34歳、売れないグラドル。
同世代の友人は結婚したり、出産したり、婚活したり、出世したり…。
以前のコラムでもお話した様に私も、番組の企画で安易にパパ活をしたが(そして、思いの他楽しんだが)その当時も32歳。
「企画でパパ活をするんだけど、潜入取材してくれない?」と、声をかけてくれた番組プロデューサーにも
「私で良いんですか? 32ですよ?」 と何度も聞いた。
いやいや30越えてパパ活ってあかんやろ、と。
女の一番良いときってやっぱり若い時。アラサーになる前。
世の女はみんなそう思ってるんじゃないだろうか。
30過ぎたら価値がさがる
20歳になる時はワクワクしかしなかったが、30歳になる時は漠然と恐怖と悲しさが大半を占めた。
自分の女としての市場価値が下がるんだ…と妙に物悲しかった。
いくら努力しても代謝が下がって太りやすくなるし、肌もくすんでくる。
一般的に女は若ければ若いほど、良しとされているように感じる。
ましてやパパ活。
お金を持っているオジサンがなんでわざわざ30過ぎた1人でなんとでもできそうな女をサポートするんだろう?と思っていたし、何なら年齢制限があるんだとすら思っていた。
パパ活=20代しかできないわけではない現実
私もユニバース倶楽部の面接の時、容姿もだが何より年齢をネックに思っていた。
そんな心配をよそに返ってきたセリフは「意外と30代が1番活躍してるんですよ」だった。
それは私が30代だから、あくまでスタッフさんの気遣いであり忖度に過ぎないとネガティブにとらえてしまったが、パパ側の意見を聞いて、ハッ!とした。
パパが求めているものとは
パパ活歴10年になる増田さん(52歳 経営者)も、はじめは若い子ばかり選んでいたというが…。
「若い子はただただ可愛いんですが、可愛いだけというか…。1・2回は楽しいんだけど、長期になってくるとしんどく感じてしまうことも多かったなぁ。会話がまず合わない、共通話題がないんですよ。で、特に合わせてくれる感じでもなかったり(笑)」
お金を払って気を使って…となると "接待で置物キャバ嬢の相手をさせられてるみたいでしんどい" そうだ。
その点、多少の容姿の衰えがあったとしても共通話題を探ってくれたり、多少話題が豊富な30代の方が癒やされるそう。
「マナーがね。僕らの世代は目上の人より5〜10分前にお店についてるのって当たり前だったから、連絡もなく遅刻してきたり、連絡をしてきても悪びれてなかったりする子とはもう会わなくても良いかなって思っちゃうよね。あと、TPOもわかってない子がいる。それなりのフレンチに行くのにデニムで来たり、高級なお寿司屋さんに連れていっても、キツイ香水プンプンだったら恥ずかしいのはこっちだからね。いちいち言わないでもそれなりのお金を払うんだから、そのくらいの気遣いはしてほしいと言うか…。それが、30過ぎた子なら当たり前に多少マナーがあるから安心というかさ」
確かに私も高級なお寿司屋に行ったことのない22・3歳の頃は、寿司屋に香水はご法度なんて知らなかったし、割とどこに行くにも洋服は自分基準で選んでいた。
「娘と歳が近すぎると、万が一娘と友人じゃないだろうか? と不安になったりしましたね(笑)あとやっぱり自分の娘がパパ活やってたら嫌だなぁとか思ってしまって。自分がやってるくせに娘はダメなんて変な話ですが、まぁ親のエゴですかね…。色んな面から、なんか安心なんですよね、30代の方は」
言われてみると、"なるほど…" とうなずける理由だった。
また「最近の30代ってみんな若いでしょ? 年齢言われないと全然20代にしか見えない」とも言っていたが、確かに実際の年齢はあくまで数字にすぎない。
「30過ぎているから…」 とパパ活をはじめるのを躊躇している子も多かったが、パパ達は若さだけを求めている訳ではなかった。
筆者の周りにもパパ活に興味があるけど、手を出しにくいと感じているアラサー女子は多い。
パパ活で金銭的に豊かになることで、より身なりや旅行などの娯楽を楽しめる可能性がある。
そして何より、ニーズがある場所に自分の身を置くことは精神衛生上メリットが大きい。
30代といえど、パパから見たらまだまだ若い。
30歳を過ぎてパパ活を始めても遅くはないのだ。