Shingoの常時×情事③ カナダ人の女性から学んだこと【前編】
こんにちは。コラムライターのShingo Lee(シンゴリ)です。
今回も自分の実体験をお伝えするとともに、私がのその経験から学んだことをお伝えしていきたいと思います。
ナンパとは不特定多数と知り合いになる行為なので、必然的に外国の文化について触れることになります。
まだ、コロナになる前の秋口のこと。彼女との出会いは有楽町の高架下でした。
ブロンドの髪をたなびかせ、真っ白な素肌にタイトなライダースジャケットを着てフェミニンな中にカッコよさのある彼女が目に留まりました。
「元気無さそうだね。仕事疲れたもんね。一杯飲んでストレス発散しようよ」
彼女は、フランス系カナダ人で29歳。日本のPOPカルチャーが好きらしく、ワーキングホリデーを利用して、日本のアイドルグループを追っかけるために日本に来たらしい。
本名は違いますが、映画「ユーガットメール」のときのメグ・ライアンに似ているので、ここではメグと呼ぶことにします。
今回はこのメグから学んだことを前後半に分けてお届けしたいと思います。
出会いの高架下
最初は日本語で話しかけましたが、日本語はそこまで得意じゃないようなので英語で話しました。その日は有楽町からやや距離のある赤ちょうちんの千ベロ系の店に行ったあと、もう少し飲みたいというので行きつけのバーに連れていきました。
メグは本当に奇麗な女性でした。大きな眼に青い瞳、白い肌は透き通るような色。何より”左右に薄い”と表現したくなるほど小さい顔が彼女の端正な顔立ちをさらに強調させているように見えました。
私自身、外国出身の人と対戦することは少なくありませんが、やはりキリスト教徒文化圏は、仏教文化圏より価値観すり合わせが難しく、苦戦することが多いものです。
千ベロ系の立ち飲み屋で楽しく自己紹介した後、少し立ち飲みで疲れたから坐れるところに入ろう、とお気に入りのバーに誘いました。
お気に入りのバーに入ると、「ちょっと暑いわ」とさっきの赤ちょうちんの店では脱がなかったライダースジャケットを脱ぎました。
華奢な体に妙な興奮を覚えました。
155cm程度の小さい体にも関わらず、妖艶な雰囲気が漂っていました。
この時までにヨーロッパ諸国はイギリス、フランス、スイス等と対戦しましたが、いずれも価値観の溝を埋められずに大敗ばかりを続けていました。
ちょうど長期滞在の旅行に着ていたフランス人女性ふたりに立て続けにフラれたあとだったので、この時は価値観をすり合わせ、距離感を縮めることに徹することに決めました。
普段のストリートナンパであれば、出会った日にホテルへ誘うのが定石です。しかし、私は焦らずに、メグと向き合うことにしました。今思えば、あまりにもメグが素敵なので失うのを恐れたのかもしれません。
メグは「日本のビールやチューハイが好きなの。さっきは、サワーを飲んだから、ビールをもらうわ」とビールを注文しました。
気になるカナダ人女性の価値観は?
「日本のSNSでは度々、デートで男性が奢るべきかどうかで議論になるんだけど、君はどう思う?」と訊いてみた。
「日本の女の子は、男性が奢るのを当たり前だと思っているの?それは愚かだわ。でも、最初のデートで男性が奢らなかったら、カナダの女性なら【脈なし】って思うわね。ただ、ワリカンしておさらばよ」
「それじゃあ、日本の女性と一緒じゃない?」と訊くと、
「日本の女性は奢ってもらうことにリスペクトが無いわ。男性が奢ってくれるのは当たり前ではなく、素敵な意思表示よ。当たり前だとおもったら失礼だわ」
このやり取りで「相手へのリスペクト」という単語に感動しました。ひょっとするとメグの手のひらで転がされ「奢るように誘導された」のかもしれませんが、それはそれで清々しく思えるほどに感動させられました。
その他にも色々なことをメグから学んだ一日となりましたが、それ勿体ぶって次の機会までとっておこうと思います。楽しみにしていてください。
敢えて「常識的な価値観」を疑う大切さ
外国人との恋愛は日頃の自分を見直す良いきっかけになります。お互いのバックグラウンドと価値観をすり合わせ、「自分とあなたの距離」を明確に定義していくことは、自分の価値観や立場を定義していく作業でもあるのです。
自分にとって恋愛とは生活の中でどれだけの割合を占めるのか、セックスとは娯楽かコミュニケーションか、1人の時間にどれだけの価値があるのか。
日本人同士の恋愛でも基本的な価値観は共有されているかのように錯覚しているため、この過程を疎かにした結果、上手くいかないことも他多々あるように思います。
男女の間に於いて、それが恋愛なのか、パパ活なのか、その関係の形に関係なく、ベーシックな価値観からすり合わせていくことは大事だと思います。
私はアメリカに住んでいましたが、一般的には「デーティング」という恋愛スタイルが一般的で、正式に付き合う前に何度かデートやセックスを経験してから、付き合うかどうかを決めるスタイルです。
ご存知の通り、カナダはアメリカの隣国なので、同じ価値観だろうと思っていたのですが、どうやらメグは「正式に付き合うまでセックスしない」が価値観であはあるものの、欧米的に一般的である「結婚は恋愛の延長線である」という価値観は持ち合わせているようでした。
日本の場合は結構、恋愛は恋愛、結婚は結婚という意見もありますよね。
その日は、メグとそういった価値観トークをし、次は焼き鳥と美味しいビールを飲もうと約束し別れました。
さて、これから先の話は後編でまた話しましょう。