2017年11月21日
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【熟女会員のホンネ3】愛され熟女の性の楽しみ

思春期の頃、男子から「エッチ小僧」と呼ばれていた。

勘の良い方は既にお気づきだろうが、こんなニックネームが付く時点で、完全に非モテである。

…まあ、「非モテ問題」は一旦置いておくとして…「エッチでも小僧でもないのにー」ピュアで好奇心旺盛な少女は、まだ稚い猥談をしている男子の輪の中に、紅一点レギュラー入りし、ニコニコしながら聴いていた。そんなちょっと変わった娘だった。

最近気づいたのは、人間は30年経ってもそう簡単に変わらないということ。

好奇心旺盛な少女は時を経て、三度の飯よりセックスが大好きなエロ熟女に成長した。

普段はそんな嗜好を隠し真面目なキャリアウーマンを装っているので、本性を気づかれることは先ずない。

しかし、セクシー女優のスカウトは昔も今も変わらずある。

分かる人には分かるんだなと、プロのスカウトマンの優れた能力に感心するけれど、残念ながら人前に裸体をさらすほどの度胸は持ち合わせていない。

あくまでも素人として、目いっぱい性を楽しむことにしている。今回は、普通の女がセックスをどう味わっているのか綴りたいと思う。
 

したくなる瞬間

男性の夢を壊すことになるかもしれないが、私レベルのエッチな人間であっても、エロの引き金は簡単には引けない。

例えば筋骨隆々の身体や性器の写真を送ってくださったり、

「いま勃ってます。今度舐めてくれる?heart

のようなLINEをくださる男性がいるが、どう頑張っても「したい」とは思わない。

それどころか、実は私でもちょっと興ざめするくらいだ。

どうやら対象が遠くにある場合や、自分が関係していない場合や、単なる性的アピールにはムラムラしにくいようである。

それならどんな時に濡れるのか。

その人と自分とのセックスシーンが手に取るように想像できた時なのだ。

想像力を掻き立てるには、「男性」だけではダメで、「男性プラス自分」が必要。

言葉にはめっぽう弱く、

「(俺が)(君に)〇〇したいんだ」

が特に効く。

激しい視線を真っ向から浴びながら、

「(こんなふうに)Rachelを気持ちよくさせたいんだ」
「(こんなふうに)Rachelを満足させたいんだ」
「何度もイカせたいんだ」
「めちゃくちゃにしたいんだ!」

なんて言われると、息が詰まるほど身体の芯がジュンと熱くなって、エロの引き金がカチッと引かれる。

男性が目の前にいる私をどう攻めて気持ちよくさせたいのか具体的に語る言葉を聞けば聞くほど想像が膨らんできて、自然に「したい」という気持ちになってくる。

男性のギラギラした様子や、変化していく自分の気持ちを客観視しながら、この後の展開を妄想するのはとても楽しい。

※(こんなふうに)には、具体的なボキャブラリーが入ります。
 

男性の反応

女だってお相手に喜んでもらいたい。

楽しそうだったり、嬉しそうだったり、気持ちよさそうだったりするお姿を見られると、私だって楽しくなる。

どんな時に男性が楽しんでくれるかといえば、私が楽しいと思っている時なんじゃないかと思う。

私が楽しければお相手も楽しく、お相手が楽しければ私も楽しい。
 

それはもう、「楽しい」の連鎖。


抽象的すぎるので具体例を挙げてみる。

例えば数字に強い思い入れがある男性は私のオーガズムの回数を数えて興奮する。

そして会うたび毎回、最高記録を樹立したがる。

もちろん楽しくイキまくっている私は数を数える余裕なんてないが、途中で「いま〇〇回!」、終わった後は「今日は〇〇回イカせた!」と誇らしげに報告してくれる姿を見るとこちらも嬉しくなる。
 

肌感覚と没入感

優しく髪を梳かれるかすかな刺激。
耳にかかるくすぐったい吐息。
力強く抱きしめてくれる逞しい腕の感触。
ついばむようなキスから、次第にお互いの気持ちを確かめ合うように交わされる深いキスへ…。

ドキドキと胸が高まり、身体が奥から火照る。

理性が焼かれていき、私はただのメスになり、その瞬間に不必要なものはすべて捨てる。名前も仕事も肩書も家庭も。

そのうち、部屋いっぱいに自分のはしたない声が漏れ響き、羞恥心で熱が煽られていく。
 

極上の褒め言葉の数々

ベッドに入る前の男性の褒め言葉は、お世辞なんだろう。

けれど、セックスの途中で漏れ出る褒め言葉には、なぜか真実味がある。

「かわいい声」「かわいい顔」「キレイな身体」「肌すべすべ」…過分な評価だけど、本当にそう感じて言ってくれているのが良く分かる。

褒められれば、私だって嬉しい。気分も上々。

ちなみに「かわいい顔」と言われるのは、大抵オーガズムの真っただ中。

恐らく野獣のような表情をしているはず。

たとえ自己評価が野獣でも、男性にはかわいい女に見えるのだろう。全くもって不思議である。まあ、楽しいから良いか♪
 

一番愛情を感じる時:後戯

後戯は男性にとっては煩わしいものなのかな?

私には未だに分からないが、イキまくってへとへとになっている私を気遣う男性の甲斐甲斐しさには、この上ない愛情を感じる。

男性のほうがずっと疲労感が強いらしいのに、それを押してでも、

私の汗を拭いてくれたり、飲み水を持ってきてくれたり、髪を梳いて褒めてくれたり、ぎゅっと抱きしめてくれたり、腕枕をしてくれたりする。

男性からの思いやりと愛が溢れているこの瞬間が、私はとても好き。
 

回想

次の日になっても、男性に触れられた場所はまだ熱を持っている。

昨日の記憶がよみがえってつま先までこそばゆくなる感覚を楽しむ。

記憶を手繰って浮かんでくるのは、お相手の笑顔。

「家に着くまでが遠足」みたいに、私にとっては「回想までがセックス」。

 

今回は、私が感じる性の楽しみについて綴ってみた。

「エッチ小僧」だった時には想像もつかなかった楽しさが、本物のセックスにはある。

言葉がなくても相手のことを一番に考える。

何を求めて、どう感じているのか。
 

その瞬間瞬間に、全身全霊をかけて相手を想う。それと同時に、相手も私のことを想ってくれる。

セックスは相手への思いやりの上に成り立つ、最高のコミュニケーションなのだと思う。



Rachel

Writer: 
発想力と愛嬌で世を渡り歩く40代既婚会社員。2017年9月からユニバース倶楽部の外部ライターとして執筆中。趣味は乱読。読書の守備範囲は恋愛小説からビジネス書、学術論文まで多岐にわたる。パパには絶対に明かさないが、実は東大卒。

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