2018年5月8日
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【熟女会員の本音4】Rachelと分かってオファーをくださった男性の話 をします 前編

はじめに

今回は、ユニバースで出会ったある殿方との出会いにまつわるあれやこれやについて語ります。

素敵な男性にお会いしたので興奮して文章が長くなってしまい、やむなく原稿を2本に分けました。読みにくくて申し訳ありませんが、2本ともご覧いただければ幸いです。

それでは、前編をお送りします。

寄稿にあたっては、男性が特定されないように少々加工致しましたのと同時に、Tさんご本人にも文章全体をご確認いただき、承諾を得ています。
この場を借りまして、Tさんに御礼申し上げます。
 

オファーから前日まで

今年2月、私はある症状に悩まされていた。

それは、菓子パンが美味しくて美味しくて堪らない病い。

欲望に勝てない気弱な私は、朝から晩まで事あるごとにパンを食べる。

パンを食べている瞬間だけは、近頃私にまとわりつている憂鬱な気分も吹き飛ぶのだ。

そんな状態がしばらく続いていたある日の夕方、私はふと気がついた。


(ん…?今日は何だかパンを欲していないな。これはもしかして、神出鬼没のアイツが来ているのではなかろうか?)
 

近頃のアイツは、こちらが悠々と構えているときに限って突如現れてみたり、逆に待てば待つほど一向に姿を見せなかったりする。

こんなふうに私を翻弄する気まぐれなアイツの正体…。



それは生理である。


 

若い頃はほぼ正確に訪れていた月のものも、ここ一年ほどはもう予測の範囲を超えた動きを見せる。

(今頃来たか…。自分のカラダなのに、何のコントロールも効かず恨めしい…。)

などと考えていた矢先、大事なことに気が付いた。



(あーーーっ!明日Tさんとの初デートだった!ど、どうしよう?!)

 

Cタイプだし、もし誘ってくださったのにお断りなんて事態を引き起こしたら、男性をガッカリさせてしまうに違いない。

ましてや「すみません、今日生理なんですっ♡」と初対面の男性に対して爽やかに申告するのも憚られる。


(あぁ、手遅れだ! )
 

男性の立場で考えれば、文字通り「デキない子」の私と時間を費やすくらいだったら、デキる女性と会った方が良いのでは?と私は思った。

そう、私じゃなくて他の女性にオファーする権利が男性にはある!

ひと気のない公官庁街にはびゅうびゅうとビル風が吹いている。
金曜日の夜、私は泣く泣く倶楽部に電話を掛けた。


(よし、女性スタッフだ。)
 

「明日デートなんですけど、今日、あのっ、えっと、実はっ…、言いにくいんですけど、今日生理になってしまって…。私Cタイプだし、男性はそういうことも期待していらっしゃると思うのです。こんな時ってみんなどうしてるんでしょう?」

女同士、生理2日目(つまり明日)がどんな様相か、共通認識があるだろう。

「男性様に連絡してみますね」

慌てふためく私とは対照的に、倶楽部スタッフの対応はやけに落ち着いている。

「あっ、連絡するんですね?すっ、すみません。よろしくお願いしますっ!」 

(おおっと。男性に連絡しちゃうんだ?「あなたのデートの相手は明日生理です」と言われても困るだろうなぁ。どんなお返事が返ってくるだろうか。)

「じゃあ、会いません」というお返事でも私は良いと思う。

そんなことでは機嫌を悪くしないし、悪いのは私の中のアイツだから。

私の中のアイツのせいだけど、それはイコール私だから。

しばらく経って、倶楽部を介して男性から帰って来たお返事は「明日はお食事を楽しみましょう」だった。


(あぁ、紳士…。)
 

男性の反応にホっとしながらも、私は罪悪感に襲われた。

(きっとがっかりさせてしまっただろうな。せめて、明日のお食事デートを楽しく過ごしていただけるように頑張ろう、そして私も目一杯楽しもう!)

同時に、初対面の人とセックスをしなくて済むという(基本断らないけど、何だかんだ言ってやっぱり抵抗ある)安堵が私の中に広がった。
 

初デート当日:待ち合わせ前

明けて、土曜日の夕方からのデートだったが、いつ何が起こるかわからないので、余裕を持って昼前に家を出た。

美容院に行って綺麗にセットしてもらい、とにかく遅刻してはいけないと思い、待ち合わせ場所の最寄り駅に1時間前に着いた。

ちょっと迷いながらも、ホテルに到着。

(わぁ!ここかあ…すごいなぁ。こんなところに、こんなに豪華なキラキラしたホテルがあったんだ。知らなかったなぁ。)

茶色を基調とした落ち着いた雰囲気。

これでもかというくらい高い天井に、私は瞠目した。

ラウンジやレストランからは私の知らない言語が漏れ聞こえる。

とても庶民が入れるような雰囲気ではない。

居場所を探してさまよっていると、フロントから少し離れたところに、ゆったりしたソファを見つけた。

誰も座っていない。

ソファの一番端を陣取って浅く座り、スマホのタイマーをセットし、ペットボトルのお茶を飲みながら読書をする。


(ん、面白い。)
 

しばらくして、軽快な音楽が私を包むファンタジーの世界をかき消した。

本の虫は人間に戻った。

読み耽った本を閉じてお化粧を直しにいく。
 

初デート当日:出会い

5分前、いよいよだ。

この瞬間が一番緊張する。

とくとくと心臓が鳴るのを感じながら電話をかけると、目の前を通り過ぎていった男性が振り返る。

あの人だと確信し、お互いに会釈する。
 

軽く自己紹介を済ませ、彼のエスコートに半歩下がってついていく。

後ろから彼を見ると、身に着けているものの質の良さが一目でわかった。

生地の素材や色、全体の色使い、小物もセンスが光っている。

私は、いい女の仮面を付け、このホテルとオシャレなTさんにみあうオンナを装って歩く。

彼はにこやかに振り返り、口を開いた。



「コラム書いてるレイチェルさんでしょ?」

 

私の表情は固まった。
「え?」

(どう答えよう…。)

よそ行きの表情は完全に素の、ありのままの私になっていた。

いいオンナ仮面は会って数秒で剥がれていた。

自然に眼球は左斜め上へ向かい、しっかりとルージュを引いた唇をキュッと強く結ぶ。

かろうじて口角だけは上げようと努める。

きっとこの時の私は、不二家の前で小刻みに頭を揺らすあの方に似ていたことだろう。


「えーっと…」
 

と、口にしながら、私の脳内の大会議室では論争が巻き起こっていた。

「ばれてる!ちょっと…大丈夫なの?」

「今までの3本、あなた一体何を書いたの?」

「アレとアレとアレ…だよね。かなりぶっちゃけてるじゃない!」

「あんなエッチなことを考えてるって分かってしまったら、これからの交際やりにくいわ!知らないフリをするべき。」

「いやいや、人に嘘をついてはいけない。正直に言うのが筋だよ。」

「けど、既婚って書いてしまったよね?他にもまずいこといっぱい書いてあるよ。」

「『モテないタヌキ顔』とか?」

「タヌキ?それは見ればわかるじゃない。」

「あっ、それもそうね。会った瞬間にタヌキは分かってるし、モテないのもお分かりよね。」

「そういえば私『出会い系をやってた』とか『クラミジアに感染したことがある』とか『エッチ小僧』とか書いたかも。」

「ちょっとそんなことまで書いたの?何してるのよ!それはまずいわよ。」

「でもさ、Tさんはそれが分かっててわざわざオファーをくださっているんだから、いいんじゃないの?」

「ダメダメ!恥を知りなさい!」

「うーん。でも、ちょっと発想を変えてさ、認めてみちゃったら?それで、これを機にちょっとコラムの感想聞いてみなよ。」

「そんなことできるかーい。Tさんにに失礼よ!」
 

この議論が朝まで続くのかと思ったその時、私の中の田原総一朗氏がこう締めくくった。

「好奇心に忠実に生きるのが君の信条だろう?肯定してみて、その後どうなるか経過を見ようではないか!」

そうやって議会は無事終了した。
 

初デート当日:お食事

私は、自分がRachelだということを肯定し、彼がどうやって私を特定したかを尋ねた。

(なるほど、そことそこをつなげてお考えになった、と。)

私は、彼の観察眼の鋭さに感嘆しつつ、「すごいですね!すごいですね!」と繰り返し発していた。

「すごい」と思ったのは、私のような風変わりなオンナに会ってみたいとお思いになるTさんの好奇心の強さに、である。
 

軽妙な語り口のTさんに、私はいつの間にか引き込まれた。

私はTさんのお話を聞くことで、もう一つの人生を疑似体験する。

私が経験したことのないスポーツを楽しむ人生。
私の知らない仕事をバリバリとこなす人生。
裕福な生活を楽しむ人生。

だけど、私がいくら妄想をしても、それは現実ではない。

二人の間には大きな隔たりがある。

それを一言でいえば、「格差」なのだろうか。

テーブルを挟んで隔離された二人の間には、次々と料理が運ばれてくる。

性別も職業も地位も財産も、あらゆるものが違いすぎる二人が、同じ時間を過ごし、同じものを食す。

先付、お吸い物、お造り、煮物、 焼き物、揚げ物、蒸し物、ごはん、デザート。

(これが会席料理というものか…こんなに豪華なものは食べたことがないな。)

初めて食べたフグ、トロットロの甘いマグロ、ホタテといくらの炊き込みご飯。

(パンより美味しい…。何だったんだ、あの真冬のパン祭りは…。ま、あれはあれで美味しかったかな。)

お食事と会話を楽しみながら、私からちょっとした手土産をお渡ししたタイミングで、Tさんからポチ袋をいただいた。

(ん?なんか分厚い…ポチ袋がはちきれそうだぞ!高額なのかなっ?)

にわかに私は興奮した。

(どうどう、私。)

取り組みを終えた力士さながらに、心の中で手刀を切り、恭しく肉厚ポチ君を受け取り、すぐにバッグに仕舞った。

値段で対応が変わるわけでもない。
私はTさんに楽しんでもらえるよう、めいっぱい努力するし、私自身も思いっきり楽しむ。
これが、今日の目標である。

ひとしきり会話が終わったところで、Tさんが静かに言った。


「お部屋に行きませんか?」

 

(この瀟洒なホテルのお部屋!?見てみたい!)

好奇心に突き動かされ、私は立ち上がった。

後編へつづく



Rachel

Rachel
Writer: 
発想力と愛嬌で世を渡り歩く40代既婚会社員。2017年9月からユニバース倶楽部の外部ライターとして執筆中。趣味は乱読。読書の守備範囲は恋愛小説からビジネス書、学術論文まで多岐にわたる。パパには絶対に明かさないが、実は東大卒。

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