【実録】千円札と、コーヒーの話:ミキ①
昨年末、ついに夜のPもデート倶楽部なるものを体験する事になりました。
おすすめの女性を紹介され、デートをして、仲を深めるという形ですね。
夜のPは割と田舎の子が好きなので、都会に染まっていない純粋な(振り?)子を希望していました。
好きな食べものは何か、という質問に寿司やステーキという子は要注意です。
実際にお会いしてみると、良い子のご紹介もありましたが、どうしてもしっくりくる子がいませんでした。
デート倶楽部を全く否定してるわけではありません。
アプリから、何から色々試している中で手段としての体験ですから、そういう体験もできるのかと、大変勉強になった事を覚えています。
デート倶楽部で紹介された子と会うために、あるホテルのカフェに出向いたことがあります。1時間程前に到着し、仕事をしていたのですが、隣にとても雰囲気の良い素敵な女性が座っていました。
ホテルのラウンジでの素敵な女性=P活という方程式は、既にみなさまの脳にも刻まれている構図かと思いますが、まさにそれを彷彿とさせる雰囲気でした。
でも、少し女性がソワソワしているのがわかります。
時間は17時15分ぐらいですから、早くきてしまったのか、相手が遅刻しているのかですかね。
私はコーヒーを頼み、仕事をします。
10分程経過したところで、何やら携帯をいじっている様子が目に入ってきました。
電話をしているようで、どうやらドタキャンされたことを友達に報告しているようでした。
ここのラウンジは、コーヒーでも1,000円ぐらいするレベルなので
この女性には手痛い出費なんだな、と妄想します。
そんな時、その女性が私に話かけてきました。
女性「あの、すみません・・・初めて声かけて申し訳ないのですが●Payとかってできますでしょうか?●Payしますので、1,000円貸していただきたくて。」
夜のP「あー。もしかして現金持ってなかった感じですか?クレジットも?」
女性「はい、まだクレジット作っているところで・・・」
その反応で、大学生になりたてかな?と思いました。
夜のP「そうなんだね。今日は待ち合わせかなにか?」
女性「はい、待ち合わせしてたのですが、相手がこなくて・・・」
夜のP「そう。若い方があまりここにはこないから、不安だったでしょ。いいよ1,000円ぐらい。俺が出しておくから」
女性「いやいや、それは申し訳なさすぎます。お支払いします」
夜のP「いやいいよ。周りのお客さんも見てるし。」
女性「そうですか・・・ではお言葉に甘えて・・・」
夜のP「すみませーん」
ウエイターを呼び、私の会計に一緒にするように伝えました。
女性「あの、こちらでいつもお仕事されてるんですか?」
夜のP「うーんたまにだよ。ここら辺で仕事があるときにね」
女性「そうなんですね。すみません、奢っていただいて。」
夜のP「いえいえ、ちなみにお名前は??」
女性「ミキです。」
夜のP「ミキさん、次回以降は待ち合わせには後から入った方がいいよ〜」
女性「はい。。。(何かを察したようでした)あの、よろしければ名刺をいただけないでしょうか」
夜のP「あー。はい、いいですよ」
私自身の面談時間がすぐに迫っていましたので、了承してお渡ししました。
その後、ミキは軽く会釈をして、その場を立ち去りました。
その後、デート倶楽部から紹介をされた子とお茶をしましたが、どうしてもミキさんの事が気になって仕方がありませんでした。
(連絡先、聞いておけばよかったかな)
1,000円立て替えたあとは、特に気にしていなかったのですが、なんとなく心残りな部分が残ってしまいそうです。
その2週間後、私は別なカフェで仕事をしていました。
場所は六本木あたりで、高級とは言えないですが、一般的なカフェよりは高価なところです。
すると、奇跡でしょうか。
そこにミキがいたのです。
ミキはカフェで勉強をしている様子でした。
でも、マスクをしていたので、確証はありませんでしたが、勇気を出して話かけることにしました。
夜のP「あの・・・もしかしてミキさんですか?」
ミキ「・・・え?はい・・・」
夜のP「あ、あの、2週間前にホテルのカフェで1,000円奢った・・・」
ミキ「ああ・・!こんにちは!偶然ですね」
夜のP「はい、そうですね!勉強ですか?」
ミキ「あ、はい、試験が近くてちょっと集中して勉強したくて。」
そこから、時間があったので色々お話ししました。
やはり、北海道の田舎から出てきた子のようでした。
現在は医師になるため、勉強中だとか。学生時代はガリガリに勉強していたようで、確かにまだ垢抜けない感じがしていました。
ミキ「あの・・・こないだの1,000円、やっぱりお返ししたいです。」
夜のP「いや。大丈夫だよ!人助け!それより、こないださ、もしかして顔合わせ的なやつだった?最近そういう女性が結構あのカフェにいるからさ。困ってるのかなって」
ミキ「・・・ばれたくなかったんですが、ばれますよね。はい、少々苦学生で」
夜のP「そうだよね。OK。じゃあ何かの縁だし、ここものカフェもおごるよ」
ミキ「いやいや!それは申し訳なさすぎます!だめです!」
そんな押し問答が、ミキとの出会いでした。