【ご質問】
「パパ活」と「援助交際」の違いを教えてください
【回答】
ご質問誠に有難う御座います。
このご質問は非常に興味深い内容でしょう。もちろん答えを言うだけならば「表現が違うだけで同じ」で御座います。しかし、このような表現には膨大なる悪意が込められており、悪趣味では御座いますが、私はそれが面白いと感じずにはいられません。
さて、性行為関係の単語では隠語がたくさん御座います。
例えば「セックス」という単語1つを取ってみても「大人」「本番」「エッチ」「寝る」などたくさんの隠語が思いつくことでしょう。このように性行為関係の単語にはたくさんの隠語が御座いますが、その言葉が誕生した理由を考えると大きく3つに分かれると考えております。
1つ目の理由が隠匿。典型的なものとしてはソープランドなどが挙げられるでしょう。
日本では売春は法的に禁止されております。ですので「ソープランド」「入浴料」という隠語を使って法の目を掻い潜っていると言えるでしょう(本当に掻い潜れているかは別)
2つ目の理由が恥。現代ではたいていの文化圏で性行為は恥ずかしいものとして認識されておりますので人前で直接的な単語を使うのを避けるために、隠語を使用していると言えるでしょう。
これの最たるものは「エッチ」で御座います。現代では性行為を指すことが一般的で御座いますが、エッチが性行為を示すようになったのは1980年頃からであり、その歴史は意外と古くありません。
そして最後に3つ目の理由。それが勧誘で御座います。
女衒という言葉が御座います。現代ではあまり使われない言葉で御座いますが、要するに「風俗スカウト」と考えて頂ければ概ね問題はないでしょう。
彼らの仕事はただ1つ。売れる商品をどれだけ調達するか。つまりいかにして女性を風俗に斡旋するかということにかかっています。
おそらく今「売れる商品」という言葉を聞いて怒りを感じた方もいらっしゃることでしょう。そのお気持ちはよく分かりますし、大変失礼ながら怒りを感じさせるためにあえてこの言葉を使わせて頂きました。誠に申し訳ございません。
現実問題として、女衒にとって女性は商品でしかありません。しかし「良い商品だ」なんて言ったら商品が怒って商品にならなくなってしまうのも事実。だからこそ、女衒界隈の人間たちは商品の機嫌を取るためにあの手この手で表現をオブラートに包んでいくのです。
かつては「援助交際」がそうでした。「売春しない?」とスカウトすると怒るのに「援助交際しない?」と話を聞く方が一定数存在したのです。完全な言葉遊びで言ってることは何にも変わらないのに、表現を変えるだけでいとも簡単に食いついてしまう。側から見れば愚か以外の何者でも御座いませんが、事実としてそういう方が存在するのですから仕方がありません。
しかし援助交際という言葉があまりにも普及すると、今度は援助交際という言葉が配慮のできていない言葉になってしまいました。そこで生まれたのが「パパ活」という新たな言葉遊びで御座います。
「パパ活と援助交際はこう違う」なんていうことを大真面目に語っているのは、頭の悪い人間か、頭の悪い人間を騙そうとしている人間だけでしょう。
「パパ活はお茶を飲むだけだから援助交際とは違う」なんて反論も来そうなものですが、それこそが女衒の狙い。売春を可能な限り匂わせないようにすることで、商品の機嫌を取ろうとしているだけに過ぎません。
当時、私はまだ小学生でしたが、私の記憶が正しければあの頃も同じようなことを言っていましたよ。
援助交際はデートするだけって。