はじめまして、浦野けいすけといいます。
パパ活歴は浅く、今年9月に始めたばかりです。お会いした女性は、これまで20人くらい。現在、数名の方と定期で会っています。
「そんなに経験が浅くて何を──」と思われるかもしれませんが、マッチングアプリの利用歴そのものは長く、女性との関係も多くありました。また、本業は雑誌記者で、パパ活を含む、ちょっとダークな交際や、夜遊び系、アングラ系の取材経験もあります。そんな僕から、パパ活でお会いした女性の行動を見ると、「危ないな……」と思うことが多々ありました。
特に、「これまで数回しか男性と会ったことがない」「会うの初めて」という、パパ活経験の乏しい女性、パパ活初心者の女性に、「危険な行動」をする人が多かったです。あまりに無防備なので、何度か本人に直接言ったこともあります。
僕だから大丈夫だけど、「もし危険な相手だったら大変な目に遭うかもしれない」と思って、心配になったのです。
確かに、危険な人は少ないかもしれません。僕が会った約20人の女性に聞くと、「いい人が多かった」という感想は多かったです。けれども、なかには「ストーカーに遭った」「危険な目に遭った」と言う人もいました。たった20人なのに、数人もいたのです。危険を回避するための最大の方策は、最悪の事態を想定することです。
そこで今回、パパ活初心者の女性、経験の浅い女性に向けて、パパ活で危険を回避するための注意点を、十か条としてまとめてみることにしました。これらの心得は、「パパ活」に限らず、マッチングアプリなどで「素性の知れない男性」に会うときに共通する注意点だと思います。
この十か条には、これまでパパ活以外の様々な場で僕が出会った、たくさんの女性たちの話も加味しています。かなり多くの経験談や情報をもとにしてまとめているので、きっと具体的で実際に役立つものになっているでしょう。詳細に書いたので、1回ではまとめきれず、全3回のコラムになりました。
ではどうぞ、ご覧ください。
Contents
■プロフィールの作成・写真の掲載
[第一条]性的関係を考えていないなら「使用禁止の言葉」がある
男性を釣る戦略として、意図的に性的関係をにおわす言葉を使うのはいいと思います。
「最初から大人は×です」などと書いている女性で、実際に「大人」をする気はさらさらなく、ご飯だけを数回続けてお手当を稼ぎ、あとはフェードアウトという人もいます。それも立派な戦略です(ただし、トラブルの元にもなるので、リスクマネジメントの上手な女性にしかおすすめできません)。
パパ活歴の長い女性に教えてもらったところ、男性の9割以上は結局、「大人」目的だそうです。
また、ある清楚系の女性からは、「私は大人をする気はありません」とちゃんと伝えて「それでもいい」と言ってくれたから会ったのに、去り際に「ホテル行こうよ」などと言われた、という話も聞きました。
問題なのは、経験が浅いせいで意図せず「性的関係OK」と思わせてしまっているケースです。これはトラブルや危険を呼びます。
たとえば、「カラオケが好き」「マッサージが好き」などと書いたとします。これは、「プチ」の意味と勘違いされます。「プチ」とは、最後まではせずに、手や口などで性的処理をする行為のことです。
また、デートで行きたい場所として「カラオケ」や「ドライブ」などと書いたりすると、「2人きりになるのOK」というメッセージになり、「プチ」どころか、「最後までOK」と誤解させます。トラブルのもとです。
僕が会った女性のなかに、そういう女性が実際にいたんです。
パパ活経験がほとんどなく、それどころか男性との性体験も1人しかいない、すごく素朴な女性でした。「何も知らない」という感じで、会っていてあまりに無防備で心配になったくらいです。その彼女が、プロフィールに「カラオケ」とか「マッサージ」とか、書いていました。そこで、ちょっとカマをかけてみると、案の定、そんな意識は全くありませんでした。
そこで僕は、いろいろな危険性を教えることになったのです。彼女の存在も、この「十か条」を書こうとした動機です。この彼女のことについては、僕が男性向けの「Darling」に書いたコラム(実録『いいパパ』の罠)があるので、興味のある方はご覧ください。
そのほか、「支援」や「サポート」、「助けて」などの言葉は、「大人」を意味します。無意識に使用しないほうがよいでしょう。
[第二条]写真は、個人や場所が特定されないように慎重に
「そんなことは分かっている」と思うかもしれませんが、ちょっとがまんして読んでください。
3年くらい前のニュースですが、ある女性アイドルが、SNSにアップした写真から自宅を特定されて、ストーカー被害に遭いました。もちろん、アイドルですから、そういう被害に遭わないよう、いつも慎重に写真を投稿していました。それなのに、なぜか住所が特定されてしまったのです。
その写真というのは、自宅の壁を背景にiPhoneで撮った自撮りの写真でした。いくら見ても、その女性と壁しか写っていません。しかし、最近のiPhoneの撮影写真は、解像度が高すぎるのです……。彼女は、窓を向いて、自撮りをしました。そのために、彼女の瞳の黒い部分に窓の外の風景が映っていて、それを拡大すると、住所が特定するような建物が見えたそうなのです。
彼女は、その写真をアップ後、しばらくして、自宅のマンションの部屋の前で悪意ある男のファンに待ち伏せされたとのことでした。想像を絶する、おそろしさです。
これは、「そこまでするやつがいる」ということを示す、極端な例です。
背景などに個人や住所・職業・学校などが特定できる物が映り込んでいないかチェックするのは基本です。
僕が今まで会った女性で、そういう物が写る写真をアップしている人はいませんでした。しかし「危ないやつは拡大していろいろ探すかもしれない」ということを覚えておいてください。瞳に映る物まで気にしなければいけない、嫌な世の中になったものです。
■最初に会う時
[第三条]なるべく最初に「顔合わせ」を設定しよう
女性の話を聞くと,「顔合わせ」を嫌がる男が多いそうです。でも、できるだけ会食やデートの前に「顔合わせ」を設定したほうがよいでしょう。
「顔合わせ」の形はいろいろでしょうが、一般的にはカフェや喫茶店などで30分から1時間程度、会話をする感じです(なかには、朝の公園を指定されたという話も聞きましたが、苦笑)。
「顔合わせ」だと、お手当の額は当然、少なくなります。
少額で時間を取られることを嫌がって、「顔合わせ」を省く女性もいますが、プロフィールの写真なんかはあてになりませんし、どんな性格の人間かもわかりません。もしかしたら、すごく危ないやつかもしれません。そんな相手と会食やデートをするリスクを考えれば、やはり「顔合わせ」というチェックは挟んだほうがよいでしょう。
とくに、心理的・経済的に余裕のある相手、いわゆる「上パパ」「太パパ」を探すなら、なおさら「顔合わせ」は挟むべきです。「顔合わせ」を嫌がる男に、「上パパ」「太パパ」はいません。そんな余裕もない男は、それなりの男のことが多いのです。
「顔合わせ」だけして、その後は音沙汰なしになるという「顔合わせ詐欺」なんて言葉があります。僕も、身に覚えがあります、苦笑。
でも、「選ばれなかっただけ」ということでしょうし、そのくらいの少額で「詐欺」などと言う男は、その程度のやつです。女性が「また会いたい」と強く思えば、連絡は来るはずなのですから、そう思われなかった自分を責めるべきだと思います。
僕もパパ活では、ほとんどの女性と最初に「顔合わせ」をしました。「顔合わせ」を要求する女性のほうが、むしろ「きちんとしている」と思って、良い印象を持ちました。すぐに会食やデートなどと言われると、「すごく慣れてるのかな」などと思ってしまいます。上質な出会いに「段取り」は、必要です。早急に手に入るものは、それなりのものだと思います。
(「その2」に続く)