恋愛ワクチン 第四十二話 ロマネな夜
マックさんは、匿名質問箱の回答者のロマネさんとデートした。
ロマネさんの回答者デビューは2019年10月1日だ。
質問番号2417である。
「初デートした相手男性とフィーリングが合わず、この先進もうか悩んでいます」
という女性会員からの質問に対するロマネさんの回答はこうだ。
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女性会員のロマネと申します。
初めて回答者として回答させて頂きます。
20代、交際タイプはBの女です。
まずは初オファーおめでとうございます。
中々オファーに繋がらない方が多い中、貴女様を素敵だと思う方がいらっしゃったことがまず素晴らしいことです。
倶楽部さんでの活動、並びにパパ活初心者様である旨を拝読した上で皆様方が敢えて仰らないことを一個人の感想として書かせて頂きます。
嫌味な女の独り言だと読み飛ばして頂けましたら幸いです。
>でも、やっぱり自分が良いなと直感的に感じた人、刺激になるなと思った人とお付き合いしたいです。というか、そう思わせるような魅力的な男性ばかりだと思っていたので、ちょっと拍子抜けしています(ご無礼をお許し下さい。)
→貴女様の交際タイプ、クラスを存じ無いので見当違いであれば申し訳ないのですが、魅力的な男性が少ないのではなく「そう思わせるような魅力的な男性」にとって貴女様が魅力的で無いだけです。
魅力的な男性は魅力的な女性、あるいは飛び抜けて好みだった女性にしかオファーされないものだと思います。
オファーを頂けない女性が多くを占める中、(恐らく)普通の女性である貴女様が倶楽部へ登録しただけで、そこに素晴らしい男性だけがゾロゾロと列を成してオファーを下さる…
自分だけはシンデレラだという先入観は真っ先にお捨てになった方が今後の精神衛生上よろしいかと思います。
正直同じ女として非常に高慢なお考えと感じました。
>あとは、きっと自分を安売りしたくない、というプライドがまだ残っているのでしょうね。
→倶楽部に登録している女性の中で安くない方がどれだけいらっしゃるでしょうか?
いらっしゃったとすればAタイプを貫き、なおかつ登録動機が金銭でない方だけでしょう。
あるいは前述のように「魅力的な男性」が列を成し、更にお金を積んでも尚、手に入れたいと思うほど生物として優れた女性こそが安くない女性だと思います。
売る者あれば、買う者あり。
私を含め女性は若さや色香、あるいは圧倒的な才で男性を誘っているのです。
ここは清廉潔白なお花屋さんでありません。
言うなれば遊郭です。
選んで下さいとあの手この手でおいでおいでしているのが私達です。
…少し過激な例えでしょうか。
どのような動機で倶楽部へ登録されたかはわかりません。
チョロい話があると聞いてこられたのでしょうか?
それとも長く信頼関係を築けるパパを求めてこられたのでしょうか?
お金が欲しいのでしょうか?
愛が欲しいのでしょうか?
あれこれ偉そうに言いましたが私自身、(語弊はありますが)食うに困ってこちらに流れ着いた女です。
ですのでどんな方のオファーも、イベント後のお誘いも心からありがたいと思ってお受けしています。
(即場で誰にでも、深い関係という意味ではありません)
性格や外見が100%好みだった方は1人もいらっしゃいません。
ですが私はどなた様も対峙すれば嘘偽りなく愛し、敬っています。
何故なら動機がどうであれ、私に声をかけて下さる方は私にとっては生活を助けてくれる「魅力的な男性」だからです。
擬似的な関係であろうとも、せめて目の前にいる間だけは楽しんで満足して頂くことが私が返せる感謝とお礼の気持ちだからです。
お金が目的であればどんなお相手であろうとも、きちんとお別れを言う時まで愛おしい娘になりきるべきです。
心の繋がりを求めるならば目先の金銭に惑わされず、少しでも違和感を感じる男性には極力早くお礼とお別れを告げるべきです。
男性を選り好みできるのは、一流の女性だけ。
ご自身の身の丈をよくよく顧みて頂き、「やっぱりあの男性が1番だった」と食いの残らない判断をなさって下さい。
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なんて賢く、美しい文章を書く人だろう。
強さとしたたかさをも、感じさせる。
惜しむらくは、交際タイプがBという点だ。
マックさんは、オファーするのはCかDに決めているからだ。
そのあともロマネさんは、時々回答を寄せていた。
マックさんは、「女性会員のロマネです」という出だしを読む毎に、「あ、ロマネさん」と胸をときめかせたものだ(本当です)。
文章で女の色気を感じさせるって、凄い才能だと思う。
マックさんの文章は、読みやすくて面白いが、色気は無い。
自覚あります。
ロマネさんってどんな女性なのだろう?
結構気になっている人多いのではないだろうか。
高身長で、お顔はと言うと、壇蜜によく似ている。
そういえば、回答文もまるで壇蜜だ。
色気があって丁寧で、いろんな意味で男性を立ててくれそうな感じである。
この時点では、マックさんはロマネさんに好感は抱いていたが、オファーまでは考えていなかった。
交際タイプがBという問題もあるが、文章が上手すぎる。
投資話に「そんなうまい儲け話があるはずがない」と、慎重になるのに似ている。
「どなた様も対峙すれば嘘偽りなく愛し、敬っています」とか、「男性を選り好みできるのは、一流の女性だけ」とか書きながら、実は振りをしているだけで、意外と男性を選り好みして、お食事から先のガードは堅いのじゃないか?
穿って考えてしまう。
だけど気になる女性だった。
だから、パプワさんとのデートが近づいて来たころ、マックさんは質問箱で、「どうせならロマネさんも誘って、3人でお食事デートしようか?」と書いた。
それをロマネさんが読んで気にかけて、支店を介して、私でよろしければと連絡してきてくれた。
私の好意を、賢いアンテナで感じ取ったのだろう。
しかし、この時もまだ、まさか会ってその日に大人の関係になって、麻縄で本格的に縛られ天井から吊るされて悶えるロマネさんに、挿入することになるとは、夢にも思っていなかった。
パプワさんとロマネさんとの三人のお食事デートは、マックさんとパプワさんとのデートの後で決まった。
パプワさんとマックさん、どうも体の相性が今ひとつだった。
しかしマックさんはパプワさんの初々しさが好きだ。
一度、挿入無しの清らか(?)なデートをしてみよう。
そうだ、ロマネさんも呼んで、3人で会ってみよう。
きっと、お食事しながら、質問箱の話などで盛り上がるに違いない。
待ち合わせは、駅前の高層ビルに入っている、この地域では一番良いホテルのロビー。
マックさんは、ロマネさんの顔を写真で見て知っているので、すぐに見つけた。
女性には二種類ある。
写真映りがよく、会うとがっかりする女性と、写真映りが悪く、会ってみるととても魅力的な女性。
ロマネさんの写真はお綺麗だと思う。
しかし、実物はもっと魅力的だった。
パプワさんとも落ち合って、3人で、女性2人のために予約したホテルのスイートルームに荷物を置きに行くことにする。
マックさんは、ひそかに、ロマネさんは女の子もいけるんじゃないか、むしろそっちが本命なんじゃないかと睨んでいた。
だから、この二人を相部屋で泊めてみよう。
パプワさんは売り出し中だから、マックさんはこれ以上手を出さないが、ロマネさんが女同士の世界に導く分には傷は付かないんじゃないだろうか。
パプワさんにマックさんの爪痕を残さず、パプワさんの経験値を上げてやりたい。
そういう企みである。
ここからちょっと、展開がいろいろあって、とにかく結論を書くと、ロマネさんは、回答文で書いているまったくその通りに、本当に謙虚で、男性を立ててくれる女性であった。
「Bタイプだし、初日から大人は無理だよね?」
と、恐る恐る聞いたマックさんに戸惑いながらも快諾(注1)。
乳頭に触れただけで、びくっとして「ああん」と感じてくれる。
クリトリスを吸引振動させるおもちゃを使って責めると、いくいく、三回連続でいった。
この娘良いなあ。
マックさんのエンジンが点火した。
全裸にして、乳首と膣にローターを装着。
下着類は没収して、豊満な裸体に上着とスカートだけを許して、街に連れ出す。
「ロマネさん、こういうことされてみたいっていう、密かな願望ってある?」
「そうですね・・首輪をされてみたいです」
合点。
マックさんは、ドラえもんのポケットのようなバッグから、白い首輪を取り出した。
装着されるときの従順な表情と態度がまた良い。
この娘の謙虚さは天然です。
ホテルの部屋から出ると、膣に入れたローターのリモコンのスイッチを始動。
びくっとするが、もはや部屋の外だ。
我慢するしかない。
ついで乳首のローターも始動。
色白の頬が少し上気しているのが分かる。
パプワさんと三人でタクシーの後部座席に乗った。
マックさんは真ん中。
ロマネさんはマックさんの肩に頭を持たせかけて、せつなそうに喘ぎ始めた。
かすかにローターの音も聞こえるので、運転手さんに気付かれないよう、マックさんはパプワさんと街の景色などの当たり障りの無い話を続ける。
若いパプワさんを、マックさんとロマネさんとで、開発調教しようと考えていたのだが、ちょっと構図が違ってきた。
ロマネお姉さんのほうがよりMである。
それにしてもロマネさん、大柄なんだけど、抱き心地が良い。
従順な大型猫(注2)を撫でているような感じ。
あまりにせつなげなので、時々キスをしてあげる。
どんどんもたれかかってきて、マックさんの胸に頭を埋めるような格好になった。
こうなったら、することは一つだ。
マックさん、ズボンのジッパーを下げて、ペニスを取り出す。
ロマネさんは何のためらいもなく、しゃぶり始める。
行きつけのハプニングバーに着いた。
入店後は、すぐに上着とスカートを脱がせて、全裸に首輪、乳首と膣にローター装着という姿で、お客さんたちにお披露目。
全員にご挨拶ハグをさせる。
飼い犬のように従順。
お客さんは、数人の男性と、女性が一人。
男性の一人は、事前にお願いしておいた縄師だ。
実は、パプワさんが、「亀甲縛りをされてみたい」というので、手配して待機していたのだが、予定変更。
まずはロマネさんを縛ってもらうことにしよう。
「ロマネさん、いいよね?」
「はい・・」
すっかり出来上がって喘いでいる。ほんとうにハアハアと。
可愛い♡。
縄師も目が輝いている。
壇蜜似の大柄で豊満な女性。
決して太っているわけではなく、肉の付き加減がたまらなくいい。
「この娘、どこで見つけたんですか?素晴らしい素材ですよ」
「本当だよね。胸もお尻もプリプリだし。緊縛モデルでお金取れるよね?」
「取れますよ、写真集出しても良いレベルじゃないかな」
縄師さんは、手際がいい。
マックさんは、緊縛される女性を観賞するのもさることながら、縄師さんのきびきびとしたプロの動きを見るのも好きだ。
ジントニックを飲みながら、全裸の緊縛娘が出来上がっていくのを観賞する。
パプワさんはというと、若い男性客の一人に口説かれているようだ。
まんざらでもなさそうだし、ちょっと自由行動させておこう。
ロマネさん、後ろ手に縛られ、その縄を天井にくくられた。
「ちょっと脚を広げて」
「はい」
マックさんは床に仰向けになって、頭をロマネさんの脚の間に入れて見上げた。
綺麗につるつるに手入れされたあそこの割れ目が濡れて光っている。
クリトリスをいじる。
感じやすいので、すぐにまたいきそうになる。
面白い。
「じゃあ、片脚上げますよ。大丈夫?痛いところあったら言ってください。」
右脚を吊るされて、あそこを晒すロマネさん。
マックさんは頭を撫でながらやさしくキスをする。
「上手に縛られたら、ご褒美あげるからね」
ロマネさん二回頷く。
「それでは、両足挙げます、吊るされますよ」
縄師がひっぱると、ロマネさんの左足も宙に浮いた。
同時に左右に開脚して、正面から綺麗な割れ目が丸見えになる。
マックさん、興奮してしまった。
挿入するっきゃない。
ゴムを付けて、ゆっくりと挿入。
天井から吊るされて、拘束開脚したロマネさんは、まるで挿入してもらうための生き人形のようだ。
なんて素晴らしい体。
そのあと、縄をほどいて、「よく頑張ったね」といたわりながら、たっぷりとご褒美。
そうそう、首絞められるのも好きって言ってたっけ。
しっかりと締めながら、喉にもイラマチオ。
「喉でいくっていうのが、ちょっと分かりました」
そっちも素質ありそうだから、開発してみると良さそうだね。
とても楽しいロマネな夜でした。
(注1)かなりCタイプに近いBとのことです。
(注2)原文は「従順な大型犬を撫でているような感じ」だったんですが、ご本人に草稿確認してもらったところ「私は猫派なので猫系の何かに変換してください」とのリクエストあったので大型猫にしました。
過去に「お前と接すると子猫を可愛がる満足感とは違うものを感じる。人に懐かなそうな虎が自分にだけ擦り寄ってくる優越感に似ている」と言われたことがあるそうです。