南米コロンビアでパパ活もどき(パパ活反省会)
「美人の首都」とも呼ばれるコロンビアのメデジンでパパ活してきました。後から気づいたことを雑多に書き並べます
《良きパパ活にはファンが集う》
国際風俗版Redditに相当するオランダの有名サイトを帰国後に調べてみたら、メデジンパパ活のファンが長年に渡ってスレを立てていました。オーナー、アメリカ人とばかり思っていたけれど、実はオーストラリア人。。。これまでのコラムに記載された情報で検索すればヒットするので、興味がある方はぜひアクセスしてみてください。
このスレ、2008年には始まっていて、コロナ禍で惜しまれながら閉鎖される直前まで続いていました。本館の稼働率は年間通じて95%以上、10年以上これだけの人気を維持できたのは、“正直で信頼できる”カリスマオーナーの下に良質なファンが集まったから。実直な運営とスジのいいユーザーが両輪であることは、コロンビアに限らず、パパ活にも限定されず、あらゆる場面で共通のキーワードですね。フォロワーがいるくらいのオーナーさん、お近づきになっておくべきでした。
カリスマに従うファンのイメージ
ファンによる活動で印象に残ったものが一つ、それは、パパ活の対象は本館に集まった身分証明書を提出している女性に限定し、バーで拾った女性を連れ込んではいけない、という自主規制です。
背景を説明します。コロンビアは地区のレベルが1~6に設定され、レベルの高い地区は税金を高くして、道路や電気水道など公共インフラを綺麗に整備しています。低い地区は税金が安い反面、インフラ整備が遅れ、電気事情が悪くなると真っ先に停電します。当然、治安も比例して悪いです。パパ活本館は安心して女性に来てもらえるよう、いちばん上の「6」地区にあり、ここにレベルの低い地区の女性が頻繁に出入りすると周辺住民からのクレームでパパ活運営が危うくなるから、と書いてありました。
《パパ活はゲーム感覚》
パパ活タイムは日暮れから真夜中過ぎまで、その間にいつどのような女性が来るかは、その場にならないと分かりません。注意しなければならなかったのが、「先に声をかけた男性に優先権がある」という暗黙のハウスルールです。金曜日ですと十分に女性が揃うのですけど、平日の夜はスローで訪れる女性の数も少なめですから、このルールがかなり効いてきます。
例えば木曜日、早い時間から手持無沙汰の女子大生がソファーでくつろいでいて、見た目はまあミニマムOKレベルだったとしましょう。ドリンクを見る限りまだ男性からのオファーがなく、いま声をかけたら確実に交渉できます。でも、好みの女性が後から来るかも知れません。
そこへ競合しそうなアメリカ人パパがやってきたとします。確実にキープするためには、さっさといま座っている女性に話しかけなければなりません。一方で交渉の間に別の女子大生が階段を下りてきたとしたら、その女性との優先交渉権は別パパに取られてしまいます。ただし、平日の夜ですから次のチャンスがあるとは限らず、目の前の女性をやり過ごすと機会を喪失してしまう懸念もあります。
パパ活初心者のわたしは、確実性を重視してこういう状況で声をかけ、中途半端な妥協をしてしまいました。当然ながら女性側もきちんと戦術を練っていて、平日の早い時間帯は、競合相手に対する優位性の乏しいタイプが集まるのです。だから即決せず、1杯だけ奢って交渉権を匂わせてからいったん離れて別の席で次の女性に備えるのが、いま考えると正解でした。パパ活はゲーム感覚に優れていないと勝者になれないのです。
《大学生にプレミアムは付かず》
特定の業界に所属している女性にプレミアムが付くことは珍しくありません。ユニバースでも、航空業界に従事している女性はルックス等から想定されるよりも一つ上のクラスにカテゴライズされる傾向があると感じています。メデジンのパパ活本館も、「かわいい大学生(College Cuties)と知り合える場所」なんて紹介されていたの見たことがあり、大学生プレミアムがあると思っていました。
想定と違ってました。前のコラムで書いたとおり、普通の大学生を1~2時間連れ出すコストはシェラトンホテルのおよそ1泊分強、レベルの低い地区でプロフェッショナルを相手にするより少し高い程度。一方で、実は厳選されたプロフェッショナルの方々もパパ活パーティーに出入りを認められていたのですが、このような女性のレートは大学生の2倍、ベネズエラ出身女性は人気がありプレミアム3倍というのもありました。
これは単純な需要と供給の関係で、パパ活に興味のある大学生の数が多いから、大人の相場もそれなりに落ち着いているのでしょう。現役大学生だからといって飛びついてしまったわたしの行動は理想的ではなく、じっくり腰を据えてパパ活すべきでした。
「教育と文化の街」メデジンには学生が多い
《狭すぎる世界》
パパの数は最大で本館/別館の部屋数にオーナー関係者を加えても20~30人、集まる女性は延べにして週50人程度、そして各日各人複数回の「事」を実践する男性/女性もいます。人気女性はローテーション頻度も高く、このような状況で数日滞在すると、複数の男性が同じ女性と関係するという組み合わせがいくつも出てきます。そして、同じ女性と関係した二人またはそれ以上の男性が、その女性がいる前で、時としてその女性を交えながら「世間話」をするというシチュエーションが毎夜繰り広げられるのです。
この狭すぎる世界は、パパ活にデメリットだと感じました。SNSがいまほど発展していなかった2000年代に、治安がかなり悪かったコロンビアのメデジンにオーストラリア人が築き上げ、アメリカ人ファンに支えられてオランダのサイトで伝説となったパパ活を体験できたことは得難い経験でした。ただやはりこれは古い時代のビジネスモデルで、コロナ禍が無くても廃れていったでしょう。
老兵は死なず、ただ消え去るのみ。
「南米コロンビアでパパ活もどき」はこれでお終いです。最後まで読んでくださりどうもありがとうございました。