2022年3月28日
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パパ活で遭遇したらすぐ逃げろ!渡辺淳一病のオヤジたち

「目的はお金ですか?」そりゃそうだよ

前回も書いたことがあるが、純愛を求めてくる男性というのがしばしばいる。

初めてのセッティングで「目的はお金ですか」と聞かれた時はーいや、厳密にいえばそのセッティングは実は人生初の交際クラブでのセッティングだったので、この質問に特に疑問はもたなかったーいま思えばデリカシーのない質問だと思う。

女性が男性に対して「目的はセックスですか?」って聞くようなもんだろ。
目的か目的じゃないかで言えば目的だろ
でもそこをみなまで言うまいと隠すのが大人ってものだろう。
じゃあ何だ、お前さんは目的はセックスじゃありませんただただ傍にいてくれればそれで十分です、とでも言うつもりか?違うだろう。

ちなみにこの「目的はお金ですか」発言の人物は未だにショートメールで年に1回くらい「僕ともう一度お付き合いしてみませんか?」と聞いてくる。
楽天のうざいメールマガジンじゃないんだ、切れた縁は切れた縁として潔く忘れろよ。
まあ、引っかかったらラッキー程度で送ってるんだろうが、引っ越して支店も変わった後に送ってこられた時はさすがに辟易した。
これで私が「はい、もう一度お付き合いしましょう♡」と送ったらこの男性は間違いなく自分からはこっちに来ないし、交通費も5,000円しか出さない。
新幹線で片道4,5時間かかる距離からわざわざ女性が自分に会いに来てくれるという自信があるのが非常に不思議である。

実は某地方支店のレビューでこの男性を指していると思しき内容を見たことがある。「ハンカチで鼻をかむ方でびっくりしました」「わざわざ新幹線で行きましたがお手当はシビアでした」という二つの特徴からたぶん同一人物だろうと睨んでいる。

 

純愛を追いかける男性の脳裏に失楽園ワールドあり

こうした男性がちょこちょこいる背景にはやはり、かつての「失楽園」ブームがあると思う。

もちろんミルトンの不朽の名作のほうではなく、あほな中高年向け三流官能小説のほうの「失楽園」である。

その証拠に、今までこちらに「純愛」「お手当なしの交際」「お金を求めない"謙虚な"女性」を求めてきて、その割にはセックスのテクニックが童貞男子以下だった3人の男性のうち実に2人が「失楽園」「渡辺淳一」の話題を好んで出してきたからである。ちなみに出さなかった1人はハンカチ鼻かみ御仁だが、どうせ好きだと思う。

 

魅力的な女性とあんなことやこんなことをしてみたい、と多かれ少なかれ思っている初老男性は、まあそれなりに沢山いるだろう。

問題は失楽園ワールドにいる相手の女性たちである。

旦那が仕事人間で冷たい、相手してくれないとか、子育てに疲れて非日常を体験してみたいとか、そういった思いをもっている女性は少なからずいるとしても、それを実行に移す、ましてや仕事に意義を見出せない無気力でくたびれた中年男と全裸で結合したまま死にたいなんて考える女性は皆無と言っていい。お金が重視される交際クラブなら尚更…。

なので、失楽園というのは初老男の見果てぬ夢の願望を好き勝手書いたものと言っていい。エロガキのまま歳だけ食ってしまった哀れな男性向けのファンタジーである。

失楽園ワールドの敷地内にいる女というのは、男から見るとまさに理想の女性。
不倫相手だけじゃない。自分の妻も娘もそう。妻は決して怒らず騒がず(でも陰では俺のこと大好きだから静かに泣いてくれる!)、娘ももちろん俺のこと大好きだから家を出る際には涙目で「行かないで」と引き留めてくれる。

「あなた以外の男とはしたくない」とか「あなたの肌か私の肌か区別がつかなくなった」とか、普通言わない。

今時のエロ漫画も「そんなことあるわけない」「そんなこと言うわけない」の連続だが、ああいうのは「こんなこと有り得ない」の前提があった上で展開されているから良いのだ。

 

失楽園ワールドの厄介なところはただいっぱいセックスしてるだけなのを「愛の求道」「永遠の愛」などと普遍的な大義名分を乗っけようとしている点。ここであほな中高年は、失楽園ワールドでしか使えないチケットを失楽園ワールド敷地外でも使えるものだと勘違いしてしまう。

以前「北陸と東北でパパ活したパプワの『田舎のパパ活あるある』」でも書いた通り、当地においては田舎の医学部(勿論すごいことですよ)を出てそれからウン十年この土地でしか働いていません、という人が多いから、そういった環境で失楽園ワールドのチケットは燦然と輝く。使えないけど。

医師だといってちょっと難しい風の話をすればチヤホヤされるから、これで俺も渡辺淳一と同レベルの男だと勘違いしてしまう。(そんな魅力的な人にはさっぱり思えないけどw)

結果彼の作品に自己投影して、性知識だけは気持ち悪いくらい豊富になって、リアルの女性に理想の女像(メイドイン渡辺)を押しつけて嫌われる、と。
でも大丈夫。嫌われたとて「あの女性は本当の性の悦びを知らないのだ…」と感傷に浸れば良いのだから。心のマスターベーションである。

 

そもそも渡辺淳一の作品を良いとは思わない

失楽園、愛の流刑地と日本に(一応の)不倫ブームを巻き起こした渡辺淳一作品であるが、そもそもこの人の作品がそんなに名作揃いかと言われると甚だ疑問だ。

うらぶれた中年男、貞淑で身持ちの固い(←ここ重要!!!)人妻、昔ながらの観光名所、いい雰囲気の高級旅館、セックスの時は「あなた、いいわ…ゆくわ…」と言う、これで渡辺文学の出来上がり。

あとはひたすらセックスして、ちょっと家族への罪悪感に苛まれて、またセックスして、とやってればいいのである。

「こんなに旅行ばっか行って家族に何か言われないの?」「セックスの前に風呂入れよジジイ」「いつの間にかお子さんの年齢設定が変わってしまってるんやが…(←著者がセックス以外の描写にまるで関心がない証拠)」などという突っ込みはいけない。

そういう理屈で批判する行為は氏に言わせれば「愛のエリート」じゃないらしい(笑)そうですか。愛のエリートになれず、残念です。

なのでこの人の作品というのはどれもこれも、「清楚だけど夜はドエロい女とひたすらセックスしてえ」という作者の身分不相応な願望をだらだら書き流したものにすぎない。

なぜこんな三流官能小説程度のものが大流行し、「不倫ブーム」とかいう世にも馬鹿らしいブームが巻き起こったかといえば、「日経新聞にまさかこんなエロい小説が載るなんて」ここに尽きる。これ以上でもこれ以下でもない。

通勤電車で、職場で、あるいは自宅で、頭を使わず手軽に読むにはまさにうってつけの内容だったというだけで、映画になり、ドラマになり、みんなが観たからといって文学として名作だという証左にはならない。

 

渡辺淳一病に打つ手なし。パパ活で遭遇したら逃げろ!

恋愛ハウツー本も含めた渡辺淳一作品群の中では、なににつけても
「『究極の愛(=セックス、不倫)』を理解できる人」→愛のエリート
「『究極の愛』を理解できない人」→可哀想な凡人
とチンパンジーも顔負けの二極論が展開されている。

失楽園ワールドでしか使えないどころか有効期限のとっくに切れたチケット(ほら、創設者も亡くなってしまったし)をいつまでも大事にしている哀れな中高年は、「真面目で貞淑なオンナは俺の手によって解放されるべき」と思っているし「そこにお金は要らない」と思っている。
ついでに女はみんな温泉旅行が好きだと思っている。だってセッティング初日にいきなり「今度会う時は温泉旅行にしませんか?」って言うんだよ。怖いよ。

いや、温泉大好きだよ、でもお前とは行きたくないよ

そんな調子で距離感を取るのが下手なので、話は当然つまらないしセックスも独りよがり、ついでにお手当も残念ながら低いという最悪の渡辺淳一チルドレンが地方には確実に一定数存在する。

勿論、そういう固い人がむしろ好き、セックスも別に下手で構わないというなら交際すればいいと思うが、このタイプというのはだいたい執着心が強くて、ユニバースのカレンダーを更新しようもんなら「〇日は忙しいと言っていたのにユニバースのカレンダーはOKで更新されているよね?なんで?」とウザイ連絡をしてくること確実である。

それでもやはり社会的な地位というのはそれなりに高いから、誰も何も言えない。
年齢的にも地位的にも「そういう考えはどうかな?」と指摘してくれる人はもう周りに誰もいないのだ。

なので一定の年齢以降の男性が罹患した渡辺淳一病はもう治らない。

我々はその病が進行しながらも、手の中のボロボロのチケットを頑として離さない彼らの姿を見守るしかないのだ。

嘘、見守りたいほど興味ないんですわ。

きっと地獄にはチケットの半券を切ってくれる閻魔様がいるはずである。

Writer: 
羽ばたく友が落とした夢の数を 独りきりで数えた夜

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