2017年11月15日
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部活番外~不倫の修羅場、その1

男性向けコラムの、ジョー・ルビコンさんの最新記事を読んで、すっかり忘れていた記憶が蘇りました。
久しぶりに思い出して、記憶の整理をしてみたいと思います。(まさかこんなところでネタになるなんて、人生分からないものですね。)

父と母

不倫の代償、とはよく言われますが。そんな修羅場の思い出です。
時代は、昭和から平成に変わり数年、Magnoliaは高校三年生、受験真っ只中でした。

Magnoliaの父は、外科医で、見た目もよく言えば、和製ハリソン・フォードといった感じ。
とにかく優しいので、女性からはよくモテました。

優しいけど、優柔不断な父。愛人と別れることもできずに10年、自宅と愛人宅を行ったり来たり。
そんな状況でしたから、Magnoliaの家庭は、いつ爆発しても可笑しくない、そんなピリピリした空気が、常に流れている、そんな家庭でした。

母は家事のできない、派手な女性で、なにしろ気性が激しい。

常にドライな子供だった

荒れると包丁を持ち出すは、皿は投げるは‥Magnoliaは、そんな嵐が過ぎ去ったあとのような部屋を片付けてから、登校するような、子どもでした。

子どもながらに、常にドライで。今思えば、可愛げのなかった子どもだったと思うのですが。
母の愚痴を聞き、母には離婚を勧め。

父の懺悔を聞き、父には愛人と一緒になる道を勧め。
普通の子どもなら、「パパ、ママ、別れないで!」となるのでしょうが‥。そうは思えなかったんです、子ども心に。父だけが悪いとは、とても思えなかったんです。

両親の修羅場

そんなある日の夜。いつものように遅く帰宅した父を詰る、母の声が聞こえてきました。10年も続いている、いつもの光景。
Magnoliaは、喧嘩沙汰にならないかどうか、聞き耳を立てながら、問題集のページをめくっていました。

あまりにもヒートアップしたら、止めに入るのが、Magnoliaの役目でもありました。
悪い予感は当たり、母が狂ったように、Magnoliaの名前を叫んでいます。

母のもとに行くと、そこには床にうなだれて座り込んでいる、可哀想な父が。

Magnolia「どうしたの?」
母「今から、パパ、女と別れるらしいから」
Magnolia「そう‥」
母「だからMagnolia、今からパパと一緒に行って、女とちゃんと別れるとこ、見てきて!」
Magnolia「‥(マジですか⁉︎)」

父が顔をあげて、「すまん、明日、試験だったよな?」

そうなんです。Magnoliaは、模試代わりに某大学を受けることになっていて、その試験が、明日。

Magnolia「いいよ、別に。模試代わりだから」

愛人との修羅場

父の車に乗り込み、愛人宅へ。
愛人宅は知っていたけれど、愛人さんと会うのは初めてです。Magnoliaは、正直、少し興味がありました。

インターフォンを鳴らすと、少しドアが開き、父の姿を見て一瞬ホッとした表情を見せた愛人さん。そんなに若くはない。
高校生のMagnoliaにとっては、普通のおばさんに見えました。すぐさま、父の後ろにいる私の姿に気付き、表情が凍りつきます。

愛人「子どもを連れてくるなんて、卑怯よ!」

Magnoliaも同感です‥。(この台詞は、今でも耳に残っています。)

Magnolia「車で待ってるからさ、パパ、話して来なよ。ママには適当に言っておくから」

すごく覚えてるのは、ドアの隙間から見えたお部屋が、とても整理されていて綺麗であったこと。
そして、当時流行っていた、ドラマ「高校教師」のめちゃめちゃ暗い、森田童子の曲「ぼくたちの失敗」が流れていたことです。

母とは真反対な女性なんだろうな、と。
寒空の下、星がくっきり見えていて、数時間後には受験会場だなんて、なんだか自分とは関係のない世界に思えました。

小一時間くらい車で待ってたでしょうか。父が帰ってきて、「別れてきたよ」と。

Magnolia「いまさら別れるとか別れないじゃなくてさ。もっと上手くやらなきゃ。
私はいいけど、ママも、あの人も、両方傷付けないようにさ、バレないようにやらなきゃ。不倫なんだからさ。」‥「それが出来ないなら、最初っから、やっちゃダメだよ」

父「そうだな‥」と。

翌朝、ほぼ寝る間もなく、受験会場に向かい。半分寝てたMagnoliaでした(笑)。
でも、修羅場ってそんなものじゃないんです。そこからが、ほんとの修羅場の始まりでした。

今回は映画抜きで、大真面目な、不倫話。
真実は小説より奇なり。

Writer: 
マグノリア、日本名では木蓮のことです。

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