ユニバース倶楽部のA to Z、B どこで待ち合わせをし、何を食べるか、それが問題だ

①交際倶楽部における「いろはのい」

 ご存知のようにユニバース倶楽部ではオファーが決まると事前に男性会員は待ち合わせ場所を指定して、その後女性会員を食事へとエスコートすることになっている。会員規則を読めばどこかに書いてあるのかもしれないが、待ち合わせした後、女性会員の承諾なしにお部屋に直行するのはNGらしい(知ってました?)。

 つまり倶楽部のルールに従えば待ち合わせをして、その後お食事へ行くのが基本的な流れだ。そこで男性会員はお手当交渉の前にどこで待ち合わせをし、何を食べるかに頭を悩ませることになる。
 と思っていたら、サイゼリア上等の男女会員が一定数いるらしい。俄かには信じ難い。どれくらい信じ難いかと言えば、高市女史がスターバックス猿沢の池店で、「キャラメルマキアート、ホイップクリームはマシマシ、キャラメル鬼盛りで」と注文する位だ。

ジョーはサイゼリアに1度しか行ったことがないので、味その他についての評価はできない。「味と値段のバランスを考えたら世界一のイタリアン」と断言する友人もいる。
しかしその1度のサイゼリア経験が今後2度と足を踏み入れないとジョーに誓わせた。だって、ビールグラスもワイングラスもプラスティックなんだもん(くまモンじゃないよ)。
サイゼリアには何の恨みもないが「プラスティック製のグラスでアルコールを提供する店への立ち入り厳禁」という父の遺言により利用が叶わない。

本来、自分の交際倶楽部におけるスタイルを晒すのは自分のオトウサマとしてのレベルが見透かされるようでとっても恥ずかしい。
「ジョーってこの程度のレベルなの?」という訳だ。そして恥ずかしいだけでなく、交際倶楽部の怪しさ?からいって紹介された方も嬉しくないだろう。つまり書く側、書かれる側、両方の利益が全く思い浮かばない。

 しかしながら今回の題目は交際倶楽部における「イロハのイ」であり、スムーズにエスコートできたならその後のお付き合いもスムーズに進む可能性が高いとジョーは考えているので、ユニバース倶楽部のA to Zと銘打つからには避けて通る事ができない事項だ。

 何度でも繰り返すけれど、入会8年が経過しているのに洗練されたお付き合いができずにいるジョーだからその内容がどこまで参考になるか心許ない。しかし日本語には「反面教師」や「他山の石」という言葉もある。ジョーの8年に及ぶ彷徨はどこかで役に立つと信じて筆を進めることにしよう。

②どこで待ち合わせをするか

入会して8年が経過したが、記憶にある限りホテルロビーでしか待ち合わせをしたことがない。他の候補としては食事をするお店で待ち合わせるオトウサマもいらっしゃるかもしれない。その場合のメリットは移動のタイムロスがないことだ。

 しかしジョーがエスコートするレストランは基本馴染みのところで、オーナーや料理人と顔見知りところが多い。名前と顔が知られているから倶楽部ネームで予約するのは小っ恥ずかしい。
一方でオファーした女性会員に本名を会う前から晒すのは抵抗がある。お店の形態によっては秘匿性も担保しにくい。

ジョーが考えるホテルロビー待ち合わせのメリットを次に挙げる。

・アクセスが比較的よく、わかりやすいこと

・ロビーの広いホテルの場合、秘匿性を守れる可能性が高い。カフェ併設のことが多く、食事をする前にそこで自己紹介ができる。

高級ホテルにカテゴライズされる場合、和洋中のレストランがあり、移動がスムーズ。他のレストンに移動する場合もタクシーが捕まりやすい。

・お部屋を予約している場合、タイムラグなくお部屋にエスコートできる。
メリットだけでなく、デメリットもあるが、それは後述する。具体的なホテル名は避けるがおおよその場所を示しているのでバレバレだと思う(ホテル名を出さない意味がないかもしれない)

 ちなみに匿名質問掲示板などの情報によれば駅の改札口等を待ち合わせにする男性会員もいるようだが、ジョーは恥ずかしくてできないし女性会員からも評判が悪いようなので、考慮しないことにする。

a東京編

・品川

 駅周辺には幾つもホテルが乱立?気味であるし、アクセスも良いから利用した(している)男性会員も少なくないだろう。

 その中で一番アクセスが良いのが駅に隣接したあのホテルだろう。ホテルロビーは高層階にあり、広くはないがソファーもあるから比較的秘匿性も担保しやすい。
すぐ横にカフェ、イタリアン、中華、鉄板焼きがあり、少し値段は高めだが、味はどのレストランも悪くないし、待ち合わせから食事までの導線は最強クラス。後述するが、レストランとしては鉄板焼きが特におすすめ

 問題は宿泊する場合。一番スタンダードの部屋でも6桁近くが常態化している。かつては時々利用していたけれど、ここ2年は宿泊したことがない。部屋は広いとは言い難いけれど、高層階から品川の夜景を眺めながら決める立ちバックをキメるのはなかなエロいんですけどね。

それでもこのホテルは待ち合わせ場所としては使い勝手が良いし、おすすめできる。周辺にはたくさんレストランがあるし、タクシーを使えば五反田のラブホテル街へのアクセスも悪くない。

 品川には「プリンス系」のホテルがいくつかある。そのうち同一敷地内に三つのプリンス系が隣接していてそれぞれのレストランへのアクセスも悪くない。ジョーが待ち合わせとして一番多く指定した(している)ホテルでもある。

 ご存知の男性会員も多いので、説明は不要かもしれないが、ロビーは広く、ソファーもそれなりにあるから、「初めまして」の挨拶はし易いし、秘匿性も高い方だ。何より気に入っているのは前述したように3つのホテルと繋がっているので、タイムラグなく和洋中複数のレストランに案内できることだ。値段は鉄板焼きを除いてはびっくりするほどは高くない
もっと驚いたのが味。どのレストランも悪くないどころか美味しい。それまでジョーはホテルレストランを「高い割に美味しくない」と思っていたが、認識を新たにした。特に和食の焼き鳥と中華がお気に入りでどちらも同ジャンルの評価が高いレストランに引けを取らないと思う。

 今一番お気に入りのエミリーとは昨年ここのロビーで待ち合わせをした。出会った時はここまで関係が深くなるとは思えなかった。
笑顔はないし、受け答えもぶっきらぼう。これは後から分かったのだが、本来物怖じしないタイプだが、この時は久々のオファーで彼女なりに緊張していたらしい。もしレストランまでの移動時間が掛かっていたらジョーもこの緊張感に耐えられなかったかもしれない。
この時はランチタイムで中華レストランにエスコートした。改めて自己紹介の後、乾杯から食事を始める。するとそれまでの沈黙が嘘のように会話が弾み、笑顔も広がった。

 エミリーの美点の第一は食べ物の好き嫌いが少なく、何でも美味しそうにしかも沢山食べること。エミリーは減量には興味なくて(元はむしろガリガリでコンプクレックスでもあったという)体重を増やしながら女性らしい体つくりを目指している。トレーニングには余念がなく、1日5食で付けたいところに肉を付けつつ(胸お尻)引き締まったボディだ。
第二の美点は聞き上手なところ。目を見つめ、聞き耳をたて、反応を示す。自分が分からないことは必ず質問し、そのラリーが続くこともある。
エミリーの活動目的は新規事業の立ち上げにあるが、お金以上にオトウサマからそのノウハウを習うことにある。だからジョーのアドバイスをスポンジの様に吸収し、この夏会社を始動させた。このスピード感も他の女子にはないものだ。

 そういう訳で(どういう訳だ?)初対面ではタイプが何であろうがお部屋に誘うことは少ないジョーであるが、この時はスムーズに誘うことことができた。ジョーの条件に(シャレじゃいよ)即答で首を縦に振ってくれたのも嬉しかった

三つのホテルの内二つは古いホテルだからお部屋は少しくたびれていると感じらられるかもしれない。しかし当然だが清掃レベルはクリアーしているし、間取りは最新の狭い部屋に比べるとむしろゆったりとしている。各部屋に一昔前のデザインのバルコニーが付いているのも昭和を感じさせてむしろエロい。この日は流石にバルコニーでの立ちバックは実行しなかったが、エミリー自慢のボディに愛撫の雨を降らせ、エミリーを官能の境地に導くことができた(と信じたい)。

 その後エミリーとの付き合いが長くなるにつれ、ジョーがそれほど洗練された振る舞いのできる男性ではないことはバレてしまったが、初対面のスムーズさで貯金を貰えたと思っている。宿泊代はこのクラスのホテルにしては申し込む日時によるがリーズナブルな方だ。待ち合わせから食事、そしてお部屋へと続く導線?に自信のない男性会員にはお勧めできる

・溜池山王

 このホテルは入会したての頃よく使っていた。駅近だし、ロビー広くはないけれど、すぐのところにカフェがあるので自己紹介がてらお茶をすることができた。レストランは和洋中揃っていて、ステーキハウスが女子には人気だったが、味はごく普通。でも比較的リーズナブルなので、何度か利用したことがある。でもこのホテルで好きだったのは中華だ。
 ジョーはバカ舌なのだが、ここの中華を食している時(勿論パンツの見えそうなワンピースのオッパイ丸出し女子ね)センチメンタルな味の記憶が蘇ったので、料理長を呼んでもらって「君は京王プラザの◯◯出身じゃない?」と尋ねたことがある。果たしてドンピシャで、しばらく通ったものだ。しかし友人によれば料理人が総入れ替えされ、味が変わったと言っていた。

 ここを待ち合わせ場所として使わなくなった理由はいくつあるが、一番は宿泊費が高くなったからだ。元々一番スタンダードの部屋は狭く、エロ度に欠けていたが、昨今のホテル高騰で容認できるレベルを超えた。この部屋に5万以上出す気にならない。
 そして昨年ロビー階のカフェは大幅な改装があったようだ。一般的にこの種の改装は効率性を追求するものだから、まだ実際に見ていないけれど、足を遠ざける理由の一つになっている。
 この駄文を書いていて今気がついたのだが、脱がせてみたらオープンクロチでそのまま濡れ濡った果実の真ん中目掛けてブッ刺すという目眩くエロい夜をこのホテルでは体験していない気がする。
勿論気がするだけだし、そもそも他のホテルでも未経験のような気もしてきた。それでもやはりこのホテルをもう利用しない気がするのは単なる「気」ではないだろう。

・六本木

 ここには外資系の高級ホテルが二つある。そのうちヒルズにある方はジョーが8年前初めてユニバース倶楽部を利用した時、待ち合わせに指定したホテルだ。利用したのは2度で、よく覚えてないが、ロビーの横に使い勝手の良いカフェがあったと思う。最初の女子は代打でやってきたサクラちゃんで、そのカフェに入ってスプマンテを注文し、乾杯したのを思い出す。
ただこのホテルは迷路のようで、周辺のレストランを含め、目的の場所へ辿り着きにくいという印象がある。宿泊費の高騰もあって待ち合わせ場所としても利用しなくなった。

 もう一つの外資系ホテルは東京ミッドタウン内にある。このホテルは待ち合わせ場所としてはロビーも狭いし適さないかもしれない。ただ世界に冠たる高級ホテルらしいので(ジョーはそう思ってないけど)女子には人気があるらしい。ホテル内には和洋のレストランが複数あるし、ミッドタウン内のレストランも事欠かないからスマートにレストランへとエスコートするという点で及第点かもしれない。
 もちろん?値段には問題があるし、味もびっくりするほど美味しいわけではないから男性会員としてはなるべく近づきたくない場所だ。さらにこのホテルの最大の問題点はサービスにあるとジョーは睨んでいる。

 これはジョーの偏見かもしれないが、外資系のホテルはお客へ気軽に話しかけることがサービスだと思っている節がある。
ジョーはこのホテルに宿泊する際、ファーストネームで呼び掛けられたことが何度かある。少なくとも日本のホテルではファーストネームで呼び掛ける文化はない。
 しかもレシェップションが2箇所しかなく、チェックアウト時には人目を憚るカップルが列をなす。それだけならまだしも、スタッフが並んでいるジョーに声をかける。
「◯◯様、昨夜はゆっくりお休みになれましたか?」(◯◯はファーストネームね)
 ねえ、君、隣の女性を見てくれよ。パンツ見えそうなミニオッパイ丸出しのブラウス。そして僕ら二人とも目の下にはクマ。どうしたら「ゆっくり」って言葉が出てくるのさ。
 これは心の言葉で、実際には口にしてはいない。しかしながらこれがこのホテルを2度と使わない理由でもある。

・ザギン(死語?)

 中高級ホテルがいくつも乱立する。ジョーの好きなホテルは新橋寄りにあり、一丁目生まれの友人によれば「あそこは新橋だな」と言い切る。「要するにちょっと程度のいいビジネスホテルだろ」と揶揄する向きもあるが、ジョーは別の意見だ。
 ロビーはごく小さいがソファーがあり、初対面の自己紹介くらいはできそうだ。狭いからこそ待ち合わせしやすいとも言える。

 ここの特質すべき点は部屋のエロさにある。部屋タイプにもよるが、窓は3メートルあり、カーテンをフルオープンにすれば、周囲約240度のビルから丸見えで、衆人環視の元、立ちバック(あんたも好きねえ)を決めることができる。誰がなんと言おうと交際倶楽部の華は立ちバックだ。

 アフター立ちバックもバッチリで、21時以降は階上にあるイタリアンレスランのバータイムが始まるので、夜景を眺めながら反省会もできる。残念なことにかつてバータイムは日付を跨いで2時までであったが、12時閉店となったことだ。それでも本店の青山にあるレストランより美味しい(メニューも微妙に異なる)とジョーはこれ又睨んでいる。
しかしながらここもまた御多分に洩れず、他のホテルと同様、部屋代の高騰が著しい。それを容認できれば「揺り籠から墓場(ダメじゃん)までスムーズな流れのあるホテルとしてお勧めできるんだけどなあ。

b 京都編

・京都駅
隣接のホテルはアクセスの良さと分かりやすさでいえば最強クラスだ。
ロビーは一定の広さがあり、ソファーもいくつかあるから初対面の挨拶くらいはできる。すぐ横にカフェがあるので、そこでお茶をするのも悪くない。
 ホテル内には和洋中のレストランが揃う。値段はまあホテル価格でコストを抑えたいオトウサマ(当然ジョーもその一人)には不向きだが、奮発して後悔することは少ないと思う。つまり美味しいレストランが多い印象だ。

 値段と味を追求したい向きにはこれまた駅隣接の伊勢丹階上にあるレストラン街を利用するのがいいだろう。オススメは後述するが京懐石のお店。昼夜とも予約は必須。
 問題は食後のお付き合いをどうするかにある。駅隣接のホテルに泊まるなら何の問題もないが、このホテルを含めて京都市内ホテルの高騰率は東京並みである。それなら京都駅からタクシー15分でラブホテル街が候補に挙がるだろう。調べれば分かるが全国でも有名な特徴のあるラブホテルもある。基本ラブホテルがあんまり好きではないジョーだが、そのラブホテルでビリーヤードに興じたのは忘れ難い思い出となっている。工夫を凝らしたお部屋もあり、二人で選べば関係は急接近間違いない

・八坂 

ザギンで紹介したホテルの京都店?の位置付け。門前には臨済宗のお寺。その中の塔頭の一つで朝の坐禅を開催している。もしこのホテルに女子と泊まったなら、にまみれた不浄な心身(男子は性欲、女子は金銭欲)を清めるために翌朝参加するのも悪くない。最寄りの駅からは近いといい難いけれど、京都駅からはシャトルバスが出ている。

 エントランスは2階だがロビーとフロントは階下にある。間接照明で、品の良い調度品も置いてあり、訳ありカップルの逢瀬の場としては悪くない。ホテル内に、老舗天麩羅屋の支店があるが、あまりお勧めできない。それなら祇園四条に出たほうが選択肢はぐっと広がる。
おでん屋さんや水炊き、ちょっと値が張るが中華がジョーのおすすめ。いずれの店もタクシーで数分の距離だからアクセスも悪くない。
 祇園へはもし女子が歩くのを厭わなければ、鴨川沿いをテクテク散歩するのがいいだろう。そうすれば二人の距離がぐっと縮まるのは間違いない(ハズ)。
 ただインバンドの京都ブームで宿泊費の高騰は目を覆うばかり。ジョーもここのホテルを一年以上利用していない。お部屋は落ち着いたエロさもあって、好きなホテルの一つなんですけどね。

・二条城

 ここのホテルはグループ内では中堅クラスだ。前述したように京都市内ホテルの高騰が著しいがこのホテルはなぜか比較的落ち着いた値段である。しかも予約が取りやすく、フロントは広めで、繁忙期でも比較的ガランとしている。

 ここでの待ち合わせなら、秘匿性は担保されやすいだろう。ホテル内にレストランがいくつかあり、特に中華はオススメ。京都中華のレベルは町中華を含めて高いと思うが、ここの中華はジョー調べによればベスト3に入る。宿泊する場合はインダイニングで中華メニューを選択し、お部屋で食べるのがジョーのスタイルだ。そうなれば導線としては最強となる。
 ホテル周辺には色々とお店があるから色々調べて食べに行くのもいいだろう。三条や四条に比べれば空いているという印象もある。

・琵琶湖疏水

 このホテルは待ち合わせとして数回利用し、好きなホテルの一つだった。「だった」と過去形になっているのは訳がある。ここ数年はとにかくいつも混雑しているのだ。特に桜や紅葉の時期は近づけもしない。

 コロナ前は値段も手頃でお部屋も広く、spaもあるから重宝していた。部屋によるが比叡山南禅寺を眺めながらの立ちバックは背徳感満載だ。南禅寺や哲学への道も徒歩圏内で恋人気分を味わえた。
哲学の道を歩くたびに「どうして京都大学を受験しなかったのだろう」(理由は簡単。合格できるレベルになかったから。合掌)と思ったものだ。近くにお気に入りのフレンチがあり、某女子とは季節ごとに訪れた。そのフレンチが閉店し、インバウンドでラッシュ時の山手線並みになることもあり、すっかり足が遠のいてしまった。
 近頃は混雑していない時期はないようなので、ジョーがここを待ち合わせ場所として指定することはしばらくなさそうだが、この周辺ほどオッサンを夢心地にする場所もそうそうないと思う。かえすがえすも残念だ。

以上ジョーの経験をざっと書き並べてみた。その他大阪、神戸、広島、福岡の女子をオファーしたが、回数は限られるので、省略することとする。

③何をどこで食べるか

 食べることは胃袋を満たすことで食欲を満足させるだけでなく、性欲にも繋がっているとジョーは考える。つまり特に交際倶楽部の男性会員にとって「食べる」とは料理だけでなく、女体を味わうことも意味するはずだ。
だからこそ「どこで」「何を」食べるかが重要だ。他にも色々と考慮すべき点はあるが(女子の好き嫌いや値段など)どこで(場所)と何を(ジャンル)についてジョーの細やかな経験をあちらこちらに彷徨しながら記していこう。

 その前にセクシーではないというよりセコシー、要するにご飯代は幾らまで?問題に触れておく。
 ジョーの食事に対する金銭感覚はお一人様三万だった(恥ずかしながらお酒代を含みます)。それを超えるとどんなに美味しくてもそして居心地がよくても値段の方が勝ってしまう。
過去のコラムを読むと男性会員の中には百万以上するワインをバンバン?抜く御仁もいらっしゃるが、ジョーとは金銭感覚が全く異なるので参考にならない。

 それでも三万という予算であれば、選択できるレストランは少なくない、というより多いはずだ。と同時にジョーがかつて通った寿司屋は倍以上になったところもあるから三万という予算を泣く泣く(苦笑)四万円に引き上げている。
要するにおっぱい丸出し女子をエスコートする場合、八万までということになるが、本音を言えば初対面女子ならもう少し予算は抑えたいところだ。
そこでジョーのセコさを揶揄しつつ、その心臓音を想像しながら以下の駄文をおおらかな気持ちで読んで頂きたい。

四谷三丁目はエロい(荒木町界隈)

 四谷三丁目、特に荒木町界隈はエロいと言われてもねえという御仁がいたら、ジョーはとっても残念だ。だって歴史的にいっても荒木町がエロい場所であることは間違いないからだ。
 ここで歴史のお勉強をするのは野暮だから、さらりと触れるが、荒木町界隈は昭和の初めから花街として栄えた場所だ。要するにプロを口説き落とす場所で、現代のオトウサマ活動に通じる。つまりここほどその活動にふさわしい場所はないのだ。そこで特におすすめの2店を紹介することにする。

割烹懐石

 古びた日本家屋の店が続くなか、入り口が小さいので、通り過ぎてしまいそうになる。この時点で昭和にタイムスリップしたような感覚に襲われる。そして入り口を開けると意外にも細長く続き、奥に入るつれ、空間が拡がり、2階も合わせると40席以上もある店だ。京町家のいわゆるうなぎの寝床を彷彿させる構造で、これがかつては花街であった名残なのかもしれない。

席はカウンター、テーブル席、個室に分かれる。秘匿性なら個室だが、この店の良さを堪能するなら大将の包丁裁きが見え、会話も楽しめるカウンターにしたいところだ。
料理は懐石の文法法則に則りながら、工夫を凝らした料理と味が堪能できる。奇を衒うことなく、新しさを感じさせる料理を提供することはことの他難しいだろう。
 いつも感心するのはお造りの美味しさ。単純な料理だけに魚の目利きを含めた料理人の力量が問われると思う。

 しかしこの店の最大の売りはそのサービス精神にある。大将を筆頭に二人のご子息が焼き物、揚げ物、そして接客を担当し、奥様と娘はフロアーを動き廻る。この規模で家族経営は珍しい。長男は既にセカンドとして十分な役割を果たしていて大将曰く「揚げ物と焼き物は俺より上手いです」

この言葉に反応する長男の誇らしさと照れ臭さがない混ぜになった様な表情が忘れない。料理人と息子としての感情が混ぜ合わさった時、こんな表情になるのかもしれない。
つまりこの店の最大の売りは家族からもてなしを受けているような居心地の良さなのだ。それはまたオッパイ丸出し女子との仲をグッと近づけることになるだろう。
ちなみにコースはいくつかあるけれど、一番安いコースでも十分満足できる。お酒の飲み方にもよるがお1人様2栄一が目安になる(最近コースの値段が上がった。2.5栄一が目安)

焼き鳥

 同じく荒木町にある焼き鳥屋さん。カウンター8席のみ。予約は必須で2席までしか予約できない。だから煙がモウモウとしている酔客が大声で話す店とは違って訳カップルも集う場所でもある。店内にはジャズが流れ、壁はコンクリート打ちっぱなしで今風の内装だ。
基本おまかせのスタイル。もし物足りなければ、追加もできるが必要ないだろう。オーソドックスなメニューに工夫を凝らして独創的な味を作り出している。ジョーの好きなスタイルだ。

 同業者お断りだったり、写メ禁止だったり、予約ルールなど、少し小うるさい?ところがあるけれど、行けば大将のホスタピリティーの高さがよくわかる。
昨今、人気焼き鳥店は予約の難しい店が多く、月単位ならまだしも、年単位の店もある。その点この店は1週間以上前の予約はできないから席の確保はそれほど難しくない。
 荒木町界隈にはしっぽりと飲めるオーセンティックなバーもあり、時間が許せば立ち寄ると良いかもしれない。

再び焼き鳥

 ユニーバース女子との初顔合わせは焼き鳥無難だと個人的には思っている。焼き鳥が食べられない女子は少ない印象だし、その他のジャンルに比べれば値段をコントロールしやすいというセコシーな理由もある。

 数ある焼鳥屋の中でジョーの知るセクシー店(ガールズバーじゃないよ)は品川駅港南口徒歩2分の所にある。
港南口自体はかつての歌舞伎町を彷彿させ、加齢臭の強いオッサンが集う街という印象がありエロさのかけらもない街だ。
しかしながらこの店はこれまた歌舞伎町のような雑居ビルの階上にあるが、エレベーターを降りて店の前に立てば、別の世界が拡がる。
席はカウンターのみで(多分)間接照明の店内はゆとりを持った席の配置で我々のような訳ありカップルの会話も一定程度担保される。声は小さめにしなければならないがビルの外観からは想像できない洗練された室内空間だ。

 料理の内容は他の焼き鳥店とは一線を画する。焼き鳥割烹と命名するのが相応しく、串刺しにした焼き鳥は提供されない。ただし、スタイルは独創的だが味は伝統的な味付けに忠実だ。それでいて新たな味わいが拡がり、大将の料理人としての力量がよく分かる。
 大将は大柄で強面、自ら客に話し掛けるタイプではないが、接客は丁寧で、笑うと中々チャーミングだ。給仕は女性が担当していて(おそらく奥様)サービスの点でも問題なく、居心地よく焼き鳥を堪能できるだろう。
おまかせスタイルで値段は2種類あり、安いコースでも満足できるが、この店の真髄を味わうなら高い方のコースをお勧めしたい。お酒を含めておひとり様1.5栄一が目安になる。

鉄板焼き

同じ品川なら、待ち合わせのところで紹介した駅隣接のホテル内レストランどれもおすすめだ。
しかしながらその中でも鉄板焼きが忍び逢う仲ならおすすめ度はダントツだろう。
席はカウンターとテーブル席が数席。イタリアンとカフェの奥にあり、看板は出ていない(多分)。隠れ家のような要素もあり、前述したようにワレワレのためにあるようなレストランだ。

 ディナータイムはそれなりの値段がするが、それでもお味は価格以上だと思う。しかしながらもし時間が許せば圧倒的にランチタイムがお得だ。ディナーの半値以下のコースがあり、十分満足できる。

 ジョーはここに来るまで年齢もあって、「鉄板焼き?どうなのよ」と思っていた。しかし、エミリーのリクエストによりこの店に来て、牛肉の美味しさに目覚めた。本来、好みの焼き加減はミディアム以上だがエミリーが「美味しい鉄板焼きでミディアムなんて、アンポンタンよ。超レアーにしなさい」と言われ渋々従った。するとどうでしょう、本当に美味しかったのだ。美味しい肉は塩と胡椒でさっと炙るだけというのは本当なのだとこの店で知ったのだった。
 このホテルはサービスも洗練されていて、それはレストランでも同様だ。気持ちの良い接客は二人のをさらに近づけるだろう。

水炊き

 焼き鳥に続くのは鳥繋がりで水炊きだ。水炊きといえば博多が有名だが、ジョーの紹介するのは京都である。
 京都南座の前を過ぎて四条通を東に渡ると、鴨川沿いに南北に伸びる縄手通(畷通り)に入る。この通り沿いには東へ交差するいくつかの小道がある。ジョーのお勧めはその一角にある。
この界隈は京都の中でも厳しいルールのある美観地区で、古い木造建築の京町家が並び、ドラマや新婚カップルの撮影スポットでもある。

  薄暗い街灯の下を訳ありカップルが歩けば、昭和、いや大正明治、もしかしたら江戸へとタイムスリップし、荒木町も真っ青になるエロい通りである。
  この水炊き屋の入口には大きな看板が出ているので迷うことはないだろう。狭い路地を奥の建物に向かって進むと玄関が見える。玄関をくぐれば純和風の空間が拡がって、2人用から大人数までいくつかの小部屋に分かれている。2人用の小部屋は3畳ほどだから、密談にはもってこいだし、ナンならこの場で押し倒せるかもしれない(あくまで妄想です)。
 生姜ベースの白濁した鶏がらスープは継ぎ足し継ぎ足し熟成?されたもの。まずはスープ自体を味わいたい。もちろん水炊きの主役である骨付き鶏は美味しいけれど、特質すべきは野菜、特に白菜美味しいこと。

 この店の水炊きは10月から5月なのだが、季節営業なのは「美味しい白菜が手に入らないから」だという(その他の時期はお昼の親子丼のみの営業。親子丼も美味です)。営業期間中も産地を変え、一番美味しい白菜を仕入れる。
 こういう営業形態が可能なのも家族経営だからなのであろう。そしてそれは接客にも現れていて、付かず離れずだが心温まるサービスが提供される。値段もおひとり様1栄一ちょっとといったところか。内容とサービスを考えたら決して高くないけど、お会計は現金のみなのでご注意あれ!

  折角エロい街に来ているのに、水炊きだけど終わるのはナンとももったいない。おっぱい丸出し女子の秘部ををぐっしょりさせたいところだ(←アンポンタン?)。
 それならば薄明かりの中、小道を西へ縄手通りを目指す。そのバーは通りの手前、右手にある。ここもまた京町家の文法法則に即した店である。
この店は元々某茶道家元の住宅を改造したバーだ。玄関を入れば奥に空間が広がるのは他の京町家と同様だ。元の古い日本家屋を生かした内装で、薄暗いカウンターが拡がる。テーブル席もあり、時にオーセンティックなバーに関わらず少しノイジーになることがあるのは残念だが、それならば玄関横にある、茶室を改造した個室予約するのもいいかもしれない。

 シャレオツなバーでお金の話をするのは粋ではないので、周造先生にドヤさレルかもしれないが、ここはお財布にもやさしいバーだ。だから比較的(あくまで比較的です)安心して杯を重ねることができ、オッパイ女子との仲を急接近できる可能性がある。
 美味しい水炊きとアルコール度数の弱めのカクテルでほろ酔い気分になればあとやることは一つだけ。めでたしめでたし、ですなあ。

京懐石

  あちらこちらに話題が飛ぶのはワタクシのいいところだ。
京都で美味しいを体験するなら京懐石が第一候補だとよそ者のジョーは睨んでいる。

 しかしながら京懐石は敷居が高いとお考えのオトウサマもいらっしゃるだろう。確かに一見さんお断りの店も少なくないし、値段も高く、予約が年単位の店もある。
 それなら前述した京都駅伊勢丹のレストラン街にある京懐石のレストランはお値段もお財布に優しく、予約もそれほど難しくないからおすすめだ。京都市内その他に数店舗展開している店で、味には定評がある。京都駅隣接のホテルで待ち合わせすれば、アクセスも比較的スムーズだ。

 前述したように市内で数店舗を展開しているが、京都駅のお店が1番リズナブル。予約は必須だが競争率は高くないから、早めに予約すれば問題ないだろう。
 本音を言えば室町の方が、雰囲気もあるから女子とならこちらがおすすめだが京都駅に比べるとお値段は五割り増し。初対面ならお財布に優しい方が嬉しいよね?
 ここの店はどの支店?も値段にバラエティはあるものの、もちろん美味しい。丁寧に出汁をとり、素材の旨味を引き出しているのが特徴の一つだろう。値段に違いがあるのは味ではなく、使う食材の値段による。だからどの店を選んでも後悔はない。

 そしてこの店の特質する点は多くの料理人を抱えているにも関わらず、レベルが高いということだ。そんなの当たり前田のクラッカーとお考えのオトウサマも少なくないだろう。
しかしあくまでジョー調べだが、高級店にカテゴライズされる店であっても料理人にレベルの差があることが多い。その点この店はそんな心配はないとジョーは睨んでいる。
知り合いの料理人によれば京都市内外にはココ出身の料理人がたくさんいて、独立した場合、成功事例が多いそうだ。
彼曰く「価格帯の異なる支店を経験することで料理の幅、風呂敷が広くなり、料理人だけでなく経営者としての知識も身につくから」という。確かにここは接客も含めてとても洗練されている。そしてそれはオッパイ丸出し女子との仲を深めパイズリへの道へと導くことだろう。

④その他おすすめのお店

初顔合わせには向かないけれど、ジョーが過去に利用したことのある比較的財布に優しいお店をジャンルごとにそしてアットランダムに紹介する。

焼き鳥その1

 根津駅数分。当然ながら予約は必須。予約競争はそれほど激しくないが、週の中日、2日間が定休日なので、ご注意を。
コースはおまかせのみで、飲み物を入れて、おひとり様1.5栄一が目安。使っている鳥は比内地鶏で鳥の旨みが感じる料理が続く。ビールが赤星なのも嬉しい。
 大将もイケメンだけど、セカンドの男子はもっとイケメンでエミリーは「彼に抱かれてみたい」と言ってジョーを喜ばせる。残念ながら3pはまだ実現していない。

焼き鳥その2

神保町駅すぐ。アクセスは悪くない、神保町という街が訳ありカップルにふさわしいかはひとまず置いておくとしても(ジョーは大好きな街ですけどね)。
 この店はオサム一押しの焼き鳥屋。彼曰く「世界一の焼き鳥屋」と断言して憚らない。ジョーの評価はそこまで高くないけれど、美味しい店であることは間違いない。
 まずは前菜のトリフでやられる。「手で食べて」との指示(おすすめ?)。確かに手で食べた方が美味しい。その後の串、その他どれもいい意味で独創的。使っているもは比内地鶏で他店では味わえない工夫を凝らした品々。お値段は飲み方に大いに左右されるが(飲み物の値付けが少し高い)おひとり様1.5栄一といったところか。予約が行くたびに難しくなっているとはオサム君の言。超有名店になる前に是非!

寿司その1

一番好きな食べ物は寿司。ただ近年、有名店はどこも高騰が著しく気軽にはいけない。
 都内に3店舗を展開するおまかせスタイルの寿司屋はお値段と内容のバランスが素晴らしい。予約もそれほど難しくない。ただ味にあまり文句はないけれど、タイムイズマネーの店だから、こちらの食べるペースには合わせてくれない。カウンターの席幅も狭く、「この後、立ちバックどう?」という会話を交わすことは難しい。ちょっと情緒に欠ける店ですな。
その中でもジョーのおすすめは日比谷店のボックス席。本来四人掛けだが二人でも予約ができるようだ。この席なら小さな声で「今日はシャワーを浴びる前に顔面騎乗位からお願い」位のリクエストはできるかもしれない。
 

寿司屋その2

 都内で一番好きな寿司屋は四谷にある。40代の頃時々お邪魔したが、その時でさえ、お任せ2諭吉後半でお酒を調子に乗って飲んでいると4諭吉に近づき、ジョーの心臓と財布をドキドキさせた。
それでも当時、予約はそれほど難しくなかったので(月単位)、覚悟を決めて特別な日に(例えば妻の誕生日とか苦笑)訪問していた。
その後、創業者である初代が海外に展開し、店を後進に譲り、予約も難しくなったので足が遠のいていた。

 それが先般、チンコを除いて何かとお世話になっているミドリちゃん(推定Bカップ、26歳。彼氏はフランス人)からこの店をリクエストされた。外面のいいジョーは二つ返事でOK牧場(死語?)。
安請け合いしたのはいいけれど、何がびっくりしたって超予約困難店になっていたこと。ジョーが訪れたとき隣席のご夫婦は16ヶ月前に予約したと言っていた。もはや笑い話にもならない。
 ジョーが予約できたのは不可能を可能にする男、オサム君のお陰。ありがとう!オサム、読んでないだろうけれど。

 肝心のお味だけれど、初代が見込んだだけあって、2代目の大将も素晴らしい。正直言うと、師匠より洗練されているかもしれない。問題は値段。おまかせは4栄一。銀座にあるこのクラスの寿司屋はいずれも5栄一だから内容を考えると安いくらいかもしれない。
 ちなみにこの日のお支払いは二人で11栄一オーバー。ちょっと涙が出た。
ミドリちゃん、寿司にワイン、特にシャブリは合わないって。という心の叫びを記して結びとしたい。

蕎麦屋

 神田は老舗の蕎麦屋が何軒かあるが、その中でジョーが一番好きなのは小川町駅から徒歩圏内にある店。今は亡き、時代小説の大家?が愛した店である。予約はできないから初対面には向かないし、昼時は行列ができることもある。ただし回転が早いので待っても短時間だ。

蕎麦好きはジョーも含め、小うるさい客が多いが、そんな我儘な客のリクエストに柔軟に応えるのがこの店のよさだ。
例えば天もりを頼んでご飯を一口添えてとか。もちろんメニューにはないが常連客の所作をみてルールを知っていくのもこの店の醍醐味である。おすすめはだし巻き玉子。これまたメニューにはなく、予約制だが、訪問1時間前でも受け付けてくれる時もある(電話のみ)。ちょっと通ぶれるのでオッパイ女子からの点数が上がるかもしれない。
さらに点数を稼ぐなら帰り際、超ミニ女子にお土産として乾麺か生そばを持たせるとこと。量も多くないし、茹でるだけでお店の味が再現できる(筈)。本音はわからないけど、ここへお連れしたパイパイ女子には好評でした。

フレンチ 

 覚えている限り、ジョーのフレンチ初体験は中学生の時だと思う。今も回想しながら銀座にある草分け的なフレンチだ。当時の料理長(数年前に鬼籍に入った)と亡き父が知り合いで、母の誕生日はここで祝うことが多かった。

その後、件の料理長が京橋に自分の店を開いてからはジョー家の中では専らフレンチと言えばこの店となった。つまりジョーにとってその味は家族との記憶と一体となったセンチメンタルな味がするレストランでもある。だから旨い不味いを客観的に判断することができないことをまずはお断りしておく。

 メニューは変遷があるんだろうけど、当時食べた印象強く残っているのは玉子とトリュフの料理だ。玉子は温泉卵のように半熟で、そこにトリュフのソースがかかっている。亡き姉の好物でもあり、シェフがテーブルまで挨拶に来ると「◯◯◯オジちゃん(姉はあろうことかフレンチ界の大御所をチャン付けで呼んでいた)、温泉玉子が一番美味しかった」といったことを姉の茶目っけたっぷりの笑顔と共に思い出す。温泉玉子と言われてシェフはさぞガックリきたことだろう。

書きながら思い出したけれど、その姉が婚約した時、家族同士のお披露目会?をここで開いた。シェフが挨拶に来ると父は必ずフランス語を使ったが、姉は事前に「ヨシ(義兄の名)のお父さんはフランス語の先生よ。パパのフランス語はめちゃチャクチャだから使うのはやめてよ」と釘を刺していたにも関わらず、父はそのメチャクチャなフランス語を炸裂させた。姉の顔が怒りに震えていたことを思い出した。そんな負の遺産?も今ではセピア色の懐かしい思い出だ。

 家族は弟を除いて鬼籍に入ったからしばらくこの店からは足が遠のいていた。それが復活したのはジョーが倶楽部に入会してからだ。
家族のセンチメンタルな思い出が詰まったレストランに訳あり女子を案内するのは我ながら趣味が良くないけど、ジョーはヒデキ並みにやめろと言われても止められないのである。

 最初にここへ案内したユニバース女子はサクラちゃんだ。ソムリエがセレクトしたワインと共にコースを堪能した。サクラちゃんからは「ジョーちゃんの連れて行ってくれるお店はどこも美味しいけど、ここが一番美味しい」という評価を頂きました。だからここぞという場面で(例えば女子の誕生日とか)利用すればオトウサマ方の評価も上がるだろう(と思う)。
 気になるプライスは銀座の寿司屋と比べれば高くない。ただセレクトするワインによってお会計は大きく変わる。しかも女子にはプライス表記のないワインリストが手渡される。もうドキドキだ。でもこのレストランではそのドキドキ感を楽しむくらいの余裕が欲しいところだ。

イタリアン

多分だけど、オッパイ丸出しパイパン女子はイタリアンが大好きだ。リズナブルで美味しいお店は少なくないけど、Fカップ以上のパイパン女子はリズナブルという単語を知らないから困ったことになる。

 そんな時には歌舞伎座から徒歩数分のイタリアンがおすすめ。小さな店だから予約はマスト。カウンターとテーブル席で、銀座だから仕方がないけど、目一杯に詰め込んだ印象がある。内緒のお話(この後、どんな対位で決める?とか)はしにくい。それでもジョーがこの店を進めるのは地下にエロいワインセラーがあるからだ。
 鍵とカンテラを貰って階段を降りると、入り口がある。鍵を開けて入ると数千本のワインが並ぶ。ワインのため、電灯はなく冷んやりとしている。カンテラで照らしながらワインをセレクトすれば二人の仲はぐっと深まるはずだ。

種類ごとにカテゴライズされていて、一本ずつ簡単な説明があり、それを読み、どれにしようか迷いながら相談するのは楽しいものだ。カンテラの灯りだけだから、二人の顔は近づき軽いキスならできるかもしれない。約1万組のカップルがここでキスしたとジョーは睨んでいる。そのうち10%は舌を絡めるディープキッスだったはずだ(お店に迷惑がかかるので立ちバックはご遠慮ください)。
 さらに有難いことに値段の表記もあり、京橋のフレンチのような高価格帯のワインはほぼない。財布と心臓に優しいシステムだ。
ただし一つ注意が。この店を予約するとき「ワインをお飲みになりますか?」と必ず尋ねられる。つまりこの店はワインを飲むことがマストで、ビールとハイボールの他はソフトドリンクもない(ついでに言うとデザートもない)。

だからここにはオッパイ女子の中でもワイン女子だけをエスコートできる。これをクリアーできれば、おひとり様1栄一でお釣りがくるリズナブルなイタリアンで、前述した女子にリズナブルという単語をツルツルのパイパンに刻み込むこともできる貴重なお店だ。

再び寿司屋

 江戸前という言葉もあるくらいだから、寿司は東京の食べ物だと考えがちだ。
 しかしながらジョー調べによれば、福岡は東京に負けず劣らずの高級寿司激戦区である。

江戸前に対抗してなのか、博多前という言葉もある。この言葉に象徴されるように博多には名店が少なくないが、個人的には小倉のお寿司屋さんの方が好きで、寿司通の間の評価も小倉の寿司屋の方が博多より上というのがジョー調べの結論でもある。なんと小倉駅には「寿司の都、北九州市」という横断幕が垂れ下がっている。
小倉は狭い町なのに、全国にもその名が轟く名店が数店あり、「寿司の都」の称号は決して羊頭狗肉ではない。

 各店舗はそれぞれに特徴があるが、師弟関係や兄弟弟子の店が多く、お互い刺激を受け合いながら切磋琢磨している。予約競争が激化しているのは残念だが、その中で三年前にオープンし、兄弟弟子の中で一番の若手の店がジョーの好みだ。
先般、オサム君をご案内したが、「パイセン、生涯ベスト3に入る寿司屋です」と言わしめた。ジョーは寿司に関しては辛口だから、ベスト3とはいえないけれど、師匠や兄弟子を凌駕する日も近いと思っている。小倉駅からタクシーで15分ほどの住宅街にあるからなのか、まだ他の有名店に比べればまだ予約は取りやすいし師匠や兄弟弟子のお店の中では最安値だ。おそらく近い将来小倉の中心地へ進出するだろうから、そうなれば予約値段とも大きく変わるだろう。その前に季節ごとの魚を味わうため、通うつもりだ。

最後に今、一番好きな店を

 京懐石の店で、京都駅から徒歩圏内、東本願寺の京都駅寄り端にある。過去にコラムでも紹介した店だ。
 1Fはカウンターのみ、2Fは大人数の個室になっている。
ランチとディナーの2部制でそれぞれ12時と18時の一斉スタート。

大将は料理人としてのキャリアをフランス(食の街、リヨン)でスタートさせた。  
だからなのか和食に拘らない味付けが大将の真骨頂だ。そして料理に合わせて、日本酒やワインなどが揃っていて、美味しいお酒と共に意匠を凝らした料理を堪能することができる。
 とにかく大将は料理に関して熱心で真面目な人だ。食材は生産者を訪ねることを厭わない。しかもその生産者を店に招待して、自分の作った料理を試食してもらう念の入れよう。
 こういうやり取りをカウンター越しで交わすことで、その味は更に美味しくなるし、この店の売りでもある。おそらく数人いる弟子には厳しいはずだが、昔の料理人のような理不尽な対応する人柄ではないからなのか、弟子からの信頼も厚い。

とにかく気持ちの良い店だ。予約はマストだが、それほど難しいわけではない。舌の肥えたオトウサマや「一番好きな寿司ネタは?」と聞かれて決して「サーモン」とは言わない女子ならば堪能してもらえる店だと思う。
 安い店ではないが、お値段以上の価値は間違いなくあります。もう一つ付け加えるとランチはディナーの約半額です。どちらを選んでも後悔はないです(多分)。

まとめ(のようなもの)

あちらこちに彷徨しながら、ジョーの飲食体験を書き綴ってきた。嬉しいような恥ずかしいような気分だ。
 ちょっと驚いたのはレストランについて書いていると兼好並に「あやしうことものぐるほしけれ」となって、女子との記憶が蘇ってきたことだ。

ジョーはこのコラムの最初に「食欲は性欲に繋がっている」と書いたが、もしかしたら記憶との結び付きの方が強いのではないかと思い直している。
もしそうならば、魅惑的なユニバース倶楽部女子と交際を重ねて行く上で、「何を食べるか」は我々オトウサマにとってより重要度を増すだろう。

 オファー料も安くないし、お手当の事もあるから、食事代くらいは少しセーブしたいという気持ちはもちろん分かる。
が、しかし、however, not only but also、食べることは性欲にも記憶にも繋がっているから、あんまりケチらないでというのが今回の主張である。

 もちろん、高ければよいわけではないけれど、あるジャンル内でその味は値段に比例するのは一面の真実であろう。だから何より美味しい店を、そしてできれば雰囲気のエロい店を財布と相談しながらでも構わないから、とケチることなく選びましょうね。自戒をこめての物言いなので、多めに見てくださいな。
 

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