2022年1月6日
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【実録】5,000円の攻防 その1

男の「いいよ」「分かった」は、額面通りに受け取ってはいけない時がある。

特に、支払いやお金に関してだ。

 

2人の女子大生


パパ活を始めて1か月、最初は20代後半の女性をメインに探していたが、「いかにもパパ活」というような、女子大生と出会ってみたくなった。もともとそれほど若い女性が好きという訳ではなかったが、パパ活と言えば女子大生というイメージがあり、ちょっと会ってみたくなったのだ。

どうせ会うなら、ものすごい美人を」と決めて、数いる女性のなかから探し、2人の女性に目が止まった。

 

1人はフランス風のカフェテリアでアフタヌーンティを楽しむ写真を掲載していた21歳の女性。ベージュの花柄のワンピース、ヘアスタイルがとても上品で、白百合女子大学などのお嬢様大学にいそうな風貌の美人だった。
 

 

もう1人は、少し毛並みの違う19歳の女性である。自由が丘にでもいそうな、おしゃれなナチュラル系ファッションの女子大生で、透き通るほど色が白い美人だった。美容室のカットモデル時のような写真を掲載していて、おしゃれな小物や雑貨が好きそうなイメージである。
 

 

僕は、この2人を選んでオファーをした。

 

「競争率が高そうだから、難しいかな」と思ったのだが、意外なことにOKの返事があった。若い子だから、最初に少しこけおどしが必要だろうと、顔合わせは高級ホテルのラウンジを選んだ。大人の女性なら、「わざわざそんなところ」と足元を見られるだろうが、世に慣れない若い子の場合は最初に圧倒させておいたほうがいい、そんな戦略である。

 

1人目の「白百合女子大学」風の彼女とは、東京パレスホテルのラウンジで会った。これは見事な失敗だった。写真と顔は変わらないのだが、全然「お嬢」ではない。居酒屋かカラオケボックスでアルバイトしていそうな、普通の大学生だった。ラウンジの高級感が虚しく映った。

 

「まあ、こんなもんか」と思いながら、2人目の「自由が丘」風の彼女とは、パークハイアット東京のラウンジで会った。写真とは違って、全く「自由が丘」風ではなかった。19歳のくせにどこかエロチックで、夜の恵比寿を連想させた。清楚系の白いワンピースを着ていたが、すごくスタイルがよい。そして、写真通りの透き通るような美人である。予想外で、こっちが圧倒されてしまった。19歳の女性に、である。

 

彼女は話していて、とても心地がよく、楽しく顔合わせを終えた。ただし、初対面なのに、「も~、やめてくださいよ」などと言いながら僕の肩を軽く叩いたりして、男慣れしている様子がうかがえた。肝も据わっている様子である。何となく、「ラウンジなどでアルバイトした経験があるんじゃないか」と思わせた。しかし、何度見ても、驚きの美人だった。

 

彼女の顔合わせの条件は、「1万円+α」で、「もし気に入っていただけたら、その分、プラスしていただけると大変うれしいです」と追記されていた。それに、僕は「分かりました」と答えていた。話して楽しく、心遣いも心地よく、しかも驚きの美人だったので、5,000円プラスして、1万5,000円渡そうと思った。しかし、帰り際にそれを忘れてしまい、当初から封筒に入れていた1万円を渡して、その日は別れた。

 

 

パークハイアット東京の彼女とのその後


パークハイアット東京で会った彼女と次に会ったのは、2週間後の恵比寿だった。彼女がカウンターのお寿司に行ってみたいというので、連れて行くことになった。2回目に会った彼女は、濃いめの花柄のワンピースに黒革のライダースジャケットという、少しアダルトな格好をしていた。メイクもネイルも最初に顔合わせで会った時より、派手になっていた。きっと最初のあれは「オジサンは清楚系が好き」と思っての、顔合わせ用だったのだろう。
 

 

会うのが2回目とあって、2人で砕けた話をして、その日はとても楽しかった。彼女は清楚系では全くなく、大人っぽい妖艶な雰囲気のせいで、同級生のなかで浮いているとのことだった。アングラ系に興味津々の様子で、そこそこ悪い遊びもしているようだ。そこで、僕もこれまでの遊びや、今のパパ活の状況なども洗いざらい話し、お互いアングラ系な感じがとても似ていることもあって、とても仲良くなって距離が縮まった気がした。

 

その日、彼女には、基本の1万円に、今日のプラス分の5,000円、最初の顔合わせの時に渡し忘れた5,000円を加え、2万円を車代として渡した。

 

3回目は、互いに忙しくて3週間ほど空き、銀座の焼き肉店に行った。その日もとても楽しく過ごし、基本の1万円に、今日のプラス分の5,000円を加えて、1万5,000円を渡した。

 

以下は、その日、別れた後のLINEのやりとりである。なお、彼女の名前は、美瑠(仮名)という。■が僕で、◎が彼女である。

 

■「今日はどうもありがとうございました。美瑠さんは、やっぱり楽しいです😆 そのうち手を出すので、よろしくお願いします、笑笑

■「お手当の不満も受け付けますよ😆

■「あ、あと気を付けて帰ってくださいね。家に着いたら、一報ください😆

 

◎「けいすけさん、こちらこそ今日もありがとうございました🌸 お肉美味しかった~めちゃくちゃ幸せでした😭 💕 また行きたいです! 話を聞いていて、あまりに自分と似ているところが合って、びっくりしました😂 私のことも全然話すので、何かあれば聞いてくださいね👐 またよろしくお願いします💖 私からもお誘いしますね🥰

◎「お手当は、前回頂いた額と違っていたので気になりました……!!

 

■「笑笑。ご飯なら1.5ですかねー。前回2だったのは、顔合わせのときの分です😆 最低2とかがあれば、いいですよー。言ってくれたほうがありがたいです😊

 

◎「そうだったんですね…! 2頂けるようであればお願いしたいです🙇‍♀️ 🤍

 

■「分かりました!😆

 

今どきの若い女性には珍しく、彼女のLINEは長い。これでもかなり端折ったほうである。しかも、夜に突然、「けいすけさんのことをもっと知りたくなりました」などとLINEが来ることもある。営業LINEとは分かっていても、可愛く思えるのは確かである。

 

しかし、僕は彼女に会う前に、すでに定期の女性が4人もいて、彼女を定期に入れるには、誰かを落とさなければならなかった。いくら気が合って美人と言っても、後から入ってきた彼女を加えるために、前からの付き合いの女性を落とすのは気が引けた。ならば新たに出会わなければいいと思うかもしれないが、そこは男の性なので許してほしい。

 

このとき、新規に出会った、この彼女と今後どうするか、3回会いながらも、悩んでいる最中だったのである。彼女は僕の中で当落線上にいたのだった。最初はすごい美人と思ったが、3回も会えば見慣れてくる。しかし話して楽しいし、気も合う。それに、すごくスタイルがよい。ただし、19歳で、少し若過ぎる……。そんな感じで揺れ動いていた。

 

そのように考えていたところに、「2頂けるようであればお願いしたい」である。

 

彼女がお手当をどう考えているか、顔合わせの際の「1万円+α」「もし気に入っていただけたら、その分、プラスしていただけると大変うれしいです」というメッセージの時から気になっていた。それで、軽く探りのジャブのつもりで「お手当の不満も受け付けますよ」と言ったのだが、彼女のなかでは食事は2万円という設定らしい。

 

他の女性は、食事で1万円だったので、1万5,000円なら払えるが、いくら気が合って美人といえども、2万円を払う気にはならなかった。たった5,000円の差であるが、やはりベースラインはしっかり守らないと、後々厳しくなる。ここは冷静に判断すべきところである。また、食事で2万円なら、それ以上の関係になるとすれば、他の女性を大きく上回る設定であることも予想された。

 

僕が「いいですよー」と言ったのは、「その金額でいいですよ」という意味ではなく、「言ってもいいですよ」の意味である。そして、最後に「分かりました」と言ったのは、「理解しました」という意味である。

 

このLINEのあと、僕は迷った挙句、彼女と会うのをやめることにしたのである。

 

(その2に続く)

 

※最初のイラストはイラストACの無料素材、2つ目は床山すずりさんのイラスト、3・4つめはPhotoACの無料素材。

遺伝でしょうか。子どもの頃から女性が大好きです。女性と一緒に、美味しいご飯を食べながら、お酒の飲むのが、自分が生き生きとする一番好きな時間です。女性の笑顔と、女性との楽しい会話のお陰で、何とか日々生きてます、笑。 アラフォー、既婚、マスコミです。皆様に良い出会いがありますよう。

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