【実録】千円札と、コーヒーの話:ミキ②
押し問答をしている中で、ふと、思いついたように質問をしてみました。
夜のP「あの、もしよかったら今日夜飲みに行きません?暇でして。もちろん奢りますよ」
ミキ「え・・・あの、そうですね。少し勉強したいので、夜なら」
ミキがOKしてくれたので、少し気まずい気持ちもあるのですが、連絡先を交換しました。
元々カフェで仕事をするつもりだったのですが、近距離にいては集中できないとも思い、そのカフェから出る事にしました。
サクッと連絡先を聞くことができたので、夜の店を探します。
寿司、焼肉・・・色々考えたのですが、少し坂の下にある、焼き鳥屋にしました。
ミキは正直、まだ東京にも慣れていないような様子でしたので
早めに寿司、焼肉など覚えると後々たいへんだなーという、変な親心が働いてしまったようです。
ミキとは19時に集合予定にしていましたが18時過ぎには仕事が終わってしまったので、先に店に行って飲んでいることにしました。
コロナ禍でなければ、この店は、外国人で溢れる、道路に面したテラスが素敵な焼き鳥屋です。
少しずつ外国人の旅行の機会が戻ってきているようで、英語でのオーダーも聞こえてきていました。
先にビールをのみつつ、ミキがくるのを待ちます。
少し時間があったので、飲んで待ちますが少しずつ緊張してきました。
アプリで出会ったわけでもないですし、突然誘ったので、心の準備ができていませんでした。
2杯ほど飲んだところでミキが店に到着し、軽く会釈をして私の隣に座りました。
ミキ「あの、今日はありがとうございます・・!」
夜のP「いえいえ、こちらこそ、突然誘ってしまい申し訳ありません」
ミキ「お腹減ってたので、ありがたいです」
ミキとも、時間をかけて色々な話をしました。
出身地や、大学、学んでいる学問など。
やはり、地方出身だったようです。お互い、色々探りつつ話していましたが確信的なご質問をしました。
夜のP「ミキさん、最初お会いした時って、あれですよね、顔合わせとかでしたか?」
ミキ「・・・はい、実は・・・」
意地悪な質問をしてしまいましたが、お互い話さないといけない話題かなとおもってご質問をしました。
最近、地方から出てきている子たちはお金には相当困っていそうです。
物価高もありますが、SNSでの情報の共有などがあるために
いいものを持っていたり、いい食事、いい旅行という情報が入ってきて
どうしても承認欲求が満たされない状況なのかなと思います。
ミキは、特に裕福な家庭でもなかったために、なんとかお金を稼ぐ方法としてP活にたどりついたようでした。
容姿もよく、頭もいい子なので、P活以外にもと思い、思い出したようにクラブの話をしてみました。(あくまで、知ってるレベルです・・・)
クラブ会員になると、割と良い報酬もあるようでしたし。
ミキは、お酒が強いようでした。
1杯、2杯と水のように飲み込み、どんどんお酒が空になっていきます。
彼女曰く、全然酔えないんだけれども、ある時突然スイッチが切れてしまうとのことでした。
スイッチが切れてしまう子は、要注意です・・・
意図せず意識がなくなるので、その後の対応が面倒だからです(笑
ミキ「夜のPさんは、そういうP活とかしたことありますか?」
夜のP「あるよー。なんか飲み会みたいな時に、アプリとか使ってP活のようなことをしたよ!」
ミキ「そうだったんですね。その時は、お茶とかですか?」
夜のP「いや、その時はなんというか、飲み会を盛り上げてくれる子が来る感じ!アプリを通して稼ぐみたいな感じみたいだよ!」
ミキ「そんなのもあるんですね・・・」
夜のP「アルバイトとかはしてるの?」
ミキ「はい、アルバイトはしてるんですが、うまくシフトに入れてもらえなくて・・・でも少しでも生活費に充てたいなと思って、何か方法はないかと」
夜のP「そういう事だったんですね。じゃあ、僕も少しだけ、協力できたらいいなと思ってます!」
ミキ「いや、なんかダメです。あまりナンパっぽいのはついていかないのですが、ご縁もあった方なので、そういう関係だと、少し寂しい気もします。」
夜のP「うーん。そうか。じゃあさ、たまに美味しいご飯でも行くのはどうかな?食費もうくし、いい経験にもなるかなとおもって。」
ミキ「はい!それであればお願いしたいです!」
そう言って、夜のPとミキの食事デート生活が始まりました。
ミキとは、それから2週間に1度ぐらい、時間があえば食事をする仲になりました。
特に、身体の関係もなくただ食事をして、ただ話をする、デートみたいなものですね。
私も仕事で忙しい時期だったので、話を聞いてくれるミキには非常に感謝していました。
また、身体の関係もない事で、気合いを入れたりする事もないので気軽にあえる仲でした。
ー別の日ー
夜のP「来週、北海道出張なんだよね」
ミキ「私の地元ですね〜。いいところ知ってますよ」
夜のP「一緒に行く?飛行機代は出すよ。
ミキ「本当ですか!!??嬉しいです!帰りたかったんです・・・!」
夜のP「わかった。じゃあ日程は●●●で大丈夫かな?
ミキ「はい!大丈夫です!」
帰りに一緒に飲んだコーヒーも、非常においしく、旅行に対してウキウキしている自分がいました。