なぜ宇宙倶楽部のオトウサマ方は女子と旅に行きたがるのか 後篇

【どこへ旅するのか、そして旅先では何回するのか問題】
その日ジョーは前日から仕事で熊本にいた。そして昼前の熊本発みずほに乗り、鹿児島を目指す。
わずか40分で鹿児島中央駅到着。久しぶりで従兄弟に会った。
約2ヶ月前、叔母つまり彼の母が亡くなったが、その時はどうしても葬儀に出席出来ず、この日の墓参りとなったのだ。ちょうどランチタイムだったので彼は行きつけの豚カツ屋へジョーを案内してくれた。
行列ができるような有名店ではないが地元の人が通う店だという。確かに美味しかった。ここにはまた来たい。
その後叔母さんの住んでいた家に行き、最初に神棚、そして徒歩数分のところにあるお墓へお参りした。
もう一度家の方に帰り、お茶をよばれながら叔母さんの思い出話に話を咲かせる。
優しい人だったし、世話にもなった。これで母の兄弟は全員鬼籍に入ったのでやっぱり感傷的にはなる。とはいえ、ゆっくりと感傷に浸っている訳にはいかない。
なぜってこれから姫とセックスしなければならないからだ(不謹慎)。
引き留めようとする従兄弟を振り切り、「東京便に搭乗するから」と言い訳をし(ウソじゃないよ、ただし明日の便だけど)鹿児島空港まで送ってもらった。


ややあって姫が羽田からの便で到着する。2時間かからないフライトだ。既に今宵のお宿のお迎えが空港で待機している。タイムラグなくお迎えの車に乗れたので姫もご機嫌だ。そして空港からはわずか15分で宿に到着。
本館とは別棟の露天風呂付きのお部屋に案内される。女将から簡単に旅館の説明を受ける。百戦錬磨の女将だから長居をするという野暮なことはしない。
「それではごゆっくり」との声援?を受けて彼女が退散するや否や、ジョーと姫はこれでもかのディープインパクトではなく、キス。
姫の服と下着は丁寧に脱がせつつ、自分の服は乱暴に脱ぎ去り、ドーピングで既に佇立しているSICBM(小型大陸間弾道弾、女子にわかるかな?わかんねぇだろうなぁ〜by 千とせ師匠 合掌)を姫の小さなお口に捩じ込む。
そして室内の露天風呂に連れ込み、旅館の側を流れる小川のせせらぎをバックミュージックにこちらも負けじと立ちバックだ!すると姫が醸し出す高音がせせらぎの低音(そうなの?)と相まって素晴らしいシンフォニーの完成だ!


これは自慢ではない。何が言いたいかというと、九州は東京在住のオトウサマが思っていらっしゃるほど遠くないということを言いたい。もちろんご存じのオトウサマも少なくないでしょうけれど。
何せ東京から2時間30分後には立ちバックですぜ。有馬温泉ではこうはいきません。
そして訳ありカップルのメッカ鬼怒川温泉では浅草→鬼怒川温泉駅まで2時間弱。駅からはホテルの送迎を利用する。それで鹿児島と同様、鬼怒川でもホテル着後2時間30分での立ちバックは可能だ。しかし距離が全く違う。「鹿児島立ちバック温泉郷」(仮名)は羽田から1300㎞超だが浅草→鬼怒川は160㎞に過ぎない。
「立ちバックに距離って関係ある?」という疑問を呈するオトウサマや女子がいらっしゃるかもしれない。
俄には信じられないかもしれないが大いに関係するのだ。
ジョーは密かに「立ちバックの快感或いは興奮度は距離の二乗に比例する」という理論を打ち立てている。
広く認知されているとは言い難いが、オトウサマ方におかれましても是非お試し頂きたい。


信じられないかもしれないが以上はふたつ目「何回するのか」のための前振りだ。
オトウサマが女子と旅に出る理由の一つが「Night &Day 」(邦訳「夜も昼も」或いは「夜も朝も」)にあるのではないかとジョーは睨んでいる。
姫のように「旅に出たら欲望のままに押し倒せ」という猛者は女子の中ではやはり例外に属するだろう。
一方オトウサマ方は機能として実現が難しくても旅先では「欲望派」に属するだろうと思われる。
ジョーの場合でいえばエロ嬢やさっちゃんは姫に近いが、Gちゃんはそうではない。
そういう場合に「Night &Day」問題が浮上してくる。身も蓋もないけれど、この問題に関する根本的な解決策はないと思う。
せいぜい一生懸命?お願いするか、そういう雰囲気にもっていくかくらいしかジョーは思いつかない。
残念ながらジョーには後者を選択する技量はない。
そして「Night &Dayならお手当はさらには増額ね」という女子からのありがちな?提案は多くのオトウサマにとって受け入れ難い提案だろう。ジョーもその1人だ。


つまり自分の欲望を抑えて女子の意向を受け入れることが丸く収まる1番の方法かもしれない。
そもそも宇宙倶楽部女子が受け入れてくれたことで実現した旅だし、「In &Out 」以外にもやることはたくさんある。そして旅を通じて2人の距離が縮まり、さらに旅を重ねることで「Night &Day」問題が自然と解決することもあるだろう。
ジョーの経験でいえば先般のGちゃんとの京都旅行では初めてGちゃんの方から「朝カツ」を求められた。
こういうこともあるから、オタウサマ方は広い心を持って旅に行きましょうね。


【姫とは欲望のままに】
   姫との久しぶりのSEXだ。何度も射精感がやってきたが必死に耐えた。
この先長いし、もっと姫を味わいたかったし、姫からも「まだダメよ」と厳命されていたから。小一時間の格闘の後、汗だくで露天風呂を出た。汗が引かないのでもう一度シャワーを浴び直す。
すると心ならずも(ウソ)また戦闘モードとなる。何度も何度もキスを繰り返す。
姫のリクエストで予約したエステの時間があったので、それに合わせて切り上げてホッとひと息。
でも姫とのSEXはやっぱり楽しいな。姫がエステを受けている間、ジョーは露天風呂横にあるロッキングチェアーに横たわり、目の前に広がる川のせせらぎをバックミュージックに何度も読んだジョン・ル・カレ「ナイロビの蜂」を開く。もう彼の新作を読めない寂しいけど、こうして旧作を再読する楽しみもある。
途中睡魔に襲われながら姫が部屋に帰ってくるまで読書を楽しんだ。
エステから帰ってくると今度はロッキングチェアーに姫が座る番だ。
徐にスケッチブックを取り出し鉛筆をはしらせる。姫は描く人である。
ジョーは女将からの説明で気になっていた野天風呂へ。
「野天」と命名するだけあって川のごくそばにあり、石でできた簡素な湯船だがそれがかえって風情を誘う。
混浴でもあるので、あとで姫を誘ってみよう。
食事はお部屋ではなく、レストランの個室だ。食事については予約時にリクエストを出していた、「とにかく量を減らしてくれ」と。
ジョーも姫も高級旅館のコース料理が苦手だ。
皿数が多いのが一般的だし、なぜこの料理が提供されるのかわからないこともある。
残せばいいのかもしれないけれど、貧乏性なのでそれもできない。
しかし1番の理由はお腹いっぱいになるとこの後のクンズホツレツに悪影響が出るからだ。
結論からいうとこの旅館の対応能力は合格点をあげられる(ちょっと偉そうですけど)。
女将から2度メールでの確認があり、別に1度料理長からもメールがきた。
結果当日の献立も工夫があり2人とも満足することができたしその後のクンズホツレツも無事完了。
床につくまえに混浴も体験し(女性は湯あみを着る。誰もいなかったので着なかったけど)満足して夢の中へ。
姫と一緒だし、それにしてもよか晩たい!


【travelの語源】
こんなにあれこれ準備をしなければならないなら、そもそも旅に行くべきだろうか?
ジョーは事情が許せば僭越ながら行かれることをお勧めする。
なぜなら宇宙倶楽部における女子との活動の華は旅にあると考えているからである。
そもそも英語travelは古代ゲルマン語のtravil =骨折り、苦労を語源とするらしい(諸説あるようです)。
だから語源からいっても宇宙倶楽部女子との旅に骨が折れるのは当然だ。
そしてこれくらいの「骨折り」にへこたれてはいけないし、時には「天野屋利兵衛は男でござる」と嘯いてこそ漢である。
今から書くことはどうも俗説らしいのだけれども「travelは troubleに通ず」というものだ。
ジョーにとってはこちらの方がtravelの語源としてしっくりくる。親愛なる宇宙倶楽部のオトウサマ方は旅が少しでも楽しくなるよう、骨を折られていることだろう。もしかしたら細かな予定を立てられているかもしれない。
揶揄するつもりはもちろんないし、「楽しい旅を!」と声援するのはやぶさかではない。
しかしながら、travelはtroubleに通ずだから、全てがうまくいくとは限らない。
そのtravelが、2回戦を拒否されたとか、お手当のさらなる増額を要求されたとか、些細なことから口喧嘩になり別れる別れないまでに発展しまったとかの類でないことを切に願うばかりだ。
そしてtroubleさえも楽しめる仲になれば宇宙倶楽部冥利につきますなぁ。
ジョーは何度も何度も宇宙倶楽部女子を旅に誘った。大半が楽しい楽しい思い出だ。
しかしジョーは失敗の多い人間だから、不愉快な思いをさせたことも少なくないだろう。
数は少ないけれどジョー自身が砂を噛むような思いをしたこともある。
でもそれらを含めても旅は活動の中心にある。同時に旅は宇宙倶楽部の華だ。
もう年に数回しかオファーを出さないのに未だ会員でいる理由がこれである。


【そしてジョーの結論】
なぜ宇宙倶楽部のオトウサマはなぜ宇宙倶楽部女子を旅に誘いたがるのか?
大きな、もしかしたら最大の理由は前述したようにアレだ。
しかもいつもより質量共に濃厚なアレである。
そう言われると顔をしかめる宇宙倶楽部女子もいらっしゃるかもしれない。
「結局アレが目的なのね」というわけだ。否定はしないし、「お前だってソレが目的だろう!」という反論は心の中にしまっておくことにする。旅での「アレソレ論争」はご法度だとジョーは思う。
そんな時は小川ソバの野趣溢れる野天風呂に一緒に入ってみよう。
まず目を閉じて小川のせせらぎと虫の鳴き声に耳を澄ませる。
すると女子が近づく気配を感じ、お湯が揺れる音がする。
そうなればもう仲良しだし、アレが始まるかもしれない。
そうなるといいなぁ。ふたつ目の理由はコレだ。
ただし「コレ」は「アレ」と違って「コレ」の内容がオトウサマ、女子によって異なる。
旅先での食事かもしれないし、アトラクションや、風景かもしれない。
それでもコレがオトウサマと女子で同じとは言わないまでも、共通項が多ければこの旅は楽しいものになるし、その後の付き合いも距離が縮まることで良い関係を築ける可能性が高まる。
こういう考え方はオトウサマだけに都合が良いように感じる女子がいらっしゃるかもしれない。
しかしGちゃんによれば「旅行に誘われても嫌じゃないオトウサマだけに付き合いを絞ったら貯金額が増えた」とおっしゃる(苦笑)。
チ○コ以外も突っ込みたい発言だが、ある種の真実?なのかもしれない。
オトウサマとの旅行は考えられないし、行きたい気持ちがあっても種々の事情で旅ができない女子もいらっしゃるだろう。無理に宗旨替えする必要はない。
しかしながら一緒に旅行に行けるくらいのオトウサマが見つかれば倶楽部活動はずっと楽しみが多くなるし、実りも大きくなると思う。だからオトウサマから旅に誘われたら全否定せずに耳を傾けてみてほしい。そして宇宙倶楽部女子にとってその活動が実り大きく自己実現のよすがなりますようにと祈りつつ、この駄文の筆を置くことにする。

 

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