~松村さん(元乃●坂白石似)との出会い~ 3

前の日のキスの余韻が残ったまま、目が覚めました。

いつもよりも少し良いスーツを着て出社します。

念の為バッグにはワイシャツとパンツも忍ばせておきました。

夜から松村さんに会う予定があるので、気合いが入ります。

(松村さん:元乃●坂の白石さんに似ており、息を呑むような瞳の美しさが印象的な26歳、コンサル会社の秘書)

 

朝、会社に到着すると先輩Yが声をかけてきました。

 

先輩Y「昨日は0時過ぎにあの子帰ったでしょー。その後ムフフしました??笑」

 

夜のP「いえ、チューはしたんですけどね(汗)逃げられました」

 

先輩Y「そうなんですか?アプリで見てたら0時すぎに解散したみたいだったんで、てっきり持ち帰ったのかと思いましたよー」

 

私は「解散」という仕組みがあるのも知らず、先輩Yに行動を見られているようで気持ち悪かったのを覚えています笑

 

夜のP「今日実は夜合うんですよ。」

 

先輩Y「え、アプリ出会うんですか?」

 

夜のP「いや、普通にLINE交換しましたよ。」

 

先輩Y「おー。交換できたんですね。でも正直、夜のPさんは遊びですよねぇ。であれば、お手当用意した方がいいですよー!」

 

(・・・そうか、確かに彼女側はパパ活で会ってるからそういう感じか)

 

私はキャッシュレス生活をしていたので、午前中の会議2つ出席してからATMに向かいました。

先輩Yが言うには彼女は30分いくら、と決まっているようでしたのでムフフタイムまで含めて用意します。

 

昼頃に松村さんと時間とレストランの場所をメッセージで送りました。

 

松村さん「ありがとうございます😃楽しみです!」

 

シンプルなメッセージが逆にとても嬉しかったのを覚えています。

 

ーーーー

午後の会議も終わり、早速恵比寿に向かいました。

松村さん「今日はワンピースにしてみました」

そうメッセージで事前にもらっていたので、非常に楽しみな気分です。

 

私はパパ活と恋人の間の感情で

もしかしたら今日何かあるかもしれない、でも、無いかもしれない

そんな期待と不安の中で彼女を待っていました。

 

ステーキハウスの中で待っていると、待ち合わせの時間から3分後に松村さんが来ました。

薄いパープルのワンピースに長いピアス。

そして少し高めのピンヒールが非常に似合っていました。

 

夜のP「仕事おつかれさま!そして誕生日おめでとう。」

 

松村さん「ありがとうございます(絵文字)お腹空きました!」

 

そのステーキハウスは某ビジネスタワーの地下にあり、雰囲気も抜群でした。

お祝い事のお客さんが多いのか、至る所でパッピーバースデーの曲を従業員が歌っていました。

 

前菜からスープ、メインのステーキ、デザートと一通りコースを堪能し

少し高めのワインを二人で1本空けました。

 

松村さんも少し酔っているのか、頬が少し赤くなっていました。

 

夜のP「大丈夫?もう酔った?」

 

松村さん「はい、少しだけ・・・」

 

その後、他愛もない話をしている中でお互いの彼氏と彼女の話になりました。

聞いたところ、パパ活をしている間は彼とも付き合えないという事で今はいないという事でした。私も昔の話をしつつ、今は忙しいのでなかなかできないと伝えました。

 

パパ活を通して、パパとそういう深い関係にはなったことが無いらしく

そういう事もゆくゆくはあるかも?と考えていたようです。

 

(これは、チャンスかもしれない・・・)

 

目の前にあの白●さんと同じぐらいの絶世の美女がいるのです。

夜のP的には絶対このチャンスは逃したくないと思っていますが、あまりガッツくと

上手くいかないのは人生で散々経験してきました。

 

デザートを食べ、紅茶を飲み終わった後が勝負です。

そして勇気を出す時です。

 

夜のP「今日はありがとうね。おかげで楽しい誕生日になったよ。このステーキハウスの近くにいいバーがあるんだけど、小一時間どうかな?」

 

松村さん「はい!私ももう少しお話ししたいと思っていました」

 

(よし、まず第一弾クリアかな・・・)

 

私は心の中でガッツポーズをしながら、一方でこの場合のお手当どうすればいいのかを考えます。

 

バーに移動し、それぞれ2杯ぐらい私はウィスキー、彼女はカクテルを飲みました。

私は割と若く見えると言われるので、周りからはデートのように見えていたと思います。

 

私はパパ活は初めての経験です。

どのタイミングでお手当を渡せばいいのか、どう誘うのが正しいのかわかりません。

口は会話しながら、心は下心満載でした。

 

ーーーー1時間後

 

夜のP「結構いい時間だね。今日はありがとう。」

 

そう言って、薄暗いバーの端っこの席で、小さなポチ袋を彼女に手渡しました。

 

松村さん「え?」

 

夜のP「え?」

 

松村さん「あ、いや、今日はお手当無いと思ってきていたので・・・」

 

(しまった・・・これは・・・)

 

夜のP「あ、ごめんね(汗)昨日誘ってくれた先輩Yに持って行った方がいいってアドバイスされてさ。気分悪くしたらごめんね!でも、まぁ持ってきてしまったし、もし嫌じゃなかったら貰ってくれるかな?」

 

松村さん「・・・はい。でもとっても楽しかったです!」

 

最悪です。作ってきた雰囲気が全部ぶち壊れました。

そう、彼女はただのデートだと思って来ていたのです。

ここは言い訳を並べてもしょうがないと思い、気持ちをストレートに伝えることにしました。


 

夜のP「ごめんね。昨日の夜、初めてパパ活アプリで女性に会ったから、こう言うのが普通だと思ってしまって。でもこの雰囲気で解散したくないんだ。この後、逆転のチャンスをもらえないかな?」

 

松村さん「はい・・・そうですね。私も何も言わなかったので、申し訳ないです」

 

そういって、バーの会計を済ませ、夜のPが取ってあるホテルに向かいました。

もちろん、しっかり手を握って。

恵比寿のイルミネーションを見ながら、何度もキスをして歩いて向かいました。


 

ーーー「パパ活とは何か」

「パパ活とは、恋愛との線引きが見えない友情である」

 

最終回に続く

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