京都はおいしくてエロいという説2

久々の東京出張。それならば前から気になっていた娘はんにオファーどす。待ち合わせは銀座の名を冠しているのに、最寄駅は新橋のホテルロビー。そしてやって来はったんがエリナはんどす。予想以上にはんなりとした容姿で背は高うてスタイリッシュでおます。その上、プロポーションもグンバツときたもんやの三度笠。思わず「非っ常にキビシ〜イ!」と叫びとうなります。事前のエリナさんからリクエストで、これまた最寄駅は新橋の老舗銀座寿司店にお連れしましてん。「こんなちゃんとしたお寿司屋さん初めてで、少し緊張します」とエリナさんはその美しいお顔を寄せジョーに寄せ、ウイスパーされますねん。イヤイヤにわかには信じられまへんけど、今日は`アレコレ詮索せずベッピンはんとお寿司を楽しみまひょ。ここは老舗有名店ですから接客は小慣れてはりますし、ジョーとエリナはんのような明らかな訳ありカップルの対応も完璧どす。残念なのは、味がイマイチということですが、エリナはんも初めての高級寿司(ホンマかいな)に大満足だったので、許してあげまひょ。その後の予定がお互いタイトだったので、ファイトせず。妹はんが京都在住とのことで、「妹のところへ遊びに行く予定があるので、その時に京都でお目にかかりましょう」と約束して解散となりましてん。


【エリナさんのリクエスト】
すぐに日程は決まった。エリナさんからのリクエストは二つ。「京料理が食べれる店」と「妹を連れて行くこと」。前者は問題なしだが、後者は大問題だ。妹さん同伴で、3pになるはずもなく(バカ?)ファイトはお預けを意味するだろうからだ。正直ちょっとがっかり。もしかして最初からジョーとファイトするつもりはないのだろうか?しかし初対面の時の反応は悪くなかった。寿司ランチの後、ジョー得意の?某デパートランジェリー売り場にお連れする。そして「次回は京都のテーマパークでランジェリーショーを」とばかりおっぱい丸見えシースルー高級フランス下着を進呈していた。と同時にエリナさんとは長いつき合いをしたいからゆっくりとしたペースでことを進めたいとも思う。久しぶりに地獄へと通じるかもしれない。そこは美しい花が咲き乱れる甘美な道でとても地獄へと通じているとは思えないだろう。でもそれもまたよろしですな。それならばとポイント稼ぎ?のためにも「喜んで!美人姉妹と京料理を堪能しましょう」と返事をしたのだった。

【七条の京料理の店】
その店は七条通りから東本願寺へ一本入ったひっそりとした小道沿いにある。京都駅からは徒歩圏内だ。京都ではありがちだけれど、店の表には看板も何もいないから、偶然この店を見つけることはない。扉を開けるともう一つ扉があり、7席ほどのカンターキッチン。2階には個室もある。まだ新しい店で、入店と同時に木の匂いが広がる。清潔で整然とした店内で、手入れが行き届いているのが良くわかる。当然料理への期待も高まる。約束の時間数分前にジョーが入店し、ジャストタイムに姉妹登場。ジョーが席を立って迎えるとエリナさんはジョーにハグ。妹さんの前で大丈夫かいなと思う間もなく、後ろの妹さんもハグをしてくる。すでにやらている。「ジョーさん、初めまして!妹の麻由美です。お邪魔虫ですいません!」二人とも官能的な匂いがする。少し反撃しなければ。「誰がお邪魔虫やねん、どちらかと言えばお姉さんの方が邪魔」というジョーの軽口に二人から笑い声が起こる。よかった。ジョーを挟んで右にエリナさん、左に麻由美ちゃんが座る。エリナさんは、水色のブラウスに白のタイトスカート。麻由美ちゃんは水玉模様のワンピース。美人姉妹には違いないし、目の辺りは似ているけれど、雰囲気は異なる。聞けば麻由美ちゃんは大学4年生で薬学を専攻しているからあと2年間大学生活が続く由。ジョーが好きな?リケジョだ。「ジョーさん、この間のお寿司屋さんも素敵でしたけど、ここはさらに素敵なお店ですね。ほんとありがとうざいます。」とエリナさん。麻由美ちゃんもニコニコしながら頷いている。「さて大将!ハードルは上がりきってるよ。大将の料理で美人姉妹を喜ばせてあげて」とジョーが声をかけると、若き大将は笑みを浮かべながら「お気に召すかは分かりませんが、全力を尽くします」と答える。さて料理の始まりだ。

【若き大将のこと】
大将は若干32歳。料理人としてのスタートは美食の町リヨン郊外の三つ星レストラン。そこを皮切りにフランス国内の店を数店舗渡り歩いた後、日本に帰国。その後は、一転して和食の店で修行をして、この店で料理長となった。すでに昨年ミシュラン1つ星を獲得している。京料理とフランス料理の融合というのが売り文句だが、ジョーはフランス料理の要素は少ないと思っている。味付けは伝統的な和食の法則に則っていて、奇をてらった皿は少ない。特筆すべきは野菜の美味しさ。魚や肉も必ず季節の野菜と共に供され、その調和が素晴らしい。大将が選択する野菜はメイン食材の味を邪魔せず引き立てながらも単なる脇役には終わらせない。ほとんどの野菜を大将自らが仕入れるている。時に生産地に赴き、作り手との会話を欠かさず、店に招待して自分の料理を味わってもらっているという。大将の美点は料理の腕もさることながら、こうしたコミニケーション能力の高さにあると思う。それは料理人のスタートがリヨン郊外の店だったことも関係あるかもしれない。大将がその店を選んだのは、特別な理由はなくて「日本人が誰もいなかったから」だという。フランス語が覚束ない中でのスタートは彼のコミケーション能力を向上させたに違いない。この先さらなる名店となる予感しかしない。

【美人姉妹初めての京懐石に悶絶す】
ランチだけど、少しお酒も頂くことにする。ジョーとエリナさんは泡を注文。残念ながら麻由美ちゃんはこのあと塾講師のバイトがあるとのことで、烏龍茶。3人で乾杯をしてスタート。先付けは胡麻豆腐。ブルーの切子ガラスの器に盛り付けられアサリでとった出汁の中に浮かぶ。木製の匙で切り分けて口の中に運ぶ。先ずは胡麻の香りと味わいが口の中に広がる。もちろん美味しいがそれだけでは終わらずに胡麻豆腐の中は枝豆と唐辛子がペースト状に練り込まれているので、豆の食感とピリ辛感が後から追いかけてくる。う〜む、ことばを失う旨さだ。エリナさんは「悪魔的な美味しさですね」と一言。麻由美ちゃんはリケジョらしく分析的だ。「胡麻の香ばしさ、枝豆の甘み、そして辛味と旨味がこの胡麻豆腐の中に凝縮されていますね」麻由美ちゃんが調合するお薬はよく効きそうだ。先付け第二弾?は鯛の昆布締めに京野菜があしらわれサラダ仕立てになっている。隠し味にピーナッツとエシャロットを使っているとのこと。胡麻豆腐の段階で、泡のグラスは空になっているからもう少し飲みたい。もう一杯泡でもいいが、日本酒にしようか。大将におすすめを聞いてみる。「それなら燗にしても冷酒でもいける純米大吟醸が入りました。それでいかがですか?」もちろんだ。僕はぬる燗で、エリナさんは冷酒をリクエスト。お互い少しずつシェアもして味を確かめる。大将の言うように、どちらでもいけるし、同じお酒なのに味わいも異なる。「日本酒の燗ってほとんど飲んだことなくて。美味しいの初めて知ったかも」。これでエリナさんも左党の道まっしぐらだ。さらに料理はお造り、椀もの、揚げ物と続く。そして本日のメイン近江牛のローストに京ナス添え。大将の選ぶ牛だから間違いないものだけど、それ以上に素晴らしいのが京ナス。豊臣時代から続くナス生産者だという。牛から出る油を吸って肉以上に肉々しいナスだ。びっくりしたのはヘタの部分も食べられること。残すところがないナスだ。オクラと枝豆のソースも素晴らしい。エリナさんも麻由美ちゃんもあまりの美味しさで悶絶状態。だんだん料理の感想が言えなくなり、無口になっていく。

【お米は別腹どす】

当然お腹いっぱいだけど、最後にシメ。ごはん、味噌汁、卵焼き、焼き魚、香の物。シンプルだからこそ味の奥深さがよくわかる。卵焼きの上にかかる鰹節は1000分の3ミリに削っていて特注の削り節機を使っているという。そして卵の原価は1個750円。その卵がおいしくない訳がなく、これだけでご飯が百杯はいけそうだ。ご飯は大将の実家のお米。「自分が食べていたお米が一番美味しいと思って」とは大将の弁。もちろん稲刈りの時は大将も帰省するそうだ。だからなのかご飯をお代わりするとすごく喜ぶ。そして本日その期待に応えてくれたのは麻由美ちゃん。「お米は別腹」と言って憚らない。ええ子やな!お姉さんがお手洗いに立っている間にライン交換したのは内緒だぜ!

【そして京都南へ】
最後に自家製のお饅頭とお茶で本日のランチは終了。お会計は3人で4.5マン。満足度を考えれば安いくらい。美人姉妹はコミュニケーション能力も高くて、大将や他のスタッフとの会話も楽しんでくれてエキサイティングなランチタイムになった。さらにジョーにも何度も何度も感謝の言葉を投げかけられそりゃあ、気持ちも良くなるさあ。鼻高々で店を後にしたのだった。僕らが通りに出るまで、大将をはじめスタッフが総出で見送ってくれ、美人姉妹は何度も振り返りながら大きく手を振る。こういうちょっとした出来事がこのランチタイムを忘れ難い時間にしてくれる。麻由美ちゃんには多めのタクシー代を渡し、ハグをして解散。僕らは別のタクシーを拾い京都のテーマパークが密集している南を目指す。麻由美ちゃんがアルバイトということがわかった時点でテーマパークを予約したし、ドーピングも完了している(苦笑)。20分ほどで目的地に到着。ジョーの予約したテーマパークはその中でも1番有名?なところ。いずれも貸切ができるビリヤード場や岩盤浴、露天風呂がある。エステシャンも常駐していてスパを受けることもでき、京都南でも一番充実していると評価が高い。選択したお部屋は上から2番目に高い部屋。ナゾの囲炉裏部屋、半露天風呂、サウナなどがついた無駄に広い?82 ㎡。部屋に入るとキャキャ言いながら二人で探索。一番謎だったのは、囲炉裏部屋の楽しみ方。「ここではどんなプレイをするのが正しいんでしょうね」と言いながらエリナさんが妖艶な笑顔を投げかける。二人で仲良く歯磨きした後は、部屋の照明を落とし、ベット前のソファーに横並びで座る。左手でエリナさんを抱き寄せ、右手で髪を撫でそっとやさしいキスをした。「何を書いとんねん、このおっさんは」と思われるのを覚悟で告白すればこの瞬間がジョーは一番好きだ。この先何をすればいいか、そしてこれ以上の瞬間が本当にあるのかいまだにわからない。顔を離し、もう一度右手で髪をかき上げると今度はエリナさんから顔を近づけてくる。先ほどよりは少しだけ情熱的なキス。少しずつ舌を絡め合わせる。ドーピング効果で既にジョー自身も高まっている。そこでエリナさんをジョーの前に立たせランジェリーショーのリクエスト。エリナさんは少し照れながらもブラウス、スカートを脱ぎ去ると、グレーのフランス製ランジェリーが顕になる。スレンダーボディでウエストは引き締まっているがバストは表記以上にボリュームがあり、ジョーを喜ばせる。素晴らしく魅惑的な姿態だ。10代の頃はダンスをやっていたから自分の見せ方を心得ており、自然なポージングを取る。そのポーズがさらなる刺激をジョーに与える。ソファーに座るジョーは我慢できずにエリナさんを抱き寄せ対面座位の体制でもう一度キス。そしてそのまま、口を首筋に這わせるとエリナさんからは吐息が漏れる。間を開けずにブラジャーを外す。顕になった乳輪も乳首も少し大きめだ。ジョー好みでもある。その魅惑的な乳首を軽く愛撫するとその吐息はさらに大きくなる。「ダメ、乳首弱いの、すごく感じちゃう」とエリナさん。これはGOのサインだから今度は少しだけ強めの愛撫をする。もはや吐息のレベルではない。本当はこのまま続けたいけれど、「一緒にシャワー浴びようか」と促して手を繋いで浴室へと向かうのだった。

【本日もまた同じ結論なり】
その後の展開に特別なことがあったわけではない。実際のファイトは割と淡白なジョーとしては濃厚なひと時となったのは、エリナさんの反応と反撃が素晴らしかったから。「こんなに感じたのは久しぶり」というエリナさんの言葉をそのまま信じるほどジョーはウブではないけれど、悪い気はしない。もちろんお手当が大前提だけれど、「父より、年上の男性に滅茶苦茶にされたい」というエリナさんの願望はあながち嘘ではない気がする。ジョーとの関係に限れば滅茶苦茶にされるのはジョーの方なのだけれど(苦笑)。そして食べ物の好みとセックスの相性には強い相関関係があるに違いない。今日お連れした店はどちらかといえば繊細で淡い味付けだから、若い人には物足りないかもしれない。しかしエリナさんはとても喜んでくれたし、「今のところ生涯ベストワンのお店」とも言ってくれた。するとジョーはやっぱり同じ結論を導き出さざるを得ない。「京都はおいしくてエロい」と。もちろんこのテーマパークがある場所が京都であるとはニワカ住人のジョーも言いにくい。原理主義者だけでなく、多くの京都人が「伏見稲荷を除いて伏見区は京都にあらず」と考えている節があるからだ。それでやはり、ジョーの結論は変わらない。たとえテーマパークが京都南にあろうとも京都はおいしくエロい町である。

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