今回からコラムを担当させていただきますRachelと申します。私の正体は、先日ユニバース倶楽部に入会した40代の人妻会社員。入会と同時に「ライター募集」の記事を読んで、自ら応募した素人ライターです。このコラムでは、これまでの、そしてこれからのリアルな交際体験談を赤裸々に綴っていきたいと思います。ライターとしても人生初の投稿、つまり、これが私にとっての処女作です(一度しか使えない「処女」これが言いたかった)。どうぞよろしくお願いします。
さて本題。
ユニバース倶楽部の女性求人サイトによると、女性会員になるには難関な審査があるという。さらに「もし貴女がイイ女ならスグ、ラクに、ガッツリ稼げる!」と続く。
本当に?
今から3カ月ほど過去にさかのぼる。
ある日、私はとあるパパ活ブログを読んでいた。単純に興味があったからだ。そこには、パパ活にオススメの媒体として、2つの出会い系サイトとユニバース倶楽部の名前が載っていた。でも「出会い系サイトで自分から積極的にパパを探すのが基本。交際クラブは男性からのオファーを待つしかないので、効率よく稼げない」と。さらに、「絶対にセックスはしない。ご飯を食べてお金をもらうの。別に美人でもない私ができるんだからみんなにもできるよ!」というのが、そのパパ活ブロガーの主張。私は「パパ活」という素敵な響きを持つ言葉に騙されそうになったり、我に返って批判的な気持ちを取り戻したりしながらも、「パパ活」よりも「ユニバース倶楽部」に興味を持った。
ユニバース倶楽部とはどんな所なんだろう?
一般的な交際クラブに対する私のイメージは、モデル級の訳あり美女とお金持ちの男性とが一夜の逢瀬を楽しむ、そして相性が合えば継続的に関係を続ける、俗にいう「愛人」となる。そんな印象だ。
関係ない、関係ない、私のようなタヌキ顔の熟女には…と思いながら念のため「ユニバース倶楽部」をググってみる。
公表されている女性会員の年代別割合は、10代が6%、20代が84%、そして30代が10%。40代は存在しない。
やっぱりか…
それでも何故か諦めきれなかった。ユニバース倶楽部という文字を見るたびに、やっぱりチャレンジしたいという気持ちが湧き上がった。残り少ない女の時間を謳歌したい。初めて倶楽部のサイトを見てから2ヵ月半。やっと見つけた「女性会員45歳まで」の文字!
人一倍性欲が強いが、数年前から夫とはセックスレス。ここ数年は出会い系やナンパで出会った人とお付き合いしていた。ちょうど、しばらく付き合っていた人との関係が終わってしまったところだった。だからユニバース倶楽部に登録することに1ミリも躊躇しなかった。
何事も挑戦。ちょっとチャレンジしてみようっと。
しかももし審査に落ちても何も失うものはない。むしろ、これだけ「難関である」と力説するなら通過できなくても大して傷つかないはず。家族が寝静まったある土曜日、勇気を出してエントリーボタンを押した。きっと年齢のハードルは高い。お高くとまったら受からない。素直な気持ちで性格、長所、趣味、男性との交際に対する意気込みを書いた。写真を送ってはいるが、念のため「美人じゃない」という言葉も書いた。謙遜ではない。真実だ。というより、予防線を張る行為なのかもしれない。このオバサン何か勘違いしてない?鏡見たことあるの?とスタッフに思われたらどうしよう、という一抹の不安があったからだ。
そんな心配をよそに、書類審査にはあっさり受かった。次は面接に来るようにと連絡がきた。
当日、フェイスパックをし、髪を念入りにセット。撮影への意気込みに満ちていた。調子に乗ってもう合格した気になっている。いかんいかん、まだだ。はやる気持ちを抑えつつ、待ち合わせ場所に向かう。
待ち合わせの場所としてあらかじめ伝えられていたコンビニの前で指定のフリーダイヤルに電話をする。今日の服装を聞かれ、店内で待つように指示された。店に入ってくる男性という男性が面接官に見えて、そのたびドキドキし心臓が飛び出しそうである。結局「Rachelさんですか?」と話しかけてくれたのは、交際クラブとは到底関係なさそうな、かわいらしく純粋そうな女性だった。その女性にマンションの一室に案内され、2人きりの面接は始まった。
促されるままに個人情報を書いたところで、最初に登録目的の確認をしたいと女性が言う。女同士だし、少し控えめに「素敵な人に出会いたいなと思って…」とざっくり答えた。その後、女性からの説明が始まった。マニュアルを全部覚えているんじゃないかと思うくらい流暢に話すのね…などど考えていた矢先、「ファーストデートは食事2時間、自由恋愛2時間。男性は大人の関係を求めています」と。私は一瞬フリーズした。もうその話?説明が始まってまだ3分も経ってないぞ。しかもこんな純粋そうな人から発せられるとは。交際クラブ…分かっちゃいるけど、恐ろしいところだ。
しかし、持ち前の「ものわかりの良さ」を発揮し、すぐに免疫を獲得した私は交際タイプというのを選ぶ作業に移っていた。
「食事だけというのは交際タイプA」
…食事だけなんてつまらない。私はこれには該当しないわ。
「BからDは大人の関係あり」
…BとCの違いは出会ったその日にすぐできるかどうか。CとDの違いは、積極的にセックスするつもりかどうか。つまり誰でも良いかどうかかな?と解釈。私はBからDのいずれかね。
「Eは結婚・恋愛」
…未婚者向けなのかな?私には関係ない。
実に明確、まどろっこしさゼロである。
セックスは好き。でも相手は誰でもいいわけではない。好きな人とするセックスが一番良いんだけどな…と躊躇しながらも、私はCを選んだ。「フィーリングが合えばその日のうちに大人の関係あり」。うん、これで良い。
交際タイプを選んだあとは、また説明があった。ところどころに「ドタキャン厳禁」「時間厳守」「デートに遅れる時には連絡すること」という言葉が散りばめられていた。人として最低限のマナーである。交際を求めるのに信用が得られないような行動はNG、当たり前ね、と思いながら聞いた。
写真撮影と動画撮影は、和やかな雰囲気の中で行われた。趣味の話題、おもしろかったテレビの話題、スポーツの話題…たくさん話して、たくさん笑った。でも、やっぱりカメラが向くと緊張してしまい、こんな硬い表情ではオファーは来ないんじゃないかな?などと思ったりもした。そう思えば思うほど、さらに緊張した。
汗だくの面接を終えて電車に乗りながら、良い出会いがあればいいなと思った。
2日後、LINEで「女性会員ページログイン情報をお知らせします」と連絡がきた。審査に合格したということだった。意外にも、とても嬉しかった。
そして分かったことがある。
「ユニバース倶楽部の面接は狭き門、だから”ほぼ不採用”」は真であり偽であるということだ。美人でない私が受かったんだから、案外門戸は広いはずだ。容姿は当然大切なはず。でも、面接の一部始終を通して、「最低限のマナーを身につけているか」、「登録の目的が大きく外れていないか」を審査の基準として重要視しているのではないかと感じた。だから、普通の感覚の女性であれば、大抵合格できるのではないだろうか。一方で、マナー違反をするような人や、目的が倶楽部と合致していなかったりする女性にとっては、この問いは真、”ほぼ不採用”であるといえるだろう。
こうして私も無事会員となったわけだが、問題は男性からオファーがいただけるかどうか…。そちらの方がユニバース倶楽部の面接よりもハードルが高い気がする。
※【熟女会員のホンネ2】のテーマは「性感染症」を予定しています。また読んでくださいね。
Rachel