レナは交際クラブで紹介してもらった素敵なパパに恋をしたことがあります。
恋をいうよりもう愛だったのかなあ。
お互いに愛していると言い合っていてレナは完全にパパを信じていました。
パパも本気になってくれてたんだと信じたい。
でも、ある日の電話一本でレナとパパは二度と会えない関係になってしまいました。
Contents
一目惚れ
思い出せば、一目惚れだったような気がします。
初めてのデートは高級肉懐石。
帰り際には記念撮影までしてくれてロマンティックなレストランだった。
シャンパンでほろ酔いだったのもあるけれど、年齢より10歳ほど若く見えてオシャレなパパに惹かれていた。
パパは子供ができなくて離婚してしまい、今は独身とのこと。
お父様の代からの会社を継いでいるとかで代表をやってる方だった。
でも仕事の話はほとんどせず自慢話もなく聞き上手なパパだったので、経営者特有の嫌みな会話もなかった。
惹かれていって
出会ってすぐにお互いに惹かれていき、仕事の合間を縫ってはデートをしていました。
私が仕事で海外に行かなければならないときには、空港まで車で送ってくれました。
パパから大人の関係を切り出されることはなくしばらくご飯パパでしたが、私の誕生日にお部屋を取ってくれてお花を用意してくれていて、大人の関係になった。
あくまでお互いに惹かれていてそういう関係になったので自然な流れだった。
交際クラブスタッフにご相談
レナがパパのこと好きだって実感した時、レナは交際クラブのスタッフに相談をしました。
「レナ、本気でこのパパのこと好きになっちゃったみたい。バカでしょう」
レナがそういうと、スタッフさんは真剣にかつ慎重に答えてくれた。
「レナちゃんが本当にそのパパのこと好きなら、ちゃんとお付き合いしてもいいんじゃないかなあ。このパパさんは独身として登録していて、彼女を探しているみたいだったよ。レナちゃんが純粋に好きなら交際クラブでの出会いで結婚するカップルもいるんだから、ちゃんとお付き合いをするのも悪くないと思うよ」
レナはびっくりした。
交際クラブで出会って、真剣交際するカップルっているんだあ。
結婚するカップルもいるんだあ。
それはそれは幸せだね。
恋に落ちたら、どこで出会ったかなんて関係ないもんね。
パパの秘密
パパと付き合って半年。
パパは一人暮らしのはずなのに、パパの家には連れて行ってくれなかった。
レナの家にも来なかったけど。笑
連れてってというと、汚いからだめと。
几帳面でおしゃれで、お洋服から柔軟剤のいい香りのするパパなのに家が汚いわけない。
パパの家がどこにあるかは教えてもらってたけど、わざわざ行こうなんて思わなかった。
パパはもういい歳なのに、鞄にダッフィーのキーホルダーをつけていた。
なんでダッフィーをつけているのか聞くと、会社のメンバーでディズニーランドに行ったと。
ダッフィーはディズニーランドには売ってないんだけどなあ。
「パパもディズニーランドは好きなので、レナちゃんといっしょにいきたいな」とうまくまるめこまれちゃった。
レナは気づきたくなくて気づいてないふりをしてたけど、この時点でパパが黒なことを本当はわかっていたのかもしれないな。
でもレナはそんなことを気にしないくらいにパパのことが好きだったんだよね。
レナはパパに、レナの友達を紹介して一緒にご飯にいったりした。
でも、パパはレナにパパの友達を紹介してはくれなかった。
レナはパパの交友関係を全く知らなかった。
ある昼下がりに
ある日の夕方、レナが仕事をしていると、パパのLINEから電話がかかってきた。
いきなりLINE電話?いったいどうしたんだろう。
電話に出ると、女性の声だった。
女性「こんにちは、レナさんですか。」
レナ「はい」
女性「誰だか分かりますか?あなたのパパの妻です。」
レナ「え?」
女性「あなた、自分がなにをしているのか分かっているの?この人は結婚していて子供もいるのよ。」
レナの頭の中では、困惑と悲しみと落胆が交差した。
いったい何が起きているんだろう、どうして奥様から電話が来たんだろうという困惑。
レナはパパに嘘をつかれていたんだという悲しみ。
そして、もう会えないんだろう、という落胆。
レナ「ごめんなさい。でもレナは、パパが結婚していることもお子様がいらっしゃることも知りませんでした。」
女性「そうみたいね。LINEの内容も全部読ませてもらいました。パパから全部聞きました。パパが全部悪いってこともよく分かっています。でも私納得がいかないから裁判して争いたいわ。書類を送るから住所を教えてくれるかしら?」
レナ「レナもパパに騙されていた側です。レナはパパが独身だと思ってお付き合いをしていたので、なにも悪いことをしていた自覚がありません。それでも裁判されますか?誰も幸せになれないです。もうパパには二度と会いませんしLINEもしませんから、終わりにしませんか?」
女性「…分かったわ。パパが話したいことがあるみたい。パパにかわるわね。」
パパ「レナ、本当にごめん。本当にごめんな。レナのことが大好きで本当のことが言えなかった。落ち着いたら連絡するから待っててくれないか。絶対連絡するから。」
レナ「大丈夫ですか。連絡はいいのでご家族のケアをしてください。」
こうして、パパとの恋は終わった。
翌日も、パパからレナに毎日電話があった。
レナは出なかった。
レナは家庭を壊す気はない。
せめてバレないようにお付き合いしてくれたらよかったのに、不器用なパパだったな。
だから好きだったんだと思う。
こんなに好きになれる人を、また見つけたくて、レナはパパ活がやめられない。