公共交通手段で通うか、街の中心には近いけれど環境的には微妙な家庭にホームステイすることになります。他方テキサスが借りていた家は、アジェンデの古めかしいけれど清潔感のある石畳をアカデミアから少し上ったところにあり、ロケーションも広さも理想的でした。当人から聞いたのではないけど、絶対に語学学校でのパパ活を意識して借りています。
「結」をどう進めたのかは分かりません。ただ、同じ家に引っ越すことを選んだ女性ですから、さほど苦労は無かったのだと察しています。

《語学学校パパ活のコスト》

テキサスがパパ活の武器としたのは、世界遺産の街並みに馴染むリゾートハウス。直接的なお手当をオファーできない語学学校において(したらたぶん追い出される)、とても有効でした。なんとなくパパ活コストを計算してみました。わたしが滞在した時よりもアジェンデの生活費が上がっているので、2022年の情報を調べて載せています。
アカデミアの授業料は、登録料含め最初の1ヶ月が10万円。「世界最高の街」のネームバリューが高く、語学学校として歴史があることから、プレミアムが付いています。アカデミアから徒歩圏内の女性が一目ぼれしそうなパティオ付き3ベッドルームが月81万円、ハウスメイドの費用を足すと総額100万円ほど。これが「世界最高の街」での語学学校パパ活ベーシック費用です。
プラスアルファで必須となるのは、パーティー経費と逃れる術の無いお買い物代。世界的な観光地って余裕のある人がお財布のヒモを緩めるから、誘蛾灯に惹かれる夏の虫のようなアーティストも群がり、根拠の乏しい値札の付けられた怪しげな作品が女性を狙ってブービートラップのごとくあちこちに仕掛けられているのです。

《どちらを選ぶ?》

パパ活前後の滞在費や日本からの航空券代、語学学校後の「アフター」などすべて含めると、3か月で350から450万円くらい。ワールドクラスの観光地で若い女性を惹きつける生活のコストと考えたら、まあこんなものでしょう。クイーンエリザベスの世界一周料金がベーシックで450万円ほどですから、期間的にもコスト的にも似たようなレベル。一般的には無難で確実な楽しさと快適さが待っているクイーンエリザベスを選ぶ人が多そうですけど、人生にアクティブなパパ活プレイヤーはどちらを選ぶでしょうか。

「語学学校パパ活メキシコ編」はこれでお終いです。次はフランス編を紹介します。

このカテゴリーの関連記事

  • 外部ライターさん募集
  • ラブホの上野さん
  • THE SALON
  • join
  • ユニバースサポート