2年ほど前にすっかり熱が冷め、こちらでは身を潜め、表の世界で仕事とスポーツと社会貢献活動に勤しんでおりました。
コロナ禍が始まったばかりの頃は、ユニバース倶楽部はどうなっているだろうか?スタッフさん達はどうしているだろうか?この業界はもうだめだろうか?交際していた男性たちは大丈夫だろうか?と勝手に心配をしていました。
ところが、2年も経つと記憶が薄れるものです。先日ふと思い出したとき「あのデートクラブはどうなっているだろうか?ん?何という名前の会社だったか?」、なんて思わずググってしまいました。
「ああ、ユニバース倶楽部という名前だったな」と思い起こしたところで、あんなにお世話になったのに…と、自分の長期記憶の無さに心底ガッカリしました。
そして、皆さんのご無事を確認できて勝手にホッとしたのと同時に、自分が過去に書いた記事にいくつかコメントを頂戴していたのも発見しました。
「ストーカーは犯罪です」って…いや、それではなく、「また記事書いてね」というありがたいありがたいお言葉です。
本当にありがとう!調子に乗るつもりはありませんが、ひとりでもそう思ってくれる人がいるのは素直に嬉しいものです。
今日はモチベーションが爆上がりしたので、久しぶりに書いてみようと思います。
さて、2年前から活動休止、ということはコロナ前に熱がキンキンに冷えて氷河期に突入してしまった訳ですが、もちろんきっかけはありました。今日はそのお話。
普段は竹を割ったような性格の私ですが、ユニバース倶楽部で男性と会う時は、ちょっと様子が違います。
文字通り丸裸の弱っちい自分が露呈します。
嫌なことをされるかもしれない、やり逃げされるかもしれない、蔑まれるかもしれないと怯えています。
金銭のやりとりがあるという意味でも、私は控えめです。
そんな自分らしくない交際をしばらく続けていましたが、ある男性とお会いした日から私はクラブ活動をやめました。その人が私にとってのターミネーターとなったので、その男性のことは、以後「ターさん」とお呼びすることにします。その頃同時に4名の方からオファーをいただいていましたが、ターさんと出会ったことがきっかけで、他の方とも会わずに辞めることになりました。ごめんなさい。
ターさんは割と急なオファーをくださいました。多分当日だったんじゃないかと思います。喫茶店で会ってすぐ、ターさんはこう切り出してきました。
「●マンエンだけどやるか、やらないか?」(●=赤ちゃんのお耳)
さらに間髪入れずターさんはこう付け加えました。
「これ以上は出せない」「もっと出せと言われたらいつも断っている」「出せ出せという勘違い女は結構多い。自分に何の価値があると思ってんだ」「安く済むように一番下を選んでるんだ、俺は」
ここまでのところで私は何にも言ってないし、値段の交渉もしていない。なのにこの演説…(ってか私スタンダードクラス??)これはまずい人に当たったかもしれないと思いつつ、ここまできたのに手ぶらで帰るのも癪に触るし、もしかしたら身体は合うかもしれないという淡い期待もあって、不安を抱えながらもOKを伝えました。
ターさんの演説に耳を傾けながらホテルに着くと、「シャワーを浴びるな」と命令され、まだ身体の準備が終わらないうちに挿入され、痛ければ痛いほど乾き、最終的には出血し、「血なんか出すなよ!」と怒られ散々な時を過ごしました。その後2週間以上、痛みと出血が続き、婦人科通いを余儀なくされ、その間にもオファーが来るし、もう懲り懲りだという思いに苛まれました。
もちろん倶楽部には報告しました。親身になって私の身体の心配をしてくれました。ただ、倶楽部ルールを破っていませんので、ターさんは悪くありません。それは納得できましたが、何となくモヤモヤした思いのまま月日が過ぎ、気づいたらコロナ禍となり、2年も経っていました。
ターさんのことを振り返ると、きっと過去にお金絡みで何か傷つくようなことがあったのかなと想像します。
そうやって傷ついた人が、また他の誰かを傷つけることになる。
こんなふうに、傷ついた女性がどんどん辞めていくとすると、倶楽部にとっても、善良で紳士的な男性会員にとっても損害になり得るのではないかと思います。
ただ、違う角度から考えると、嫌悪の閾値が高い人、もしくは嫌だなと思うことをされても屈しない覚悟を持ち合わせている女性だけが生き残り、覚悟がない女性は淘汰される、という考え方もあると思います。
結局、私は覚悟が足りなかった。
自分の尊厳が一番大事だった。
おしまい。
Rachel