【前編】「パパ活」にいるのはどんな女性か──サポ活・割り切り女性、裏垢女子、出会いカフェとの比較
こんにちは、浦野けいすけです。
普段はまじめな雑誌記者、副業でアングラ系のライターなどをやっている者です。
縁あって、この「Darling」にコラムを書かせていただいています。
パパ活経験は、それほどではなく、始めてからまだ数か月で、お会いした女性は30人ほど。ユニバースのような交際クラブと、パパ活専用のマッチングアプリを利用しています。しかし、出会い系の利用や援助交際歴は長く、かれこれ20年以上になります。この間、様々な媒体を使って、多数の女性とお会いしてきました。
今回は、その経験を生かして、この「Darling」をご覧になっている皆さんのなかで、「パパ活に興味はあるけど、まだ踏み出していない」方向けに、他の媒体やルートで出会う女性と、パパ活女性には、どのような違いがあるのかを、まとめてみようと思います。
ただし、自分の限られた経験における主観的な分析ですから、その点をご了承ください。また、東京とその近郊の話が中心です。
なお、自分が交際目的で会った女性だけでなく、取材等で会った女性も含めています。
比較は、パパ活女性と、サポ活・割り切り女性、裏垢女子、出会いカフェ・出会い喫茶の女性で行っています。出会いカフェ・出会い喫茶以外の女性の類型については、別コラム「『パパ活』が生まれた背景──援助交際からパパ活の誕生まで」で紹介してありますので、ご参照ください。
本題に入る前に、便宜上、女性を容姿や属性、階層等で分類するという、このルッキズム否定のインクルージョン時代にそぐわない前時代的な方法をとっていることをお詫びします。金銭が介在した男女間での取り引きに限定した話ですので、その点はご容赦いただければ幸いです。
Contents
パパ活の女性分析
パパ活とは
パパ活は本来、性的な行為は伴わず、食事やデート、買い物などをしながら一定の時間を一緒に過ごすことでお手当をもらうというものでした。これは別コラム「『パパ活』が生まれた背景──援助交際からパパ活の誕生まで」でご紹介した通りです。しかし、近年は様相が変わり、性的な行為が含まれることも多くなっています。
ただし、プラトニックな交際が源流であり、現在でも「基本はデート」というのがパパ活ですから、他の出会い系の女性たちとは質がかなり異なる、という特徴があります。年齢は20~30歳前半が中心層です。
どのような女性がいるか
私は数か月前に初めてパパ活に手を染めたとき、その女性のレベルの高さに驚きました。通常のマッチングアプリではめったにお目にかかれないような美人、上質な女性がたくさんいて、総じてすごくレベルが高いと思いました。
しかも特徴的なのは、夜の街のにおいがする女性、六本木や麻布などで見かけるパリピのような女性はむしろ少なく、大半が「街で普通に見かける女性」ということです。
もちろん、全員が美人という訳ではありません。平均的な容姿の女性も多数いますが、それでも、その辺りの大学や企業にいる、自分の会社にもいるような、普通にかわいい女性が目白押しでした。
しかも、「パパ活は必ずしも性的関係を伴う訳ではない」という関係性の特徴からか、ほとんどの女性は、顔写真にぼかしも入れず、そのまま出しています。
最初に女性の顔写真の一覧を見たとき、「世の中、こんなことになっていたのか……」と絶句したものです。
私の実感から言えば、女性たちのなかで性的関係もOKという女性は(もちろん相手の男性にもよりますが)、半々といったところでしょうか。
パパ活女性の分析
以下、パイが限られていて、私の主観による独断ですので、あくまで参考にしかなりませんが、グラフで示してみたいと思います。
A1:美人で育ちが良く、ハイクラスの生活を送る女性(大手会社員・上位大学の学生など)
A2:美人で、ミドルクラスの生活を送る女性(中小会社員・派遣社員・店員・ワーカー系・中低位大学や専門学校の学生など)
A3:美人だが、普段の生活が見えない/アルバイト等の女性(ネット系クリエイター・フリーター・夜職系など)
B1:容姿は普通で育ちが良く、ハイクラスの生活を送る女性(同上)
B2:容姿は普通で、ミドルクラスの生活を送る女性(同上)
B3:容姿は普通で、普段の生活が見えない/アルバイト等の女性(同上)
C:容姿等の総合評価がイマイチな女性
※人をこのように分類することは本来許されない行為ですし、分類も難しい部分はありますが、分かりやすく提示するための便宜上、お許しください。
A1・A2・B1など、普段はなかなか出会えない、あるいは周りにいてもデートはできない女性が多い、というのが「パパ活」の特徴です。僕が実際に会った女性には、官僚、研究者、大手企業の会社員、銀行員、小学校教員、IT系企業の社員、芸能事務所の社員、オリエンタルランドの社員(キャスト)、看護師、理学療法士、保育士、東大生、早稲田大生、上智大生などがいました。
※2021年11月27日補足:先日、理由があって、私が上記のデータのソースとしたのとは別のパパ活アプリに登録してみました。少し料金設定は安めですが、パパ活アプリとしては5本の指に入るアプリです。すると、かなり女性のタイプが異なり、平均すると質が下がるので驚きました。A1とA2が上の円グラフの半分くらい、その分、B2が多いという印象でしょうか。美人もそこそこいますが、むしろ普通のマッチングアプリにやや近い印象です。私が利用したエージェンシー、パパ活アプリがとても優良だったということかもしれません。利用するエージェンシー、パパ活アプリによっては上記のようではないかもしれない、ということを補足いたします。
なお、パパ活は、媒体によって多少、在籍女性のタイプに大まかな違いがありますので、少し解説していきましょう。
交際クラブなどのパパ活エージェンシー
●特徴
料金設定や伝統、企業風土はエージェンシーによって様々ですから、一概には言えないのは当然ですが、あえて示すなら、エージェンシーの場合はマッチングアプリと異なり、不特定多数に顔をさらさなくてもよいため、普段、人に顔を見られるような職業の女性が多く在籍しているという特徴があります。企業の受付嬢、客室乗務員、モデル、大手企業の広報・営業職などで、驚くような美人がいます。
加えて、交際クラブは元々、バブル時代の愛人クラブが源流です。そのため、「アッパークラスの男性の愛人になる」ことを希求するような女性が多いのが特徴です。先ほど挙げた職業以外に、秘書、グラビアアイドル、イベントコンパニオン、一流女子大生、レースクイーンなど、愛人全盛時代に人気を博したタイプの女性が一定層います。
業界的な繋がりや人脈の繋がりがあるためか、なかには女優や人気モデルなど、普段は絶対にお目にかかれないような女性も在籍しています。超上級の女性を探すならエージェンシー、特に伝統のある名門のエージェンシーを使うとよいでしょう(ただし、かなりの経済的な余裕が必要でしょうが)。
しかしそうは言っても、エージェンシーも近年は「パパ活」に力を入れているため、アプリにいるような比較的ライトなパパ活女性も多数在籍しており、現在ではそのほうが多数派です。優良企業の会社員、学校教員、女子大生、看護師、保育士、美容師の女性など、普通に街中で見かけるような美人が数多くいます。
●強み
エージェンシーの強みは、コーディネーターがいることです。在籍女性についてはたくさんの情報を持っていて、女性の性格やタイプ、希望する交際などを教えてくれますし、こちらのニーズに合った女性を紹介もしてくれます。その他、仲介などのコーディネートや交際上の相談にも乗ってくれますので、「数撃って当てる」よりも「お金や手間はかかっても、これぞという女性と交際したい」という方、相談しながら進めたい初心者の方、超上級の女性を探し求めている方は、エージェンシーが向いていると思います。
パパ活専用のマッチングアプリ(パパ活アプリ)
●特徴
不特定多数に顔が見られてもそれほど気にしない女性がマッチングアプリを使います。もちろん、顔が分からないような写真を使うこともできますが、それだとマッチングできないので、ほとんどの女性は普通に顔出ししています。
顔をさらしても平気な女性とは言っても、現在のマッチングアプリ隆盛時代、それほど気にしない女性が増えているようで、女性の質が下がるということはありません。
交際クラブなどのエージェンシーにいるような、女優、モデル、企業の受付嬢、客室乗務員、大手企業の広報など、人に顔を見られる一流の職業の女性は少ないものの、驚くような美人も多いです。
中心になるのは、優良企業の会社員、学校教員、女子大生、看護師、保育士、美容師の女性などの、普通に街中で見かける女性たちです。登録数が膨大なので、あまりの女性の多さに選ぶのが困るほどです。
また、女性数に対して男性数が少ないためか、かなりの美人を選んでもマッチング率は高く、女性からのオファーも多数来ます。「会う女性を絞り込むのに苦労する」状態です。
●難点
ただし、手軽なマッチングアプリならではの難点もあります。
まず、写真の加工です。やはり半数くらいの女性は、実際に会うと、写真よりもかなり劣っていてがっかりすることがあります。
また、「連絡なしに待ち合わせ場所に来ない」まではさすがにありませんでしたが、直前の突然のリスケ、その後のフェイドアウト、突然に連絡がとれなくなるなど、連絡や交際の安定性に難があるケースが多々あります。
数撃てば、必ずかなり上級の女性と交際することは可能ですが、このようなやりとりの不安定さのせいで、疲弊することもあります。
加えて、相手のニーズが会って話してみないと分からないという難点もあります。「最初から大人はしていません」という女性でも、実際はそもそも大人をする気がなく、できるだけデートだけで引っ張ることを目的にしている場合があります。
何も情報がない女性の場合は、会う前にこちらから目的を伝えるか、会って話をするしかありません。
こうしたやりとりが、マッチングアプリの風紀を乱しつつあるような気がします。男性は最初から「大人できるかどうか」を確認し、OKの女性のみ会うという形が横行しています。その結果、一部では、パパ活とは名ばかりの、単なる「割り切り」の場になりつつあります。
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続く、「後編」では、「サポ活・割り切り」「裏垢女子」「出会いカフェ・出会い喫茶」の女性たちの分析を行っていきます。これからパパ活を始めようとする皆さん、パパ活に興味がある皆さんは、ぜひ前編・後編の両方をご覧いただいて、自分のニーズに合った媒体・サービスを選んでいただければと存じます。
なお、これらの分析は、2021年11月現在の私の限られた経験と主観によるものです。情報のパイは全類型で600~700人といったところでしょうか。実態と違うのではないかなどのご指摘がありましたら、どうぞお寄せください。情報交換をさせていただければと存じます。