デート実録#86 運命の再会@名古屋 幸子8回目

 こんにちは。パパラッチです。ちなみに幸子は札幌の活動家です。旅行でもないのに何で名古屋?ってなるのですが、運命の再会って誰にでもあると思うんですよね。偶然が偶然を生む素敵な思い出だと思います。今回は全国的に活動しているからこそ起こった奇跡をお届けします。こんなことってあるんだなと思っていただければ嬉しいです。

今回のお相手

お相手のSPEC

  • 名前:幸子(仮名)
  • クラス:Platinum
  • タイプ:C
  • 年齢:20代前半
  • 職業:学生

デートまでの経緯

 8月のある日、私は中部国際空港に降り立った。名古屋ではたまたま定期的になっているが仕事があるのでこの空港もよく利用する。今回は熊本からの便で名古屋に入った。こちらも仕事と言いたい所だがほぼ遊びだ。軽く顧客訪問した後は阿蘇山での登山を終えてそのまま熊本空港から移動した感じだ。

 九州を訪問したのにも訳があった。今回は、そもそも幸子と福岡への旅を計画していたのだ。幸子は札幌在住の活動家だ。彼女とは今年1月に初めて会ったのだが、彼女のノリの良さと良い意味での適当感も相まって、遠距離札幌にもかかわらず既に7回会っていた。(ドタキャン1回があるので、企画数でいうと8回)

 札幌での仕事もたまに発生するが、大半は幸子に会いに行くためにわざわざ札幌まで行っているという感じだ。それでもこれだけ続いているのは相性がそれなりに良い証拠だろう。そして、まだ会って2-3回くらいで福岡に行きたいと彼女が言い出した。「旅友」は私にとっても願ったり叶ったりなので私は快諾して旅を企画していたのだが、彼女の学校のコロナワクチン接種の影響で残念ながらその旅は潰えた。しかし、航空券を買ってしまった以上、航空券は生きている。キャンセル料を払って払い戻しするくらいなら使った方が良い。但し、札幌→福岡線で使えるとしたら彼女しかいないのだ。一応彼女の名前で取ってあるし。

 そこで今回、改めて福岡行きを企画したのだった。彼女も

 「夏休みなので時間取れますー!」

 と言っていたし。しかし、元々不穏な空気はあった。そう。7月の体調不良からのドタキャン事件だ。体調不良なので仕方ないのだが私は何となく不穏な、嫌な予感を感じていた。

 事前に体調確認のLINEを入れてみる。彼女の答えは

 「治るどころか悪化してます💦」

 というもの。。。これはドタキャンのサインだ。そう察知した私は手を打つことにした。

 「折角の旅行だから、体調万全で行きたいよね。中止にしたほうが良ければ早めに言ってね。」

 活動家として何より痛いのが直前の予定変更だ。キャンセル料の兼ね合いや再手配など余計な負担を強いられる。早めのキャンセルであればキャンセル料もかからないことが多いし、ある程度余裕を持って対処できる。

 「そうですね。私も万全の状態で一緒に旅行したいのですが、全然良くならないんです💦」

 

 キャンセルだ。少なくとも相手の活動家から前向き発言が出てない以上決行しても意味が無いと判断。旅は取りやめることにした。まだ当日まで1週間程度あったので全てのキャンセル手配は問題無く終えることが出来た。虫の知らせというか、やはり確認しておいて良かった。これは直前にキャンセルされるパターンだったと改めて思うのであった。

 「本当に本当に行きたいんですけど……ごめんなさい😭😭😭」

 この言葉を信じることにしよう。笑

 私は「とにかくお大事に」としか言いようがなく、そして旅の目的まで変わってきたので旅先を福岡から熊本に変更した。更にちょうど名古屋での仕事が入ったので熊本から名古屋に直行する旅程に変わったのであった。

どんなデートだったか

 と言う経緯があって、午後中部国際空港に降り立つ。今日は、このあと夏子と会う予定があるが時間的には多少余裕がありそうだ。何てことを考えながら空港の出口に向かって歩いていると、どこかで見たような後ろ姿を発見した。もちろん若い女性だ。

 あの細身の体型と背が低いのを隠すように履いている厚底サンダル、そしてあの頭の形。。。。ここまで考えるのに1秒とかからなかった。幸子では?これを直感というのだろう。私は瞬時にそう感じた。世の中似てる人がいるもんだなぁと。後ろ姿や着ている服や靴などの好みも全く一緒だ。

 ただ、幸子は体調不良で札幌から出られないはずだ。事実、私との福岡もキャンセルになったわけだし。。。。とは言ってもこれだけ似ているのだ。やはり誰だか確かめたい。その衝動を私は抑えることが出来なかった。ちなみに、この時の私の格好は完全に「山男」。笑

 バックパックを背負って山用の服装だったので完全に「山から帰ってきました」と全身で語っているような状況だ。お世辞にもシャレ感は無い。よってこっそり、その若い女性の正体を確かめたかったのだが、お互いの歩く角度的にどうしてものぞき込まざるを得なくなってしまっていた。そしてのぞき込むと。。。。。

 

 まさかの幸子本人だった!スゴい!こんな奇跡があるのだろうか。私は熊本から彼女は札幌から同日にこの空港に降り立つことも珍しいのに、まさかの同時刻に。中部国際空港の規模で預け荷物がない場合、飛行機の扉が開いてから外に出るまでは15分とかからないだろう。その瞬間に同じ場所に居合わせたのだ。

 

 「あれ?幸子?」

 「えー!パパラッチさん??スゴい!なんでここにいるんですか?」

 

 彼女の声は確かにまだガラガラ感がある。我々はまさかの再会に一瞬エキサイトしたが、すぐに我に返り、福岡はドタキャンなのに名古屋には来れるんだ。。。という気まずい雰囲気になった。しかし、そんなことは関係ない。

 

 「福岡は残念だったけど、また行けば良いし、こうして名古屋で会えたほうが思い出に残って良いね」

 と前向きに受け取ることにした。それにしても彼女は名古屋に何の用があるのか。私が干渉することではないが気になるのは気になった。

 「名古屋に仲の良い友だちがいて良く来るんです」

 とのことだったが、空港から市内への特急券をネットで購入しているところからも彼女の「慣れ」感は伝わってきた。そんな彼女とは対照的に、この空港をそれなりに使っているくせにあまり慣れていない私は、そのまま普通席に座るのであった。

今回の反省

  • 人とはいつどこであうか分からない。それも運命。
  • 全国活動の醍醐味はこの運命の再会だ!

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