「恋がお金になる世界(こいがお)」でアニメを作るとしたらどんなストーリーが良いだろうか?

なんでそんなことを思いついたかというと、最近の私の楽しみ方が関係している。
ソファに並んで座って全裸の女子を抱き寄せながら、「私の幸せな結婚」や「君の名は」といった、綺麗な画像の純愛系アニメを観るのだ。
なかなかに心地良い。
そういえば昔「恋は雨上がりのように」という、冴えない中年のコンビニ店長と女子高生との恋物語の実写版を観に行ったことがある。
あの時は、映画を観ながら女の子にフェラさせて、あわよくば挿入も、と思ってのことだったが、最近の映画館の座席というのはなかなかそんなことが出来る構造ではなくて、断念したのだった。
それとは違って、今回はアニメである。アニメで美しい純愛物のパパ活ストーリーって出来ないだろうか?
前にも書いたが、TENGAってオナホールがデザインの力でお洒落なレベルにまで引き上げられた。パパ活だって、やりようによっては、社会に受け入れられそうなものだ。
とりあえず、王道の構想をまず書いてみよう。
女の子がいて、その子は中学高校とおよそ恋愛というものに関心が無かった。同級生女子の多くが、男子の話で盛り上がる中、醒めた感覚のまま過ごしてきた。
その子が大学に入ってから、ふとした興味でパパ活を始めた。性的には抵抗が無かったしむしろ興味もあった。また、お金にも大いに関心があったからだ。
多少の躓きはあったものの、順調にパパ活女子として成長していく。
そんなある日、同級生男子の一人から声を掛けられる。
その男子は遠くから女の子に恋心を寄せていたのだった。
これまたあれやこれやあって、とにかく最後には女の子は真実の恋愛に目覚めて、パパ活を卒業していく。目出度し目出度し。
といった話になりそうだ。
うーん、しかしこれではパパ活は悪のままである。
アニメになりそうな「美しい話」っていうのは、基本が予定調和っていうか、話の展開がなるべくしてなっていく、鑑賞するお客さんの期待を裏切らない、ってところが大事なのだ。そうするとどうしても大多数の人の心の深層に刻み込まれている「パパ活=悪」の道から外れられない。
そもそもが、私は事実をルポタージュすることは得意なのだが、全く架空の話を造り上げる想像力においては欠けている。
しかしせっかく思いついたことだし、そうだ、女の子たちに相談してみよう。何か手掛かりが得られるかもしれない。
私「とまあ、そういう事情っていうか思い付きで、パパ活純愛アニメが出来ないか考えてるんだけど、茜ちゃんはどう思う?何か良いエピソード持ってない?」
茜ちゃん「うーん、私の友達で仁美ちゃんっているんですけど、その子がまさにパパに絶賛ガチ恋中みたいですよ。そんな話でいいんでしょうか?」
私「それそれ、そういうの聞きたい」
茜ちゃん「元々好きなタイプではあったんだけど、先日たまたまパパのスマホが開いてて、ラインを見ちゃったんですよ。そうしたら自分以外に3人の女子と繋がってて、やりとりを見ちゃって。そうしたら急にすごく悲しくなってきて、とにかくその場でスクショして撮ったんだって」
私「それヤバいやつじゃん。人のスマホ覗いたらいけないよ。まあそれは措いておいて、どうなったの?パパを問い詰めた?」
茜ちゃん「仁美ちゃんによれば、そのことで自分がこのパパのこと本当に好きなんだって気付いちゃったんだって。それで私に泣きながら電話してきたんです」
私「なるほど」
茜ちゃん「もうお手当て無くてもいいから会いたいんだって」
私「たまにそういう話聞くね。お手当て無い、お金のやり取りの無い関係になることで、彼氏彼女じゃなくても、関係性が少し上昇するのを期待するのかな?」
茜ちゃん「だけど、彼女の話を聞いてると、ちょっとだけ違ってて」
私「どんなところが?」
茜ちゃん「仁美ちゃんとしては、パパから『会いたい』って言ってきたときはお手当て必要で、自分が『会いたい』って思って連絡した時は、お手当て無しでいいんだって」
私「なるほどー、パパ活とセフレの中間だね。ハイブリッドかあ」
茜ちゃん「それとね、茜ちゃんそのパパの他にも3人パパ居るんだけど」
私「じゃあそのパパのこと非難できないじゃん」
茜ちゃん「好きパパは都度3万で、他のパパの中には4万の人もいて」
私「うんうん」
茜ちゃん「もしも3万の好きパパと4万のパパと同時にお誘い来たらどっち選ぶの?って聞いたら、その時は4万のパパ選ぶんだって」
私「微妙だなあ。ほんとにガチ恋って言えるのかなあ?恋っていうより、それは単に嫉妬じゃないの?他の女子の存在知って急にメラメラと嫉妬心が湧いてきた、一番になりたいって思ったってことじゃないかなあ」
茜ちゃん「嫉妬と恋愛って違うんですか?」
私「違うと思うよ。例えばさあ、気持ちが冷めてしまった夫婦がいるとするじゃない。それでも旦那が浮気したら、嫉妬心って芽生えるでしょ?だから別物、異なる心の動きだと思う」
茜ちゃん「うーん、私は同じっていうか、切り離せないものだと思うけどなあ」
私「女性は、切り離せない人多いのかもしれないね。だけど例えば僕なんか、たくさんの女の子と繋がってて、みんな好きだけど嫉妬心や支配欲みたいなものは無いじゃない。好きだけど嫉妬はしないって人も多いと思う」
そう言いながら、実のところ自信は無い。自分は本当に女の子たちのことを好きなのだろうか?
この自信の無さは、私が中学高校一貫の男子校育ちだったことに由来するのだと思う。
思春期に多くの人が経験するのであろう、異性へのときめきのようなものを経験することなく、いきなり小学生が大人になってしまった。
ひょっとしたら自分は初恋というものさえ未経験なのかもしれない。だから「恋愛感情と嫉妬心とは異なる」などと、もっともらしい講釈を垂れはするものの、自信は全く無い。
私「まあ、偉そうなこと言ってるけど、僕も恋愛について語れるほど経験が無いからなあ。だからこうやって女の子に聞いてるわけなんだけど。もっとも茜ちゃん自身も、そんなには恋愛経験無いっていうか、前彼が3人くらいだっけ?そのあとパパ活始めて僕が2人目で、今は僕だけで彼氏も他パパもいないんだよね?」
茜ちゃん「そうなんです。だから私も聞かれても、仁美ちゃんのことくらいしか思い当たらなくて」
私「仁美ちゃん、直近の彼氏は、会社辞めて夢を追いたいとか言い出したんで『この男将来性無いな』と思って振ったんだよね。20代も中ごろになると、純粋な恋愛感情よりも、打算のほうが上まってくるからなあ。まあ当然だけど。確か初彼は高校の同級生だっけ?その時は純粋に見た目とか人柄に魅かれてだったんでしょ?」
茜ちゃん「そうですねえ。だけど結局キスもしなかったからなあ。なんとなく仲良くしていた感じで、よく覚えていないです」
以上が茜ちゃんレポートである。
パパ活女子から、恋愛話を聞き出すのは、けっこう面白そうだ。他の子にも聞いてみよう。
次に尋ねたのは愛実ちゃん。
私「愛実ちゃんは、体の関係って早かったんだよね?周りの友達と遊び感覚でヤッてたんだっけ?」
愛実ちゃん「はい、だけど数が多いってことは無かったんですよ。そもそも私早熟っていうか、小学5年生の時には今の身長あったんで、どちらかというと、未経験な男の子を誘って童貞貰っちゃうのが楽しかったっていう感じで。性的なことには早くから関心あったし、全然抵抗も無かったですね」
私「その中で『ああ、これは私恋してるのかも』って自覚した瞬間ってあった?」
愛実ちゃん「うーん・・あ、そうだ、今付き合っている彼氏、この人も童貞だったんですが、付き合い始めて半年くらい経った頃かなあ、何かの時にその彼氏のことを考えたときに『あ、私この人の顔思い出せる!』って気が付いたんですよ」
私「顔を思い出せる?」
愛実ちゃん「そう。それまでに付き合っていた歴代男子の顔は全然思い出せないんだけど、今付き合っている彼氏の顔は、表情も含めて、鮮明に思い出せるんです。その時に『あ、私この男を人間として認識してる!』と感じて、嬉しくなっちゃって。それでたまたま電話がかかってきた、中学の頃仲良くしてた女友達に『ねえねえ聞いて聞いて、私、いまの彼の顔思い出せるの。あんたの顔は忘れたっていうか、長いこと会って無いからあんまり頭に浮かばないんだけどさあ。これって恋じゃない?』って興奮して話しました。女友達笑ってたけど」
なるほど。
そういえば、私もずいぶんと多くのパパ活女子を抱いたし、数年間関係を持った相手もいるが、その子たちの顔を思い出そうとしても、どこかぼやけてはっきりしない。
これは私が彼女たちに恋愛感情を抱いて無かったからなのだろうか?
とりあえず良い話を聞いた。相手の顔や表情を鮮明に思い出せる関係。それが相手に恋をするということなのかもしれない。
ただ、ちょっと気になるのは、私の友人にやたら顔認識能力の高い男性がいて、本当に特殊能力だと思うのだが、道を歩いていて「○さん(私のこと)、今スタバに入ったあの女性、ユニバのアルバムで見ましたよ。たしかプラチナクラスです」って教えてくれる人がいる。
決して彼の妄想ではなく、その証拠に、バーレスクに一緒に行った時に「○さん、今ステージに立っている8人のうち、あの子とあの子はユニバに登録しています」と教えてくれたので、ダンスが終わって客席巡りにやってきた時に「僕たちユニバの男性会員なんだけど、君も登録してるよね?」と尋ねてみたら、本当にそうだったので向こうが驚いたという経験がある。ちなみにそのうちの1人とは、連絡先交換して、その後しばらく交際することが出来た。
そんな風に、顔認識能力には個人差がある。こんどその彼に愛実ちゃんの話をして、感想を聞いてみよう。「それなら、僕は出会った全ての女性に恋をしていることになりますね」って話になりそうだ。
さて、このテーマは面白いので、また別の子にも聞いてみた。
私「祐奈ちゃん、彼氏でもパパでもいいけど、『この男の人好きだー』ってなったことある?」
祐奈ちゃん「そうですね・・私、前話したけど、初めてはメンエスのお客さんとの店外デートでだったんですよ」
私「うんうん、高校の時に彼氏はいたけど、Hまではいかずに、実家離れて1人暮らしするようになって、学費のため処女だったけど、時給が良いか好奇心はあったかなんかで、メンエスでバイト始めたんだよね」
祐奈ちゃん「その人はメンエスには一回来ただけのお客さんで、なんか良い雰囲気の人だったんで、連絡交換して誘われてデートして」
私「初めての大人しちゃったわけだ」
祐奈ちゃん「そのあともデートして、その頃は本当に四六時中その男性のことしか考えられなくて『ああ、これが人を好きになるってことなのか』って思いました。一か月くらいその状態が続いたかなあ」
私「高校の時の彼氏にはそういう気持ち起きなかったの?」
祐奈ちゃん「あの時は、彼氏の方から告白してきて、なんとなく流されてだったから。もっとも、メンエスのお客さんのときも同じような流れと言えばそうなんですけど」
だんだん核心に迫ってきた気がする。恋愛のイロハを女の子たちに教えてもらっている気分だ。襟を正して聞かねばという気持ちにさえなって来る。
そうか、これが恋愛というものなのか。
振り返ってみると、私の人生にもあったような無かったような。
私の場合、とにかく性欲が強かったからなあ。
恋愛もしていたけど、強い性欲の前にかすんでしまっていたのかもしれません。
引き続き女の子たちに恋愛レポート続けてみよう。
乞うご期待。








