しりとりで綴る交際倶楽部奮闘記6 前編
夜明けのアモーレ→レイプ
ユニバース倶楽部に入会して2 年弱。
恥ずかしながら、毎日のように(いや実は毎日)サイトにアップしている女性会員をチェックしてあらぬ妄想を繰り広げている。
50過ぎのいい大人がやることではないと我ながら思うけれど、止められない。
ところでジョーは女性会員の画像をチラリと見るだけでなく、プロフィールや動画も細かく(恥)チェックする。
そんなジョーだからスタッフの書くプロフィールで気になる言葉がある。
度々登場する「覚悟」という言葉だ。
例えば「覚悟はできているようでした」とか「大人の交際に関しても覚悟を持って…」という表現だ。
いろんな解釈が可能だろうが、少なくともジョーは恋愛体質だから残念な気持ちになる。
そこには「本当は嫌だけどお金のためならパンツ脱ぎまっせ!」というニュアンスが読み取れてしまうからだ。
そもそも「覚悟」と書くスタッフだって「この子は交際タイプ詐欺やあらしまへん。
交渉次第でパンツ脱ぎますえ」という心の叫び?が行間から滲み出ていると思う。
もちろんユニバース倶楽部の男性会員の多くは女性会員の「ココロとカラダ」を求め、女性会員の大部分は「お手当」目的だから、スタッフとしては「覚悟」のほどを尋ねるのは当然なのだろう。
そして何となく登録した「覚悟のない」女性会員ほど男性会員にとって迷惑な存在はないから「覚悟」有無を尋ねるのはお互いのためなのかもしれない。
そして言を翻すようだが、ジョーの心が動き、交際が継続するのは「覚悟」を持った女性たちだ。
ジョーの辞書にある「覚悟のある女性」とは「自己実現や自分の人生を切り開くため、男性に取り入り、男性を骨抜きにする」女性のことだ。
今回コラムでは過去にユニバース倶楽部で出会った4名の「覚悟のある女性について」書きたいと思う。
いつもは仮名を使うが読んで頂ければ分かるけれどキーワードは「初体験がレイプ」なので特に慎重を期すことにする。
実際にモデルはいますが、特定されないように、女性像についてはかなり配色していること、4人のエピソードを、A子さん、B子さん2人にして書くことを最初にお断りしておきます。
A子さんの場合
ジョーの好みは「華やかな美人」だけれど、華やかさはともかくとして大変失礼ながらA子さんは「美人」とは言い難い。
特に化粧を落とすと「別人28号」が登場する。
それでも彼女は魅惑的だ。
本人曰く「首から下はブリジットバルドー」である(古くてごめんあそばせ。
今知ったんだけど、BBって齢、80を超えてるんですね)。
確かにA子さんは日本人離れした肉体の持ち主だ。
本人は自信がないという首から上だって美人ではないかもしれないが男好きのするそそる御面相である。
多くのユニバース倶楽部男性会員様もお嫌いじゃないはずだ。
ジョーも初対面の時からムラムラしていた。
しかしそれ以上にA子さんを引き立たせる魅力はその明るい性格だ。
お酒も強いし、話題も豊富だから、ジョーはいつも楽しむことができた。
そして外見からは想像しにくいが、高学歴で、専門的な知識があり、探究心も旺盛だ。
初対面の時、ワイングラスを傾けながら、3時間以上、その専門的知識を披露してもらった。
どれもこれもジョーの知らないことばかりで、おっちょこちょいのジョーはすぐ彼女に惹かれた。
まあまあの時間になったので、タクシーで送っていくことにした。
確かに心はムラムラしていたけれど、二人でワイン3本空けたので(苦笑)ドーピングも効果なしである。
タクシーの中で、A子さんの登録目的について話した。
彼女の登録動機は事業を立ち上げるためのスポンサー探しと更なる専門的な知識を身につけるための資金作りだった。
彼女の魅力にやられていたから、微力ながら応援したいと思った。
「もう遅いけれど、もうちょっとその話したいな。もう一軒付き合ってくれない?」
「もちろんです。是非お願いします」
途中でタクシーを降り、馴染みのバーに立ち寄った。
そこで話の続きを聞いた。
これまで何人か「事業を立ち上げたい」という女性の話を聞いたが、ナナ姫を除いて絵に描いた餅で資金はおろか、アドバイスもしたくないというレベルだった。
A子さんもそんなレベルかと思っていたが、意外にも既に事業は立ち上がりつつあり、銀行からの融資も審査を通過したそうだ。
ただ融資条件は厳しくて、初期の運転資金に不安があるようだった。
自分でも7桁後半を用意したが、(どうやって?苦笑)もう少し余裕が欲しいという。
「で、それであといくら必要なの?」
ここで8桁の金額を言われたら伝票を握って帰るところだったが、何とかなりそうな金額だったので(苦笑)、その気になってしまった。
しかもA子さんからは
「とっても助かります。でも今すぐに必要なわけじゃないんです。事業が始まってから様子を見ながらでいいですから。私のことをもっと知ってもらいたいし」
と言いながら、ジョーの手をそっと握る。
ああ、ジョーって我ながら簡単だなぁ〜。
バーを出る前に彼女から気になる話があった。
「ジョーさんに一つ知ってもらいたいことがあって。私の初体験はレイプだったんですよ」
「えっ、そうなの?」
驚き何も言葉を繋ぐことの出来ないジョーに彼女は続ける。
「中学生の時でした。別の中学校に通っていた友達に。あっ、そんなことする人は友達じゃないですよね」
「確かに。興味本位で聞くんで話したくなかったら話さなくていいけどどんな状況だったの?」
「それがよく覚えてないんですよ。覚えているのは、場所は友達、じゃなかった、その男の家だったことと、気がついたときは下半身だけ裸だったこと。
私、その男の家に行ったんでしょうね。 昔からの知り合いだったし、私には男友達しかいなかったし、何の警戒とかもなく。昔からの知り合いだったからまさか自分が女として見られてるなんて思わなかったから。
まあこのことがあってから流石に自分の体がどう見られているか自覚しました。今ではしっかり武器にさせて貰ってます」
実は1軒目でアカデミック?な話がひとしきり終わった後、恒例の?下ネタタイムに入っていた。
ジョーの性癖について軽くジャブで打ってみたが、彼女からは渾身の左ストレートを見舞われていたA子さんの武勇伝はその人数もさることながら、内容も濃厚だ。妄想族であるジョーはとても太刀打ちできないレベルだ。
本人曰く
「何でもありが、私の基本ですね。それに私の腰使いって凄いらしいですよ。殿方によると」
と不敵に笑う。
だから一層別れ際でのカミングアウト「初体験がレイプ」の意図がジョーには良く分からなかった。
自然な流れで?次のデートでは一線交えることになった。
看板に偽りなしで、自慢の腰遣いは確かに凄かった。
ナナ姫に勝るとも劣らないレベルだ。
そして何より凄いのはそのイキっぷりである。
何度も何度も液体が吹き出し、自分がテクニシャンなったような気にさせてくれる。
全力の?キスや一方で優しい愛撫は真の意味で一つになったと感じられた。
人柄その他の魅力もさることながら、彼女の魅力というか武器はセックスだと痛感させられたジョーであった。
しかしその後も何度か体を重ねていくうちに分かったことがある。
それはA 子さんにとってセックスはレイプされたことへの復讐なのだ。
だから相手は必ずいかせるし、自分も何度もいく。
一戦交えた後のピロートークで
「セックスしているときは夢中だけど、いつもレイプされたときのことが頭をよぎる。具体的な映像は全然覚えてないのにね」
と呟いたことがあった。
もしジョーが精神科医ならば、または少しでも専門的な知識があるならばもしかしたら彼女のためにアドバイスもできたかもしれない。
セックスを含めたA 子さんとの逢瀬はとても楽しかったけれど、ジョーには彼女の心の闇を受け止めることができないし、ベットを共にすることで、彼女の苦しみを助長させているのではないかと思うようになった。
そして一定のサポートをした後で、ジョーはA子さんと会うのを取るのをやめたのだった。
この話には続きがある。
A子さんには会わなくなったけれど、連絡は時々取り合っていた。
そしてこの間次のようなラインがきた。
「ジョーさん、ついに私に春が来ました!彼氏ができたんです。初めてセックスしているとき、レイプのことが頭をよぎりませんでした。ジョーさんも知っているあの人です!」
彼はA子さんのビジネスパートナーである。
一度3人で会い、食事したことがある。
その時はあくまでビジネスパートナーだったが、事業が進んでいくうちにお互い惹かれあったのだろう。
一度しか会っていないし、ジョーは人を見る目があるとは言い難いから、即断はできないけれど、大柄なスポーツマンで、なかなか男気のある奴だった。
二人とも若いからこれから何があるか分からないし、交際がうまくいくとは限らないだろう。
でもあの日以来抱えていたA子さんの心の闇にいうっすらとでも光が差し込んだようだ。
よかったね、A子。
二人の交際と事業がうまくいくよう願う、エセ紳士のジョーなのであった。
そうだ、これからマイちゃんとセックスするんだった。急がないと(苦笑)