はじめに
「すみれのパパ活物語」は、筆者である私が実際に経験したパパ活のお話です。(2部構成)
学生キャバ嬢として夜の世界で働き始めたときに知り合った男性が、私のパパになってくれました。
パパとの出会い・出来事・そして別れ…。
私の実体験を通じて、パパ活について色々と知っていただけますと幸いです。
学生キャバ嬢
大学4年生の時、私は1年間キャバ嬢として働くことを決意しました。
始めた理由としては「人生経験」そして「お金のため」。
キャバ嬢デビューして間もない頃は「お酒飲んで喋って高額なお給料が貰えるなんてラッキー!」と思っていたのですが、現実はそう甘くありませんでした。
指名客がいない時は出勤日数を減らされたり、ヘルプで大量のお酒を飲まなくては行けなかったり…。
勤務し始めて2カ月くらいで「もう辞めたい…。」そんな風に弱音を吐いている自分がいました。
「キャバクラ=楽して稼げる」と、甘く見ていた自分が情けなかったです。
出勤日は憂鬱、でも普通のアルバイトよりかは稼げる。
何とも言えない日々に悶々としながら、指示されたことだけを淡々とこなしていました。
華やかな世界を夢見ていただけに、現実とのギャップが辛かったです。
パパとの出会い
スランプに落ちていた時、私はパパと出会いました。
パパはキャバクラのお客さん。
取引先との飲み会で利用してくれました。
最初は「ノリのいいおじさん」といった感じで、場内指名もサクっと取れたのを覚えています。
「お酒飲みなー!」気前よく美味しいお酒をポンポン註文するパパ。
私自身も自然と笑みがこぼれ、本当に楽しいひと時を過ごすことができました。
パパと連絡先を交換し、その日は終了。
フィーリングの良さを感じていた私は、すぐにパパに連絡を入れました。
「今日はありがとう!すごく楽しかったよ!また飲みに来てね。」
普通の営業メールでしたが、パパはすぐに連絡をくれました。
「こちらこそ!また行くよ!連絡するね!」
短文でサッパリとした内容ではありましたが、普段とは違った雰囲気に感じたのを覚えています。
パパはすぐにお店に遊びに来てくれました。
寒いオヤジギャグを連発するパパで、時には「寒いー!」と言ったりして盛り上がったり。
週1ペースで通ってくれるパパは、キャバ嬢として楽しめていなかった私にとって救世主的な存在でした。
パパに対して「パパがいるからお仕事頑張れるよ!ありがとう!」と、何度言ったことか。
パパはその度に「おう!任せて!」と、笑顔で言ってくれました。
パパは、代々続くゲーム関連会社の社長。
中肉中背で髪の毛は薄め。
スポーツブランド大好きなエネルギッシュなパパ。
同伴の時にキャップをプレゼントしたら、お店に来るたびいつも被ってきてくれるお茶目な一面も。
パパと知り合ってから3カ月が経過した頃、私はパパからある提案を持ち掛けられたのです。
「お店抜きで会わない?」
その提案をされたのは、同伴出勤の日でした。
パパが突然「お店にお金を使うくらいなら、すみれちゃんに直接使うよ。だからお店抜きで会わない?」と言い出したのです。
私としては凄く嬉しい話ですが、キャバクラとしては「裏引き行為」に該当するNG行為。
大学卒業までの1年間はキャバ嬢として働いていくことを決意したこともあり「気持ちは凄く嬉しいんだけど、今はその気持ちには答えることができない。ごめんね。」と伝えました。
そうするとパパは笑いながら「そうだよね!そう言われると思った!じゃあさ、キャバ嬢卒業したら個人的にお小遣いあげるよ!それなら問題ないでしょ?」と言ってくれたのです。
パパが挙げた条件はコチラ
・大学卒業までキャバ嬢生活を応援してくれる
・大学卒業後は個人的にお付き合いする
リッチな生活はキャバ嬢期間だけかと思っていた私としては、かなりラッキーなお話でした。
パパはお店に通いつつ、私に沢山貢いでくれました。
タクシー代、高級ブランドのアクセサリー、お洋服…。
「お店に通っていれば問題ないでしょ?」と、笑いながらパパは私に渡してくれました。
「一体なぜ私のために…?」そんな疑問でいっぱいになった時、パパに直接聞いてみました。
そうすると、意外な答えが返ってきたのです。
「パパ活ってステータスなんだよ」
「僕の周りの経営者でパパ活をしている人って多いんだよ。」
「だからすみれちゃんともパパ活契約したかったんだけど、キャバ嬢卒業してからだね!」
ちょうどパパ活が話題になり始めた頃であったため最初はピンときていなかったのですが、余裕のある男性たちはお気に入りの女の子を囲うことをステータスと考えていました。
最初は自分に金額的な価値をつけられているかのような気がして、少し嫌な気持ちがしたのですが「自分はパパに選ばれた評価された女」と考えを変えることにより、自分に自信がついただけではなくパパ活に対しても前向きになることができたんです。
「パパに認められたから貢がれている」この状況に誇りを持とうと決めました。
女の子だからこそできること、それがパパ活だと。
そしてパパにこう伝えました。
「キャバ嬢卒業したら、パパとして正式に契約してほしい!」と。
この言葉を聞いたパパは、「もちろん!」と快諾。
私の中で、大きな一歩を踏み出したような気がしました。
つづく