キャビンアテンダントの木下さん②
その後、木下さんとは付かず離れずの関係を続けていました。
LINEでメッセージはしますが、特に会うこともなく3ヶ月がすぎました。
ある日の朝、突然木下さんからLINEが届きました。
木下さん「夜のPさん、今日の夜おひまですか???よかったら飲みに行きませんか?今北海道にいますー。」
私は少しテンションが上がりました。
夜のP「はい。あいてますよ!今日はフライトなんですね。気をつけて帰ってきてください。空港の近くの店にしましょうか??」
特に下心もなかったので、そのように打診しましたが空港の近くだと仕事を忘れられないとのことで、都心の地域にしました。
恵比寿駅から徒歩6分の所にある、子綺麗な焼き鳥屋をチョイスしました。
木下さんが何か、そういう雑多な所で飲みたいということだったのでちょっと煙も気になりましたが、一度行ったことがありとても素敵な店だったのでこちらを選択しました。
木下さんとは19時に会う予定でしたが、フライト中なのか、なかなか連絡が取れない状態でした。
18時ごろに彼女から連絡が入り、少し遅れそうとのことで、1杯立ち飲み屋で引っ掛けることにしました。
恵比寿横丁で1杯飲んでいると、隣にいた女性2人に声をかけられました。
お姉さん「お兄さん、ひとりですか?」
夜のP「あ、はい、ちょっとツレが遅れるっていうので一杯のもうかなと」
お姉さん2「へー。スーツかっこいいですね」
夜のP「すみません、お声がけいただいて。こちらからお声がけすべきでしたね。」
お姉さん「お兄さん面白いですね。よかったら一緒に飲みませんか?」
夜のP「お、これは逆ナンってやつですかね。初めてです笑。1杯づつご馳走しますね」
お姉さん2「わーい!のものも」
既にお二人はすごく飲んでいる状態だったようで、空いたグラスが机の上に散らばっていました。
お姉さん「夜のPさんは、何時までここにいるんですか?」
夜のP「うーん、多分19時ちょっと杉ぐらいですかね。」
お姉さん「デートですよね。」
夜のP「ですよー。お姉さんたちはお友達ですか?」
お姉さん「それが、さっき会ったばっかりなんです笑。ナンパ待ちしてたら飲みすぎて全然ナンパされません」
夜のP「こんなに素敵なのにねぇ。世の中の男等が節穴なんですよ。」
お姉さん2「あ、うちらに合わせた笑でもありがとうございます」
夜のP「いえいえ、本音ですよ。デートじゃなかったらこのままご一緒したいです」
お姉さん2「言いますねー。」
結構お姉さんが綺麗で、なんとか連絡先を交換したかったので後日また飲みましょうというところでお別れしました。LINEを交換しグループで3人で会話をし始めました。
お姉さんの気になった方は「まお」さんという名前でした。
タレ目で、笑顔が素敵で、身長は大きめですが幼さも残っている方でした。
清楚な見た目ではありますが、声をかけてくれるような気概がある方でした。
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その後、お姉さんたちとはわかれ、木下さんとの待ち合わせ場所に向かいました。
木下さんは到着しておりましたが、遠目にみても疲れているようでした。
夜のP「木下さん、こんばんは」
木下さん「夜のPさん、こんばんは。今日は急だったのにすみません・・・」
夜のP「いえいえ、何かあったのかなーって。なにかありました??」
木下さん「そうなんです。色々あって、お話し聞いてください」
夜のP「わかりました。もちろんです。お店に向かいましょうか」
木下さん「はい!」
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焼き鳥を数本食べて、1杯飲み終わった頃に木下さんさんが話を始めました。
どうやら先輩のMという方が、相当威圧的な方らしくその方とのフライトでお疲れの様でした。非常に美人な先輩だそうですが、少しミスをするとかなり追求されてしまうようで、心労が溜まってしまった様です。
どこの世界にもいるんですよね。スペシャリストだからといって、威勢が良い感じだとはやり普通の方はびっくりしてしまいますよね。
威圧的=仕事ができるではないので、その点私も世の中の人に声を大にしていいたいところではありますね・・・
人を「怒る」時代はもう終わったのかもしれません。
そんなプライベートの話をしており、お酒は2杯、3杯と進んで行きました。
私も結構酔っ払ってきていましたが、木下さんはお酒が強そうです。
体調が少々悪そうではあったのですが、お酒が止まりません。
夜のP「木下さん、体調は大丈夫?」
木下さん「はい、そうですね。疲れはあるんですけど、元気ですよ!」
夜のP「そうですよね。朝から北海道に行って帰ってきてるんですから」
よくよく話を聞くと、最近はコロナの影響もなくなってきておりお客様がだいぶ戻ってきているようです。一時、人財のカットなどを行ってきた影響で、残った方々がだいぶ仕事の量が増えているとのことです。
今後採用していくそうですが・・・大変そうです。
木下さん「すみません、ちょっとお手洗いに行ってきますね」
木下さんはそういうと席を離れました。