2017年11月17日
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部活番外~不倫の修羅場、その2

前回の続き

そんな経緯で、愛人と別れることになった父。
当時のMagnoliaが不思議でならなかったのは、やはり母と離婚しなかったことでした。しばらくは、なにごともなかったように、平穏な日常が続きました。

元愛人と母の自殺未遂

Magnoliaには、その平穏さが不気味でしかたありませんでしたが、半年ほど経って、事件が起きたのです。(ちなみにMagnoliaは、立派な浪人生となっていました・笑)

父の元愛人が、睡眠薬で自殺を図ったのでした。

Magnoliaは、知っていました。睡眠薬くらいで、人は簡単に死ねないということ。
そして自殺を図った彼女も、医療従事者でありましたから、死ねないことは理解していたはずです。

睡眠薬を多量に摂取して、自殺未遂。女性に多い気がします。
たいていは、親しい人に、自殺をほのめかす連絡を取ります。

Magnoliaの母も、その10年のあいだに、何度か睡眠薬の多量摂取で、病院に送られていました。

父は、彼女の介抱に行くことを許してもらえるように、母に懇願しました。
意外にも母は、それを許しました。彼女に同情したのかどうか、よく分かりません。

その日からしばらく、彼女が普通の生活に戻れるまで、父は彼女にかかりっきりでした。
そして本当に、父と彼女は、別れてしまいました。

父の愛の形

先に書きましたが、Magnoliaは、そんな父が不思議でした。
どうみても、父の愛情はもはや彼女にある、と感じていたからです。

でも、父は、Magnoliaにも、母にも優しく、母が自殺を図った時も、やはり献身的に世話を焼いてたのです。

当時の父と近い年齢になり。Magnoliaは、なんとなく父の感情が分からないでもない、と思うことがあります。

最近ではLGBT、とか、色々な愛の形が認められつつありますが。
複数の人を同時に愛する、「ポリアモリー」という言葉があります。

あらゆる愛の形を、わざわざ型にはめてラベリングする、ということ自体、Magnoliaは好きではないのですが、父はこれに近い人なのだと思うのです。
そして、Magnolia自身も、父の性格を譲り受けたのか、環境が作るのか、分かりませんが。似たような経験がとても多いのです。

後日談になりますが。

父が彼女と縁を切ってから数年後。母は癌になり、一年の闘病生活を経て、亡くなりました。
闘病の一年は、母にとって、最も幸せな一年だったと信じてます。

それこそ父が、付きっきりで、服を着替えさせ、食事を口に運び、体調の良い時は買い物や旅行に連れ出し、母はほんとに嬉しそうでした。
両親が人前で手を繋いで歩く姿なんて、見ているこっちが恥ずかしいくらい。

許せないこと

こんな家族や愛の形を、ただの優柔不断男が、周りを不幸にしている、くだらないヤツだ、不潔だと。
不倫されても当然のだらしない妻だ、愛人だとわかっていて自殺を図るなんて馬鹿な女だ、と。

そんなことを言われたとしても、Magnoliaは当然だと思うのです。

でも、いいじゃないか、とも思うのです。

Magnoliaが許せないと思うことは一つ。

生死がかかる、結末です。

Magnoliaの母も、愛人も、もともと死ぬ気なんてないのです。ただ父の愛情を独占したかった。
死ぬ気はないのに、まかり間違えば、どうなるか、分かりません。

大人の遊び

交際クラブは、大人の遊びです。お金が発生するからこそ、二人の関係性は、あくまでもビジネスライクに、お互いがWin-Winであるべきです。

もちろん本気のお付き合いに進展して、このようなお金を頂きたくない、というケースもあるでしょう。

クラブ側は、最初のデートをセッティングするまでが仕事ですから。
その後の二人の関係は、当事者で作りあげていくしか、ないのです。

これを読んでいる若い娘さんは、「パパ活で本気なんてありえないし。やっぱりお金でしょ!」と思われるのが大半でしょう。

でも、Magnoliaの周りは、そうではなかったから。

容姿や年齢に関係なく、恋にも落ちるし、嫉妬に狂ったり、命を絶とうとしたり、するのです。

その後、父は

さて、長く愛した愛人と別れ、最愛の妻にも先立たれた、Magnoliaの父は、4~5年、軽い鬱状態でした。
自分でハーブ系の薬を処方したりして、なんとか自分を保っていたようですが、Magnoliaに娘が生まれ、父の鬱はみるみるうちに改善しました。

やはり、人間、愛する対象が必要なのかもしれません。
いまや好々爺と言いたいところですが、10年ほど前に、20歳年下の彼女ができ、今でもお付き合いが続いてるようです。

そんな父に、Magnoliaが「認知した子どもとか、いるなら言ってね」と確認したことがあります。
「それは絶対ないから、大丈夫」と。その理由を問うと、さすがのMagnoliaもビックリした返事が返ってきました。

「パイプカット、自分でしたから。ママが死んだ年の大晦日に、テレビでゆく年くる年見ながら、した。」

大笑いしてしまいましたが。
お医者さまの意見を、ぜひ聞いてみたいところです。

Magnoliaの家庭は、そんな激しい家庭でありましたが、愛情豊かではあった、と確信しております。

映画のご紹介

愛には色んな形がある、それを感じて欲しい映画を二つ、紹介します。

「チョコレートドーナツ」
「湯を沸かすほどの熱い愛」

説明抜きに、素晴らしい映画です。

Writer: 
マグノリア、日本名では木蓮のことです。

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