はじめまして。
『毎日が悪ふざけ!』をモットーに生きる裏垢女子、あぐ(@ugly_jonny)です。
今回は、周りの裏垢女子の間でも賛否両論飛び交う『パパ活』についてのコラムということで、多少なりとも緊張しております。
だって私、肯定する気も否定する気もないんですもの。
とはいえ実は若かりし頃に、一度だけ体験してみたことのあるパパ活。
今回は、その時の経験談を交えてお話していきたいと思います!
Contents
お金なんていらないけど
きっかけは、私が独身当時ちょこちょこやっていた某マッチングアプリ。
私、男に年齢は関係ないというか、年配の男性も割と好き。で、マッチした40代の男性からチャットが飛んできます。
「パパ活だと思って、会って頂けませんか?」
パパ活というものが正直なんなのかすらわかっていなかったので、詳細を聞いてみると、
要するに「お金払うから一緒に食事行こう」って話らしい。
えっ何その怪しい話。食事だけでお金がもらえる?全く意味がわからない。
更に詳細を聞いてみると、若い女の子から、今流行っているものとか、好きなものの話を聞くのが好きなんだそう。
なんだ、そういうビジネスやってる人?ポップカルチャー的な?と理解した私は、別にお金なんていらないけどなー、と思いながら当日を迎えます。
初めてのパパ活!
集合場所は都内某ホテルのラウンジ。
一般庶民の私でさえ、超高級ホテルだとわかるそのラウンジに、ドキドキしながら足を踏み入れます。
そのおじ様とは、すぐに合流できました。
食べたいものなんでも頼んで、とメニューをくれ、お酒が弱いと言うと、ノンアルコールのカクテルを頼んでくれる。
特別かっこいいというわけでもないし、実は50代だったけど、清潔感があって若々しくて、話も上手でとっても楽しい。
私は流行に疎い性格なので、一応前もって議題に出されていた『流行りものの話』については、ある程度調べてはきていました。けれど、おじ様はその話をしようとすると
「君はそういうの好きなんじゃないでしょ?君の好きなものを教えて」とニコニコ。
私が好きな昭和歌謡の話や、最近見た映画の話、一時期超興味があったビーガンの食生活についての話など、とにかく私が喋りに喋りまくります。
でもね、あまり苦痛という感じでもなくて。本当に聞き上手な方だったんですよ。
なので、3時間近く経った頃でしょうか。「そろそろ時間だね」と言われた時に、ああもうそんなに時間が経ったんだ、あっという間だったなぁという印象でした。
握らされた諭吉
で。ここからが本題です。
私は、絶対にこの後セックスに誘われると思っていた。そのためのお金なんだと。
んで、場所は絶対にこの上、ホテルの客室に宿泊するんだ間違いない、と思っていた。
でも、おじ様はスマートにお会計をしてラウンジを出る。「私も出します」なんて言うのは烏滸がましささえ感じるなぁと、素直に「ご馳走様でした」と伝えると、ニコニコしながら、「今日はありがとう」と諭吉を差し出してきます。
諭吉。しかも3人。
「……この後、ホテルに行くってことですよね?」
思わず問うと、おじ様は一瞬きょとんとした後、
「違う違う、食事って約束だったでしょ?」と再びニコニコ。
待っ……て?こんな場所であれだけ飲み食いさせてもらった上に、ノーセックスで諭吉3
人?どうなってんのこの世の中?
そりゃあ、めちゃくちゃ可愛い女だったらわかります。
めちゃくちゃ若くて綺麗でモデルみたいな、その上気遣いもできていい匂いもするみたいな、そんな女の子だったらわかるんですが、私なんてどこにでもいる、若いだけ(当時)の普通の女。させてる匂いも安物のヘアコロン。
「いや、本当もらえませんお金なんて。私も楽しかったですし、お話しただけですし」
ああこれだとセックスでは金を取る女みたいだなぁなんて思いながら、諭吉を受け取らず
頑なに首を振る。ただ、おじ様は諭吉を引っ込めるどころか、困った顔をするんです
ねぇ。
「そんな、もらってくれなきゃ僕の気が済まないんだよ」
お金をもらわないことで困らせるとは思っておらず、私、あっぷあっぷ。
高級ホテルのタクシー乗り場で溺れそう。
結局、そこでずっと押し問答するわけにもいかず、お金は受け取りました。
「じゃあまた」とニコニコ去っていくおじ様。終始ニコニコして、お金だけ払って、あの人は一体何者なのだろうっていうか何なのだろう。
そうして、本当に食事のみでパパ活を終えた私の心境は……「性に合わねぇな」。
やっぱりお金は、自分がその対価分働いたと思った時にもらえるのが嬉しい。
なんか、単純に恵んでもらっても、このお金をどう使ったらいいか全然わかんないや。
諭吉、友達の元へ渡る
後日、私は持て余した諭吉3人の使い道に思い悩んでいました。
そして閃く。もらったものなんだから、あげよう!と。
そして、当時学費に困っていた友人に連絡。
「本当に気持ち程度なんだけど」と事情を説明すると、「お前がパパ活!似合わねぇ!」
と笑い飛ばしたのちに、「本当に助かる、ありがとう」と丁寧にお礼を述べてくれまし
た。
彼女がどれだけ普段頑張っていて、そしてどれだけお金に困っているかは知っていたの
で、むしろもっと上乗せしたいくらいの気持ちだったのですが、それはまぁ、対等な友人関係を続けたかったので、ぐっと堪えて。
後日、諭吉3人を手渡した際の、友人のホッとしたような笑顔が忘れられません。
あとは、あの日ホテルの前で別れたパパの笑顔も。
私はパパ活を肯定する気も、否定する気もありません。
お金は巡るものだし、本当に必要な人の元に渡るべきものだと思っています。
両者がハッピーならなんだっていい。もっと言えば、自分のエゴの押し付けだって全く構わない。だって、そのエゴが、きっと誰かの役に立つ。
私自身は性には合わなかったので、もう一度やるかと聞かれると、恐らく答えはNOなのですが……
でもね、こういう世界もあっていいんだなぁと思ったんですよ。
パパと友達と、二人の笑顔を見た時に。